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79話 同性の友達が欲しい
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その日の昼食もやはりオリバーが現れることはありませんでした。私はいつも通り食事が終わり次第アレクシスやビルジニのいるテーブルか、ミゲルやリビオのいるテーブルに向かいます。
今日は伯爵子爵男爵のテーブルの方に行こうかしら。
ミゲルとリビオの姿を探すと、二人は良くも悪くも騎士団長の息子と魔法省大臣の息子であるためよく目立っています。間違いなく伯爵家の中でもツートップなのでしょう。
いえ、ぶっちゃけ緑髪のミゲルと黒髪のリビオはどう見ても目立つ。西洋を舞台にしたゲームの世界なのですから当然ですね。黒髪はともかく、わけのわからん髪色の方は、ほとんどがゲーム登場人物関連の血縁の方だけです。
「ミゲル、リビオ!」
私が二人を呼ぶと、二人はすぐに私の方に顔を向け、起立し、頭を下げます。学園内で姫様扱いをやめてほしいところですが、今はこの権力にすがることで、ジャンヌを護ったという事実がある以上、やめさせる訳には行きませんよね。
周囲の生徒たちの反応はそれぞれ。定期的にくる私を珍しがる生徒はもういないですが、それでも私が近づいて喜ぶ生徒。私が怖くて目を合わせない生徒。私の思惑通り噂を信じ、睨みつけてくる生徒もいます。その他にも、ミゲルやリビオに気があり、独り占めをしていることが不満だという生徒からも睨まれています。
本当に姫で助かったわ。こんな人数から恨みを買う人生なんて耐えられないもの。もし私がクリスティーンとして産まれてこなかったのなら、王国崩壊も救おうだなんてかんがえずに逃げていたでしょうね。
「クリスティーン姫、どうかされましたか?」
「何でもないわミゲル。さあ、行きましょう? リビオも付いて来て」
私は二人を誘ってどこかゆっくりできる場所を探すために歩いていると、私の目の前に、カトリーヌさんがわざわざ現れた。
「御機嫌よう。何か御用でしょうか?」
「姫殿下、今回の魔力スポットのレポート。貴女より成績が良ければ一つお願いを聞いてほしいのだけど」
「願い次第ね」
ここで二つ返事で了承なんてしてはいけない。負けるのが怖いから。そもそも、私とジャンヌさんのペアは決して成績優秀のパートナーではない。それに対してカトリーヌさんとそのパートナーのペアはクラス内成績一位。なぜ一位側からそんな要求を受けなければいけないのだろうか。
「こ、ここでは言えないわ!」
「……わかりました。あとで貴女の方から私のところに来てください。私自ら時間を割く理由はありませんので」
彼女の為にわざわざ時間を作る必要はない。ここで言えない要求となると、私以外に聞かせられないってことかしら。国家機密? それとも、ミゲルやリビオだからダメ? まあ、いいわ。
入学初日からやけに私にライバル意識を向けていた原因がわかりそうですし、相手になってあげる。
でも、レポート作成開始までに来てよね? 終わってから来られても、やる気に影響が出そうですし。
私はそう考えながら、再びミゲルとリビオを連れて歩き始めました。たどり着いた先はたまに利用するカフェテリアの丸いテーブル。そのテーブルを三人で囲み、特に変わることない話をして時間を過ごす。
二人と会話をしていて少しだけ不満なことがあります。私って一緒にお昼休みを過ごす人ってミゲルにリビオ、アレクシスとビルジニでほとんど男の子なのよね。
こうしていつも同じメンバーと話していて思うのは、同性の友達ももっと作ればよかったなと思うことでした。ワンダーオーブを手に入れることに意識しすぎて、私にはまともな同性の友達がいない。
ビルジニ? 彼女はそのまともというカテゴリから除外しても良いですよね? 後はジャンヌさんも友人のつもりで接して欲しいのですが、あれでは従者。従者以外の何者でもありませんわ。命令してやっとちょっとだけ親し気になってくれますが、時間がたつと完全に上下関係のある会話に戻ります。
とにかく同性の友達が欲しい。…………そうだわ、利用できることがあるじゃない。
今日は伯爵子爵男爵のテーブルの方に行こうかしら。
ミゲルとリビオの姿を探すと、二人は良くも悪くも騎士団長の息子と魔法省大臣の息子であるためよく目立っています。間違いなく伯爵家の中でもツートップなのでしょう。
いえ、ぶっちゃけ緑髪のミゲルと黒髪のリビオはどう見ても目立つ。西洋を舞台にしたゲームの世界なのですから当然ですね。黒髪はともかく、わけのわからん髪色の方は、ほとんどがゲーム登場人物関連の血縁の方だけです。
「ミゲル、リビオ!」
私が二人を呼ぶと、二人はすぐに私の方に顔を向け、起立し、頭を下げます。学園内で姫様扱いをやめてほしいところですが、今はこの権力にすがることで、ジャンヌを護ったという事実がある以上、やめさせる訳には行きませんよね。
周囲の生徒たちの反応はそれぞれ。定期的にくる私を珍しがる生徒はもういないですが、それでも私が近づいて喜ぶ生徒。私が怖くて目を合わせない生徒。私の思惑通り噂を信じ、睨みつけてくる生徒もいます。その他にも、ミゲルやリビオに気があり、独り占めをしていることが不満だという生徒からも睨まれています。
本当に姫で助かったわ。こんな人数から恨みを買う人生なんて耐えられないもの。もし私がクリスティーンとして産まれてこなかったのなら、王国崩壊も救おうだなんてかんがえずに逃げていたでしょうね。
「クリスティーン姫、どうかされましたか?」
「何でもないわミゲル。さあ、行きましょう? リビオも付いて来て」
私は二人を誘ってどこかゆっくりできる場所を探すために歩いていると、私の目の前に、カトリーヌさんがわざわざ現れた。
「御機嫌よう。何か御用でしょうか?」
「姫殿下、今回の魔力スポットのレポート。貴女より成績が良ければ一つお願いを聞いてほしいのだけど」
「願い次第ね」
ここで二つ返事で了承なんてしてはいけない。負けるのが怖いから。そもそも、私とジャンヌさんのペアは決して成績優秀のパートナーではない。それに対してカトリーヌさんとそのパートナーのペアはクラス内成績一位。なぜ一位側からそんな要求を受けなければいけないのだろうか。
「こ、ここでは言えないわ!」
「……わかりました。あとで貴女の方から私のところに来てください。私自ら時間を割く理由はありませんので」
彼女の為にわざわざ時間を作る必要はない。ここで言えない要求となると、私以外に聞かせられないってことかしら。国家機密? それとも、ミゲルやリビオだからダメ? まあ、いいわ。
入学初日からやけに私にライバル意識を向けていた原因がわかりそうですし、相手になってあげる。
でも、レポート作成開始までに来てよね? 終わってから来られても、やる気に影響が出そうですし。
私はそう考えながら、再びミゲルとリビオを連れて歩き始めました。たどり着いた先はたまに利用するカフェテリアの丸いテーブル。そのテーブルを三人で囲み、特に変わることない話をして時間を過ごす。
二人と会話をしていて少しだけ不満なことがあります。私って一緒にお昼休みを過ごす人ってミゲルにリビオ、アレクシスとビルジニでほとんど男の子なのよね。
こうしていつも同じメンバーと話していて思うのは、同性の友達ももっと作ればよかったなと思うことでした。ワンダーオーブを手に入れることに意識しすぎて、私にはまともな同性の友達がいない。
ビルジニ? 彼女はそのまともというカテゴリから除外しても良いですよね? 後はジャンヌさんも友人のつもりで接して欲しいのですが、あれでは従者。従者以外の何者でもありませんわ。命令してやっとちょっとだけ親し気になってくれますが、時間がたつと完全に上下関係のある会話に戻ります。
とにかく同性の友達が欲しい。…………そうだわ、利用できることがあるじゃない。
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