37 / 60
第二章
4ー岡田
しおりを挟む
兎に角、一回ヌいて来い、必要であればΩをアテンドする、
そう言ったが、アテンドは拒まれた。自分で始末してくるという。今の自分は智則の名前を呼んでしまうから、と。それは流石に相手に失礼だから、と。
この辺が、華という番ができてもモテる理由なんだろうな。勘違いをさせる優しさ。もしかしたら自分が華より上にイケるかもと思ってチャレンジするのだ。
とりあえず、唐澤は一人で去って行った。俺は入口で待機だ。
そして、オリエンテーションを終えて出てきた秋葉は更に上書きされてやがった。
どんだけビッチなんだよっ
イラつきながら、手を伸ばした。
ふわりと体が浮いて背中を強かに打った。一瞬、何が起きたのか理解できなかった。秋葉に転がされたんだと分かったら、笑いがこみあげてきた。
秋葉は
「スミマセン、先輩!つい咄嗟に…」
「いや、いいよいいよ。気にすんな」
「だ、大丈夫ですか?」
突然声をあげて笑い出した俺を心配している。いや、けど、笑うしかないだろう。
唐澤は自分の狂気が秋葉に無体な事を強いるのではと不安がっていた。
いやいや、秋葉を手籠めにしようとしたところで唐澤じゃ返り討ちにあうだけじゃん。出来もしない事に何を怯えてるんだよ。
唐澤の右腕になると決めてから俺は道場に通っている。将来、唐澤にはSPがつくとはいえ、隣にいる俺も唐澤を守れる程度にはなっていた方が良い、少なくとも唐澤より弱くてヤツに庇われるようじゃ側近失格だ。だから、唐澤と勝負したことがある。そして、俺は唐澤に勝った。その俺が、コイツに転がされたのだ。
唐澤の事は暫くロミオとでも呼んでおこう。心の中だけだけど。ハムレットでもいいかな。
ロミハム……唐澤のカボチャパンツ……爆笑してしまった。
「せ、先輩?」
「あぁ、いや、唐澤の馬鹿ぶりが……」
「由希にぃは!あ、いえ、スミマセン。由希先輩は…」
「いや、いいよ、由希にぃで。君と唐澤の仲ならその方がいい。何なら由希でもよくね?」
そう。華よりまし、と思っていたがとんでもない。コイツがベストだ。
俺も道場に通って真面目に鍛錬をしたからこそ分かる、βの肉体でこうなるには相当な鍛錬が精神力が必要だったはずだ。同じ土俵にαがいる中で、恵まれた肉体を持つ者の集まりの中でβでは数倍の努力を続けてやっと落ちこぼれないですむって所だったはずた。
筋肉馬鹿ならまだ分かるが、β初の帝都大首席入学。
βでありながら、αを凌ぐ文武両道、その為にはαの数倍の時間を要したはず。時間のやりくりが上手い必須としても、それでも色々な誘惑はあったはず。それを断つ精神力がコイツにはあるのだ。
唐澤の番にふさわしい。
運命を得たαは格が上がる。運命の番を守れるようにと本能が上へと導くのだ。
秋葉はΩではない。だから運命ではないともとれるが、ただ、現実的に唐澤は秋葉と会っただけで覇気が増した。
秋葉はマーキングされても気が付かない位ぬけてはいるが優秀だ。そんな秋葉のいく場所にはいっぱしのα達がいるはずだ。帝都大以上に。
番契約も出来ない以上、唐澤は更に格をあげて守っていかなければならなくなる。
ゾクリとした。
自分が仕える相手が無限の可能性を得るのだ。
サイコーだよ、秋葉くん。
俺は君を応援するよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
由希も智則も奥手?なので、岡田君がいないと永遠にくっつきません。
頑張って下さいね、岡田君!
そう言ったが、アテンドは拒まれた。自分で始末してくるという。今の自分は智則の名前を呼んでしまうから、と。それは流石に相手に失礼だから、と。
この辺が、華という番ができてもモテる理由なんだろうな。勘違いをさせる優しさ。もしかしたら自分が華より上にイケるかもと思ってチャレンジするのだ。
とりあえず、唐澤は一人で去って行った。俺は入口で待機だ。
そして、オリエンテーションを終えて出てきた秋葉は更に上書きされてやがった。
どんだけビッチなんだよっ
イラつきながら、手を伸ばした。
ふわりと体が浮いて背中を強かに打った。一瞬、何が起きたのか理解できなかった。秋葉に転がされたんだと分かったら、笑いがこみあげてきた。
秋葉は
「スミマセン、先輩!つい咄嗟に…」
「いや、いいよいいよ。気にすんな」
「だ、大丈夫ですか?」
突然声をあげて笑い出した俺を心配している。いや、けど、笑うしかないだろう。
唐澤は自分の狂気が秋葉に無体な事を強いるのではと不安がっていた。
いやいや、秋葉を手籠めにしようとしたところで唐澤じゃ返り討ちにあうだけじゃん。出来もしない事に何を怯えてるんだよ。
唐澤の右腕になると決めてから俺は道場に通っている。将来、唐澤にはSPがつくとはいえ、隣にいる俺も唐澤を守れる程度にはなっていた方が良い、少なくとも唐澤より弱くてヤツに庇われるようじゃ側近失格だ。だから、唐澤と勝負したことがある。そして、俺は唐澤に勝った。その俺が、コイツに転がされたのだ。
唐澤の事は暫くロミオとでも呼んでおこう。心の中だけだけど。ハムレットでもいいかな。
ロミハム……唐澤のカボチャパンツ……爆笑してしまった。
「せ、先輩?」
「あぁ、いや、唐澤の馬鹿ぶりが……」
「由希にぃは!あ、いえ、スミマセン。由希先輩は…」
「いや、いいよ、由希にぃで。君と唐澤の仲ならその方がいい。何なら由希でもよくね?」
そう。華よりまし、と思っていたがとんでもない。コイツがベストだ。
俺も道場に通って真面目に鍛錬をしたからこそ分かる、βの肉体でこうなるには相当な鍛錬が精神力が必要だったはずだ。同じ土俵にαがいる中で、恵まれた肉体を持つ者の集まりの中でβでは数倍の努力を続けてやっと落ちこぼれないですむって所だったはずた。
筋肉馬鹿ならまだ分かるが、β初の帝都大首席入学。
βでありながら、αを凌ぐ文武両道、その為にはαの数倍の時間を要したはず。時間のやりくりが上手い必須としても、それでも色々な誘惑はあったはず。それを断つ精神力がコイツにはあるのだ。
唐澤の番にふさわしい。
運命を得たαは格が上がる。運命の番を守れるようにと本能が上へと導くのだ。
秋葉はΩではない。だから運命ではないともとれるが、ただ、現実的に唐澤は秋葉と会っただけで覇気が増した。
秋葉はマーキングされても気が付かない位ぬけてはいるが優秀だ。そんな秋葉のいく場所にはいっぱしのα達がいるはずだ。帝都大以上に。
番契約も出来ない以上、唐澤は更に格をあげて守っていかなければならなくなる。
ゾクリとした。
自分が仕える相手が無限の可能性を得るのだ。
サイコーだよ、秋葉くん。
俺は君を応援するよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
由希も智則も奥手?なので、岡田君がいないと永遠にくっつきません。
頑張って下さいね、岡田君!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
121
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる