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133話 馬上槍大会開幕
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馬上槍大会当日。放課後は訓練という名目で色々潰れてしまいました。
それでも【黄】のワンダーオーブや【橙】、【青】の入手を考えれば、仕方ないことです。それにあの【白】も気になって仕方ありませんしね。
現在は面倒で何を言っていたか忘れた開会式も終わり、生徒たちはトーナメント表が張り出されるのを今か今かと待機しているところです。
私の相手はみんな弱い人たちで接待するのよ? くらいな感じで強い人たちは決勝まで当たらない様にしてくれないかしら。
そして張り出されたトーナメント表から、私は最初に自分の名前を探す。
第一ブロック第三試合。アレクシス対クリスティーン。…………嘘でしょ?
魔法が使える馬上槍の試合には、魔法ごとに有利不利が存在します。その中でも別格なのが時空魔法と幻惑魔法。
波動魔法は攻撃寄りの為、ほとんどが禁止なのに、その二つはほとんどの魔法が使える上に、攻撃にも防御にも使用できます。
他のみんなの名前も確認する。第一ブロックはアレクシス以外は知らない人しかいない為、初戦が鬼門でしょう。
第二ブロックにはジョアサンとジャンヌさんとカトリーヌさんがいて、第三ブロックにはオリバーとミゲル。第四ブロックはビルジニとリビオね。
…………オリバーも参加していたのね。第四ブロックの強敵全部頼みましたよ。
第三ブロックでしたら決勝まで戦いませんし、そのまま第四で勝ち上がってきた人もよろしくお願い致します。
オリバーとは何も賭けていませんし、彼に負けるのは問題ないのよね。
とにかく初戦からいきなり最終決戦の参加権を賭けた戦い。当然、誰が相手でも負けてしまえばすべての賭けに敗れると同義の初戦ですけど、いきなりアレクシスか。
いえ、はじめから勝つつもりで来ましたし、覚悟しましょう。
気が付けば私のすぐ隣にアレクシスが来ていました。
「クリスティーン姫。無礼を承知で、貴女様に槍を向けさせて頂きます」
「無礼も何も、正式な試合よ? 貴方は王族に決闘を挑まれても、剣を持たないのかしら?」
「それこそ無礼でしょう。わかりました。全力で貴女を打ち負かします」
「…………負けないわよ」
選手は鎧を着用。頭部は特に得点が高い為、しっかりヘルメットは装着します。
五試合続けて獲得ポイントの方が高い方の勝ち。頭部が五点。胴体が三点。四肢が一点だったわね。
また槍同士がぶつかり、相手の槍だけを破壊した場合も一点貰えます。
事前に登録した魔法を記載した紙を審査員に渡します。第一試合からすべての魔法を使っても良いのですが、手の内がバレたまま上に登る訳には行きませんよね。
それにどんなに強い魔法でも連発は禁止されていて、同じ相手には一度しか魔法が使えません。
つまり、アレクシス戦の五本で、一度使用した魔法は勝ち上がらないともう使えない。
私は鎧を着用したのち、馬に跨り、槍を受け取ると、数十メートル先には、同じように鎧を身にまとい槍を握ったアレクシスが待機していました。
「それではみなさぁ~ん。第一ブロック第三試合。アレクシス・ドゥ・クレメンティエフ対クリスティーン・ディ・フォレスティエ。試合開始!!!!」
私とアレクシスは一斉に馬を走らせます。一瞬で距離が縮まり、互いの槍が届くギリギリの瞬間。
互いに魔法を警戒したのか。相手の様子を伺いつつも槍を放つ。お互いの槍がぶつかり合い、私の槍が砕けてしまった。
「アレクシス! 一点!」
幻惑魔法で突如出現した大きなスコアボードには、魔法で文字が刻まれます。
私の名前の下に零。アレクシスの名前の下に一。五つの横棒の一番上は私側にバツ印。アレクシス側に丸印がつけられました。
「次も勝ちますよ」
「こちらのセリフよ」
しかし、二本目もあっさり私の右腕にアレクシスの槍がヒットしてしまいます。
互いに魔法は未使用。得点差は零対二。まだまだ逆転のチャンスはあります。
しかしアレクシスは珍しい二属性持ち。時空魔法の他にも状態魔法を扱えます。油断できないわ。
三本目。そろそろ得点しないとまずいわね。第一試合だけでも、魔法は使用でいたかったけど、魔法無しの実力差は出ているようなもの。使わないと負けるわ。
互いの馬が走り出し、私が魔法を発動しようと構えます。
それに気付いたアレクシスも魔法を発動します。
「時空魔法、遅延」
しかし、私の魔法が先に発動し、アレクシスの動きは一気にゆっくりになってしまいました。そのおかげでアレクシスは魔法の発動すらできずに互いは射程距離に入ります。
私は、動きの鈍くなったアレクシスの頭部に槍をぶつけました。
「クリスティーン! 五点!」
スコアボードの点数は五対二になりました。残り二本。まだまだどちらが勝つかわかりません。
これでもうアレクシス相手に遅延は使えないわね。
私が登録している魔法はあと二つ。アレクシスは三つ。点差は三点。…………できれば最後の魔法は温存したいところね。
それでも【黄】のワンダーオーブや【橙】、【青】の入手を考えれば、仕方ないことです。それにあの【白】も気になって仕方ありませんしね。
現在は面倒で何を言っていたか忘れた開会式も終わり、生徒たちはトーナメント表が張り出されるのを今か今かと待機しているところです。
私の相手はみんな弱い人たちで接待するのよ? くらいな感じで強い人たちは決勝まで当たらない様にしてくれないかしら。
そして張り出されたトーナメント表から、私は最初に自分の名前を探す。
第一ブロック第三試合。アレクシス対クリスティーン。…………嘘でしょ?
魔法が使える馬上槍の試合には、魔法ごとに有利不利が存在します。その中でも別格なのが時空魔法と幻惑魔法。
波動魔法は攻撃寄りの為、ほとんどが禁止なのに、その二つはほとんどの魔法が使える上に、攻撃にも防御にも使用できます。
他のみんなの名前も確認する。第一ブロックはアレクシス以外は知らない人しかいない為、初戦が鬼門でしょう。
第二ブロックにはジョアサンとジャンヌさんとカトリーヌさんがいて、第三ブロックにはオリバーとミゲル。第四ブロックはビルジニとリビオね。
…………オリバーも参加していたのね。第四ブロックの強敵全部頼みましたよ。
第三ブロックでしたら決勝まで戦いませんし、そのまま第四で勝ち上がってきた人もよろしくお願い致します。
オリバーとは何も賭けていませんし、彼に負けるのは問題ないのよね。
とにかく初戦からいきなり最終決戦の参加権を賭けた戦い。当然、誰が相手でも負けてしまえばすべての賭けに敗れると同義の初戦ですけど、いきなりアレクシスか。
いえ、はじめから勝つつもりで来ましたし、覚悟しましょう。
気が付けば私のすぐ隣にアレクシスが来ていました。
「クリスティーン姫。無礼を承知で、貴女様に槍を向けさせて頂きます」
「無礼も何も、正式な試合よ? 貴方は王族に決闘を挑まれても、剣を持たないのかしら?」
「それこそ無礼でしょう。わかりました。全力で貴女を打ち負かします」
「…………負けないわよ」
選手は鎧を着用。頭部は特に得点が高い為、しっかりヘルメットは装着します。
五試合続けて獲得ポイントの方が高い方の勝ち。頭部が五点。胴体が三点。四肢が一点だったわね。
また槍同士がぶつかり、相手の槍だけを破壊した場合も一点貰えます。
事前に登録した魔法を記載した紙を審査員に渡します。第一試合からすべての魔法を使っても良いのですが、手の内がバレたまま上に登る訳には行きませんよね。
それにどんなに強い魔法でも連発は禁止されていて、同じ相手には一度しか魔法が使えません。
つまり、アレクシス戦の五本で、一度使用した魔法は勝ち上がらないともう使えない。
私は鎧を着用したのち、馬に跨り、槍を受け取ると、数十メートル先には、同じように鎧を身にまとい槍を握ったアレクシスが待機していました。
「それではみなさぁ~ん。第一ブロック第三試合。アレクシス・ドゥ・クレメンティエフ対クリスティーン・ディ・フォレスティエ。試合開始!!!!」
私とアレクシスは一斉に馬を走らせます。一瞬で距離が縮まり、互いの槍が届くギリギリの瞬間。
互いに魔法を警戒したのか。相手の様子を伺いつつも槍を放つ。お互いの槍がぶつかり合い、私の槍が砕けてしまった。
「アレクシス! 一点!」
幻惑魔法で突如出現した大きなスコアボードには、魔法で文字が刻まれます。
私の名前の下に零。アレクシスの名前の下に一。五つの横棒の一番上は私側にバツ印。アレクシス側に丸印がつけられました。
「次も勝ちますよ」
「こちらのセリフよ」
しかし、二本目もあっさり私の右腕にアレクシスの槍がヒットしてしまいます。
互いに魔法は未使用。得点差は零対二。まだまだ逆転のチャンスはあります。
しかしアレクシスは珍しい二属性持ち。時空魔法の他にも状態魔法を扱えます。油断できないわ。
三本目。そろそろ得点しないとまずいわね。第一試合だけでも、魔法は使用でいたかったけど、魔法無しの実力差は出ているようなもの。使わないと負けるわ。
互いの馬が走り出し、私が魔法を発動しようと構えます。
それに気付いたアレクシスも魔法を発動します。
「時空魔法、遅延」
しかし、私の魔法が先に発動し、アレクシスの動きは一気にゆっくりになってしまいました。そのおかげでアレクシスは魔法の発動すらできずに互いは射程距離に入ります。
私は、動きの鈍くなったアレクシスの頭部に槍をぶつけました。
「クリスティーン! 五点!」
スコアボードの点数は五対二になりました。残り二本。まだまだどちらが勝つかわかりません。
これでもうアレクシス相手に遅延は使えないわね。
私が登録している魔法はあと二つ。アレクシスは三つ。点差は三点。…………できれば最後の魔法は温存したいところね。
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