攫われた先は妖狐の世界、そして私は『姫』らしい。

蒼真 空澄(ソウマ アスミ)

文字の大きさ
34 / 34
ー最終章ー

あとがき。

しおりを挟む
さて、この『あとがき』にて、記載をしようかなと考えた時。
これが『物語』の最後の投稿には、なりますので…

必ず残るだろう。
『謎の部分』だけを書こうと思います。

『物語』の中には書かなかった。

それは謎を全て書いてしまうと、2人の印象も、内容も、若干ですが。
変わってしまうような気もした為、触れなかった点にもなります。

ですが、予想をする2人の謎であるもの。
この『2つの謎』に関しては、これから触れましょう。

物語を描く中では、敢えて触れずにいたからこそ。
最後の『あとがき』ぐらいでしか、書けないのもありました。

2人の事を、それぞれ深く考えてもいたけれど。
きっと、ただ読んでいても判らない部分、謎は残るかなとも。

ならば、そこに触れようと…

最後の『あとがき』に、させて頂きます。

**************************

1.【なぜ光希みつきの子は全員が「能力」持ちの天才児か?】

理由として簡単に出すならば。
この件に関しては『光希みつきの無自覚な性格』になります。

これは女児が子を産む際、歴代の「姫」も含めるけれど。
まずは大前提にある事が関わります。
子を産む際に『命を削る点』ですが、そこが大きくあります。

これは妖狐の女児や、歴代の「姫」でも変わりませんが…

過去の妖狐の女児が、なぜ『短命な理由』に繋がる理由と同じです。

なぜ、妖狐が長命か。
それは本来の形であれば、長命であるからこそ。
定期的に間隔をあけ、愛した「子」を産む為に必要だからこそ。
妖狐族は長命になっている事です。

本来の形。
更に言うならば『同意した相手』へと強く望み産みます。
その為に、皆が強くなり、また女児や姫を守る形をする事。

同意がなければ、身体のみの反応だけで産まれる子。
けれど、それでも常に『命』は削られます。
ゆえに、同意がなくとも子は産まれるが『弱くなり』続けた事。

その為に母体側は負担は、少なく長く保つでしょう。
ですが『子が弱くなり続けた』原因にもなります。
それを妖狐族はずっと繰り返した結果。
最終的には、女児すら産まれなくなる現状までになりました。

それらは全て、「強制」や「拒否」でも同じであり。
気絶をし、反応のみ、母体が長く保つだけでもありますが…

強制的な子が弱いのは同じです。
望んで産んでいませんから、当たり前ですね。

ですが、『光希みつきの場合』はまた『特例』になります。

光希みつきの場合、これは銀楊ぎんようが関与した点。
それが大きく違う上に、それらが『性格』にも反映しました。

これは銀楊ぎんようが、光希みつきが産まれた時からです。
常に光希みつきを守り、危険や悪意等は全て排除しました。

それらですら既にもう、「歴代」とも全てが違います。
ですが、光希みつきも身体は歴代の「姫」と同じであり。
更に人間の身体でもある。
妖狐のような長命ではないのです。

けれど、光希みつきの場合は、更に『性格』も大きく表れました。
それは銀楊ぎんようが産まれた時から守っていた為。
光希みつき自身は、完全に無自覚ですが『危険や危機感』は皆無の点。

だからこそ、信じれば絶対的な『信頼』をします。
逆も同じです。
理不尽な者や間違いの場合。
それを『否定』をし、正しくしようとします。

友人が理不尽な事で泣けば、その理由により。
友人に非がなければ、その相手には怒ります。
その怒る理由も『正当な理由』を出すでしょう。
ある意味、危害に関しては、危険や危機感がない為、力ではなく正論。
相手の理不尽が変わらない場合は、確実に『完全に拒否』をする。

これは『全否定』にも繋がる部分になります。
その『拒否』は無自覚にも「危険や危機感」のない光希みつきには『己の命』にも限りません。

その危うさは、銀楊ぎんようは知っています。
『時に光希みつきは真逆にもなる』と。
『予測が出来ない』と。

最初を含め、子を2人産んでますが、これに関しては『同意』がない。
光希みつき自身が「能力」を与えたのではなく、単に身体のみの反応ではありますが。
これは『否定』からの結果です。

光希みつき自身が無自覚ではありますが…
既にそれはもう『自分の命を放棄』にも近い無自覚にしたからこその、結果です。

これは、子の為ではなく、光希みつきの場合。
『拒否』の段階で、既に『愛』がなくても。
身体より先に『命』を、先に『大きく削らせ』産まれた事で発生した形。
それが「特殊能力」や「異能」となり、発生しただけに過ぎません。
通常以上に『命』を削って産まれただけでもある。

つまり、『否定』をしている部分になっていた点が大きく。
もし、歴代の「姫」と同じ形を、光希みつきに取れば…
光希みつきは歴代よりも更に早くに、すぐに亡くなっていたでしょう。
身体ではなく、『命を放棄する』ので、簡単に言えば、『命が尽きる』だけです。

銀楊ぎんようが愛していなければ、母体の消耗は少なくとも『命』の消耗。
歴代よりも早く、更に『大きく命』を削る為に、結局は早くに消耗していたでしょう。

けれど、銀楊ぎんよう光希みつきを愛していた部分で変わります。
光希みつきも、また銀楊ぎんようを愛して『同意』しました。

その結果、3人目以降は、光希みつき自身が選んだ結果です。
銀楊ぎんようが身体を回復させていた部分と、光希みつきの『同意』もあり。
その後も確かに『命』は削りはしたが…
銀楊ぎんようの為にとした、光希みつきの無自覚でした事から出た「能力」。

『命』を削る意思はなくとも、全ては銀楊ぎんようの為にと、肯定する。
その後の無自覚ですが『全員』は、銀楊ぎんようを愛した事で「能力」を得ました。
無自覚の中でも子に対して想い、銀楊ぎんようの為を想い、した行為。
それが全員に「特殊能力」や「異能」の子を産み続けた点にもなります。

確かに『命』を削りはしても、無自覚に授けていたからこその事だけです。
それで最終的には『全員』に発生した現象になる点でもありました。

ですが、これは最初とは違うのが、光希みつき自身の『拒否』がなく。
『大きく命の消耗』が減っただけになります。

銀楊ぎんようは愛しており。
同意後に『強い子』が産まれた過程で、また正しい本来の形に気付けましたが…

身体の負担、消耗は、すぐに気付き、回復もしていました。
ですが銀楊ぎんようは『命』までを削る事を認識まで出来ない。
事例すらないので、判らないのは当たり前ですね。

その為、発覚後には遅かっただけの事にはなります。
発覚時には、もう光希みつきの『命』は、かなり消耗していたのは事実です。

銀楊ぎんようが確かに後悔をする部分にもありますが…

結局は、『光希みつき自身』が選んでいます。
銀楊ぎんようの為』にこそ『命』を削り続けた。
愛しているからこその行為、結果です。

銀楊ぎんようの為なら、『全てを信じて』受け入れ。
銀楊ぎんようの為に『願う』からこそ、無自覚ではあります…
結果として『全員』に「能力」などを授けていただけだけの事。

そこは本能すらも含まれますが…
光希みつき自身が、銀楊ぎんようを愛していなければ出ない結果です。

光希みつきからしたら、銀楊ぎんようを選び、選択した結果なので。
銀楊ぎんようがどうしようと変えられない部分にもなる。
そして愛さなければ意味がなく、光希みつきにとっては。
銀楊ぎんようからの感謝があれば充分であり、それ以外は求めてもいないだけです。

そこは既にもう『光希みつきの性格』でもあり、また本能さえ出ますから。
気付かない上にした行動です。

2話だったかな?
最初の方の話にも少し出ますが。
光希みつきは「子」の件以外でも、その「危うさ」は出ています。

『全部の否定』をし、その時は銀楊ぎんようが止めましたが。
例え花瓶の欠片だろうが、自らを傷付ける事にも『一切躊躇』していません…

「危うさ」があるのも、そこです。

信じれば信じる。逆も同じ。
否定は全否定へと繋がり。
「危険や危機感のない」光希みつきには『己の命』も考えてない。
無自覚な性格と思考の結果です。

光希みつき自身が完全に否定をすれば、意図もせず、「子」は関係ない。
自らの命すら、傷を付けて、断とうとする事に何も「躊躇すらしない」でしょう。

「危険」を知らないゆえに、育ったからこその行動であり、「危うさ」でもある。

銀楊ぎんようが愛しているからこそ。
信頼した事で光希みつきの場合は、否定から肯定への変化を。

最初から、銀楊ぎんよう光希みつきを愛していなければ。
光希みつきにとっては、既に意味がなかったからこその、最後ではあります。

**************************

2.【銀楊ぎんようは、なぜ?
これだけ『最強』にまでの強さ、知性、才覚があるのか?】

これは普通に考えても判るかもしれませんが…
500年以上の努力、それは確かに大きくあります。

ですが、実は何も物語には入れていませんが。
この500年以上の『努力』だけでもありません。

既に銀楊ぎんようの場合です。
「特殊能力」がなくとも他よりも才覚、知性、能力が『最初から高い』と言う事です。

その優秀、有能な上に500年以上の努力が重なります。

これは銀楊ぎんようが、確かに『歴代でも最強』になりますが。
力だけではなく、様々な部分でも才覚を表しています。

簡単に理由を出すならば、銀楊ぎんようの場合は『血』です。

銀楊ぎんようは自分の父のやり方、『繁殖の形』を否定しています。
実は、この時点で既に銀楊ぎんようが思考したのと似た形も1度。
『同じ策案』にも取り入れましたね。

つまり…
『血を濃く』継いで産まれたのが『銀楊ぎんよう』になります。

銀楊ぎんようの父である長は「姫」を完全に「繁殖」に使いました。

そこには一切『愛はない』のです。

だからこそ、数は多い形にはしていますが。
産まれたばかりの「子」にすら、当時の長は「姫」を繁殖に使いました。
産まれたばかりの「子」であろうが、更に「姫」が生きている内にと。
「我が子」すらも優先させ続け、産ませ続けた結果にもなるでしょう…

銀楊ぎんよう程の力がなくても…
その時代の強さのあった長だろう「子」にです。
常にまた産ませ続けた事。

その為、『血は濃く』なり…
銀楊ぎんよう自身が母を見たのも、そのせいもあります。

長であった父が、更に血を濃くする為、数を増やす為のみ。
我が子すらも「姫」を繁殖に使いました。
それが銀楊ぎんようが幼い時に見た母の姿に繋がります。

完全に壊れた母の状態、見たキッカケです。

銀楊ぎんようは既に、その『濃い血』があり…
知性や才覚は高かった事。

その事もあり、母を見た事で『繁殖に使う事の否定』をしました。
次の「姫」に同じ事はしないと誓い、努力をし、長まで登ります。

そして「姫」を待つ過程ですら研鑽すら怠らなかった。

力を、知識を、更に高め続けた結果です。
もう、ここまでくれば「特殊能力」など関係ない。
更に経験も含めた長年の実力は桁違いです。

知性、才覚すら優れている中で、高め続けたからこそ…
『歴代最強の妖狐』にまで維持をし、統治もしています。

その統治でも同じです。
銀楊ぎんようは、「強さ」だけではない。
知能、才覚、優秀、全てを高めているからこそ。
「長の座」を一切、譲らないまでになってます。

徹底した統治、知性、判断、間違えず。
己の力の過信もせず、ただ結果を優先させ常に厳しく。
更に研鑽をし続けた結果にもなっていますが…

己の母とは逆の形を取る為にした結果でもあり。
「姫」を守り、愛する形の結論でも「原点」になりました。

その為、新たな「姫」である光希みつきが産まれた時もです。
すぐ攫おうとした一族すら許さず、ねじ伏せました。

『繁殖の為の使用』などは最初から完全に否定しています。
寧ろ、その為に『長』としている事ですから…

最初から、それをしない為に居るような事。
その時点から既に実力で、ねじ伏せた部分に近い形になってます。

そして18年間。
光希みつきには気付かれず、守り続けていた事。
尚更、見る印象も含め、全て判る上に様々な形になるも…
『愛する感情が強く』もなっていた事。

知っているからこそ、守り続けたからこそ。
『誰よりも愛する結果』です。

そんな銀楊ぎんようからしたら…
光希みつきの純粋な心に惹かれる部分は大きく理由にもなりますが。

実際に攫ってきた光希みつきとの心に触れた為に。
光希みつきの存在は大きくなるばかり。

本当に捕われたのは…
銀楊ぎんようの方でしょう。

救われた事、誰にも見せない姿すら見せれる事。
初めての感情や感覚。
それが銀楊ぎんようを更に光希みつきの方への愛に変わってます。

愛しているからこそ、確かに策案として、1人だけ出しましたが…
それすらも許してません。
他ならば、もっと許せない心境のみでしょう。

青嵐せいらんにも同じ、警告をした際にもです。

あれでも、1人だけであり、もし今後…
青嵐せいらん以外の複数になれば。
別の策案か、それがないならば確かに。
一族を滅ぼしてでも銀楊ぎんようならば『光希みつきへの愛』を優先し。
取っただろう事が明確にもなる姿でした。

銀楊ぎんようは、繁殖よりも。
光希みつきを愛する結果』を常に選んでいた予測すら出来ます。

**************************

と、まぁ…
ストーリーの間には入れませんでした。

それぞれの2人の背景を深く入れ込む考えもしましたが…
そうなると絡み過ぎていて、2人の心境の方が大きく出来ないと判断。
物語の中での2人の心境を優先した結果ではありました。

過去の背景を入れると、2人に対しての純粋な心境すらも変わる事。
それを避けた部分、謎ですが…

銀楊ぎんようの場合だと、いつか過去編を。
出したい気持ちにもなりますが。

でも過去編よりは続編の方が面白いかもしれませんし…
まだ、そこは未定ではあります。

ですが…
それは、また別の『物語』になるでしょう。

ここは『あとがき』です。

全ては『2人の物語』の為に…
ネタバレと言うか補足的な謎の説明ぐらいにしておきましょう。

最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました!!
もし、気に入ってくれる方が居たら…
それは純粋に嬉しく思います。

少し長くなってしまいましたが…
これにて『物語』は最後です。

また、別の物語で!!
しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

サリー
2025.03.17 サリー

泣けました。素晴らしい作品でした。

解除

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです

沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜

瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。 まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。 息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。 あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。 夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで…… 夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

押しつけられた身代わり婚のはずが、最上級の溺愛生活が待っていました

cheeery
恋愛
名家・御堂家の次女・澪は、一卵性双生の双子の姉・零と常に比較され、冷遇されて育った。社交界で華やかに振る舞う姉とは対照的に、澪は人前に出されることもなく、ひっそりと生きてきた。 そんなある日、姉の零のもとに日本有数の財閥・凰条一真との縁談が舞い込む。しかし凰条一真の悪いウワサを聞きつけた零は、「ブサイクとの結婚なんて嫌」と当日に逃亡。 双子の妹、澪に縁談を押し付ける。 両親はこんな機会を逃すわけにはいかないと、顔が同じ澪に姉の代わりになるよう言って送り出す。 「はじめまして」 そうして出会った凰条一真は、冷徹で金に汚いという噂とは異なり、端正な顔立ちで品位のある落ち着いた物腰の男性だった。 なんてカッコイイ人なの……。 戸惑いながらも、澪は姉の零として振る舞うが……澪は一真を好きになってしまって──。 「澪、キミを探していたんだ」 「キミ以外はいらない」

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。