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1-転生
気がつくと、私は真っ暗な中にいた。暖かく真っ暗な…
いや、違う。まぶしい……? 眩しすぎる光が、瞼の奥を突き抜けてくる。
「――おぎゃあっ」
……え? 私、今、泣いた?
いや、泣いたっていうか……勝手に声が出た! え、待って、何この甲高い声!
視界がぼやけてる。輪郭すらはっきり見えない。けど、耳に届く音は鮮明で。
私を呼んでいるような、優しい声。
え?
病院で、疲れたなぁって思って……霧の中を漂って、気づいたら……これ?
「おめでとうございます。元気な女の子ですよ」
看護士さんと思しき人が私を抱き上げて言う。
え?私そんなに軽い?
え、いやいやいや、ちょっと待って!理解出来ないんだけど!
パニックで言葉にならない。
私の口から出たの悲鳴は結局「ばぶー」だった。
………
心臓がバクバクする。いや、正直言うと、半分は混乱で頭が追いつかない。
でも、はっきりしてることがひとつある。
ぼんやりととした視界でもここが分娩室で…周囲は大人しかいないことが分かる。
つまり…そうつまり、私は――赤ん坊に転生した。
試しに手を動かそうとする。
……うわ、ちっさ! 手というより、もはやミニチュア。指なんかソーセージサイズでぷにぷにだ。
可愛い……ってそれどころじゃないでしょう!
私の混乱をよそに、「ばぶー」というその声を聞いて親と思しき二人が嬉しそうにいう
「ほら、笑ったぞ!」「可愛い声!」
ん?声が……男の人の声だけ?
お母さんはどこだろう?疲れて寝ているのかな?目がまだちゃんと見えないから周囲の把握ができない…。
「おっぱい飲めるかな?」
優しいテノールの声の男性が私を抱き寄せた。
いやいや待って待って!
私はもう18才なの!ものすごく抵抗があるんだけど
衣摺れの音がして………ええええ!?
視界に映る胸は、女性の胸じゃなかった。
ペチャパイとかそんな問題じゃなくて筋肉質な胸板。そこに直接、私が口をつけさせられている。
……え? ちょ、待って待って待って。
本能は小さな赤ん坊の体で必死に飲むものの、頭の中は大混乱だった。
だってこの人――男の顔してる!女性にしては声も低いし、髭だってうっすらある!
「この子、本当に可愛いな……」
優しい笑顔で私を覗き込む“母さん”。
……いやいやいやいや!
おかしいって!?
どう見ても男!?
なのに、母乳出てるのおかしくない!?!?
この世界に生まれてから、数日が経った。
もう、認めるしかない。
母?は男性だ。
初めは女性が性転換したのかとも思った。でも、ホルモン剤やステロイドを服用しながら母乳なんてあげない。
お母さんも男。
お父さんも男。
…は?
は?
はぁあああああああ!?
二人は仲が良くて、私を抱っこして日向ぼっこに連れ出してくれる。
周りを見れば……大半は普通に男女の親に子供だ。
赤ん坊をあやす声は、私の親のそれより少し高いトーンで…そして…記憶にある母の声に似ていた。前世の母の声に。
前世…つまり私は…死んだ??
優しいあの母を残して死んだの?
笑ってさよなら言えた?
産んでくれてありがとうって言えた?
大半を病院で過ごしたけれど、それでも楽しい時間も嬉しい時間も有ったんだよってちゃんと伝えれた・
「ば……ぶ……」
小さな声が勝手に漏れる。
不安で、悲しくて、泣きたいのに、涙も出ない。
喉の奥が詰まって、息が浅くなる。
「ど、どうした?腹が減ったのか?」
父?母?
ああ、もうどんな呼び名でもいい、その人達が私を泣き止ませようとする。
でも体につられて心も押さなくなったのか、癇癪を起したかのように全身で私はわめき続けた。
いや、違う。まぶしい……? 眩しすぎる光が、瞼の奥を突き抜けてくる。
「――おぎゃあっ」
……え? 私、今、泣いた?
いや、泣いたっていうか……勝手に声が出た! え、待って、何この甲高い声!
視界がぼやけてる。輪郭すらはっきり見えない。けど、耳に届く音は鮮明で。
私を呼んでいるような、優しい声。
え?
病院で、疲れたなぁって思って……霧の中を漂って、気づいたら……これ?
「おめでとうございます。元気な女の子ですよ」
看護士さんと思しき人が私を抱き上げて言う。
え?私そんなに軽い?
え、いやいやいや、ちょっと待って!理解出来ないんだけど!
パニックで言葉にならない。
私の口から出たの悲鳴は結局「ばぶー」だった。
………
心臓がバクバクする。いや、正直言うと、半分は混乱で頭が追いつかない。
でも、はっきりしてることがひとつある。
ぼんやりととした視界でもここが分娩室で…周囲は大人しかいないことが分かる。
つまり…そうつまり、私は――赤ん坊に転生した。
試しに手を動かそうとする。
……うわ、ちっさ! 手というより、もはやミニチュア。指なんかソーセージサイズでぷにぷにだ。
可愛い……ってそれどころじゃないでしょう!
私の混乱をよそに、「ばぶー」というその声を聞いて親と思しき二人が嬉しそうにいう
「ほら、笑ったぞ!」「可愛い声!」
ん?声が……男の人の声だけ?
お母さんはどこだろう?疲れて寝ているのかな?目がまだちゃんと見えないから周囲の把握ができない…。
「おっぱい飲めるかな?」
優しいテノールの声の男性が私を抱き寄せた。
いやいや待って待って!
私はもう18才なの!ものすごく抵抗があるんだけど
衣摺れの音がして………ええええ!?
視界に映る胸は、女性の胸じゃなかった。
ペチャパイとかそんな問題じゃなくて筋肉質な胸板。そこに直接、私が口をつけさせられている。
……え? ちょ、待って待って待って。
本能は小さな赤ん坊の体で必死に飲むものの、頭の中は大混乱だった。
だってこの人――男の顔してる!女性にしては声も低いし、髭だってうっすらある!
「この子、本当に可愛いな……」
優しい笑顔で私を覗き込む“母さん”。
……いやいやいやいや!
おかしいって!?
どう見ても男!?
なのに、母乳出てるのおかしくない!?!?
この世界に生まれてから、数日が経った。
もう、認めるしかない。
母?は男性だ。
初めは女性が性転換したのかとも思った。でも、ホルモン剤やステロイドを服用しながら母乳なんてあげない。
お母さんも男。
お父さんも男。
…は?
は?
はぁあああああああ!?
二人は仲が良くて、私を抱っこして日向ぼっこに連れ出してくれる。
周りを見れば……大半は普通に男女の親に子供だ。
赤ん坊をあやす声は、私の親のそれより少し高いトーンで…そして…記憶にある母の声に似ていた。前世の母の声に。
前世…つまり私は…死んだ??
優しいあの母を残して死んだの?
笑ってさよなら言えた?
産んでくれてありがとうって言えた?
大半を病院で過ごしたけれど、それでも楽しい時間も嬉しい時間も有ったんだよってちゃんと伝えれた・
「ば……ぶ……」
小さな声が勝手に漏れる。
不安で、悲しくて、泣きたいのに、涙も出ない。
喉の奥が詰まって、息が浅くなる。
「ど、どうした?腹が減ったのか?」
父?母?
ああ、もうどんな呼び名でもいい、その人達が私を泣き止ませようとする。
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