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207話 創造魔法
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さきほどまでは激流に手を突っ込むような感覚だったのに、今はまるでプールに飛び込むかのようにすんなりと身体が前に進む。
ブランクには最強のアイテムであるワンダーオーブが六つ。私には【白】のワンダーオーブが一つ。私はスザンヌ救出が目的で、ブランクはエネルギーを出しているため、実質正面が無防備になっているアリゼに向かって二人で駆け抜ける。
【白】のワンダーオーブは未だに【紫】の光を放ってくれているのだろう。おかげで光の中の世界でもスザンヌの場所が正確に知覚できる。この先の世界で私の進む道を示してくれる。ブランクは今、六つのワンダーオーブの恩恵を受けているはずですし、彼にもアリゼのまでくっきり知覚できているはず。
私は一目散にスザンヌのところに向かい、彼女を抱きしめる。
「スザンヌ!」
返事はない。ここにいるだけでものすごい生命力を吸収されているようだ。正気を保てていないのでしょう。私だってブランクが何かしてくれていたとしてもいつまで持つかわからない。早々に離脱してしまいましょう。
スザンヌを光の世界から引きづりだし、カトリーヌとジャンヌとビルジニのいるところまで連れていきます。
「少し彼女を休ませてもらえるかしら?」
「承知した」
私からスザンヌを受けとめ、抱きかかえるビルジニ。そんな彼女の隣でジャンヌが私の方を見つめる。彼女は答えを悟っているというのに、それを信じたくなくて、自分の望んだ答えを待つ。唇をかみしめている様子でよくわかる。
「私は……アリゼを討ちに行きます」
私がそう呟くと、カトリーヌが何かを言いそうになったけど、一度押し黙る。深呼吸してから私を見つめた。
「付き合うわ。粉砕撃滅。得意分野よ」
「私も行きます。光の波動魔法がどこまで通用するかわかりませんが、私は一度アリゼを倒すためにここまで強くなったのですから、突き合わせていただけなければ許しませんよ?」
「……いいわ。ブランクの魔法陣がまだ消えていない。あそこに立てばあのエネルギーの中でも一定時間は無事で進めるはず。光の中では視界を失うから、私から手を離しちゃダメよ」
二人は頷く。私は二人の手を握ってその光の中をゆっくりと進んでいった。私にいわれた通り、二人は目を閉じただろうか。私も魔力知覚だけでアリゼとブランクのいる場所に向かっているからなにもわからない。でも、この足は間違いなく二人のもとに向かっている。
「それにしてもバランスの悪いチームね」
ふいにカトリーヌがつぶやく。
「バランス? どこが?」
「だって私達、全員一番得意な魔法は波動魔法よ?」
「確かにそうですね」
「それはそうだけど……私は貴女たちと違ってほかの魔法も使えるわよ」
でも……二人と違って得意がない。だから、彼女たちが私より劣っているとは思えない。まんべんなく、平均的にが常に評価されるわけではない。彼女たちのような才能の持ち主こそ、私の仲間で私の誇りなんだ。いいえ、二人だけじゃない。
ミゲル、アレクシス、リビオ、ビルジニ、ジョアサン、オリバー、スザンヌそしてブランクそのほかにも協力してくれるみんなが私の力なんだ。
アリゼ。貴女がどれだけ苦しんでどれだけ強くなったか知らないけど、ワンダーオーブなんて言う借り物のチートじゃなくて、私自身の育んできた絆で、貴女を屈服させて上げるわ。
エネルギーの中を抜け、瞳を開けると、そこには高速で戦闘を繰り広げるブランクとアリゼの姿。しかし、ブランクの剣が弾き飛ばされる。その隙に大きな剣がブランクに向かって射出された。この距離から加速をしても私じゃ間に合わない。だったら……
「波動魔法、守護魔法、付与魔法、状態魔法、時空魔法、回復魔法、幻惑魔法…………全部来なさい!!」
私は大地に手を触れる。
「創造魔法、森」
だったら簡単だ。波動で地質を変えて時空魔法で時間を戻して、付与や状態魔法で調整して、幻惑魔法で整えたものを守護魔法や回復魔法で最善の状態を保つ。それを一瞬でやる。私が瞬きをすればここは森。剣とブランクの間には貫通するのは難しい大きな木が生えている。
そして周囲は瓦礫まみれの街中から、緑美しい森に移り変わる。指名手配犯たち。全然許せないけど、彼らとの戦いで複数の魔法を掛け合わせることを知ったわ。
「なによこれは!? 創造魔法? 聞いたことないわ!!」
「私がここを森にしようと思った。その結果がこれよ」
ブランクには最強のアイテムであるワンダーオーブが六つ。私には【白】のワンダーオーブが一つ。私はスザンヌ救出が目的で、ブランクはエネルギーを出しているため、実質正面が無防備になっているアリゼに向かって二人で駆け抜ける。
【白】のワンダーオーブは未だに【紫】の光を放ってくれているのだろう。おかげで光の中の世界でもスザンヌの場所が正確に知覚できる。この先の世界で私の進む道を示してくれる。ブランクは今、六つのワンダーオーブの恩恵を受けているはずですし、彼にもアリゼのまでくっきり知覚できているはず。
私は一目散にスザンヌのところに向かい、彼女を抱きしめる。
「スザンヌ!」
返事はない。ここにいるだけでものすごい生命力を吸収されているようだ。正気を保てていないのでしょう。私だってブランクが何かしてくれていたとしてもいつまで持つかわからない。早々に離脱してしまいましょう。
スザンヌを光の世界から引きづりだし、カトリーヌとジャンヌとビルジニのいるところまで連れていきます。
「少し彼女を休ませてもらえるかしら?」
「承知した」
私からスザンヌを受けとめ、抱きかかえるビルジニ。そんな彼女の隣でジャンヌが私の方を見つめる。彼女は答えを悟っているというのに、それを信じたくなくて、自分の望んだ答えを待つ。唇をかみしめている様子でよくわかる。
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私がそう呟くと、カトリーヌが何かを言いそうになったけど、一度押し黙る。深呼吸してから私を見つめた。
「付き合うわ。粉砕撃滅。得意分野よ」
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「……いいわ。ブランクの魔法陣がまだ消えていない。あそこに立てばあのエネルギーの中でも一定時間は無事で進めるはず。光の中では視界を失うから、私から手を離しちゃダメよ」
二人は頷く。私は二人の手を握ってその光の中をゆっくりと進んでいった。私にいわれた通り、二人は目を閉じただろうか。私も魔力知覚だけでアリゼとブランクのいる場所に向かっているからなにもわからない。でも、この足は間違いなく二人のもとに向かっている。
「それにしてもバランスの悪いチームね」
ふいにカトリーヌがつぶやく。
「バランス? どこが?」
「だって私達、全員一番得意な魔法は波動魔法よ?」
「確かにそうですね」
「それはそうだけど……私は貴女たちと違ってほかの魔法も使えるわよ」
でも……二人と違って得意がない。だから、彼女たちが私より劣っているとは思えない。まんべんなく、平均的にが常に評価されるわけではない。彼女たちのような才能の持ち主こそ、私の仲間で私の誇りなんだ。いいえ、二人だけじゃない。
ミゲル、アレクシス、リビオ、ビルジニ、ジョアサン、オリバー、スザンヌそしてブランクそのほかにも協力してくれるみんなが私の力なんだ。
アリゼ。貴女がどれだけ苦しんでどれだけ強くなったか知らないけど、ワンダーオーブなんて言う借り物のチートじゃなくて、私自身の育んできた絆で、貴女を屈服させて上げるわ。
エネルギーの中を抜け、瞳を開けると、そこには高速で戦闘を繰り広げるブランクとアリゼの姿。しかし、ブランクの剣が弾き飛ばされる。その隙に大きな剣がブランクに向かって射出された。この距離から加速をしても私じゃ間に合わない。だったら……
「波動魔法、守護魔法、付与魔法、状態魔法、時空魔法、回復魔法、幻惑魔法…………全部来なさい!!」
私は大地に手を触れる。
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だったら簡単だ。波動で地質を変えて時空魔法で時間を戻して、付与や状態魔法で調整して、幻惑魔法で整えたものを守護魔法や回復魔法で最善の状態を保つ。それを一瞬でやる。私が瞬きをすればここは森。剣とブランクの間には貫通するのは難しい大きな木が生えている。
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