すいませんが、この人は自分のものです

アカシア

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第21話 妄想して何が悪いんだい

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「蒼君、ちょっと」
「ちょっと待って」

澪はおれの肩を叩いてきたが、ちょうど今ワークの応用問題が終わりそうなので、少し待ってもらった
澪もそれを理解してくれたのか、すぐに

「わかりました」

そう言ってくれたので、再び集中した

えっと、これで割れるかな…割れたね、よってa=b
で、最後にQ.E.D

「気持ちいねぇ」
「……えぇ」

澪は変な物体を見る目でおれを眺めていた
おおよそ予想はついている、どうせ、数学で気持ちいとか感じるかな、とか思ってるんだろうな

「先生は応用はしなくてもいいよって言っていたのに、なんでしたんですか?」
「知的好奇心ってのもあるけど、おれは良い大学に行きたいから、今の内に差をつけとこうかなーって思っただけだよ」
「でも、悩んでいる風には見えませんでしたよ?」

ここで、おれの頭には1つとある数学者のセリフを思い出した

「寝ている間にナーマギリ女神が教えてくれたんだ」
「え?」
「最初に問題を見て、道筋を立ててから計算するから悩んでいないって感じたんだろうね」

澪は数学に興味ないんだろうな
数学に興味があるんだったらさっきのセリフ
—— インドの数学者、シュリニヴァーサ・ラマヌジャンのセリフってわかるはずだもんな

ラマヌジャン
インドの数学者、寝ている間に神様が教えてくれたんだよねーとか言って公式の発見や証明をする変人

「で、澪はわからない問題があるから、おれを呼んだんだろう?」
「っあ、はい、72ページの四角3番です」

おれは澪の言ったページを開き、問題を見た。
そして、おれは澪の数学力を理解した。

澪って理系科目雑魚だな、グラフの頂点なんて平方完成か公式に代入するだけじゃん

そんな事を思ったが、女子に言うのは失礼極まりないから言わなかった

「頂点の座標を求めるなら、x座標は公式があるんだけど、覚えてる?」
「公式…えっと…」

澪が少し首をかしげながら考えているのを見て、俺は彼女のノートにペンを走らせた。

「 2a分の-b。この式を使えば、x座標が出せる。ほら、ここでaとbが分かってるから、代入して計算するんだ」
そう言いながら、具体的な値を式に代入して計算を進めてみせた。

「なるほど…あ! そうですね、この公式、見たことあります。でも、どうしてこれで求められるんですか?」

澪が純粋な疑問をぶつけてくるのが、なんだか彼女らしいと思った。俺は少し考えてから説明を続けた。

「長くなるけど?」
「やめましょう」
「わかった、でもね澪」
「はい」
「公式は道具だから、どうしてそうなるのかを少し理解すると覚えやすいよ、だから、空いた時間にスマホとかで調べた方がいいと思うよ」
「わかりました」
「時間も時間だし、もう寝る?」
「え!今何時ですか?」
「11時半」
「歯磨きして寝ましょう」
「わかった」

澪と2人で一緒に洗面台で歯磨きをした

「蒼君は部屋に戻っていてください、パジャマに着替えてから行きますので」
「はいはい」

そして、澪の指示に従い部屋に戻って来たんだが、おれは今何をしているかと言うと
澪のパジャマを妄想していた。
だって、仕方ないだろ、前泊まった時は澪も急いで準備していたらしく、ショートパンツと白Tだったが、今回は普段から着ているパジャマなんだろう
妄想しない方がキモいだろ、男子高校生は全員彼女のパジャマ姿は絶対妄想したことある説を提唱したい

おれはスマホを取り出し

『女の子 パジャマ』

調べてみたら、一番上にネグリジェというものが出てきた。
おれはそんな言葉を知らなかったので、画像を見てみた

ワンピースみたいな感じか、リラックスに重点を置いた物なんだ、澪だったら、やっぱり水色系なのかな

おれは更に妄想を加速させた。

ここで、あえてのアニメキャラとかかな、それはそれでばかおもろいぞ、笑いを堪えれないな、着てきたら
もしくは、前回のシンプルな組み合わせ、ショートパンツと白Tが普段のパジャマ説もあるな

おれは一通り妄想し終え、自分もパジャマであり、普段からバスケの練習できる服装を着た

◆◆◆

恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい

私は、お母さんから買ってきてもらったパジャマを眺めながら、1人悶えていた。

私のパジャマは淡い水色のネグリジェ、ただの淡い水色のネグリジェだったらよかったです、でも現実問題、全然良くありません
何故なら、少し肌が透けているから、完璧に透けている訳では無いです、少し目を凝らしたら透けて見えるぐらいです
ですが、恥ずかしいっていう感情は抑えられるわけないです、目を凝らさないと見られない?近づくんですから絶対に見られるに決まってます

そんな私でも、時間が時間ですので、覚悟を決め、蒼君の部屋に向かいました

「ふぅー、似合ってるよね?」

自問自答してしまったが、お母さんが買ってきた服類は似合っている服しかないので、ここはお母さんを信じましょう

そして、私はドアを3回ノックし

「蒼君、入ってもよろしいでしょうか?」
「うんいいよ」

私は、ドアを開けた

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