エロゲ世界に転生したが、俺は平凡な青春を過ごしたい。

蜜りんご

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2部:2年生

第1話

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春になり、桜が舞い散る季節がまた巡ってきた。掲示板には、クラス表が貼ってあり大混雑だ。こんな満員の電車みたいな状況のなかじゃあたりまえだけど全然前に進めなかった。俺は、すみれちゃんと晃成と同じクラスになるように願って今日この日を待ち望んだ。なぜなら、今年一緒なら来年も同じクラスになるからだ。

俺の通う高校は、2年まで文理分けずに進めるため運ではあるけど、すみれちゃんと晃成とは同じクラスにはなりたい。じゃないとぼっち確定だ。覚悟を決め人混みを掻き分け行こうとしたら、満面の笑みの晃成がこっちへやってきた。

「和樹―!俺ら今年も同じクラスだから来年も一緒だな!!俺彼女ちゃんと同じクラスだった!今年の運早くも使い果たしたかもしれない!!あ、ちなみにお前の好きな西野さんも同じクラスだったぞ」

最後のは、小声だったがすみれちゃんと同じクラスなんてめっちゃ嬉しい。でもあえて口に出さずにいてほしかったな。チャットつかうとかメモ帳とか字におこしてほしかったな。けどありがとう。

でも、すみれちゃんに聞かれる可能性あるし、生徒もいっぱいいるから口づてですみれちゃんに伝わる可能性もあるし…まぁガヤガヤうるさいから多分聞こえてはないと思いたい。それとエロゲキャラである上谷さんと山下さんに聞こえてなければいいのだ。多分。

「マジ!?めっちゃ嬉しい!今年もよろしく!晃成!」

「なんか、感情の起伏が乏しいお前が喜んでるの見るのなんか変な感じだな」

晃成に真顔でそう言われたけど、確かに感情が表までは出てないかもしれない。そんなに、顔に喜びが出てたって思うとなんか気恥ずかしい。

「あ、ちなみに担任は書いてなかったから朝礼?ていうかで発表ぽい。あ、ちな俺ら2年3組だって。これ撮ってきた写真。3組しか写ってないけど」

「そうなんだ。写真ありがとう。3組のだけでも全然いいよ」

「いーってことよー」

写真を確認で、まず確認すべきは上谷さんと山下さんが同じクラスかどうかだ。2年3組の欄を上から見ていく。あ、晃成の彼女の名前だ。しおりちゃん、しおりちゃんいつも言ってたけど、多分この子だよね。池崎栞さんっていうんだ。

そして上谷さん、無し。よし、エロゲ展開回避ルートに少し近づいた。そして、ちゃんと俺の名前もあり晃成の名前もあった。下にいって最後の方、”山下 花鈴”と名前が書いてあった。

(うーん…微妙。ファーストキス事件のあるツンデレ山下さんと同じクラスだ)

山下さん、ツンデレぶってるけどいつもなんだかんだ言ってなぁ、俺につっかかってくるし。俺にしかその態度とらないから俺を特別扱いしてるっていうのが、周りから見てもわかりやすいとは晃成に言われた。

新しい教室に荷物を置き、晃成と喋りながら朝礼に向かう。担任はできればなんか進路に強そうな年配の先生とかがいいけど、正直白井先生以外だったら誰でも良い。朝礼が始まり、どうでもいい校長の話が終わったところでクラス担任の発表となった。

2組の時点ではまだ白井先生の名前が呼ばれてなく、どうせ10組とかの担当とかだったらいいなぁと思っていた。一応1組と2組が特進クラスでそこから普通のクラスになるから、2組までには白井先生は呼ばれないとは思ってた。一応あの先生新人なわけなんだし。

「2年3組担当、白井明美先生」

あ。俺の高校生活終わった。目の死んだ状態で静かにそう思ったのだった。
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