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1部:1年生
第13話
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今日はこないだ広瀬さんと約束した食事会だ。この間一応謝礼金を体で払う、なんてことはやめてほしいって言ったけど…諦めてくれたかな。今日は駅前のちょっと小洒落たカフェで軽く昼ご飯を食べて、お茶して解散、ていう流れだ。広瀬さんは2駅先に住んでるらしく、駅の改札前で集合となった。
俺は、女の子との食事なんか縁の無い生活送ってたから、格好に不安があるけど一応大丈夫だと思いたい。Tシャツにシャツ羽織るのはそんなにダサくないよな!?世代がズレてるせいで最近の流行りに全くついていけてない。晃成の普段着はカッコ良すぎて真似はできないし。
(約束の10分前なのに、もう広瀬さんいるし!)
一応、男としてなんとなく女の子より先に着いていたい気持ちもあったし、待たせたことにも申し訳なくなった。
「広瀬さん、こんにちは。待たせちゃってごめんね」
「こんにちは。いえ、田中さんと食事するのが楽しみすぎて家を早く出過ぎてしまっただけなので気にしないでください」
いや、気にする。てかなんで、そんなすぐ俺のこと好きになるんだ。俺なんてただのモブだろ。エロゲキャラ界においては主人公なのかもしれないけど。けどそんなすぐ好きになられても困る!!俺の心が持たない!
カフェについて、お互いに注文をする。俺は気になったパスタ、広瀬さんはドリアを頼んでいた。アボカドのなんちゃらドリアって言ってておもわず、女子だなーって思ってしまった。なんかアボカドって女子っぽいよね。え、俺だけ?
「今日は一緒にご飯を食べてくれてありがとうございます。あと、ずっと気になってたんですけど、田中さんって歳いくつですか?」
「高1の16。そういう広瀬さんは?」
「え、そうなんですか?じゃあ田中さん私の1個下なんですね」
え、俺タメだと思ってたんだけど年上か。まあ中身おっさんだからタメではないし、体感的には全然年下なんだけど。しかし高2かぁ一番楽しい時期じゃん。高2のときはそんな感覚全然ないんだけど、後から考えると高2が一番楽しかったりするんよな。その後もしばらく雑談して、料理が届いた。
(え、うま。ちょい高いからたくさん来れないけど、また来よ)
届いた料理が美味くてバカバカ食っていたら向かいの広瀬さんの様子がおかしいことに気づいた。俯いて口元を覆ったままスプーンも持っていないし、料理だって3分の1くらいしか食べてない状態で放置されている。
「広瀬さん、どうした?体調悪い?無理しないで食べなくても平気だよ」
俺の声に反応して顔を上げた広瀬さんは、明らかに顔色が悪かった。気持ち悪いんかな。口押さえてるし。
「とりあえずお手洗い行って来ます…」
か細い声でトイレに向かった広瀬さんの、スカートの足の付け根らへんに染みみたいのが見えたけど気のせいだろうか。足の付け根らへんの茶色い染み…ハッもしや血!?気のせいじゃ無かったら生理に急になっちゃった、とかで体調悪いのかな。
(広瀬さんがトイレに行ってから20分くらい経つんだけど、大丈夫かな)
トイレの中で倒れてるかもしれないし、心配になる。あと、10分しても戻ってこなかったら店員さんに頼んでなかの様子を伺ってもらおう。そう考えてたら戻って来た広瀬さんは、さらに体調悪そうな様子で戻って来た。
「待たせてしまってすいません」
フラフラした様子で戻って来た広瀬さんは、顔でも洗ったのか顔周りの髪の毛が少し濡れていた。え、吐いたりしたんかな。
「いや、倒れてるかと思って心配してたから…戻ってきてくれて一安心したよ」
「食事中に申し訳ないんですけど、実はその…戻してしまって、あと…」
やっぱ吐いちゃったか。体調わるそうだったもんな。あと、俺は服のことが聞きたくて自分から小声で尋ねることにした。
「広瀬さんが嫌だったら答えなくても良いんだけど、スカートが一部汚れちゃってるのはもしかして女の子特有の日のせいだったりする?もしそうじゃなくても汚れてるのは気になるだろうから、俺のシャツ貸そうかって思ってるんだけど…」
「え、嘘。服まで染みちゃってましたか?吐き気でそれどころじゃなくて…」
やっぱ生理だったぽい。広瀬さんは身長小さいから、俺の来てたシャツでスカートまで隠れるだろうし、服に関しては大丈夫だろうけど吐き気は良くなったのかな。
「吐き気ていうかは吐いてすっきりした?帰るのは、広瀬さんの体調がある程度良くなってからで大丈夫だからね」
「ふぇ…うっ、なんでそんなに優しいんですか」
「え、落ち着いて!」
泣き出した広瀬さんの背中をさすりながら宥めて、泣き止んだのは30分後くらいだ。周囲から喧嘩か?ていう煽りの目線を食らったけど気にしない。帰る前に広瀬さんがまたトイレ行くって言うから、その間に会計は済ませておいた。なんか体調悪い中、お金払ってもらうのもなんかあれだし…
(お礼に食事したいって言われたいけど、あんな状態でおごられてもなんかモヤモヤするし。別にいいよな)
戻って来た広瀬さんにお会計は済ませたことを伝え、シャツを貸したら、私が払いたかったのに…って言われたが無視する。さっきより顔色がマシになった広瀬さんを駅まで送って今日の食事会は終わった。
後日。貸したシャツと共に高級洋菓子の菓子折りをもらって、面食らうことを俺はまだ知らない。
俺は、女の子との食事なんか縁の無い生活送ってたから、格好に不安があるけど一応大丈夫だと思いたい。Tシャツにシャツ羽織るのはそんなにダサくないよな!?世代がズレてるせいで最近の流行りに全くついていけてない。晃成の普段着はカッコ良すぎて真似はできないし。
(約束の10分前なのに、もう広瀬さんいるし!)
一応、男としてなんとなく女の子より先に着いていたい気持ちもあったし、待たせたことにも申し訳なくなった。
「広瀬さん、こんにちは。待たせちゃってごめんね」
「こんにちは。いえ、田中さんと食事するのが楽しみすぎて家を早く出過ぎてしまっただけなので気にしないでください」
いや、気にする。てかなんで、そんなすぐ俺のこと好きになるんだ。俺なんてただのモブだろ。エロゲキャラ界においては主人公なのかもしれないけど。けどそんなすぐ好きになられても困る!!俺の心が持たない!
カフェについて、お互いに注文をする。俺は気になったパスタ、広瀬さんはドリアを頼んでいた。アボカドのなんちゃらドリアって言ってておもわず、女子だなーって思ってしまった。なんかアボカドって女子っぽいよね。え、俺だけ?
「今日は一緒にご飯を食べてくれてありがとうございます。あと、ずっと気になってたんですけど、田中さんって歳いくつですか?」
「高1の16。そういう広瀬さんは?」
「え、そうなんですか?じゃあ田中さん私の1個下なんですね」
え、俺タメだと思ってたんだけど年上か。まあ中身おっさんだからタメではないし、体感的には全然年下なんだけど。しかし高2かぁ一番楽しい時期じゃん。高2のときはそんな感覚全然ないんだけど、後から考えると高2が一番楽しかったりするんよな。その後もしばらく雑談して、料理が届いた。
(え、うま。ちょい高いからたくさん来れないけど、また来よ)
届いた料理が美味くてバカバカ食っていたら向かいの広瀬さんの様子がおかしいことに気づいた。俯いて口元を覆ったままスプーンも持っていないし、料理だって3分の1くらいしか食べてない状態で放置されている。
「広瀬さん、どうした?体調悪い?無理しないで食べなくても平気だよ」
俺の声に反応して顔を上げた広瀬さんは、明らかに顔色が悪かった。気持ち悪いんかな。口押さえてるし。
「とりあえずお手洗い行って来ます…」
か細い声でトイレに向かった広瀬さんの、スカートの足の付け根らへんに染みみたいのが見えたけど気のせいだろうか。足の付け根らへんの茶色い染み…ハッもしや血!?気のせいじゃ無かったら生理に急になっちゃった、とかで体調悪いのかな。
(広瀬さんがトイレに行ってから20分くらい経つんだけど、大丈夫かな)
トイレの中で倒れてるかもしれないし、心配になる。あと、10分しても戻ってこなかったら店員さんに頼んでなかの様子を伺ってもらおう。そう考えてたら戻って来た広瀬さんは、さらに体調悪そうな様子で戻って来た。
「待たせてしまってすいません」
フラフラした様子で戻って来た広瀬さんは、顔でも洗ったのか顔周りの髪の毛が少し濡れていた。え、吐いたりしたんかな。
「いや、倒れてるかと思って心配してたから…戻ってきてくれて一安心したよ」
「食事中に申し訳ないんですけど、実はその…戻してしまって、あと…」
やっぱ吐いちゃったか。体調わるそうだったもんな。あと、俺は服のことが聞きたくて自分から小声で尋ねることにした。
「広瀬さんが嫌だったら答えなくても良いんだけど、スカートが一部汚れちゃってるのはもしかして女の子特有の日のせいだったりする?もしそうじゃなくても汚れてるのは気になるだろうから、俺のシャツ貸そうかって思ってるんだけど…」
「え、嘘。服まで染みちゃってましたか?吐き気でそれどころじゃなくて…」
やっぱ生理だったぽい。広瀬さんは身長小さいから、俺の来てたシャツでスカートまで隠れるだろうし、服に関しては大丈夫だろうけど吐き気は良くなったのかな。
「吐き気ていうかは吐いてすっきりした?帰るのは、広瀬さんの体調がある程度良くなってからで大丈夫だからね」
「ふぇ…うっ、なんでそんなに優しいんですか」
「え、落ち着いて!」
泣き出した広瀬さんの背中をさすりながら宥めて、泣き止んだのは30分後くらいだ。周囲から喧嘩か?ていう煽りの目線を食らったけど気にしない。帰る前に広瀬さんがまたトイレ行くって言うから、その間に会計は済ませておいた。なんか体調悪い中、お金払ってもらうのもなんかあれだし…
(お礼に食事したいって言われたいけど、あんな状態でおごられてもなんかモヤモヤするし。別にいいよな)
戻って来た広瀬さんにお会計は済ませたことを伝え、シャツを貸したら、私が払いたかったのに…って言われたが無視する。さっきより顔色がマシになった広瀬さんを駅まで送って今日の食事会は終わった。
後日。貸したシャツと共に高級洋菓子の菓子折りをもらって、面食らうことを俺はまだ知らない。
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