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1部:1年生
第1話
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「遅刻するっ!!」
ガバッと起き上がるが、そこは見慣れた自分の部屋ではなかった。ベッドサイドにあるスマホも自分のものではない。勝手に見るのは忍びないと思いつつ電源をつけた。
「3月27日、日曜日、17時11分…?」
なんで3月なんだ。今日はクリスマスでリア充爆発しろ、と心の中で願っていたはずだ。そう世の中に鬱憤を向けつつ、電車で疲れて眠ってしまったところまでは覚えている。
「夢か…?にしてはリアルすぎだろ」
思わず苦笑いしてしまうほど現実感のある夢だ。それに夢の中だからなのか、社畜の証拠である腰の痛みも肩の痛みもなく、体がとっても軽い。まるで若返ったみたいだ。目だって掠れたりしていないし。
(ていうか、ここどこなんだ)
考え込んでいたらピンポーンと呼び鈴がなり、思わずインターホンを取ってしまった。
「あのー隣に住む斉藤ですけど、洗濯物が田中さん家のベランダに飛んでいってしまって、取りに入ってもいいでしょうか」
俺は田中というらしい。そしてやたら巨乳な大学生くらいの女の子がインターホンに写っていた。
「洗濯物ですか?よければ僕が取りますけど」
「えーっと、下着なのでそれはちょっと困ります…」
下着か。それなら仕方ないか。すこし俯いてしまった彼女を見て俺は家にあげることにした。俺のあとをついてくる斉藤さんは清楚系ビッチていう感じのタイプだなー、なんて失礼なことを考えてベランダまでいくとたしかに白い布のかたまりが落ちていた。窓を開けて下着を取りに行く彼女をぼーっと見ていたら、こんなことを言われてしまった。
「田中さん…いや和樹くん。このベビードールを着た私と遊ばない?」
「え。何言ってるんですか。自分の体はもっと大事にしてください!俺だったからまだ斉藤さんは襲われてないだけで、他の男だったら襲われてたかもしれないんですよ?わかってます?」
なんで俺を誘ったのかも意味不明だし、自分よりも10は年下である子にそんな風に誘われるなんて思ってもみなかったからつい、説教じみたことを言ってしまった。
「和樹くん、私そんなに魅力無い?」
「そういうことではなくて、斉藤さ」
「由奈。斉藤さんじゃなくて由奈って呼んで」
すごい剣幕で遮ってくるもんだから思わず、苗字で呼ぶのを諦め彼女にとりあえず名前で呼び帰宅するよう促す。
「…由奈さん。とりあえず今日は帰ってください。」
「冷たいなあ。まぁそんなとこも可愛いから許してあげる。またね、和樹くん」
バタン。静かになった廊下と閉まったドアを見て俺は大きなため息を吐いた。
(ほんとうに夢か?これ。てかさっきの斉藤由奈って子どっかで名前きいたことあんな)
同僚があるエロゲにハマったと言ってたが、そのエロゲに出てくるキャラクターじゃないか?たしか…
『由奈たんマジエロ可愛いー。見てこのぷるんぷるんのおっぱい!やっぱ由奈たんしか勝たんわ』
とかなんとか言ってなかったか。
「俺…エロゲの世界に転生した?…嘘だろ、俺は平凡な暮らしがしたいんだ!」
とりあえずスマホのチェックをしてみると、俺は4月から高校生になるようだ。カレンダーアプリに入学式の文字があった。それから、家の中を探すと保険証、履歴書などが出てきて、名前の欄には”田中 和樹”そう書いてあった。
「いや、落ち着くんだ俺。もう一回寝ればきっとあの社畜生活に戻りたくは無いが戻れるはず…!」
翌朝。
ピチチチ…と鳴いている鳥の声と共に目を覚ました俺の目の前に広がった風景は、社畜時代の俺の家の間取りではなく、田中和樹の家だった。
ガバッと起き上がるが、そこは見慣れた自分の部屋ではなかった。ベッドサイドにあるスマホも自分のものではない。勝手に見るのは忍びないと思いつつ電源をつけた。
「3月27日、日曜日、17時11分…?」
なんで3月なんだ。今日はクリスマスでリア充爆発しろ、と心の中で願っていたはずだ。そう世の中に鬱憤を向けつつ、電車で疲れて眠ってしまったところまでは覚えている。
「夢か…?にしてはリアルすぎだろ」
思わず苦笑いしてしまうほど現実感のある夢だ。それに夢の中だからなのか、社畜の証拠である腰の痛みも肩の痛みもなく、体がとっても軽い。まるで若返ったみたいだ。目だって掠れたりしていないし。
(ていうか、ここどこなんだ)
考え込んでいたらピンポーンと呼び鈴がなり、思わずインターホンを取ってしまった。
「あのー隣に住む斉藤ですけど、洗濯物が田中さん家のベランダに飛んでいってしまって、取りに入ってもいいでしょうか」
俺は田中というらしい。そしてやたら巨乳な大学生くらいの女の子がインターホンに写っていた。
「洗濯物ですか?よければ僕が取りますけど」
「えーっと、下着なのでそれはちょっと困ります…」
下着か。それなら仕方ないか。すこし俯いてしまった彼女を見て俺は家にあげることにした。俺のあとをついてくる斉藤さんは清楚系ビッチていう感じのタイプだなー、なんて失礼なことを考えてベランダまでいくとたしかに白い布のかたまりが落ちていた。窓を開けて下着を取りに行く彼女をぼーっと見ていたら、こんなことを言われてしまった。
「田中さん…いや和樹くん。このベビードールを着た私と遊ばない?」
「え。何言ってるんですか。自分の体はもっと大事にしてください!俺だったからまだ斉藤さんは襲われてないだけで、他の男だったら襲われてたかもしれないんですよ?わかってます?」
なんで俺を誘ったのかも意味不明だし、自分よりも10は年下である子にそんな風に誘われるなんて思ってもみなかったからつい、説教じみたことを言ってしまった。
「和樹くん、私そんなに魅力無い?」
「そういうことではなくて、斉藤さ」
「由奈。斉藤さんじゃなくて由奈って呼んで」
すごい剣幕で遮ってくるもんだから思わず、苗字で呼ぶのを諦め彼女にとりあえず名前で呼び帰宅するよう促す。
「…由奈さん。とりあえず今日は帰ってください。」
「冷たいなあ。まぁそんなとこも可愛いから許してあげる。またね、和樹くん」
バタン。静かになった廊下と閉まったドアを見て俺は大きなため息を吐いた。
(ほんとうに夢か?これ。てかさっきの斉藤由奈って子どっかで名前きいたことあんな)
同僚があるエロゲにハマったと言ってたが、そのエロゲに出てくるキャラクターじゃないか?たしか…
『由奈たんマジエロ可愛いー。見てこのぷるんぷるんのおっぱい!やっぱ由奈たんしか勝たんわ』
とかなんとか言ってなかったか。
「俺…エロゲの世界に転生した?…嘘だろ、俺は平凡な暮らしがしたいんだ!」
とりあえずスマホのチェックをしてみると、俺は4月から高校生になるようだ。カレンダーアプリに入学式の文字があった。それから、家の中を探すと保険証、履歴書などが出てきて、名前の欄には”田中 和樹”そう書いてあった。
「いや、落ち着くんだ俺。もう一回寝ればきっとあの社畜生活に戻りたくは無いが戻れるはず…!」
翌朝。
ピチチチ…と鳴いている鳥の声と共に目を覚ました俺の目の前に広がった風景は、社畜時代の俺の家の間取りではなく、田中和樹の家だった。
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