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第二章
やっと知った名前
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王子様が一体何の用だよ……。
心当たりは妹様くらいだが……あ、依頼の件か?
でもその程度で来るだろうか。
「んでその王子様が私のような平民風情に何用でございましょうか。全く心当たりが見当たらないのですが」
「なんなのだその態度は!」
赤坊主が怒鳴りちらしてきた。
なんか五月蝿いやつ多いなこの国。
「あー赤坊主には聞いてねえ。俺は王子様に聞いてるの。黙っててくんないかな。声がデカくてうるさいし」
そう言うと赤坊主の顔がヤバイくらい真っ赤になって……って目をガン開きにしてるよ。
うわ血走ってるし。
あ、歯ぎしりしだした。
怖すぎるんだけど。
リアルに鬼じゃねえかよ。
って青いほうも顔真っ赤になってるってか赤坊主と同じ顔してるよ。
チェニックは……真っ青だな。
そんな風に観察していると、
「アハハハハハハハハハ!!!」
王子様大爆笑である。
笑いすぎて涙目になってる。
「お前らの顔ヤバすぎでしょ!!オーガよりオーガみたいな顔してる!!もうやめて!!」
呆気にとられて、他三人を見ると、三人も呆気にとられているみたいだった。
そしてその顔がさらにツボにはまったのか、ついにしゃがみ込んで腹を抱えはじめてしまった。
話が始まらんのだけど……。
*****
「あー笑った笑った。こんな笑ったの久しぶりだよ。お前らそんな顔するなんて知らなかったよ。やべ、思い出したらまた……」
「あー王子様。思い出すのは後にしてもらえませんでしょうか」
「スマンスマン……ぶふっ。いやいっつもコイツらは同じ顔しかしてないからさ。ふぅ」
一応落ち着いたみたいだ。
ちなみに赤と青は今はチェニックと一緒に王子様の後ろに下がっている。
そこでもう一度要件を聞いてみた。
「まずはだ。君に指名依頼をしたはずだがなぜ断ったのかが聞きたかった」
「それは、明日から私は遠出をするからです。そしてその準備などで時間がないからです。更にいうなら私は王子様の護衛という何かあってもなくても命に関わる仕事を受けたくなかったからです。というかそんなお偉いさん方に関わったら命がいくつあっても足りなそうです。私は死にたくありません」
そう、この間の指名依頼の内容は王子様の護衛である。
騎士団で良くないか?と思ったけどまあ詳しいことはよくわかってない。
その時の護衛依頼は俺の他にも何人かに依頼されていた。
俺以外の奴らは全員その指名依頼を受けたらしいと後で受付嬢さんから聞いた。
「なるほど。つまり、これからも君への依頼は全て断られてしまうかな?」
「内容にもよりますが……まあほぼ断ります。大体なんで私にも指名依頼が来たのか疑問です。私より優秀な方々は沢山いますし、大体護衛は騎士団の人達の仕事ですよね。もうその時点で恐怖しかわきません」
「そこはまあ……コチラにも事情があるということだ」
「でしょうね。ですが私には関係ありません」
そこで一旦会話が途切れた。
チラッと後ろを見ると……赤と青は鼻血を出していた。
興奮しすぎて鼻の血管が切れたみたいだ。
「わかった……。だが、指名依頼を出すこと自体は問題ないよな?」
「まあ規定上は問題ありませんよ。内容も確認くらいはします。が、それを受けるかどうかはその時考えます。というかなんでそんなに私に依頼しようとするのですか?」
そう言うと、王子様は顔を俯かせたあとまた俺の方を向いて、
「エリー姉さんから聞いたが、君はとんでもない治癒魔法が使えるよね。それが見たかったんだ。要するに単なる興味本位ってこと」
もっそい笑顔でそう言い放った。
張り倒したいその笑顔。
たださ。
「エリーって誰だ?」
知り合いにいたっけか?
「あれ?遠征試験で一緒だったんだろ?僕の姉のエリー」
遠征試験……王子の妹……あ。
「軍団の王女様か」
「軍団?まぁいいが。とにかくそのエリーから聞いたんだ」
「そうですか。つか、初めて名前を知りました。アイツの名前エリーって言うのか」
「名前を知らないって……。自己紹介くらいしただろ?」
「アイツは私に名前を言ってませんよ。というか同じグループで名前を教えてくれたのはリーシャってやつだけです」
「君ってもしかして嫌われやすい人?」
「物凄く嫌われやすいですね。別に何もやってないんですけどね」
「何もしなさすぎなんじゃないか?」
「そうとも言います」
そう言うとまた王子様は笑っていた。
心当たりは妹様くらいだが……あ、依頼の件か?
でもその程度で来るだろうか。
「んでその王子様が私のような平民風情に何用でございましょうか。全く心当たりが見当たらないのですが」
「なんなのだその態度は!」
赤坊主が怒鳴りちらしてきた。
なんか五月蝿いやつ多いなこの国。
「あー赤坊主には聞いてねえ。俺は王子様に聞いてるの。黙っててくんないかな。声がデカくてうるさいし」
そう言うと赤坊主の顔がヤバイくらい真っ赤になって……って目をガン開きにしてるよ。
うわ血走ってるし。
あ、歯ぎしりしだした。
怖すぎるんだけど。
リアルに鬼じゃねえかよ。
って青いほうも顔真っ赤になってるってか赤坊主と同じ顔してるよ。
チェニックは……真っ青だな。
そんな風に観察していると、
「アハハハハハハハハハ!!!」
王子様大爆笑である。
笑いすぎて涙目になってる。
「お前らの顔ヤバすぎでしょ!!オーガよりオーガみたいな顔してる!!もうやめて!!」
呆気にとられて、他三人を見ると、三人も呆気にとられているみたいだった。
そしてその顔がさらにツボにはまったのか、ついにしゃがみ込んで腹を抱えはじめてしまった。
話が始まらんのだけど……。
*****
「あー笑った笑った。こんな笑ったの久しぶりだよ。お前らそんな顔するなんて知らなかったよ。やべ、思い出したらまた……」
「あー王子様。思い出すのは後にしてもらえませんでしょうか」
「スマンスマン……ぶふっ。いやいっつもコイツらは同じ顔しかしてないからさ。ふぅ」
一応落ち着いたみたいだ。
ちなみに赤と青は今はチェニックと一緒に王子様の後ろに下がっている。
そこでもう一度要件を聞いてみた。
「まずはだ。君に指名依頼をしたはずだがなぜ断ったのかが聞きたかった」
「それは、明日から私は遠出をするからです。そしてその準備などで時間がないからです。更にいうなら私は王子様の護衛という何かあってもなくても命に関わる仕事を受けたくなかったからです。というかそんなお偉いさん方に関わったら命がいくつあっても足りなそうです。私は死にたくありません」
そう、この間の指名依頼の内容は王子様の護衛である。
騎士団で良くないか?と思ったけどまあ詳しいことはよくわかってない。
その時の護衛依頼は俺の他にも何人かに依頼されていた。
俺以外の奴らは全員その指名依頼を受けたらしいと後で受付嬢さんから聞いた。
「なるほど。つまり、これからも君への依頼は全て断られてしまうかな?」
「内容にもよりますが……まあほぼ断ります。大体なんで私にも指名依頼が来たのか疑問です。私より優秀な方々は沢山いますし、大体護衛は騎士団の人達の仕事ですよね。もうその時点で恐怖しかわきません」
「そこはまあ……コチラにも事情があるということだ」
「でしょうね。ですが私には関係ありません」
そこで一旦会話が途切れた。
チラッと後ろを見ると……赤と青は鼻血を出していた。
興奮しすぎて鼻の血管が切れたみたいだ。
「わかった……。だが、指名依頼を出すこと自体は問題ないよな?」
「まあ規定上は問題ありませんよ。内容も確認くらいはします。が、それを受けるかどうかはその時考えます。というかなんでそんなに私に依頼しようとするのですか?」
そう言うと、王子様は顔を俯かせたあとまた俺の方を向いて、
「エリー姉さんから聞いたが、君はとんでもない治癒魔法が使えるよね。それが見たかったんだ。要するに単なる興味本位ってこと」
もっそい笑顔でそう言い放った。
張り倒したいその笑顔。
たださ。
「エリーって誰だ?」
知り合いにいたっけか?
「あれ?遠征試験で一緒だったんだろ?僕の姉のエリー」
遠征試験……王子の妹……あ。
「軍団の王女様か」
「軍団?まぁいいが。とにかくそのエリーから聞いたんだ」
「そうですか。つか、初めて名前を知りました。アイツの名前エリーって言うのか」
「名前を知らないって……。自己紹介くらいしただろ?」
「アイツは私に名前を言ってませんよ。というか同じグループで名前を教えてくれたのはリーシャってやつだけです」
「君ってもしかして嫌われやすい人?」
「物凄く嫌われやすいですね。別に何もやってないんですけどね」
「何もしなさすぎなんじゃないか?」
「そうとも言います」
そう言うとまた王子様は笑っていた。
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