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第一章:馬鹿神のミスから始まる生活。
それは駄目だと、なぜだと。
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判らない森の中で歩いてるとラークが普通に言った。
「着いたぞ、ネオ。
俺も人間との交流もあるが…
基本は一人だったからな。
それも普通だが知らないか…
そもそも『獣人』を…
ネオはなぁ。」
私はラークの目を見る。
少し…
何かが違う?
でも…
やっぱり判らない。
周りの全てがだった。
初めて見るし、知らない…
私はそれもあるけど…
どうしても、皆を思い出す。
だから何も言わなかった。
「そんな顔をするなよ。
ネオは寂しいんだろ?
まぁ、動物達もだろうがな。
あれだけ嬉しそうにだ。
ネオも笑って話してたのは見たが…
一人にはしないと約束してるだろ?」
私は少し首を横に振った。
「それも、そうだけど…」
私は『誰かを愛せる』気もしない。
それなのに、どうして皆まで…
でもなぁ。
皆は、嘘を絶対に言わない。
だから、ラークと来たけど…
「何かまだ不安になってるのか?
まぁ、何も知らない上に…
あの王城だと更にだろうが。」
「ねぇ、ラーク。
一つだけ、教えて…」
私は下を向いたまま言う。
「ん?
どうしたんだ?
一つだけ?」
「どうして…
ラークは人間なんかを信じるの?
半分だけど動物なのに…
あんな酷い事すら簡単にする人間なんかを。」
「ネオ。
既にそこから間違えてるんだぞ?
それにも気付いてないだろ?」
私は驚いてラークを見た。
少し笑ってた。
「それはな。
人間に限らないって事だ。
別に人間を絶対に信じろと言う意味でもない。
人間以外で、判り易く言えば…
他種族とかでも、同じだ。
もっと酷い事をする連中なら居る。
そんな中でも親切な者、優しい者も居る。
ネオの場合はな。
常に人間限定にしか見てないだろう?
それか他の動物達ぐらいだ。
前提が違うんだと。
人間にも酷い事をする連中は居る。
でも親切な者も、優しい者も居るんだ。
他種族でも同じ理由になるだろう?
簡単に言うならだが。
酷い事をする連中は、どこにでも居ると。
けれど、その中でも必ず親切な者や良い者達も居る。
だから、一方的に人間全部をだ。
同じ様にと敵視だけするのは違うって事か。
ネオには予測がだな。
人間の酷い面しか見てない。
だから、良い面も見ないと駄目だ。」
私は驚く。
でも…
今まで、良い人間って…
どうにか考えてる時にまただった。
「ネオは今、思い出そうともしてるな?」
「ど、どうして…
何で判ったの?
私はそんな…」
私は驚きながらラークを見るけど。
少し笑ってるぐらいだった。
「ネオは結構、判り易いと思うがな。
別に目を見る必要さえない。
それになぁ。
ネオは優しいから余計にだ。
今は知る事が多過ぎるのに、焦る必要もないぞ?」
私は一応、頷く。
何だろうなぁ。
動物とも違うのに、不思議な感覚だなぁ。
私には良く判らないのに…
そう思いながらもラークにと着いて行く。
**************************
家の中もだった。
私には不思議でしかない。
そもそも…
家電が全くない?
一体、逆にどうやってるの?
家具はでも全てが木製だな…
カントリー風かぁ?
いや、でもちょっと違う?
家も木造だし…
それにしても…
階段が螺旋状にと二階になってた。
「そろそろ食事にするか。
そう言えば…
ネオは普段、何を食べてたんだ?」
私は家具や家の中をだった。
不思議に見ながらも言う。
「簡単なサンドイッチとか?
パンとかで済ます事も多いかなぁ。
他にはパスタとかも…」
「俺が全く判らんが…
どんな食べ物なんだ?
それと…
どうして、そんなに家具類を?」
私がラークを見ると、確かに?
複雑な顔をしてる?
「うん?
木の家や家具が珍しくて…
私の世界にもあるとは思うけど。
現物は初めて見たと。」
「ネオは…
どんな家に住んでたんだ。
木ではなかった言い方だが。
帝国の様な金属か?」
私は不本意だったのもあって。
微妙に眉間に皺が寄る。
「それには近いかもだけどなぁ。
あんなセンスの悪い建物には、住みたくもないからね!?
私がどれだけ予測しても判らないけどなぁ!?
文明の差もあるんだろうけど?
あんな帝国の王城か?
どんなセンスしてるんだと。
最初に見た瞬間からだったけどなぁ!?
私が居た国、しかも私が住んでた都心でならなぁ。
ちっぽけだな!!
あれよりも高さだけでも…
私が住んでたマンションでも良いけど?
高さなら、あんなのは半分以下どころじゃないな!?
気にした事もなかった。
でも、初めて見たな!!
あんなダサくて変な建物なんか、誰も住まないぞ!?」
ラークの方がまた複雑な顔と言うより…
困惑した感じだった。
「な、え、あれが半分以下だと!?
どれだけの高さかも想像出来んが…
センスも、意味は判らん…
でも、まぁ、嫌だったのは…
判ったぞ…」
私はふと思い付いた。
ラークは目でも判らない。
なら、そのまま…
「それと食事だけど。
ラークが好きな物を言った方が多分楽だろ?
この家には、家電すらないから…
作る方法も私には判らないけど。
例えば、何でも良いけど。
ラークが好きな料理名は?」
ラークはまだ困惑したままだった。
「え、俺は別に、何でも…
食べれるから良いが…」
私は笑って言う。
「ラーク!!
こう言う時に使うのが、チート力だぞ!!
ラークが知ってるメニュー。
あ、えっと、料理名な?
それを私が知ればだ。
私はいつでも出せる事にもなるからなぁ。」
「料理名を?
なら、試しに…
ファドアのシチューとか?」
そのまま、私はテーブルの側にと。
指輪に触れてから言った。
「ファドアのシチュー」
そうするとテーブルの上にと。
確かにスープの様な料理が出た。
ラークを見ると、驚いた様にも見えた。
だから私は笑って言う。
「ラーク!!
これがチートな?
そんな名前のシチューは知らないけど。
でも、言えば良いだけだ!!
まさにチート。
反則な?
だから、前の食べてた料理名も同じだ。
言えば出るし?
生活に関してなら、一切困らない。
お金も同じだなぁ。」
「なるほど…
確かに反則だな…
それで金もか。
働く必要すらない理由にと。
どんだけだ?」
「ちなみに、私以外は使えない専用だぞ?
判っただろ?
とんでもない馬鹿神だったんだぞ?
でも便利だ!!」
私は笑って言ったけど。
でもラークは少しだけ怒った様子でだった。
「ネオ…
それは…
何の自慢にもならん!!
ネオにも料理をして貰うからな!?」
「えぇっ!?
何で!?
どうしてだ?
普通に出せるぞ?」
「それだと何にも学習しないだろ!?
その料理が出せてもだ。
食材を含めて、何も判ってない!!」
私は驚く。
「そ、それは…」
ラークの指摘通りでもあるシチューを見て言う。
「確かに…
これは…
何の肉?」
私がまたラークを見ると目を閉じてた…
目を閉じたまま、また小さく言った。
「新芽は先が長いからなぁ…」
**************************
取り敢えず、食事を済ませてからだった。
私はラークに言われて、一緒にと着いて行く。
そして二階にある一つの部屋を開けた。
「ネオは今日から、しばらく。
この部屋で寝起きしてくれ。
ネオの部屋としてな。
俺は寝る時は下に行く。」
私が部屋の中を見ると、ベッドも確かに一つ。
でも…
普段から使ってた様な…
「ねぇ、ラーク?
この部屋はラークのじゃ…」
「言っただろ?
俺は一人だったからな。
寝室とか、他も用意してなかった。
寝る時、俺は下のソファで寝るから。」
えっ!?
私はすぐラークを見た。
判らないけど…
でもラークの方も…
不思議そうな様子にも見える?
私は首を横に振る。
最近は皆と寝る時だって、一緒に…
「ん?
どうかしたのか?」
「ラークの部屋でしょう!?
どうしてラークが下へ行くの!?」
「ん?
えっ、いや…
だから部屋の用意をして、なかったから…」
「いや、そうじゃ…」
ラークを見るけど、また判らない目だった。
でも…
ラークも不思議そうには見える?
「何かあれば、俺を呼べば良いだけだぞ?
特にネオが心配する事もない。」
そう言うだけで、ラークは下にと移動しようとした。
私は咄嗟にラークの尻尾を掴んだ。
ラークは急にだった。
凄く驚いた様子で、すぐ私の手を退かしてから…
「ネオ!?
いきなり触れるな!?
驚くだろっ!!」
あ…
尻尾は…
駄目だった?
でも…
かなり柔らかい…
私は少しラークの尻尾に触れようとする。
でもラークは慌てながら下がる。
あれ?
嫌なの?
少し考える。
動物でも時々、尻尾は嫌い系も居るし…
それと同じかなぁ。
嫌がるなら、しない方が…
でも…
私は首を傾げる。
「ネオ?
どうしたんだ?
急にでもあるが…
何が判らない?」
「だって、いつも寝る前は…
皆が一緒に居た…
ラークも下じゃなくて良いでしょう?」
ラークは慌てる様でもあるけど、焦る様子で…
「まさか!?
皆と、それは…
ネオ!?
だからか?
一緒に寝てたからと?
それを、俺…
だが、いや、これも判らないか?
ネオ…?
一人では寝れないとか…
言わないよな?」
「寝れないとまでは言わないけど…
どうしたの?
ラークが言ったじゃないか?」
「俺がっ!?」
「提案でもだし。
一緒に居る事と、約束したよ?」
ラークが驚いた顔には判った。
「何っ!?
まさか、ネオ!?
寝る時も!?
いや、でも…
ネオは…
女性だろう?」
私は首を傾げる。
「そうだけど。
ラークは半分、動物でしょう?
人間じゃないし?
なら、皆と同じに一緒に…」
一応、私はラークを見てると焦る様にも?
でも何か、急に違う?
判らないけど…
「いや、提案は勿論だが!?
寝る時も!?
だが、ネオも見て判るだろ?
一応、半分だとしてもだが。
人間の男になるだろ?」
私は考える。
確かに人間なら男だけど?
ラークは新種みたいな動物…
人間じゃない。
オスになるけど…
「そう見えるけど、ラークにも私は言ったよ?
ラークだけは違うって…
人間の男なんか、最低のゴミだけど?
ラークだけは、別だって。」
「な、え、人間限定とは確かに聞いたが…
いや、待つんだ、ネオ?
俺も半分は、人間とも言っただろ?
その人間としてなら、男側なんだぞ?
ネオは女性だ。
それなのに、寝るのは…」
「でもラークは人間じゃない。
あんな最低でゴミみたいな人間の男には入らない。
それに半分は、動物なら酷い事もしない。
会話も出来るし?
だったら、皆と同じにもなるし…
一緒に居るのなら寝るのも、皆と同じ様にしたい…」
「ネオなら、そうなると!?
だが、俺も、一応…
男なんだぞ!?
一緒に寝るのは…
ネオに危害する訳もないが、俺がだ。
俺が、ネオに触れたら…
また違う気もするが!?」
私には判らない…
でも尻尾は嫌がる系の動物かぁ?
だから私はラークにと擦り寄る。
「ネ、ネオ!?
何だ、どうしたんだ?
また急に…」
「ラークは尻尾が嫌いな動物でしょう?
でも…
触れても温かいだけだし…
私はラークと一緒に寝たい。」
「ネ、ネオ!?
いや、だが、それは…
どうなんだ?
俺が判らん!?
それに…
ネオが、『誰かを愛した時』にすら相手も!?
俺と一緒に寝るのは…」
私はでも…
ラークに擦り寄りながら言う。
「人間を愛した事なんてない。
あんな男なんか、身体しか…
容姿でしか、私を見てない。
だから、あんな人間は愛さない…
愛したくもない…
今更、愛せる気もない…
ラークの提案も、ここに来たのも。
動物達が言うから。
動物達は嘘を付かない…
だから…
ラークと一緒が良いっ!!」
「ネオ?
様子が…
それは人間の男に…
いや、人間の男達すら…
ネオではなく、身体もと、だったのか?
ずっと、それを…」
私は擦り付きながら思い出す。
でもラークに擦り付いて目を閉じる。
「あぁ、人間の男かぁ…
私が演じてただけ。
相手も選ぶよ。
危害にならない様に、身を守る為に使う。
だけど…
あんなクズばかり…
でも、仕方がない…
私も人間だ。
それに私の世界では馬鹿な人間が多過ぎる。
私が何もしてなくても、勝手に決めつける。
それすら気付かない。
判らない馬鹿ばかり…
そんな中でも、私は身を守るのも一人でしてきた。
今は…
そんな演じる事もない。
要らないと、私自身でも、守れる様になった…
最初は…
ただ…
痛いだけでも、頑張って、演じた…
それすら…
気付かない馬鹿な人間しか知らない。
あんなクズばかり、愛する気もないし…
したくも、ない…
でも、ラークはしない。
ラークは人間じゃない。
それにラークは…
温かいなぁ。」
私は目を閉じてラークに擦り付いてると。
スッとラークが優しく抱き締めてきた。
「ネオ…
もう判った…
思い出す事も、しなくて良い。
痛いのに、それすら…
ずっとネオが…
身を守る為にしてた事にもだが。
俺すら少し…
怒りが湧くだけでもある。
もう…
ネオは痛くもない。
そんな我慢も、しなくて良いんだ。」
「あぁ、やっぱり…
ラークは人間じゃない。
だって…
温かいだけだなぁ。」
「ネオ…
どれだけ、傷を…
それすら多分。
ネオには判らないんだろうが。
俺が一緒に居て、安心するなら…
寝るまで側に居るから。
だから安心して寝て良い。
もう…
ネオが傷付く事もさせない。」
私は目を閉じてたのもある。
でも、やっぱり動物だからかなぁ…
温かいし…
落ち着くし…
安心かぁ。
そうだなぁ…
私には誰も…
それからベッドにと移動してからも。
ラークは私が寝るまで必ず側に居る様になった。
**************************
私はラークと暮らし始めて少し経った。
どうにか、家の仕組みは判ってきた。
判らない中でやるけど、失敗しても。
ラークは教えてくれる。
それに一緒に森の中でだった。
食べられる食材集めや薬になる薬草系。
教えてもくれる。
そんな中で、また動物達も居た。
私が話せば同じで皆がすぐ判ってくれた。
また友達も出来たのが嬉しくなる。
ふとラークを見ると、動物達の時には何も言わず…
普通に笑ってる様にも見えた。
半分人間だけど、ラークは…
やっぱり違う。
動物みたいに優しい時もある。
でも人間みたいにも話す。
それでも…
私にも判った事はあった。
ラークは優しいんだと。
多分、いろんな事を知ってるのもあるけど。
私には危害もなく、説明もそう。
それでも一人だったらしい『獣人』と。
不思議な目で、私には判らない…
でも…
私は人間なんか、『愛せる』気がしない。
**************************
そんなある日。
私はラークに借りた本を家で読んでた時だった。
「ネオ。
少し落ち着いたのもあるが。
一度、買いたいものがあるからな。
人里に行こう。」
「えっ!?」
「ネオは話さなくて良い。
俺の側にと居て、相手の会話もだが。
やり方も徐々にだ。」
私は驚きながらラークを見るけど。
少し笑ってるだけで、判らない…
首を横に振って言う。
「でも…
必要、ない…」
「ネオは大丈夫だ。
俺も居るし、危害も…」
「違うっ!!」
私はラークの言葉を大きく遮ってだった。
すぐ見ると少し驚く顔は判った。
「私は身を守れる!!
誰からでも人間なんか、どうでも良い!!
それにラークの方が危険だっ!!」
ラークは、また複雑な顔をした。
「俺が?
ネオ?
人間が嫌いなのは判るが…」
私は首を横に振る。
「違う、ラークは間違ってる!!
ラークは半分だけど!?
ラークだって。
絶対に危害も受けるに決まってるのに!!
あんな人間なんかと危ないだけだっ!!」
ラークは驚いた顔のまま言う。
「ネオは…
俺を?
心配したのか?
でも…
俺は大丈夫だと言ってるだろ?」
「ラークは半分動物だから判らないんだっ!!
人間にと騙されてるだけだと!!
でも半分は人間だから…
どうにか出来てるだけにしか見えない!!」
ラークは考える様な仕草をした。
「ネオだからだろうが…
そんな見方を?
したのか…
俺も人間ではないのは確かだからな。
でも、ネオ?
ネオは人間だし、知らないと…
俺も半分だとしてもだが。
前の世界に居た人間は忘れて良いがな?
もっと、他の人間も見ないと駄目だぞ。
ネオからは何もしない。
俺は常識を知ってる。
だから会話は成立するんだ。
ネオは会話のやり取りもだが。
一応は、知らないといけないだろう?」
私には判らない…
どうして…
「さっき、買いたいものがあるって言ったけど。
ラークが買いたいのは…
何なの?」
「ネオ?
まぁ、森では手に入らないが。
ネオの寝具とかも、本来なら新しく買い揃えないと…」
私の!?
それを買う為に!?
私は首を横に振る。
すぐ指輪に触れて言う。
「ベッド、布団、毛布、シーツ、部屋着。」
その場に出た家具類を見て、ラークが少し驚く顔は判った。
「ラークが危ない場所なんかに行く必要すらない!!
必要な物にも困らないっ!!
ラークが傷付くだけだっ!!」
「ネオ!?
落ち着け、判った、まだ人里には行かない!!」
それを聞いて、私はラークを見たけど…
少しまた部屋の隅に行く。
「IQOSのヒートスティック」
それを出して、少し吸いながら…
冷静にと、目を閉じて考える。
ラークは私の為にと…
なら、優しいのに…
やっぱり人間じゃない。
それは良い、でも…
「ネオ。
それも…
少し気になってたんだがな?
そうやって多分、時々考える時もだ。
他の時でも見かけるが、その今も持ってるのは?」
私はふとラークをまた見る。
あぁ、そうか。
これは前のだし…
私はIQOSを手に見ながら言う。
「IQOSの事か?
まぁ、電子煙草と言っても…
ラークには判らないと思うし。
私は成人…
えっと、20歳以上だから吸ってるけど。
ラークの歳は、そう言えば知らないか?
でも…
半分、動物なら吸わない方が良いだろうなぁ。」
「吸わない方が、良いだと?
20歳以上の人間は大丈夫の様だが…」
「いや?
別に…
煙草が有害なのは人間も同じだよ。
私の国だと20歳以上は大人だから…
嗜好品の一つではあるけど。
吸ってない人も最近は多いだろうなぁ。
私は、何となく…
癖になったのもあるけど。
煙草は身体に良くないと…」
私がIQOSを見ながら説明してる途中だった。
急にラークが私から奪い取ってから大きく…
「ネオ!!
なぜ、そんな物を普通に!?
今まで知らなかったが。
それを聞けば…
有害だと判っていて、なぜ吸ってるんだ!!」
私は驚く。
「え?
ラーク?
でも…
別に…
すぐ身体にとかは…
人によって違うけど…
病気になるか、ならないかも。
判らないし…
ラークは多分、毒物みたいにか?
そう思ったみたいだけど…」
「だが、人間ですら。
20歳以下は許可されてないと言ったぞ!?」
私はどうにか言う。
「あぁ、えっと、それは…
人間の身体が関係するだけだな。
人間の場合だけど…
20歳までは細胞を含めて、成長途中の身体だ。
20歳以上からは成長は止まり、老化が徐々にと寿命まで。
だから、20歳以下は、まぁ…
子供の身体には良くないと。
禁止されてるだけだよ。
別に…
確かに吸う必要は…
本来ならないけど、そこは20歳以上。
もう、個人の自己責任だろうか?」
私はラークを見ながら言うと…
ラークは目を閉じて首を横に振る。
「ならば、変わらないだろう。
結局、その有害な物を吸うかは自己責任。
そして有害の物を知った上で吸うなら…
猛毒でなくても…」
ラークは目を開けてから私を見た。
私には判らない…
その目は…
「俺を心配するぐらいなら…
どうしてネオは、自分自身の心配をしないんだ!?
猛毒ではなくても、結局は有害だと。
ネオ自身が言ってるならば…
知った上で、してるんだぞ!?
それに、そんな有害ならば。
すぐは出ずにだ。
徐々に身体へと、毒素には変わらないだろ!?」
私は驚くのもある。
でも…
「前も…
言った事はあるけど…」
私はラークに少し睨んで言った。
「私は人間なんか大嫌いだ!!
私自身が人間なのも同じだ!!
今更、私は愛して欲しいとも思ってないと!!
私も愛する気にもなれないと!!
でも…
提案をラークがしたんだ。
そのラークは人間じゃない。
皆に聞いたらラークの方にと。
皆も動物、嘘は絶対にしない。
だから私は、ここに来た…
私の命なんかより…
皆の方が大事に決まってるんだ!!」
ラークは少しまた怒鳴った。
でも、またそれに驚く。
「ネオはまだ判らないのか!!
あの時、動物達が大事だと言ったネオがだ!!
その動物達が…
同じ様にと、ネオが大事だと思ったからこそだと!!
ネオが大事だと、思うのと同じ様に。
動物達がだ、ネオを心配したからこそ!!
だから寂しくなろうと、ネオの為にとした皆を。
ネオが裏切るのか!!」
私は何も言えずに、ラークを見る。
私が…
皆が私の為にと!?
皆を私が裏切ると!?
それは!?
私は目を閉じて首を横に振る。
「ネオ…
動物達の言葉は俺には判らないがな。
それでも…
その動物達はネオに言わなかったか?
ネオは優しいと。
そんな顔をしないで欲しいと。」
私はまた驚きながらラークを見た。
でも僅かにしか言えなかった。
「どうして…
ラークが…
それを…」
ラークはスッと抱き締めてきた。
「ネオが優しい事も。
それでずっとだった事ぐらい。
俺ですら判るんだ。
だから、他の動物達が判らない訳がない…」
「私が…
でも、私も人間だから…」
私はふと思い出す。
でもすぐ掻き消すけど…
「や…
嫌だっ!!
やだっ!!
ラーク、離して!?
私はもう絶対にあんな…
あんな人間なんかと!!
何で!?
私は嫌だっ!!」
あんな人間達なんか嫌いだ!!
私に触れないでっ!!
「ネオ…
大丈夫だ。
俺は人間じゃない。
ネオを傷付けない…」
人間じゃない…
私は動くのを止めた。
でも…
私は初めて。
自分からラークを抱き締める様にと顔を埋めた。
「ラークは…
判らない…
でも…
ラークも危ないのに…
あんな人間なんか…」
すぐ少しだけ、ラークも抱き締めてきたのは判った。
「ネオ…
俺は人間の悪い部分も。
良い部分も知ってるだけだ。
でもな、ネオは…
人間の悪い部分しか知らない…
でも…
それはネオが悪い訳じゃないと。
俺は判っただけでもある。
ネオが悪い訳でもないからこそ。
俺はもう、見てられないんだ…」
私は考える。
人間の良い部分…
そんなの…
私は知らない…
「人里には行かない。
まだ、ネオには早過ぎたな。
すまなかった。」
「ラークは悪くない…
謝る必要も、ない…
でも…
ラークが必要な物なら…
私が出す。
だから、ラークが危ないのは…
させたくない…」
ラークが少し腕を緩めて、私をまた見る。
少し笑ってから言う。
「ネオも大丈夫だ。
俺が居るから一人じゃないぞ!?
誰だって、すぐは無理なんだ。
気にするな。
俺も大丈夫だ。」
私も少し…
落ち着いて離れた。
「だが、ネオのこれは没収だな。
そのチートだかで出しても、俺が全部没収する。」
疑問に思って、またラークを見ると…
IQOSを持ってた。
私はすぐ焦った。
「ラーク!?
待って!?
禁煙しろと?
そんな、いきなり!?」
ラークはアッサリと言う。
「駄目だ、身体に悪いなら尚更だ。」
私は指輪に触れ、またすぐ言う。
「IQOS」
左手に出た新しいIQOSもすぐだった。
ラークに取られた。
「ラーク!!
待って!!
減らすから!?
本数も減らすから!?
いきなり全部なんて!!」
どうにか没収されたIQOSをとするけど無理だった。
「駄目だ。
どんだけ出しても、一緒に居るのも変わらん。
でも…
必死なネオは可愛いなぁ。
あははははっ。
チート?
反則?
確かに、でも全部没収作業のみ。
あははははっ。」
ラークは完全に笑い出す。
私は考える。
でも…
一緒に居るなら、何度出しても…
「ラーク、狡い!!」
ラークはでもまた笑って言う。
「ネオの方が、狡いだろ?
あはははっ。
確かに?
何でも可能だが。
常に取られたら、意味ないな?
あははははっ。」
私はまた思い出す。
馬鹿神の時…
奪われたら時の対策でのやり取りだった。
まさに今のラークだった。
完全にそこまでは計算外だ!!
結局、それからコッソリと動いても。
私は常にラークに没収されて禁煙決定になった…
「着いたぞ、ネオ。
俺も人間との交流もあるが…
基本は一人だったからな。
それも普通だが知らないか…
そもそも『獣人』を…
ネオはなぁ。」
私はラークの目を見る。
少し…
何かが違う?
でも…
やっぱり判らない。
周りの全てがだった。
初めて見るし、知らない…
私はそれもあるけど…
どうしても、皆を思い出す。
だから何も言わなかった。
「そんな顔をするなよ。
ネオは寂しいんだろ?
まぁ、動物達もだろうがな。
あれだけ嬉しそうにだ。
ネオも笑って話してたのは見たが…
一人にはしないと約束してるだろ?」
私は少し首を横に振った。
「それも、そうだけど…」
私は『誰かを愛せる』気もしない。
それなのに、どうして皆まで…
でもなぁ。
皆は、嘘を絶対に言わない。
だから、ラークと来たけど…
「何かまだ不安になってるのか?
まぁ、何も知らない上に…
あの王城だと更にだろうが。」
「ねぇ、ラーク。
一つだけ、教えて…」
私は下を向いたまま言う。
「ん?
どうしたんだ?
一つだけ?」
「どうして…
ラークは人間なんかを信じるの?
半分だけど動物なのに…
あんな酷い事すら簡単にする人間なんかを。」
「ネオ。
既にそこから間違えてるんだぞ?
それにも気付いてないだろ?」
私は驚いてラークを見た。
少し笑ってた。
「それはな。
人間に限らないって事だ。
別に人間を絶対に信じろと言う意味でもない。
人間以外で、判り易く言えば…
他種族とかでも、同じだ。
もっと酷い事をする連中なら居る。
そんな中でも親切な者、優しい者も居る。
ネオの場合はな。
常に人間限定にしか見てないだろう?
それか他の動物達ぐらいだ。
前提が違うんだと。
人間にも酷い事をする連中は居る。
でも親切な者も、優しい者も居るんだ。
他種族でも同じ理由になるだろう?
簡単に言うならだが。
酷い事をする連中は、どこにでも居ると。
けれど、その中でも必ず親切な者や良い者達も居る。
だから、一方的に人間全部をだ。
同じ様にと敵視だけするのは違うって事か。
ネオには予測がだな。
人間の酷い面しか見てない。
だから、良い面も見ないと駄目だ。」
私は驚く。
でも…
今まで、良い人間って…
どうにか考えてる時にまただった。
「ネオは今、思い出そうともしてるな?」
「ど、どうして…
何で判ったの?
私はそんな…」
私は驚きながらラークを見るけど。
少し笑ってるぐらいだった。
「ネオは結構、判り易いと思うがな。
別に目を見る必要さえない。
それになぁ。
ネオは優しいから余計にだ。
今は知る事が多過ぎるのに、焦る必要もないぞ?」
私は一応、頷く。
何だろうなぁ。
動物とも違うのに、不思議な感覚だなぁ。
私には良く判らないのに…
そう思いながらもラークにと着いて行く。
**************************
家の中もだった。
私には不思議でしかない。
そもそも…
家電が全くない?
一体、逆にどうやってるの?
家具はでも全てが木製だな…
カントリー風かぁ?
いや、でもちょっと違う?
家も木造だし…
それにしても…
階段が螺旋状にと二階になってた。
「そろそろ食事にするか。
そう言えば…
ネオは普段、何を食べてたんだ?」
私は家具や家の中をだった。
不思議に見ながらも言う。
「簡単なサンドイッチとか?
パンとかで済ます事も多いかなぁ。
他にはパスタとかも…」
「俺が全く判らんが…
どんな食べ物なんだ?
それと…
どうして、そんなに家具類を?」
私がラークを見ると、確かに?
複雑な顔をしてる?
「うん?
木の家や家具が珍しくて…
私の世界にもあるとは思うけど。
現物は初めて見たと。」
「ネオは…
どんな家に住んでたんだ。
木ではなかった言い方だが。
帝国の様な金属か?」
私は不本意だったのもあって。
微妙に眉間に皺が寄る。
「それには近いかもだけどなぁ。
あんなセンスの悪い建物には、住みたくもないからね!?
私がどれだけ予測しても判らないけどなぁ!?
文明の差もあるんだろうけど?
あんな帝国の王城か?
どんなセンスしてるんだと。
最初に見た瞬間からだったけどなぁ!?
私が居た国、しかも私が住んでた都心でならなぁ。
ちっぽけだな!!
あれよりも高さだけでも…
私が住んでたマンションでも良いけど?
高さなら、あんなのは半分以下どころじゃないな!?
気にした事もなかった。
でも、初めて見たな!!
あんなダサくて変な建物なんか、誰も住まないぞ!?」
ラークの方がまた複雑な顔と言うより…
困惑した感じだった。
「な、え、あれが半分以下だと!?
どれだけの高さかも想像出来んが…
センスも、意味は判らん…
でも、まぁ、嫌だったのは…
判ったぞ…」
私はふと思い付いた。
ラークは目でも判らない。
なら、そのまま…
「それと食事だけど。
ラークが好きな物を言った方が多分楽だろ?
この家には、家電すらないから…
作る方法も私には判らないけど。
例えば、何でも良いけど。
ラークが好きな料理名は?」
ラークはまだ困惑したままだった。
「え、俺は別に、何でも…
食べれるから良いが…」
私は笑って言う。
「ラーク!!
こう言う時に使うのが、チート力だぞ!!
ラークが知ってるメニュー。
あ、えっと、料理名な?
それを私が知ればだ。
私はいつでも出せる事にもなるからなぁ。」
「料理名を?
なら、試しに…
ファドアのシチューとか?」
そのまま、私はテーブルの側にと。
指輪に触れてから言った。
「ファドアのシチュー」
そうするとテーブルの上にと。
確かにスープの様な料理が出た。
ラークを見ると、驚いた様にも見えた。
だから私は笑って言う。
「ラーク!!
これがチートな?
そんな名前のシチューは知らないけど。
でも、言えば良いだけだ!!
まさにチート。
反則な?
だから、前の食べてた料理名も同じだ。
言えば出るし?
生活に関してなら、一切困らない。
お金も同じだなぁ。」
「なるほど…
確かに反則だな…
それで金もか。
働く必要すらない理由にと。
どんだけだ?」
「ちなみに、私以外は使えない専用だぞ?
判っただろ?
とんでもない馬鹿神だったんだぞ?
でも便利だ!!」
私は笑って言ったけど。
でもラークは少しだけ怒った様子でだった。
「ネオ…
それは…
何の自慢にもならん!!
ネオにも料理をして貰うからな!?」
「えぇっ!?
何で!?
どうしてだ?
普通に出せるぞ?」
「それだと何にも学習しないだろ!?
その料理が出せてもだ。
食材を含めて、何も判ってない!!」
私は驚く。
「そ、それは…」
ラークの指摘通りでもあるシチューを見て言う。
「確かに…
これは…
何の肉?」
私がまたラークを見ると目を閉じてた…
目を閉じたまま、また小さく言った。
「新芽は先が長いからなぁ…」
**************************
取り敢えず、食事を済ませてからだった。
私はラークに言われて、一緒にと着いて行く。
そして二階にある一つの部屋を開けた。
「ネオは今日から、しばらく。
この部屋で寝起きしてくれ。
ネオの部屋としてな。
俺は寝る時は下に行く。」
私が部屋の中を見ると、ベッドも確かに一つ。
でも…
普段から使ってた様な…
「ねぇ、ラーク?
この部屋はラークのじゃ…」
「言っただろ?
俺は一人だったからな。
寝室とか、他も用意してなかった。
寝る時、俺は下のソファで寝るから。」
えっ!?
私はすぐラークを見た。
判らないけど…
でもラークの方も…
不思議そうな様子にも見える?
私は首を横に振る。
最近は皆と寝る時だって、一緒に…
「ん?
どうかしたのか?」
「ラークの部屋でしょう!?
どうしてラークが下へ行くの!?」
「ん?
えっ、いや…
だから部屋の用意をして、なかったから…」
「いや、そうじゃ…」
ラークを見るけど、また判らない目だった。
でも…
ラークも不思議そうには見える?
「何かあれば、俺を呼べば良いだけだぞ?
特にネオが心配する事もない。」
そう言うだけで、ラークは下にと移動しようとした。
私は咄嗟にラークの尻尾を掴んだ。
ラークは急にだった。
凄く驚いた様子で、すぐ私の手を退かしてから…
「ネオ!?
いきなり触れるな!?
驚くだろっ!!」
あ…
尻尾は…
駄目だった?
でも…
かなり柔らかい…
私は少しラークの尻尾に触れようとする。
でもラークは慌てながら下がる。
あれ?
嫌なの?
少し考える。
動物でも時々、尻尾は嫌い系も居るし…
それと同じかなぁ。
嫌がるなら、しない方が…
でも…
私は首を傾げる。
「ネオ?
どうしたんだ?
急にでもあるが…
何が判らない?」
「だって、いつも寝る前は…
皆が一緒に居た…
ラークも下じゃなくて良いでしょう?」
ラークは慌てる様でもあるけど、焦る様子で…
「まさか!?
皆と、それは…
ネオ!?
だからか?
一緒に寝てたからと?
それを、俺…
だが、いや、これも判らないか?
ネオ…?
一人では寝れないとか…
言わないよな?」
「寝れないとまでは言わないけど…
どうしたの?
ラークが言ったじゃないか?」
「俺がっ!?」
「提案でもだし。
一緒に居る事と、約束したよ?」
ラークが驚いた顔には判った。
「何っ!?
まさか、ネオ!?
寝る時も!?
いや、でも…
ネオは…
女性だろう?」
私は首を傾げる。
「そうだけど。
ラークは半分、動物でしょう?
人間じゃないし?
なら、皆と同じに一緒に…」
一応、私はラークを見てると焦る様にも?
でも何か、急に違う?
判らないけど…
「いや、提案は勿論だが!?
寝る時も!?
だが、ネオも見て判るだろ?
一応、半分だとしてもだが。
人間の男になるだろ?」
私は考える。
確かに人間なら男だけど?
ラークは新種みたいな動物…
人間じゃない。
オスになるけど…
「そう見えるけど、ラークにも私は言ったよ?
ラークだけは違うって…
人間の男なんか、最低のゴミだけど?
ラークだけは、別だって。」
「な、え、人間限定とは確かに聞いたが…
いや、待つんだ、ネオ?
俺も半分は、人間とも言っただろ?
その人間としてなら、男側なんだぞ?
ネオは女性だ。
それなのに、寝るのは…」
「でもラークは人間じゃない。
あんな最低でゴミみたいな人間の男には入らない。
それに半分は、動物なら酷い事もしない。
会話も出来るし?
だったら、皆と同じにもなるし…
一緒に居るのなら寝るのも、皆と同じ様にしたい…」
「ネオなら、そうなると!?
だが、俺も、一応…
男なんだぞ!?
一緒に寝るのは…
ネオに危害する訳もないが、俺がだ。
俺が、ネオに触れたら…
また違う気もするが!?」
私には判らない…
でも尻尾は嫌がる系の動物かぁ?
だから私はラークにと擦り寄る。
「ネ、ネオ!?
何だ、どうしたんだ?
また急に…」
「ラークは尻尾が嫌いな動物でしょう?
でも…
触れても温かいだけだし…
私はラークと一緒に寝たい。」
「ネ、ネオ!?
いや、だが、それは…
どうなんだ?
俺が判らん!?
それに…
ネオが、『誰かを愛した時』にすら相手も!?
俺と一緒に寝るのは…」
私はでも…
ラークに擦り寄りながら言う。
「人間を愛した事なんてない。
あんな男なんか、身体しか…
容姿でしか、私を見てない。
だから、あんな人間は愛さない…
愛したくもない…
今更、愛せる気もない…
ラークの提案も、ここに来たのも。
動物達が言うから。
動物達は嘘を付かない…
だから…
ラークと一緒が良いっ!!」
「ネオ?
様子が…
それは人間の男に…
いや、人間の男達すら…
ネオではなく、身体もと、だったのか?
ずっと、それを…」
私は擦り付きながら思い出す。
でもラークに擦り付いて目を閉じる。
「あぁ、人間の男かぁ…
私が演じてただけ。
相手も選ぶよ。
危害にならない様に、身を守る為に使う。
だけど…
あんなクズばかり…
でも、仕方がない…
私も人間だ。
それに私の世界では馬鹿な人間が多過ぎる。
私が何もしてなくても、勝手に決めつける。
それすら気付かない。
判らない馬鹿ばかり…
そんな中でも、私は身を守るのも一人でしてきた。
今は…
そんな演じる事もない。
要らないと、私自身でも、守れる様になった…
最初は…
ただ…
痛いだけでも、頑張って、演じた…
それすら…
気付かない馬鹿な人間しか知らない。
あんなクズばかり、愛する気もないし…
したくも、ない…
でも、ラークはしない。
ラークは人間じゃない。
それにラークは…
温かいなぁ。」
私は目を閉じてラークに擦り付いてると。
スッとラークが優しく抱き締めてきた。
「ネオ…
もう判った…
思い出す事も、しなくて良い。
痛いのに、それすら…
ずっとネオが…
身を守る為にしてた事にもだが。
俺すら少し…
怒りが湧くだけでもある。
もう…
ネオは痛くもない。
そんな我慢も、しなくて良いんだ。」
「あぁ、やっぱり…
ラークは人間じゃない。
だって…
温かいだけだなぁ。」
「ネオ…
どれだけ、傷を…
それすら多分。
ネオには判らないんだろうが。
俺が一緒に居て、安心するなら…
寝るまで側に居るから。
だから安心して寝て良い。
もう…
ネオが傷付く事もさせない。」
私は目を閉じてたのもある。
でも、やっぱり動物だからかなぁ…
温かいし…
落ち着くし…
安心かぁ。
そうだなぁ…
私には誰も…
それからベッドにと移動してからも。
ラークは私が寝るまで必ず側に居る様になった。
**************************
私はラークと暮らし始めて少し経った。
どうにか、家の仕組みは判ってきた。
判らない中でやるけど、失敗しても。
ラークは教えてくれる。
それに一緒に森の中でだった。
食べられる食材集めや薬になる薬草系。
教えてもくれる。
そんな中で、また動物達も居た。
私が話せば同じで皆がすぐ判ってくれた。
また友達も出来たのが嬉しくなる。
ふとラークを見ると、動物達の時には何も言わず…
普通に笑ってる様にも見えた。
半分人間だけど、ラークは…
やっぱり違う。
動物みたいに優しい時もある。
でも人間みたいにも話す。
それでも…
私にも判った事はあった。
ラークは優しいんだと。
多分、いろんな事を知ってるのもあるけど。
私には危害もなく、説明もそう。
それでも一人だったらしい『獣人』と。
不思議な目で、私には判らない…
でも…
私は人間なんか、『愛せる』気がしない。
**************************
そんなある日。
私はラークに借りた本を家で読んでた時だった。
「ネオ。
少し落ち着いたのもあるが。
一度、買いたいものがあるからな。
人里に行こう。」
「えっ!?」
「ネオは話さなくて良い。
俺の側にと居て、相手の会話もだが。
やり方も徐々にだ。」
私は驚きながらラークを見るけど。
少し笑ってるだけで、判らない…
首を横に振って言う。
「でも…
必要、ない…」
「ネオは大丈夫だ。
俺も居るし、危害も…」
「違うっ!!」
私はラークの言葉を大きく遮ってだった。
すぐ見ると少し驚く顔は判った。
「私は身を守れる!!
誰からでも人間なんか、どうでも良い!!
それにラークの方が危険だっ!!」
ラークは、また複雑な顔をした。
「俺が?
ネオ?
人間が嫌いなのは判るが…」
私は首を横に振る。
「違う、ラークは間違ってる!!
ラークは半分だけど!?
ラークだって。
絶対に危害も受けるに決まってるのに!!
あんな人間なんかと危ないだけだっ!!」
ラークは驚いた顔のまま言う。
「ネオは…
俺を?
心配したのか?
でも…
俺は大丈夫だと言ってるだろ?」
「ラークは半分動物だから判らないんだっ!!
人間にと騙されてるだけだと!!
でも半分は人間だから…
どうにか出来てるだけにしか見えない!!」
ラークは考える様な仕草をした。
「ネオだからだろうが…
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したのか…
俺も人間ではないのは確かだからな。
でも、ネオ?
ネオは人間だし、知らないと…
俺も半分だとしてもだが。
前の世界に居た人間は忘れて良いがな?
もっと、他の人間も見ないと駄目だぞ。
ネオからは何もしない。
俺は常識を知ってる。
だから会話は成立するんだ。
ネオは会話のやり取りもだが。
一応は、知らないといけないだろう?」
私には判らない…
どうして…
「さっき、買いたいものがあるって言ったけど。
ラークが買いたいのは…
何なの?」
「ネオ?
まぁ、森では手に入らないが。
ネオの寝具とかも、本来なら新しく買い揃えないと…」
私の!?
それを買う為に!?
私は首を横に振る。
すぐ指輪に触れて言う。
「ベッド、布団、毛布、シーツ、部屋着。」
その場に出た家具類を見て、ラークが少し驚く顔は判った。
「ラークが危ない場所なんかに行く必要すらない!!
必要な物にも困らないっ!!
ラークが傷付くだけだっ!!」
「ネオ!?
落ち着け、判った、まだ人里には行かない!!」
それを聞いて、私はラークを見たけど…
少しまた部屋の隅に行く。
「IQOSのヒートスティック」
それを出して、少し吸いながら…
冷静にと、目を閉じて考える。
ラークは私の為にと…
なら、優しいのに…
やっぱり人間じゃない。
それは良い、でも…
「ネオ。
それも…
少し気になってたんだがな?
そうやって多分、時々考える時もだ。
他の時でも見かけるが、その今も持ってるのは?」
私はふとラークをまた見る。
あぁ、そうか。
これは前のだし…
私はIQOSを手に見ながら言う。
「IQOSの事か?
まぁ、電子煙草と言っても…
ラークには判らないと思うし。
私は成人…
えっと、20歳以上だから吸ってるけど。
ラークの歳は、そう言えば知らないか?
でも…
半分、動物なら吸わない方が良いだろうなぁ。」
「吸わない方が、良いだと?
20歳以上の人間は大丈夫の様だが…」
「いや?
別に…
煙草が有害なのは人間も同じだよ。
私の国だと20歳以上は大人だから…
嗜好品の一つではあるけど。
吸ってない人も最近は多いだろうなぁ。
私は、何となく…
癖になったのもあるけど。
煙草は身体に良くないと…」
私がIQOSを見ながら説明してる途中だった。
急にラークが私から奪い取ってから大きく…
「ネオ!!
なぜ、そんな物を普通に!?
今まで知らなかったが。
それを聞けば…
有害だと判っていて、なぜ吸ってるんだ!!」
私は驚く。
「え?
ラーク?
でも…
別に…
すぐ身体にとかは…
人によって違うけど…
病気になるか、ならないかも。
判らないし…
ラークは多分、毒物みたいにか?
そう思ったみたいだけど…」
「だが、人間ですら。
20歳以下は許可されてないと言ったぞ!?」
私はどうにか言う。
「あぁ、えっと、それは…
人間の身体が関係するだけだな。
人間の場合だけど…
20歳までは細胞を含めて、成長途中の身体だ。
20歳以上からは成長は止まり、老化が徐々にと寿命まで。
だから、20歳以下は、まぁ…
子供の身体には良くないと。
禁止されてるだけだよ。
別に…
確かに吸う必要は…
本来ならないけど、そこは20歳以上。
もう、個人の自己責任だろうか?」
私はラークを見ながら言うと…
ラークは目を閉じて首を横に振る。
「ならば、変わらないだろう。
結局、その有害な物を吸うかは自己責任。
そして有害の物を知った上で吸うなら…
猛毒でなくても…」
ラークは目を開けてから私を見た。
私には判らない…
その目は…
「俺を心配するぐらいなら…
どうしてネオは、自分自身の心配をしないんだ!?
猛毒ではなくても、結局は有害だと。
ネオ自身が言ってるならば…
知った上で、してるんだぞ!?
それに、そんな有害ならば。
すぐは出ずにだ。
徐々に身体へと、毒素には変わらないだろ!?」
私は驚くのもある。
でも…
「前も…
言った事はあるけど…」
私はラークに少し睨んで言った。
「私は人間なんか大嫌いだ!!
私自身が人間なのも同じだ!!
今更、私は愛して欲しいとも思ってないと!!
私も愛する気にもなれないと!!
でも…
提案をラークがしたんだ。
そのラークは人間じゃない。
皆に聞いたらラークの方にと。
皆も動物、嘘は絶対にしない。
だから私は、ここに来た…
私の命なんかより…
皆の方が大事に決まってるんだ!!」
ラークは少しまた怒鳴った。
でも、またそれに驚く。
「ネオはまだ判らないのか!!
あの時、動物達が大事だと言ったネオがだ!!
その動物達が…
同じ様にと、ネオが大事だと思ったからこそだと!!
ネオが大事だと、思うのと同じ様に。
動物達がだ、ネオを心配したからこそ!!
だから寂しくなろうと、ネオの為にとした皆を。
ネオが裏切るのか!!」
私は何も言えずに、ラークを見る。
私が…
皆が私の為にと!?
皆を私が裏切ると!?
それは!?
私は目を閉じて首を横に振る。
「ネオ…
動物達の言葉は俺には判らないがな。
それでも…
その動物達はネオに言わなかったか?
ネオは優しいと。
そんな顔をしないで欲しいと。」
私はまた驚きながらラークを見た。
でも僅かにしか言えなかった。
「どうして…
ラークが…
それを…」
ラークはスッと抱き締めてきた。
「ネオが優しい事も。
それでずっとだった事ぐらい。
俺ですら判るんだ。
だから、他の動物達が判らない訳がない…」
「私が…
でも、私も人間だから…」
私はふと思い出す。
でもすぐ掻き消すけど…
「や…
嫌だっ!!
やだっ!!
ラーク、離して!?
私はもう絶対にあんな…
あんな人間なんかと!!
何で!?
私は嫌だっ!!」
あんな人間達なんか嫌いだ!!
私に触れないでっ!!
「ネオ…
大丈夫だ。
俺は人間じゃない。
ネオを傷付けない…」
人間じゃない…
私は動くのを止めた。
でも…
私は初めて。
自分からラークを抱き締める様にと顔を埋めた。
「ラークは…
判らない…
でも…
ラークも危ないのに…
あんな人間なんか…」
すぐ少しだけ、ラークも抱き締めてきたのは判った。
「ネオ…
俺は人間の悪い部分も。
良い部分も知ってるだけだ。
でもな、ネオは…
人間の悪い部分しか知らない…
でも…
それはネオが悪い訳じゃないと。
俺は判っただけでもある。
ネオが悪い訳でもないからこそ。
俺はもう、見てられないんだ…」
私は考える。
人間の良い部分…
そんなの…
私は知らない…
「人里には行かない。
まだ、ネオには早過ぎたな。
すまなかった。」
「ラークは悪くない…
謝る必要も、ない…
でも…
ラークが必要な物なら…
私が出す。
だから、ラークが危ないのは…
させたくない…」
ラークが少し腕を緩めて、私をまた見る。
少し笑ってから言う。
「ネオも大丈夫だ。
俺が居るから一人じゃないぞ!?
誰だって、すぐは無理なんだ。
気にするな。
俺も大丈夫だ。」
私も少し…
落ち着いて離れた。
「だが、ネオのこれは没収だな。
そのチートだかで出しても、俺が全部没収する。」
疑問に思って、またラークを見ると…
IQOSを持ってた。
私はすぐ焦った。
「ラーク!?
待って!?
禁煙しろと?
そんな、いきなり!?」
ラークはアッサリと言う。
「駄目だ、身体に悪いなら尚更だ。」
私は指輪に触れ、またすぐ言う。
「IQOS」
左手に出た新しいIQOSもすぐだった。
ラークに取られた。
「ラーク!!
待って!!
減らすから!?
本数も減らすから!?
いきなり全部なんて!!」
どうにか没収されたIQOSをとするけど無理だった。
「駄目だ。
どんだけ出しても、一緒に居るのも変わらん。
でも…
必死なネオは可愛いなぁ。
あははははっ。
チート?
反則?
確かに、でも全部没収作業のみ。
あははははっ。」
ラークは完全に笑い出す。
私は考える。
でも…
一緒に居るなら、何度出しても…
「ラーク、狡い!!」
ラークはでもまた笑って言う。
「ネオの方が、狡いだろ?
あはははっ。
確かに?
何でも可能だが。
常に取られたら、意味ないな?
あははははっ。」
私はまた思い出す。
馬鹿神の時…
奪われたら時の対策でのやり取りだった。
まさに今のラークだった。
完全にそこまでは計算外だ!!
結局、それからコッソリと動いても。
私は常にラークに没収されて禁煙決定になった…
0
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人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
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