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37話 大司教の息子ジョアサン・ド・セイリグ
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小さな子供たちがみんな同じ白い服を身にまとい、並んで唄う。そんな光景を見せられた時はワクワクしたものだが、どうやら私はまだその中に混じることができないらしい。
時間は今朝にさかのぼり、セシルに起こされた私は数日前に大司教であるミカエルに誘われた聖歌隊に入ることになり、今日はその初顔合わせの日でした。
護身用の魔法は使えても、体力の伴っていない私は未だに外出許可をもらえず、聖歌隊の子供たちが王宮に招かれることになりました。
ミカエルを先頭に数十人の子供たちがぞろぞろと並んで歩いてきます。皆が整列をしてからミカエルが私に礼をしました。
「いやぁ、姫様久しぶりだね。お父様は元気かい? 何? 食あたり? それはいけない」
「していません。お父様は健康そのものです」
彼は学生時代からあまり変わりないみたいですね。おかげでここが乙女ゲームの世界だと再認識できます。
あと出てきていないのは【紫】のワンダーオーブの攻略キャラクターよね。まあ、彼が私の前に現れることはほとんどないでしょう。
ジェラールが自国から中々出ていかないようにね。
「それでどんな歌を歌うのかしら?」
「姫様はせっかちだね。時間は有り余っているんだ。まずは自己紹介から行こうじゃないか僕はね!!」
「貴方はいいわ大司教様。皆様、初めましてクリスティーン・ディ・フォレスティエです。今日から皆様の仲間として、この聖歌隊に参加させて頂きます。至らない点もあると思いますが、どうかよろしくお願いいたします」
私が礼をすると、子供たちが「姫様だ」「姫様」「本物の姫様だ」などと、私を初めてみて姫様以外の感想が出てこないことに若干のショックを受けながら子供たちの顔を一通りみていくと、どうやらお目当ての子は確認できました。
髪の色も糸目もばっちり遺伝した柔らかい雰囲気の少年。彼は間違いなく、ミカエルの子供だわ。
聖歌隊の子供たちが順番に挨拶をしていく中、私は今か今かと彼の挨拶を待ちました。いくら似ているとはいえ、本当に子供かどうかはわかりません。そして彼の番になりました。
「ジョアサン・ド・セイリグです。姫様ととも聖歌を歌えることを、光栄に思います」
性格は父親に似なかったのね。少しだけ安心しましたわ。
そして残りの子供たちも何度も練習してきたであろう定型文のような挨拶を続けました。
そして軽い自己紹介が終わり、今に至ります。歌の披露が終わるや否や彼らはわーっと私のもとに集まってきました。
やはり姫と言う肩書が珍しいのですよね。そりゃあこの国では私だけですし、当然と言えば当然なのですけど。
聖歌隊の子供たちは多くは平民ですが、一部は貴族も混じっていたりします。
姫様と会う機会があれば少しでも多く会話をしろと命じられている子供でもいるのかしら。
とにかくターゲットであるジョアサンがどこにいるか確認しようとすると、彼はこちらに集まることなく、周囲の子たちと和やかにお話をしていました。
どうやらあまり私に関心がない様子。とにかく接点ができただけでも良しとしましょう。
私は周囲の子供たちに軽く会釈をして、私に興味がないように隅っこで集まっていた子供たちの場所に自ら向かいました。
その瞬間、明らかに不快だと言わんばかりの視線を感じました。
振り向くと子供たちはにこやかな顔をしていましたが、ミカエルだけは一瞬だけ険しい顔をしていました。
今の視線はミカエル? いえ、違う気がします。どちらかと言えば今のミカエルの表情は冷たい視線の発生源に対しての不快感。
そんな気がしました。
時間は今朝にさかのぼり、セシルに起こされた私は数日前に大司教であるミカエルに誘われた聖歌隊に入ることになり、今日はその初顔合わせの日でした。
護身用の魔法は使えても、体力の伴っていない私は未だに外出許可をもらえず、聖歌隊の子供たちが王宮に招かれることになりました。
ミカエルを先頭に数十人の子供たちがぞろぞろと並んで歩いてきます。皆が整列をしてからミカエルが私に礼をしました。
「いやぁ、姫様久しぶりだね。お父様は元気かい? 何? 食あたり? それはいけない」
「していません。お父様は健康そのものです」
彼は学生時代からあまり変わりないみたいですね。おかげでここが乙女ゲームの世界だと再認識できます。
あと出てきていないのは【紫】のワンダーオーブの攻略キャラクターよね。まあ、彼が私の前に現れることはほとんどないでしょう。
ジェラールが自国から中々出ていかないようにね。
「それでどんな歌を歌うのかしら?」
「姫様はせっかちだね。時間は有り余っているんだ。まずは自己紹介から行こうじゃないか僕はね!!」
「貴方はいいわ大司教様。皆様、初めましてクリスティーン・ディ・フォレスティエです。今日から皆様の仲間として、この聖歌隊に参加させて頂きます。至らない点もあると思いますが、どうかよろしくお願いいたします」
私が礼をすると、子供たちが「姫様だ」「姫様」「本物の姫様だ」などと、私を初めてみて姫様以外の感想が出てこないことに若干のショックを受けながら子供たちの顔を一通りみていくと、どうやらお目当ての子は確認できました。
髪の色も糸目もばっちり遺伝した柔らかい雰囲気の少年。彼は間違いなく、ミカエルの子供だわ。
聖歌隊の子供たちが順番に挨拶をしていく中、私は今か今かと彼の挨拶を待ちました。いくら似ているとはいえ、本当に子供かどうかはわかりません。そして彼の番になりました。
「ジョアサン・ド・セイリグです。姫様ととも聖歌を歌えることを、光栄に思います」
性格は父親に似なかったのね。少しだけ安心しましたわ。
そして残りの子供たちも何度も練習してきたであろう定型文のような挨拶を続けました。
そして軽い自己紹介が終わり、今に至ります。歌の披露が終わるや否や彼らはわーっと私のもとに集まってきました。
やはり姫と言う肩書が珍しいのですよね。そりゃあこの国では私だけですし、当然と言えば当然なのですけど。
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とにかくターゲットであるジョアサンがどこにいるか確認しようとすると、彼はこちらに集まることなく、周囲の子たちと和やかにお話をしていました。
どうやらあまり私に関心がない様子。とにかく接点ができただけでも良しとしましょう。
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その瞬間、明らかに不快だと言わんばかりの視線を感じました。
振り向くと子供たちはにこやかな顔をしていましたが、ミカエルだけは一瞬だけ険しい顔をしていました。
今の視線はミカエル? いえ、違う気がします。どちらかと言えば今のミカエルの表情は冷たい視線の発生源に対しての不快感。
そんな気がしました。
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