俺、明日から異世界で女騎士になるらしい。

せーい

文字の大きさ
7 / 7

6話 魔王軍

しおりを挟む
作戦会議を行っていたテントにアメリア配下の軍幹部が集まり、勝利を祝う。

「お見事でした。完全に作戦通りでしたな。」

「いや、兵が優秀だからこその結果だ。兵の力がなければあのような作戦は実行できなかった。」

晃は謙遜ついでにそれらしいことを答える。
その後も晃は、ゴツ男や違いの分かる男とそんな謙遜を~、いやいやそんなことは~みたいなやり取りを繰り返す。

みんな酒を飲み、勝利に浮かれているようだ。

ほんとよかったわー、作戦バッチリはまったよ。
戦場なんて当然初めてだし、戦略ゲーもあんまやったことないし。
でも今回のは自信になる。
自分の知識でもなんとかなるかもしれないってことだからな。

晃自身も自分の作戦が完全にはまったことに、浮かれている。

しかし、浮かれた雰囲気も帝都から緊急の伝令が来たことで一変する。

「アメリア将軍、帝都から緊急の伝令が参りました。」

「通せ。」

「失礼します。伝令役のレントと申します。伝令をお伝えしても良いでしょうか?」

「問題ない。」

「帝国アレクの南東で、王国ブリジラと戦っていたウォルター将軍が突如謎の軍勢に襲われて敗走した。帝都で対策を検討するため、至急帝都に戻られたしとのことです。」

「敗走した?謎の軍勢とはなんだ。」

「悪魔の軍勢ではないかと聞いています。」

「悪魔の軍勢?」

「はい、およそ100年前に発生した厄災の再来ではないかと。」

「そうか……、わかった。すぐに帝都へ向かう。」

「承知しました。失礼します。」

伝令役のレントはテントを出ていく。

悪魔軍…、100年前の厄災。
話から想像するに、100年前に発生した悪魔軍の侵攻が再び起きたということだろう。
厄災と呼ばれるほどだから、かなり大きな被害を受けたことが想像できる。
もしかしてアメーデのような神々が関わっているのではないか?

晃は頭の中でアメーデに呼びかける。

(おい、アメーデさん!聞こえるか?聞こえてるんだろ?)

(なんだ?あんまり呼ばないでもらいたいのだが。)

(魔王軍がどうのこうのってのに、あなた方が関わっているんだろ。)

(魔王軍の出現には関わっていない。むしろ私たちは現世から魔王軍を排除しようとしている。)

(魔王軍とは何なんだ?排除って、何かしているのか?)

(魔王軍は、私のような神々とは逆の領域に住む者たち……、つまりは魔界に住む者たちだ。大昔から人間の住む現世への進出を目論んでいた。排除するために我々がしていることは、英雄となりうる人間への支援だ。君への手伝いもその一環で、本来であれば入れ替えた後は何もしない。)

(俺が英雄となりうるって言ってるのか…、ありえんだろ。もしかして…、俺を入れ替えたのも?)

(……それは違う。キミも感じていたと思うが、自分は生まれる時代を間違えたって感じる人間がいる。これはその通りで、生まれる時代や生まれる世界を間違えているためだ。私たちもそうならないように気を付けているが、どうしてもイレギュラー的に生まれてしまう。そういう人たちも出来る限り救済できるよう入れ替えられる組み合わせがあったら、入れ替えるようにしているんだよ。)

(そうなのか……ということは俺はこの世界があっているということか。俺は魔王軍と戦うことになるのだろうが。必要になったら支援をしてくれるか?英雄が必要なんだろう?)

(…………わかった。)

よし、これはだいぶ心強い。
腐っても女神だからな。
英雄になれる自信なんてないが、魔王軍と戦うならなるしかない。
少しでも可能性を高めるために協力を仰いでおくのは当然のことだ。

晃は意識をテント内へ戻す。
テント内は静かになっており、晃に注目している。

「それでは私は帝都へ向かう。」

「承知しました。我々アメリア騎士団がお供します。」

「頼む。それとレイノルド、後のことは頼んだ。」

「承知しました!お任せ下さい!」

レイノルドへアメリア配下の軍の管理を任せ、晃はアメリア騎士団と共に帝都へと向かった。
しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

7t7
2016.10.28 7t7

『上がれよ、上がれ!作品意欲ッッ!』

『必★殺!意欲超上がりrevolution!』

2016.10.28 せーい

コメントありがとうございます!

解除

あなたにおすすめの小説

「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!

野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。  私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。  そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。

【完結】異世界で神の元カノのゴミ屋敷を片付けたら世界の秘密が出てきました

小豆缶
ファンタジー
父の遺したゴミ屋敷を片付けていたはずが、気づけば異世界に転移していた私・飛鳥。 しかも、神の元カノと顔がそっくりという理由で、いきなり死刑寸前!? 助けてくれた太陽神ソラリクスから頼まれた仕事は、 「500年前に別れた元恋人のゴミ屋敷を片付けてほしい」というとんでもない依頼だった。 幽霊になった元神、罠だらけの屋敷、歪んだ世界のシステム。 ポンコツだけど諦めの悪い主人公が、ゴミ屋敷を片付けながら異世界の謎を暴いていく! ほのぼのお仕事×異世界コメディ×世界の秘密解明ファンタジー

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。

不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます

天田れおぽん
ファンタジー
 ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。  ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。  サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める―――― ※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。

転生ちびっ子の魔物研究所〜ほのぼの家族に溢れんばかりの愛情を受けスローライフを送っていたら規格外の子どもに育っていました〜

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
高校生の涼太は交通事故で死んでしまったところを優しい神様達に助けられて、異世界に転生させて貰える事になった。 辺境伯家の末っ子のアクシアに転生した彼は色々な人に愛されながら、そこに住む色々な魔物や植物に興味を抱き、研究する気ままな生活を送る事になる。

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜

シュガーコクーン
ファンタジー
 女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。  その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!  「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。  素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯ 旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」  現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。