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第六章
流石にわかりますよ!……顔はね
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「今日から皆と勉強する留年生のパスト=オリガ君です。パスト君はしばらく意識不明の状態でしたが一月ほど前に目が覚めたので復学しました。皆さんより四つ年上の先輩ですが仲良くするように」
「いや無理でしょ」
四つ上の留年先輩とか絶対仲良くできねぇわ。
気ぃ使って過ごしそうだわ。
そう思いながら視線を前に向寸前でウジューヌ先生の方を自分でも不自然だと思うくらいの勢いで見る。
「…………先生。僕は凄く補習を頑張ったので一番後ろの席に座らせてください」
「急にどうしたの?まあいいけど」
そして俺は足早に窓際一番後ろの席に座った。
「はい、授業はじめまーすよー」
よっしゃー勉強するぜー。
すっげー見てくるお方がいるけど俺は見えてないぜー。
俺が見えているのは教科書と黒板と先生だけだぜー。
「あの、オリ……パスト先輩」
「ん?なんだい?」
隣の女の子が小声で話しかけてきた。
「あの……めっさ見られていますけど」
「ん?なんのこと?ああ先生かい?いや先生は俺だけじゃなく君のことだってシッカリ見てくれているから安心して授業を受けるといいよ」
「いえ、先生ではなく。というかもはや親の敵のように睨まれていると言ってもいいような……」
「気のせいだ。いいね?気のせいなんだ。そんなことはないんだ」
「で、でも……」
気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ。
「な?気のせいだよ」
「はぁ」
そんな呆れたような顔をするなよなぁ。
「でもレティスちゃんって……」
「ほらほら前を向くんだ。授業をシッカリ聞かないと留年してしまうよ?」
「はぁ」
隣の子はようやく諦めて授業を聞き始めてくれた。
よしよし。
*****
放課後。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………あの、パスト先輩」
「んーなんだクリラリルブっ……呼びにくいからクリラでいいか?」
「いやそれは別にいいんですけど……。それよりあの……」
隣の席のクリラロ……クリラが言いたいことは分かっている。
きっと彼女はこう言いたいのだろう。
『話しかけないのか?』と。
ならば俺は話しかけないと答える。
例え。
「…………」
俺の座ってる席の前で仁王立ちしてこちらを無言で睨みつけてくる人がいたとしても、俺はその人には絶対に話しかけたくない。絶対にだ!
「でも……あの……ヒッ?!」
ああついにクリラにまで被害が……。
だがすまないクリラ。俺はとにかく関わりたくないんだよ。
「…………あの……レティスちゃん。……は、話があるなら……話かけてみたほう……が……」
そこでついに彼女が口を開いた。
「クリちゃんは黙ってて。後アンタがクリちゃんの名前呼ぶんじゃないわよ。クリちゃんが穢れる」
…………。
初の会話?がこれかよ。
まいーや。
とりあえず。
「さらば」
俺は逃走した。
全力で。
実の妹、レティス=オリガから逃走した。
****
「先生。聞いてないっす。なんすか。学校来るなってことっすか。虐めっすか。教育委員会に訴えていいっすか」
「言い忘れてただけだよー。虐めじゃないから安心して学校に来るといいよ」
「来たくねぇっ!クラス替えを希望します!」
「無理ですっ」
うっざい笑顔やめろ。
「大体二人は実の兄妹なんだろ?仲良くしなよー」
「それは無理ですね。嫌われてますから」
「なんでまた」
「知らないっすよー。俺は悪くないとだけは言っておきますけど」
実際俺は悪くない、はずだ。
ちょっと常識外れなことしてただけだしー。
「ふーん。まあいいや。とにかくどうしてもと言うなら二人で話し合ってくださいね」
「嫌で「嫌です!!こいつを退学にするかクラスから追い出して、いややっぱり退学にして!」
…………。
ああ、お前というやつはなんて妹なんだ。
「無理です。二人で話し合ってください。以上!」
ウジューヌ先生はそう言い切ってタバコを吸い始めた。
今話し合ってが別の単語に聞こえたんだけど気のせいだよね。
「わかりました。こいつを大怪我で三年間身体を動かせなくすればいいんですね」
「よくねぇよ脳筋性悪。大体さっきからコイツコイツって何だ全く。名前を呼べ名前を。先輩を敬え礼儀知らずのヒス女」
「なんですって?!アンタの名前なんかとっくの昔に忘れたわ!この穀潰しの落第男!」
俺もだけどお前も大概中途半端に口悪いな。
つか忘れたなのか。俺はお前の名前を知らなかったよ。
「大体君たちってなんで仲悪いの?」
ウジューヌ先生がプカプカタバコの煙を……なにそのミニゴブリン三体の煙。どうやったの?そっちの方が気になんだけど。
「先生。誤解ですよ。俺達は仲が悪いんじゃないです。何故か一方的に嫌われているだけです」
「何故か?ねえいま何故かって言った?!巫山戯んじゃないわよ!!」
なぜキレる。
「いやホントのことだろ。つか俺、お前と話すこと自体産まれて初めてのことなんだが」
「ふ……」
レティスが倒れた。
顔が真っ赤通り越して青白くなっている。
「何か知らんがブチ切れて失神したらしい」
「いや冷静に解説していないで運んであげてよ。妹でしょ?」
「まあ戸籍上はまだ妹ですけど嫌ですよ。その辺に寝かせておけばいいでしょ?」
「邪魔だから救護室に運ぶように。教師命令だよ。断ったら単位あーげない」
マジで訴えてやろうかこんちくしょう。
☆☆あとがき☆☆
レティスの名前を覚えていた人はいるだろうか。
一応二話だけ登場してるんですよ。名前だけ。
「いや無理でしょ」
四つ上の留年先輩とか絶対仲良くできねぇわ。
気ぃ使って過ごしそうだわ。
そう思いながら視線を前に向寸前でウジューヌ先生の方を自分でも不自然だと思うくらいの勢いで見る。
「…………先生。僕は凄く補習を頑張ったので一番後ろの席に座らせてください」
「急にどうしたの?まあいいけど」
そして俺は足早に窓際一番後ろの席に座った。
「はい、授業はじめまーすよー」
よっしゃー勉強するぜー。
すっげー見てくるお方がいるけど俺は見えてないぜー。
俺が見えているのは教科書と黒板と先生だけだぜー。
「あの、オリ……パスト先輩」
「ん?なんだい?」
隣の女の子が小声で話しかけてきた。
「あの……めっさ見られていますけど」
「ん?なんのこと?ああ先生かい?いや先生は俺だけじゃなく君のことだってシッカリ見てくれているから安心して授業を受けるといいよ」
「いえ、先生ではなく。というかもはや親の敵のように睨まれていると言ってもいいような……」
「気のせいだ。いいね?気のせいなんだ。そんなことはないんだ」
「で、でも……」
気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ気のせいだ。
「な?気のせいだよ」
「はぁ」
そんな呆れたような顔をするなよなぁ。
「でもレティスちゃんって……」
「ほらほら前を向くんだ。授業をシッカリ聞かないと留年してしまうよ?」
「はぁ」
隣の子はようやく諦めて授業を聞き始めてくれた。
よしよし。
*****
放課後。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………あの、パスト先輩」
「んーなんだクリラリルブっ……呼びにくいからクリラでいいか?」
「いやそれは別にいいんですけど……。それよりあの……」
隣の席のクリラロ……クリラが言いたいことは分かっている。
きっと彼女はこう言いたいのだろう。
『話しかけないのか?』と。
ならば俺は話しかけないと答える。
例え。
「…………」
俺の座ってる席の前で仁王立ちしてこちらを無言で睨みつけてくる人がいたとしても、俺はその人には絶対に話しかけたくない。絶対にだ!
「でも……あの……ヒッ?!」
ああついにクリラにまで被害が……。
だがすまないクリラ。俺はとにかく関わりたくないんだよ。
「…………あの……レティスちゃん。……は、話があるなら……話かけてみたほう……が……」
そこでついに彼女が口を開いた。
「クリちゃんは黙ってて。後アンタがクリちゃんの名前呼ぶんじゃないわよ。クリちゃんが穢れる」
…………。
初の会話?がこれかよ。
まいーや。
とりあえず。
「さらば」
俺は逃走した。
全力で。
実の妹、レティス=オリガから逃走した。
****
「先生。聞いてないっす。なんすか。学校来るなってことっすか。虐めっすか。教育委員会に訴えていいっすか」
「言い忘れてただけだよー。虐めじゃないから安心して学校に来るといいよ」
「来たくねぇっ!クラス替えを希望します!」
「無理ですっ」
うっざい笑顔やめろ。
「大体二人は実の兄妹なんだろ?仲良くしなよー」
「それは無理ですね。嫌われてますから」
「なんでまた」
「知らないっすよー。俺は悪くないとだけは言っておきますけど」
実際俺は悪くない、はずだ。
ちょっと常識外れなことしてただけだしー。
「ふーん。まあいいや。とにかくどうしてもと言うなら二人で話し合ってくださいね」
「嫌で「嫌です!!こいつを退学にするかクラスから追い出して、いややっぱり退学にして!」
…………。
ああ、お前というやつはなんて妹なんだ。
「無理です。二人で話し合ってください。以上!」
ウジューヌ先生はそう言い切ってタバコを吸い始めた。
今話し合ってが別の単語に聞こえたんだけど気のせいだよね。
「わかりました。こいつを大怪我で三年間身体を動かせなくすればいいんですね」
「よくねぇよ脳筋性悪。大体さっきからコイツコイツって何だ全く。名前を呼べ名前を。先輩を敬え礼儀知らずのヒス女」
「なんですって?!アンタの名前なんかとっくの昔に忘れたわ!この穀潰しの落第男!」
俺もだけどお前も大概中途半端に口悪いな。
つか忘れたなのか。俺はお前の名前を知らなかったよ。
「大体君たちってなんで仲悪いの?」
ウジューヌ先生がプカプカタバコの煙を……なにそのミニゴブリン三体の煙。どうやったの?そっちの方が気になんだけど。
「先生。誤解ですよ。俺達は仲が悪いんじゃないです。何故か一方的に嫌われているだけです」
「何故か?ねえいま何故かって言った?!巫山戯んじゃないわよ!!」
なぜキレる。
「いやホントのことだろ。つか俺、お前と話すこと自体産まれて初めてのことなんだが」
「ふ……」
レティスが倒れた。
顔が真っ赤通り越して青白くなっている。
「何か知らんがブチ切れて失神したらしい」
「いや冷静に解説していないで運んであげてよ。妹でしょ?」
「まあ戸籍上はまだ妹ですけど嫌ですよ。その辺に寝かせておけばいいでしょ?」
「邪魔だから救護室に運ぶように。教師命令だよ。断ったら単位あーげない」
マジで訴えてやろうかこんちくしょう。
☆☆あとがき☆☆
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一応二話だけ登場してるんですよ。名前だけ。
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