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第17話 カラオケ会
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「おれからは以上になります、では、お前ら楽しい夏休みをすごせよ」
「「「「はい!」」」」
「よっしゃ、全員でカラオケ行こうぜ」
「いいねそれ」
仕切っているのは、康太郎
こいつは普通に陽キャの極みみたいな性格なので、クラスでもリーダーにもなっている
「蒼も来るよな」
ここで拒否ったら変に目立つだけだしな、それは避けたい
「行くよ」
「ナイスー」
「行けなさそうな人いる?」
康太郎と一緒に仕切っているのは中学校から澪の友達の1人であり、このクラスの女子をまとめ上げる肝付咲茉だった
咲茉は、女子の中ではまさにリーダー的な立ち位置にいる。だけど、その態度は決して威圧的なわけじゃない。むしろ、自然体でみんなを引っ張る感じだ。
咲茉は完璧そうに見えるけど、どこか抜けてるところもある。例えば、笑い話になるような些細なミスをして、みんなにからかわれても、自分も一緒になって笑ってる。
完璧そうにみえて――ていうのがあるから、皆は喋りかけやすいのかもしれない
「じゃあ、皆参加でいいね、予約はもう取ってるから、行こう。蒼君は一回、私の方に来て」
「わかった」
おれ、なんかしたっけ?多分何もしてないと思うんだけどな、もしかしたら、無自覚でなんかしてたのか
おれは、咲茉のところに向かった。
「蒼君は、早く澪ちゃんに連絡しないと、今日が命日になるよ」
「……確かに、教えてくれてありがとう」
「別になんともないって、クラスメイトが死んだって聞きたくないしね…こっちでも、澪ちゃんに連絡入れとくから」
「助かる」
おれも、連絡入れとこ
『澪』
『どうしました』
おれが最初に思ったこと
既読早すぎだろ、え、普通1秒ぐらいで既読が付くことあるかね
『今から、クラスでカラオケに行くことになった』
『わかりました、楽しんできてくださいね』
意外と良い感じに事が進んでるな
『そのかわり、私とも行ってくださいよ』
まぁ、そんぐらいだったら
『良いよ、とりあえず今日は楽しんでくる』
「蒼、行くぞー」
「ごめんごめん」
おれは康太郎の所に走って向かい、クラス全員で教室を抜け、校門をでた。
教室から、校門に向かう途中、スマホの通知がなったので、見てみると
『ok』
アニメキャラのスタンプで返ってきていた
◆◆◆
「で、澪ちゃんとはどこまで行ったの?」
「何が?」
咲茉が急に爆弾を投下してきた
「いや、だから」
咲茉は顔を赤く染めながら、耳元で言ってきた
誰にも聞かれたく無い内容だから耳元なんだろう
実際、この内容を周りには聞かれたくなかった
「せいこ」
「馬鹿かお前は」
「だってぇ……」
どうせ、そのあとは、うい、だろ
できるわけがない、まだ高校生だし、単純に時間も無い、するんだったら勉強か自主練の方が時間の有効活用出来てるだろ
「てか、おれらは別に付き合ってもいないからな」
「なんだぁ、もう付き合っているかと思ったのに」
澪はどこまで咲茉に言っているのか、家に帰ったら、事情聴取しないとな
「おいおい、2人でどんな話ししてるんだよ」
「蒼君は、どんな歌を歌うのか聞いてただけだよ」
「蒼はどうせ、ボカロかアニソンだろ」
「そうですが何か?そのジャンル達以外全く知らんから」
「興味無いだけでしょ」
「まぁね」
「でも、流石にマイナーな曲は歌わないよ」
「私達でも知ってる曲にしてよ」
おれは顔の横で親指を立てた
みんなが知ってるボカロ、知ってるボカロ……
おれは頭の中で反復した
そしたら、幾つか候補我慢浮かんできたので、今日はその歌達をカラオケで歌おう
「島津君は何を歌うの?」
「おれは、普通に流行りの曲とかかな」
「いいね、私も流行りの歌しか歌わないんだよね」
「ボカロはどうだい?」
一応布教をしてみた
単純に、ボカロ好きが増えるとおれも嬉しいからな
「私達も、人気なボカロぐらいは分かるから」
「ああ、でも、今日はおれらでも知ってそう、な曲でお願いな」
「はいはい」
そして、カラオケ店に着いた
「お金は、私に頂戴、1000円ね」
おれは財布から1000円札を取り出し、咲茉に渡した
「……島津君で最後だね、4万丁度です」
「では、1番の部屋でお願いします」
「えっと、ここが1番だね……って、広!」
咲茉が1番と書かれたドアを開けると、そこには、今後絶対に使わないだろう広さの、部屋だった
「トップバッターは、私で良いね歌う順番は、私から時計回りで」
時計回り……おれは5番目か、うん、何とも言えない順番
おれは、自分より前の4人の歌を聴きながら、さっき上げた候補の中から、1つ選んだ
「次は蒼君」
「はいはい」
おれはタブレットをもらい、歌う曲を入れた
「っあ、この曲はわかるよ」
良かったー、流石にわかるか
咲茉はこの曲を知っていたので、これはもしや?
そう思い皆んなを見た。
そしたら、全員知ってそうだった
そして、おれは歌い始めた
おれが歌ったボカロは、早口な所と高音が2ヶ所ずつあるが、それ以外は男でも歌える音程なので、カラオケでは結構重宝している曲だ
皆んなの反応は良かった
ノリノリの人が殆どだった、それに、高音と早口のところをしっかりと音程通り歌えたのも良かった
「92点……蒼君って歌うの上手いんだね」
「この曲は点数が取りやすいからね」
「そうなんだ……次、島津君」
「まかせろ」
これを境に40人全員がボカロ好きになってくれれば良いな
そして、全員3曲ずつ歌い、カラオケ会はお開きになった
「「「「はい!」」」」
「よっしゃ、全員でカラオケ行こうぜ」
「いいねそれ」
仕切っているのは、康太郎
こいつは普通に陽キャの極みみたいな性格なので、クラスでもリーダーにもなっている
「蒼も来るよな」
ここで拒否ったら変に目立つだけだしな、それは避けたい
「行くよ」
「ナイスー」
「行けなさそうな人いる?」
康太郎と一緒に仕切っているのは中学校から澪の友達の1人であり、このクラスの女子をまとめ上げる肝付咲茉だった
咲茉は、女子の中ではまさにリーダー的な立ち位置にいる。だけど、その態度は決して威圧的なわけじゃない。むしろ、自然体でみんなを引っ張る感じだ。
咲茉は完璧そうに見えるけど、どこか抜けてるところもある。例えば、笑い話になるような些細なミスをして、みんなにからかわれても、自分も一緒になって笑ってる。
完璧そうにみえて――ていうのがあるから、皆は喋りかけやすいのかもしれない
「じゃあ、皆参加でいいね、予約はもう取ってるから、行こう。蒼君は一回、私の方に来て」
「わかった」
おれ、なんかしたっけ?多分何もしてないと思うんだけどな、もしかしたら、無自覚でなんかしてたのか
おれは、咲茉のところに向かった。
「蒼君は、早く澪ちゃんに連絡しないと、今日が命日になるよ」
「……確かに、教えてくれてありがとう」
「別になんともないって、クラスメイトが死んだって聞きたくないしね…こっちでも、澪ちゃんに連絡入れとくから」
「助かる」
おれも、連絡入れとこ
『澪』
『どうしました』
おれが最初に思ったこと
既読早すぎだろ、え、普通1秒ぐらいで既読が付くことあるかね
『今から、クラスでカラオケに行くことになった』
『わかりました、楽しんできてくださいね』
意外と良い感じに事が進んでるな
『そのかわり、私とも行ってくださいよ』
まぁ、そんぐらいだったら
『良いよ、とりあえず今日は楽しんでくる』
「蒼、行くぞー」
「ごめんごめん」
おれは康太郎の所に走って向かい、クラス全員で教室を抜け、校門をでた。
教室から、校門に向かう途中、スマホの通知がなったので、見てみると
『ok』
アニメキャラのスタンプで返ってきていた
◆◆◆
「で、澪ちゃんとはどこまで行ったの?」
「何が?」
咲茉が急に爆弾を投下してきた
「いや、だから」
咲茉は顔を赤く染めながら、耳元で言ってきた
誰にも聞かれたく無い内容だから耳元なんだろう
実際、この内容を周りには聞かれたくなかった
「せいこ」
「馬鹿かお前は」
「だってぇ……」
どうせ、そのあとは、うい、だろ
できるわけがない、まだ高校生だし、単純に時間も無い、するんだったら勉強か自主練の方が時間の有効活用出来てるだろ
「てか、おれらは別に付き合ってもいないからな」
「なんだぁ、もう付き合っているかと思ったのに」
澪はどこまで咲茉に言っているのか、家に帰ったら、事情聴取しないとな
「おいおい、2人でどんな話ししてるんだよ」
「蒼君は、どんな歌を歌うのか聞いてただけだよ」
「蒼はどうせ、ボカロかアニソンだろ」
「そうですが何か?そのジャンル達以外全く知らんから」
「興味無いだけでしょ」
「まぁね」
「でも、流石にマイナーな曲は歌わないよ」
「私達でも知ってる曲にしてよ」
おれは顔の横で親指を立てた
みんなが知ってるボカロ、知ってるボカロ……
おれは頭の中で反復した
そしたら、幾つか候補我慢浮かんできたので、今日はその歌達をカラオケで歌おう
「島津君は何を歌うの?」
「おれは、普通に流行りの曲とかかな」
「いいね、私も流行りの歌しか歌わないんだよね」
「ボカロはどうだい?」
一応布教をしてみた
単純に、ボカロ好きが増えるとおれも嬉しいからな
「私達も、人気なボカロぐらいは分かるから」
「ああ、でも、今日はおれらでも知ってそう、な曲でお願いな」
「はいはい」
そして、カラオケ店に着いた
「お金は、私に頂戴、1000円ね」
おれは財布から1000円札を取り出し、咲茉に渡した
「……島津君で最後だね、4万丁度です」
「では、1番の部屋でお願いします」
「えっと、ここが1番だね……って、広!」
咲茉が1番と書かれたドアを開けると、そこには、今後絶対に使わないだろう広さの、部屋だった
「トップバッターは、私で良いね歌う順番は、私から時計回りで」
時計回り……おれは5番目か、うん、何とも言えない順番
おれは、自分より前の4人の歌を聴きながら、さっき上げた候補の中から、1つ選んだ
「次は蒼君」
「はいはい」
おれはタブレットをもらい、歌う曲を入れた
「っあ、この曲はわかるよ」
良かったー、流石にわかるか
咲茉はこの曲を知っていたので、これはもしや?
そう思い皆んなを見た。
そしたら、全員知ってそうだった
そして、おれは歌い始めた
おれが歌ったボカロは、早口な所と高音が2ヶ所ずつあるが、それ以外は男でも歌える音程なので、カラオケでは結構重宝している曲だ
皆んなの反応は良かった
ノリノリの人が殆どだった、それに、高音と早口のところをしっかりと音程通り歌えたのも良かった
「92点……蒼君って歌うの上手いんだね」
「この曲は点数が取りやすいからね」
「そうなんだ……次、島津君」
「まかせろ」
これを境に40人全員がボカロ好きになってくれれば良いな
そして、全員3曲ずつ歌い、カラオケ会はお開きになった
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