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第三章 融ける。
第七話 無能②
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あのカメラが本物だったのか──と。小燕向葵が尋ねる。事情聴取を終え、移動した所轄警察署の片隅にひっそりと置かれた灰皿の前で、煙草に火を点けながら錆殻光臣は首を横に振る。
「いや。本物はあの盗撮小児性愛者の方だ」
「小池に、そんな能力が……?」
いかにも嫌そうに顔を顰める小燕に、
「本物っていうのはそういうものだ。別に、人格だとか、人間性とは何も関係がない。能力が宿る者には宿る。そうじゃないやつは、……そういう世界とは無関係に生きる」
夜空に向けて紫煙を吐き出し、「見ろ」と光臣は嘗て焼き菓子か何かが入っていたのであろう古い横長の缶を差し出す。中には大量の写真が入っている。
どの写真にも、取り調べ室で光臣が突き出したものと同じような光景が写し出されている。
足首を掴まれる少年。背後から黒い影に抱き竦められる少女。公園のベンチに腰掛けてアイスクリームを食べる少年の肩に乗る、手首。そして小学校のプールの水面から、一斉に浮上するたくさんの灰色の影──
「小池には、見えていたのか? つまり……亡くなった政岡涼子さんが見ていたのと、同じものが」
「まったく同じものかどうかは、俺には分からない」
ただし、と別の写真を小燕に手渡しながら光臣は続ける。
「小池は小児性愛者で盗撮犯だが、恐ろしいことに見る力、加えて祓いの能力を持っていた」
小池俊二本人には、そこまでの自覚はなかったようだが──と添えて差し出した写真の中には、政岡涼子の姿が納められている。彼女の足首にはもう、黒い手は巻き付いていない。
小池俊二が、撮影することで祓ったのだ。
他の写真にも、同じような現象が見て取れた。小池は一度被写体として選んだ少年少女を、繰り返し撮影していた。政岡涼子のように一度で祓えた例は然程多くない。何度も何度も繰り返し撮影をすることで、小池俊二は被写体たちの体に纏わり付くこの世のものではない何かを祓った。
「つまり」
小燕向葵が唸る。
「良いことをしていたのか?」
「そんなはずないだろ」
灰皿に煙草を放り込んだ錆殻光臣は、そう一蹴する。
「盗撮犯だぞ。しかも無防備極まりない小学校低学年のガキどもを狙ってる小児性愛者だ。警察が捕まえてきちんと仕置きをしないと、あいつ、またすぐ出所して同じことを繰り返すぞ」
「しかし……」
と、一瞬言い淀んだ小燕は、
「警察には、祓いはできない」
「は……」
言葉を失ったのは、光臣も同じだった。
正気か? と尋ねようとしてやめた。小燕向葵は真剣な顔をしていた。
「小池がカメラを用いて祓いを行ったことで、救われた子どももいるんじゃないだろうか」
「さあな。知らん。いるんだろうが」
「知らないのか、いるのか、どっちなんだ錆殻光臣」
「政岡涼子の小学校の頃の同級生に事情を聞いた」
「……大学時代のサークル仲間から、と言っていなかったか?」
「それとは別ルート」
手の中の写真に、愛用のライターで火を点けながら光臣は続けた。小燕は、光臣の行いを止めようとはしなかった。
奇怪な黒い影が写った盗撮写真が、みるみるうちに灰になる。
「公園のベンチで買い食いしていたガキ。政岡と同じように母子家庭だったらしくてな。家に帰ると母親の暴力が酷いからって理由で、母親の財布から小銭を抜いて、こっそりコンビニでアイスやら何やらを買ってあのベンチで座って食うのが日々の数少ない楽しみだったらしい」
「……」
「肩に乗ってた手はおそらくその母親のものだったんだろうな。小池が写真を撮って、影が消えた後、母親の魂まで抜けたみたいに急に暴力行為がなくなった、と言っていた。今はそいつは──都内のなんとかいうでかい会社でリーマンやってる。結婚もしてるらしい」
「……そうか」
「公共図書館の書架のあいだで黒い影にしがみ付かれていたガキ。そいつん家は父子家庭で、まあ、父親が、なんだ──性犯罪者だよ。親子の縁は切れたものの、今もどこかでのうのうと暮らしているらしいが」
「何っ……」
「なんで警察に相談しなかった、とかはなしだからな、小燕。ガキはその頃ガキだったし、当時──二十年前。父親が夜な夜な布団に入り込んでくる、助けてください、って8歳の子どもが警察に駆け込んできたとして、物事は良い方向に動いたか?」
小燕は答えない。二十年前。小燕向葵は既に警察官だっただろう。仮に図書室の少女が警察署に駆け込んだとして、小燕はきっと少女の話をきちんと聞いたと思う。しかし、問題はその先だ。実の娘に性暴力を行っていた父親を、犯罪者として捕まえることができるだろうか? 父子家庭で親戚もいなかったという少女の将来を、きちんと守ることはできただろうか?
「この写真が撮られた後」
もう一枚、まったく同じ角度で撮られた一枚を差し出しながら光臣は続ける。
「このガキの父親は交通事故に遭って、長期入院をすることになった。その期間だけガキは所謂そういう……施設に預けられることになって、退院した後、父親はガキを迎えに来なかった」
「それは……つまり」
「親子の縁はそこで切れたんだ」
「図書室の影と、親子のあいだに起きた出来事の因果関係は?」
「俺が知るかよ」
言い捨てた光臣は、また写真に火を点ける。
こんなものは、この世の中に残っていてはいけない。
「小燕向葵」
「……なんだ」
「さっき言ったよな。蛍ってのぁ、幼虫も発光するんだ」
「ああ……」
政岡邸から工藤邸への移動中、車の中でそんな話をした。光臣は実際に、光る蛍の幼虫を見たことがない。発光する成虫ならば蛍川で何度も目にしたことがあるのだが。
「妙な話だよな。幼虫のあいだに発光する、メリットがなさすぎる」
「確かに……成虫が光を放つのは交尾目的だとか、そういった話を聞いたことがあるが」
「だよな。それに、成虫には羽があって飛ぶことも逃げることもできるけど、幼虫は……」
アルミ缶を地面に置き、煙草の箱をふところにしまい、代わりに取り出したスマートフォンの画面をタップしながら光臣は続ける。
「こんな感じだ。光ったところで、捕食者を招くぐらいしかできることはない」
「芋虫にしか見えない。本当に光るのか、これが?」
「光るらしい、って不特定多数の虫の研究者が言ってるんだから光るんだろ」
小燕向葵が、蛍の幼虫の発光について知りたいわけではない、ということぐらいは光臣にも分かっていた。ただ、そろそろ面倒臭くなっているのも事実だった。
小燕に引き摺り込まれるようにして、政岡涼子・秋元慎也両人の不審死について調査をすることになった。自死したアベックの片割れ・政岡涼子──何らかの能力を持っていた本物──の力が、幼少期、おそらく錆殻一族の終焉の地、蛍川で歪められたことも分かった。
それで、だから、何だというのだ。
先ほどやってきた小燕の部下・煤原は捜査本部が解散になると告げた。つまり光臣が、これ以上の茶番に付き合う理由はなくなったのだ。
政岡涼子と秋元慎也。若い恋人同士は、何某かの良く分からない理由によってそれぞれ自ら命を絶ちました。おしまい。そういう話だ。
(蛍川──蛍神社)
その名が出てきた時点で、つまりかなり序盤で、光臣はこの件から手を引きたいと考えていた。ところが自身の周りでも水が腐り始め、心優しい小燕向葵の自宅で厄介になるなどしてしまい、「もうやめよう」というタイミングを逸し続けてしまった。
今が、おそらく最後のチャンスだ。
「小燕向葵」
「錆殻光臣」
声が重なった。だいぶ不本意ではあったが、真顔で顎を引いて小燕の言葉を促す。
「私は──どうも納得がいっていない」
「何が」
「小池俊二に祓いの能力があったとして、彼が写真を撮ることで子どもたちに纏わり付いていた妙な影を消すことができたとして……だが、それでも、政岡涼子は死んだ」
「……」
口をへの字に曲げる光臣の顔を、小燕は見ていない。
「小池俊二は、政岡涼子からは祓い切れなかったのか?」
「俺は知らん」
切実な問い掛けを遮るようにして、光臣は唸った。
「あんたも分かっているだろう。俺は偽物だ。能力なんて持っていない。小池俊二に、盗撮魔のペド野郎にもできることが俺にはできない」
「錆殻……」
「俺にできる調査は全部やった。ヒントも全部渡したぞ、小燕向葵」
捜査本部は解散。政岡と秋元は成仏。
小池は逮捕。その後の取り調べはすべて警察の仕事。
無能力者、インチキ霊能者・錆殻光臣の出番は、これで終わりだ。
「いや。本物はあの盗撮小児性愛者の方だ」
「小池に、そんな能力が……?」
いかにも嫌そうに顔を顰める小燕に、
「本物っていうのはそういうものだ。別に、人格だとか、人間性とは何も関係がない。能力が宿る者には宿る。そうじゃないやつは、……そういう世界とは無関係に生きる」
夜空に向けて紫煙を吐き出し、「見ろ」と光臣は嘗て焼き菓子か何かが入っていたのであろう古い横長の缶を差し出す。中には大量の写真が入っている。
どの写真にも、取り調べ室で光臣が突き出したものと同じような光景が写し出されている。
足首を掴まれる少年。背後から黒い影に抱き竦められる少女。公園のベンチに腰掛けてアイスクリームを食べる少年の肩に乗る、手首。そして小学校のプールの水面から、一斉に浮上するたくさんの灰色の影──
「小池には、見えていたのか? つまり……亡くなった政岡涼子さんが見ていたのと、同じものが」
「まったく同じものかどうかは、俺には分からない」
ただし、と別の写真を小燕に手渡しながら光臣は続ける。
「小池は小児性愛者で盗撮犯だが、恐ろしいことに見る力、加えて祓いの能力を持っていた」
小池俊二本人には、そこまでの自覚はなかったようだが──と添えて差し出した写真の中には、政岡涼子の姿が納められている。彼女の足首にはもう、黒い手は巻き付いていない。
小池俊二が、撮影することで祓ったのだ。
他の写真にも、同じような現象が見て取れた。小池は一度被写体として選んだ少年少女を、繰り返し撮影していた。政岡涼子のように一度で祓えた例は然程多くない。何度も何度も繰り返し撮影をすることで、小池俊二は被写体たちの体に纏わり付くこの世のものではない何かを祓った。
「つまり」
小燕向葵が唸る。
「良いことをしていたのか?」
「そんなはずないだろ」
灰皿に煙草を放り込んだ錆殻光臣は、そう一蹴する。
「盗撮犯だぞ。しかも無防備極まりない小学校低学年のガキどもを狙ってる小児性愛者だ。警察が捕まえてきちんと仕置きをしないと、あいつ、またすぐ出所して同じことを繰り返すぞ」
「しかし……」
と、一瞬言い淀んだ小燕は、
「警察には、祓いはできない」
「は……」
言葉を失ったのは、光臣も同じだった。
正気か? と尋ねようとしてやめた。小燕向葵は真剣な顔をしていた。
「小池がカメラを用いて祓いを行ったことで、救われた子どももいるんじゃないだろうか」
「さあな。知らん。いるんだろうが」
「知らないのか、いるのか、どっちなんだ錆殻光臣」
「政岡涼子の小学校の頃の同級生に事情を聞いた」
「……大学時代のサークル仲間から、と言っていなかったか?」
「それとは別ルート」
手の中の写真に、愛用のライターで火を点けながら光臣は続けた。小燕は、光臣の行いを止めようとはしなかった。
奇怪な黒い影が写った盗撮写真が、みるみるうちに灰になる。
「公園のベンチで買い食いしていたガキ。政岡と同じように母子家庭だったらしくてな。家に帰ると母親の暴力が酷いからって理由で、母親の財布から小銭を抜いて、こっそりコンビニでアイスやら何やらを買ってあのベンチで座って食うのが日々の数少ない楽しみだったらしい」
「……」
「肩に乗ってた手はおそらくその母親のものだったんだろうな。小池が写真を撮って、影が消えた後、母親の魂まで抜けたみたいに急に暴力行為がなくなった、と言っていた。今はそいつは──都内のなんとかいうでかい会社でリーマンやってる。結婚もしてるらしい」
「……そうか」
「公共図書館の書架のあいだで黒い影にしがみ付かれていたガキ。そいつん家は父子家庭で、まあ、父親が、なんだ──性犯罪者だよ。親子の縁は切れたものの、今もどこかでのうのうと暮らしているらしいが」
「何っ……」
「なんで警察に相談しなかった、とかはなしだからな、小燕。ガキはその頃ガキだったし、当時──二十年前。父親が夜な夜な布団に入り込んでくる、助けてください、って8歳の子どもが警察に駆け込んできたとして、物事は良い方向に動いたか?」
小燕は答えない。二十年前。小燕向葵は既に警察官だっただろう。仮に図書室の少女が警察署に駆け込んだとして、小燕はきっと少女の話をきちんと聞いたと思う。しかし、問題はその先だ。実の娘に性暴力を行っていた父親を、犯罪者として捕まえることができるだろうか? 父子家庭で親戚もいなかったという少女の将来を、きちんと守ることはできただろうか?
「この写真が撮られた後」
もう一枚、まったく同じ角度で撮られた一枚を差し出しながら光臣は続ける。
「このガキの父親は交通事故に遭って、長期入院をすることになった。その期間だけガキは所謂そういう……施設に預けられることになって、退院した後、父親はガキを迎えに来なかった」
「それは……つまり」
「親子の縁はそこで切れたんだ」
「図書室の影と、親子のあいだに起きた出来事の因果関係は?」
「俺が知るかよ」
言い捨てた光臣は、また写真に火を点ける。
こんなものは、この世の中に残っていてはいけない。
「小燕向葵」
「……なんだ」
「さっき言ったよな。蛍ってのぁ、幼虫も発光するんだ」
「ああ……」
政岡邸から工藤邸への移動中、車の中でそんな話をした。光臣は実際に、光る蛍の幼虫を見たことがない。発光する成虫ならば蛍川で何度も目にしたことがあるのだが。
「妙な話だよな。幼虫のあいだに発光する、メリットがなさすぎる」
「確かに……成虫が光を放つのは交尾目的だとか、そういった話を聞いたことがあるが」
「だよな。それに、成虫には羽があって飛ぶことも逃げることもできるけど、幼虫は……」
アルミ缶を地面に置き、煙草の箱をふところにしまい、代わりに取り出したスマートフォンの画面をタップしながら光臣は続ける。
「こんな感じだ。光ったところで、捕食者を招くぐらいしかできることはない」
「芋虫にしか見えない。本当に光るのか、これが?」
「光るらしい、って不特定多数の虫の研究者が言ってるんだから光るんだろ」
小燕向葵が、蛍の幼虫の発光について知りたいわけではない、ということぐらいは光臣にも分かっていた。ただ、そろそろ面倒臭くなっているのも事実だった。
小燕に引き摺り込まれるようにして、政岡涼子・秋元慎也両人の不審死について調査をすることになった。自死したアベックの片割れ・政岡涼子──何らかの能力を持っていた本物──の力が、幼少期、おそらく錆殻一族の終焉の地、蛍川で歪められたことも分かった。
それで、だから、何だというのだ。
先ほどやってきた小燕の部下・煤原は捜査本部が解散になると告げた。つまり光臣が、これ以上の茶番に付き合う理由はなくなったのだ。
政岡涼子と秋元慎也。若い恋人同士は、何某かの良く分からない理由によってそれぞれ自ら命を絶ちました。おしまい。そういう話だ。
(蛍川──蛍神社)
その名が出てきた時点で、つまりかなり序盤で、光臣はこの件から手を引きたいと考えていた。ところが自身の周りでも水が腐り始め、心優しい小燕向葵の自宅で厄介になるなどしてしまい、「もうやめよう」というタイミングを逸し続けてしまった。
今が、おそらく最後のチャンスだ。
「小燕向葵」
「錆殻光臣」
声が重なった。だいぶ不本意ではあったが、真顔で顎を引いて小燕の言葉を促す。
「私は──どうも納得がいっていない」
「何が」
「小池俊二に祓いの能力があったとして、彼が写真を撮ることで子どもたちに纏わり付いていた妙な影を消すことができたとして……だが、それでも、政岡涼子は死んだ」
「……」
口をへの字に曲げる光臣の顔を、小燕は見ていない。
「小池俊二は、政岡涼子からは祓い切れなかったのか?」
「俺は知らん」
切実な問い掛けを遮るようにして、光臣は唸った。
「あんたも分かっているだろう。俺は偽物だ。能力なんて持っていない。小池俊二に、盗撮魔のペド野郎にもできることが俺にはできない」
「錆殻……」
「俺にできる調査は全部やった。ヒントも全部渡したぞ、小燕向葵」
捜査本部は解散。政岡と秋元は成仏。
小池は逮捕。その後の取り調べはすべて警察の仕事。
無能力者、インチキ霊能者・錆殻光臣の出番は、これで終わりだ。
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