クロノス·ノート

ミント

文字の大きさ
9 / 11
冒険者編

4.駆け出し冒険者

しおりを挟む
俺がダンジョンの外に出て最初にした事は魔導書クロノス·ノートを読むことだった。
この本は俺の意思を確認して色々してくれるから何か教えてくれると思ったからだ。
取り敢えず目の前の町について聞いてみた。
「この町はどんな町だ?」
~名称:パジェクノミコン
 国名:エイドス公国
 説明:エイドス公国の西端にある町。ハイツ帝国と戦う為の城塞都市として建造されており大陸屈指の防衛力を持 つ。その力は一年以上の籠城戦を軽くこなせるほど。
 使用されている言語:世界共通語、エイドス語、ハイツ語~
大体わかった。でも言葉が読み書きできんし話もできん。どうしたもんかな?
~所有者の意思を確認。ユニークスキル「他言語理解」を作成···成功しました。ユニークスキル「他言語理解」を取得しました~
···なんだかな~。ありがたみが無いよな。まあいいけど。
一人だと寂しいから話し相手兼ナビゲーターとか無い?
~所有者の意思を確認。ユニークスキル「終焉の魔導師」の「魔法改造」を使用し、「念話」に自己会話機能、
 単純演算機能、特殊演算機能、思考加速機能、クロノス·ノートとのリンク機能を追加。ユニークスキル「クロノス· ノート」を作成。所有者が取得しました~
···何か思ってたよりやばそう。
<そんなことはありません>
うおっ、びっくりした!誰だ、お前!?
<失礼しました。私はユニークスキル「クロノス·ノート」により作られた疑似人格です>
ああ、そういうことか。
お前は何が出来るんだ?
<スキルの統括、効率の良い運用、マスターへの支援、戦闘補助等が主な仕事です。細かいものを含めると24695個の仕事があります>
多っ!!俺、なんにもしなくても生きていけそう···
取り敢えず、町にいったら何をすればいい?
<まずは入るための資金を確保するべきかと。町の外にいる商人に魔石を売る事が最良でしょう>
わかった。まずは商人を探そう。
俺は町に向かって歩き出した。
30分後···
「遠すぎだろ········」
もっと近いと思ったのだが···
<ダンジョンから出た直後の場所からここまでの距離、凡そ12kmです>
そんなにあったの!?
早速、商人っぽい人を探す。
すぐに見つかり、俺はその男に話しかけた。
「ちょっといいですか?」
男は少し驚いた顔をしたがすぐに営業スマイルになる。
「はい、何でしょうか」
「この町に入りたいのですがお金がなくて···魔石をいくつか買い取ってもらえないでしょうか」
「すみません、今はちょっと持ち合わせが···」
「そうですか···」
仕方がない、他を当たるか、そう思った矢先、男がこんな提案をして来た。
「それでしたら、私と一緒に入りますか?料金は魔石をいくつか譲ってもらうと言うことで」
「いいんですか?ありがとうございます!」
「いえいえ、困ったときはお互い様ですから」
ありがたい、また苦労して商人を探すはめに鳴るところだった。
「魔石はいくつほどでしょう?」
「う~ん、小魔石十個でどうでしょうか」
····高いのかどうかが分からん。
<通常より少し高いです>
そうか··でもわざわざ入れてくれるんだからいいかな。
「では、それでお願いします」
俺は空間収納から十個の小魔石を取り出した。
商人の男の方を向くと口をあんぐりと開けていた。
「どうかしましたか?」
「い、いいえ、何でもございません···」
「?そうですか···」
俺、なんかしたかなぁ。
<···空間収納はこの世界では失われた魔法です。いきなり人の前で使えばそうなるに決まっています>
そう言うことか。だったら口止めしなきゃ。
「この魔法が使えることは誰にも言わないでください。」
「は、はい!命にかえましても!」
···まあ、漏洩の心配はなさそうだ。
こんな感じでどたばたとしながら俺は町へと入っていった。
===========================================================================
今回は珍しく敵殲滅回ではなく、レベルが上がっていないのでステータスは割愛します。
気になる人は前回を見直そう!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

勇者の様子がおかしい

しばたろう
ファンタジー
勇者は、少しおかしい。 そう思ったのは、王宮で出会ったその日からだった。 神に選ばれ、魔王討伐の旅に出た勇者マルク。 線の細い優男で、実力は確かだが、人と距離を取り、馴れ合いを嫌う奇妙な男。 だが、ある夜。 仲間のひとりは、決定的な違和感に気づいてしまう。 ――勇者は、男ではなかった。 女であることを隠し、勇者として剣を振るうマルク。 そして、その秘密を知りながら「知らないふり」を選んだ仲間。 正体を隠す者と、真実を抱え込む者。 交わらぬはずの想いを抱えたまま、旅は続いていく。 これは、 「勇者であること」と 「自分であること」のあいだで揺れる物語。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

処理中です...