侯爵令嬢の私は盗賊団に入団する!!-歪んだ愛から本当の愛を求めて-

蒼真 空澄(ソウマ アスミ)

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第二章:本当に愛してる者。

愛される日々の中でも必ずと。

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私はゼスと結婚した様だけれど…
特に今までと同じで学ぶ事もする。

少し最初は恥かしい気分でも皆は私にと。
優しく教えてくれるのも変わらない。

でも唯一、変わった事は…
ゼスにと思う事だった。

過ごす月日は正確には判らない。

でも多分?
もう約半年ぐらいだと思うけれど…

時々ゼスや皆と一緒に様々な場所にと。
その移動する先も全てが似てる?

山の中や地下…
複雑な場所ばかりで誰も知らないと思う。

移動先でもゼスは何も変わらない。
嬉しそうに笑うのを見ると私も嬉しくなる。

そんな夜も…
私はゼスだけならと…

考える事も増えてくだけだった。

**************************

とある夜。

いつも先にゼスは私に優しく声を…
それから必ず私をと優しく抱くのもある。

その日も私はゼスにと笑って言うと…
軽めにと優しくキスをしてきた。

「んんっ…
ふぁ…」

そんな優しいゼスにと、ふと私は思う。

いつもゼスばかりと?

僅かに思い出す。

『俺だけをなら…
俺だけが動けば良い。』

少し私は考えながらと…

ゼスがキスをしてきた時。

初めて私からと…
ゼスの舌を絡める様にと…
動いてみる。

上手く出来ないけれど。
私もゼスだけを愛してるならと…

「んっ、ぁ…」

すぐにゼスは僅かに反応した。
頑張って私は舌を絡めながらと…
動こうとする。

でも逆でゼスから更にと絡め取られる。

それでもと…
私はゼスの身体に擦り寄るけれど。

僅かなゼスの動きでも。
どうしても私はビクリと反応もしてしまう…

「んぁ…
んんっ…」

どうにかゼスにと、私は腕を回してと…
私からもと、ゼスに動いてみる。

身体を密着させてキスをと…
私からも動こうと、するけれど。

急にゼスは、私を一度…
先にと唇を離してきた。

それから複雑な顔で…
私を見ながらも言ってくる。

「ユアナ?
今日は…
どうか…
したのか?
何か、あったのか?」

私はゼスにと擦り寄りながら…
少し目を閉じたまま言う。

「ゼスばかりだと…
前に聞いたけれど。
ゼスが言った言葉もある。
『俺だけをなら…
俺だけが動けば良い。』と。
でも…
違うでしょう?」

「ユアナ…
それは…」

その声で私は目を開けた。

私がゼスを見ると驚いた顔をしてた。
だから私は笑って言う。

「私もゼスだけなの。
ゼスだけを愛してる…
それなのに…
ゼスだけは変でしょう?
だから私もと…
上手く出来ないけれど。」

ゼスは少し私を見てたけれど…
今度は凄く嬉しそうに笑った。

「そう言う事でか?
なるほど…
くっ。
あはははは!!
これは、もう…
ユアナらしいかぁ?
だが、それを俺にと?
ユアナがと?
あははは!!」

私は首を傾げる。

失敗したかもと…
私が思う前にすぐだった。

ゼスは私を抱き締めて言ってくる。

「ユアナ…
それは意味が違うぞ?
ユアナがだなぁ。
俺だけをと…
既に充分、俺には判ってる事だ。
だから、その言葉を…
ユアナが気にする事はない。
いつもユアナがかぁ?
行動や反応をするからと。
俺が理解してっからなぁ…」

充分にと?
判ってると?

抱き締められながらも…
私は疑問だけを言う。

「行動でと?
でも…
私からは何も…」

少しだけゼスは腕を緩めると。
私を支えてから嬉しそうに笑う。

けれど優しい声で…
普段と同じ口調でゼスが言ってくる。

「そこが違うんだぞぉ?
俺はユアナを愛してる…
だからこそ…
俺が動くだけだとなぁ?
それにと…
ユアナが無理に動く事もない。
俺が求めてるのは身体よりも…
ユアナの心だ。
また無自覚だろうが?
ユアナの反応だけでなぁ…
もうユアナ自身でだ。
俺を愛してるのが伝わってくる。
それだけで俺には充分。
判るだけかぁ?」

そう言ってくるゼスをと。
私は見ながらも驚く。

愛してるのがと?
ゼスにと?
伝わってくると?

そのままゼスは私にと…
激しくキスをしてきた。

それに舌まで絡め取りながらと…
またゼスは僅かにと動いてくる。

「んんぁ…
ふぁっ!?
あっ、んぁ…」

少しだけ唇が離れて私は息もする。

そうするとゼスがだった。
いつもよりも優しい声でと…
また言ってくる。

「あぁ、そうだ。
ユアナは俺にだけと…
心からと…
必ず反応するからなぁ…
だから、もう俺以外かぁ?
勿論、触れさせねぇが。
されたくもないと…
したくないと…
ユアナが思ってるだろう?」

凄く私は驚いた。

ゼス以外と?

それだけは…
考えたくなくて私はゼスにと…
必死に抱き付いた。

すぐに目を閉じて言った。

「ゼス以外とは…
嫌だよ?
私は…
もう、そんな事は…」

それにも優しく抱き締めながら…
すぐにゼスは言った。

「大丈夫だぞ?
ユアナ…
俺が必ず一緒に居るだろう?
誰にもユアナをだ。
触れさせねぇからなぁ…
だから安心しろ?
ユアナは俺だけをと…
ただ、信じてれば充分だぞ?」

私が目を開けると…
ゼスは優しく笑ってた。

それが私には…
もう嬉しくて笑って言う。

「うん…
ゼスだけは信じてる。
それに…
私はゼスだけを愛してる。」

嬉しそうに笑うゼスを…
私は見てたのもある。

それでもゼスは変わらず笑って言う。

「あぁ、勿論だぞ!!
だからユアナはなぁ…
安心だけしてれば良いんだ。
俺もユアナだけを愛してる。
それを守るのも当たり前だろ?
誰にも俺は負けねぇかんなぁ…
今頃かよ?
またかぁ?
こんの無自覚馬鹿がぁ!!」

そう言ってからも…
本当に嬉しそうに笑うゼスを見てた私は…

ただ、もう嬉しくなるだけだった。

ゼスにと私も笑いながらも…
僅かに触れて素直に言う。

「やっぱり…
私はゼスを…
愛して良かった…」

私が言うとゼスは優しく私の身体にと。
触れながらも言ってくる。

「だが…
まだまだユアナは駄目かぁ?
今夜は覚悟してろよ?
これは…
いつも以上にだなぁ…」

私は意味に気付いた。
慌てるけれど既に遅かった。

すぐにゼスが私を抱き寄せてから…
私の身体にと手を滑らせてくる。

「んぁあっ、ゼス!?
あぁっ、そこは…
んあぁあっ!!」

いつも…

ゼスは私の弱いところばかりをと。
私の身体にと快楽を与えてくる。

「ユアナは…
敏感だからなぁ…
だが…
今夜は激しくとかぁ?
俺が動くだけだな。」

私は慌てながらも言う。

「ゼ、ゼス?
その、そんなにと?
あの、でも…
ゼスの時には、いつも…
だから…」

でもゼスは嬉しそうに笑うと…
すぐに手を動かしながらも言った。

「あぁ…
それも充分、判ってるが。
これは再度か…
味わって貰おう?
ユアナには…
俺だけを…
これも一応かぁ?
学ぶ事だなぁ?」

学ぶと!?
再度…
私がと!?

それは…

考えるよりも素早くゼスが動いた。

私の両手を簡単に片手でベッドにと。
抑え付けてからゼスは…

「あぁあっん!?
ゼス!?
そんなにと…
んぁあぁっ!?」

すぐにゼスは舌も使って…
私の身体にと這わせながらも…

手で弱いところばかりを…
それすらも的確にと…

全てを動かしてくる。

けれどキスはせず…
私の弱いところだけをと…

ゼスが徐々にと全て動いてくる。

「あぁあん!?
ふぁぁっ!!
ゼ、ゼス…
待っ…
そこは…
んぁっ!?
ふぁああぁ!!」

それでもゼスは止めない。

常に快楽ばかりをと…
私に与えてくる。

「あっ、んぁあ!?
だ、やぁあ、ゼス…
ふぁあぁ!!
んぁっ、ふっぁ…」

私が快楽で翻弄される時。

急にゼスはキスでとだった。

私の唇を奪うと…
激しく舌すら絡めながらも…
更に同時でと秘部へと手が伸びて…
すぐに指を入れてきた。

もう…
感じ取るだけでもなかった。

「んんっ!?
んぁ…
んっ、ふぁ。
ん、んんっ!?
ふぁ…!!」

激しいキスをしながらも…
ゼスは私の息が出来る様にと。
私の唇を僅かに離すけれど…

それでも舌すら絡め取られる。

他すらも手で…
私の身体にと刺激する。

それなのに指すらもだった。
私の中をと激しく動かしてくる。

「んっ!?
ふぁ!?
んぁ、あぁ…
ふぁあ、んっ!?
ぁあっん!!」

私が快楽だけにと…
流されそうになる時。

ゼスは指を一気に抜いた。

今度は激しくキスをしたままでと…
私の中にと一気に奥まで挿入してきた。

「んぁ、ふぁ!!
んぁぁ!?
んぁっ…
あぁっ!?
ふぁあっ、ふぁ…
んんっあぁ!!」

すぐに、もう判ってしまう…
ゼスの肉棒がと…

それだけでも私は快楽でと…
何も考えらなくなる。

そのまま私はイッてしまう。

快楽が強過ぎて私は何も言えず…
けれど身体だけはビクビクと反応する。

ゼスの肉棒が挿入される感覚だけでも…
もう感じてしまうだけだった。

その時。
ようやくゼスの唇が離れた。

どうにか私も必死に息をする。
そんな私でもゼスの声は聞いてた。

「ユアナ?
充分に濡れてるのもあるが…
もう判るだろう?
俺のが全部…
入っただけでもなぁ…」

ゼスの声だけを。
それには私も気付くけれど…

「ユアナ自身だ…
俺を求めてくるからこそ…
俺にも判るんだぞ?
だが…」

その意味を私が考える前にと…
すぐにゼスは肉棒をと…
激しく動かしてきた。

「あぁあぁっん!?
ゼス!?
まだ…
身体が、まだぁ!?
そんなにと…
んぁあぁぁあっ!!」

私の手は片手で抑えられたまま…
けれど…
ゼスは反対の手を更に腰へと回した。

もうゼスから与えられる快楽にと…
全て私は逃げられない。

「ぁあん!!
だめぇ…
あぁあっ!!
そんなに、ふぁあっ!?
ふぁん、あぁあぁっ…
これだと、また…
あぁっ!?
もう…
あぁ、もぅ…」

本当に激しい快楽でと。
私は翻弄される。

それでもゼスの声だけは聞こえて…

「あぁ…
また一緒だ。
ユアナもな。」

一緒にと!?

それでもとゼスは激しく…
肉棒を動かした。

私が快楽でイッてしまうのと…
本当に同時でとだった。

ゼスは私の中にと出した。

考えられない程の快楽でも…
それにと私の身体は全て感じ取れた。

私はビクビクと、またイッてしまう。

僅かにゼスが止まって囁いてきた。

「今日はと…
俺は言ったよなぁ?
だから…
もっとだぞ?」

もっと!?

どうにか息をしてる私にだった。

今度はゼスが肉棒すらも…
抜かないままでと…
また一気に激しく動かし出した。

それにと私は、もう…

「んぁあぁっ!?
ゼ、ゼス!?
そんなに、中を!!
あぁぁっ、ふぁあん!?
こんなのは…
んぁあぁあん!!」

私は僅かに思う。

更に抜かずと…
ゼスの大きい肉棒が!?

初めてだった事もある。

けれど、その快楽が強過ぎて…
私の身体はゼスを感じ取るばかり…

「ふぁぁん!?
ゼス!?
もぅ、んあぁぁあっ!!
ふぁあん!?
んぁあっぁあ!!」

もう…
また判らなくなりそうな私にと…

僅かに動きだけを止めた。

ゼスは私の耳元で囁いた。

「ユアナになら…
俺はなぁ…
いくらでも出来るぞ?
このままでと…
更にだ…」

ゼスの声だけ聞こえたけれど。

すぐにゼスは私にと…
また激しく肉棒を動かし出す。

それにと、もう…

「ぁあぁぁ!!
んぁあ!?
ふぁあぁん!!」

すぐにだった。

私は何も考えられずにビクビクと…
完全に身体も勝手に快楽を…

更にとゼスが出した事すら感じ取る。

私は息をするのが精一杯で…
ただ快楽の余韻だけ完全に残る。

敏感なままで治らない私の身体がと。
ゆっくりとゼスが肉棒を抜いた事すらも…
全てを感じ取ってしまう。

「うぁ、ふぁあ!?」

ゴポリと中から精液すら…
溢れ出すのも判るけれど。

もうゼスの全てがだった。

快楽が強過ぎて…
どうしても私はビクビクと…
身体が感じてしまうばかりになってしまう。

そんな私にと優しい声でとゼスが言う。

「ユアナ…
愛してる…
今日は激しかったからなぁ。
だが…
ユアナの身体も大事だから…
安心して寝て良いぞ?」

それにも私は何も言えず…

素直に思う事でもある。

ゼスならと。
だから私は安心して…
そのまま眠った。

**************************

一方、アランとリアン。

既にヤラリス侯爵家の当主にアランがと…
更にリアンも軍部のみでもなかった。

帝国の貴族すらもと…
二人で協力しながらと帝国内で動いてた。

その上で二人が思う事も同じだった。

ゼスからの言葉を。
『ヤラリス侯爵家』が判るからこそ…

必ずユアナの為にと!!

そう強く思う中にと。
怒りも含まれたのも大きく…

だから尚更。
もう二人共が同じ様にユアナの為にと…

どんな手段すら厭わなかった。

それに…
あの大切なユアナにと…

あんな姿にまで、させた自覚はあれど。

それすらも、ずっと…
させ続けた両親になど許す気もなかった。

新たに造り直した侯爵邸。
その一室で二人は話し合う事で進めてた。

「アラン?
父様の方は?
もう一つもあるが。」

アランは簡単にと。
報告書類などを読みながらも言う。

「リアン。
全く問題ないぞ?
もう二度と話せん。
そっちは?」

すぐにリアンも理解する。
それから簡単に言う。

「アランの予定通りだな。
母様には新たな洗脳も終わった。
今は他国だ。
残るは一つのみか。」

そこでアランは書類関係を全て。
テーブルへと雑に置いた。

リアンを見て言う。

「あぁ、リアン。
判ってる。
残りは皇帝陛下の一族のみ…
だが、かなり警戒されてるからな。
それより今ならば…
ここからは俺の予想だ。
他国にと動くだろう。
ならば、どちらかを先手にとだ。」

その意味を理解しながらも…
リアンも考える。
すぐにアランを見て言う。

「確かにな…
父様と皇帝。
いや、正解に言えば帝国か?
やり取りしてたのも自白させたからな。
だが、もう父様は既に自我すらない。
更に新しく造った侯爵邸。
ならば見つけるのも不可能。
他国にとなるのも判るが…
特定してしまえば問題ないか?」

それにも理解しながらアランも考える。
リアンに微妙な顔で言う。

「それもある。
俺は複雑な気分にもなるが…
先にユアナの為にと、もうゼスだろう。
流石に俺達だけの特定情報は表のみ。
ならば裏側での情報が欲しい。
だが表側から裏には不可能になってる。
リアンに策は?」

そんなリアンも理解しながら…
すぐに考える。
同じく微妙な顔でアランに言う。

「アラン?
確かに複雑だがな。
でもユアナの為になら…
ゼスに暗号をだろうか?
俺達が表側を。
帝国内は当たり前だが。
これは他国でも変わらん。
ゼスには勝てんが…
何かしら伝えないと…
場合により同じ事をだ。
また他国でも繰り返すだろう?
ゼスにしか判らない暗号を出す事か。」

アランも理解しながら、すぐに考える。
同じく微妙な顔でリアンに言う。

「そうだな、リアン。
だが…
ゼスのみに判る方法も難しい。
今は皇帝陛下の一族を。
足留めは可能だがな。
他国にと逃げられる前に始末したい。
確か皇帝陛下の一族に娘が居た筈。
その娘以外にと…
それから帝国全土も可能になるか。」

リアンも理解しながら、すぐに考える。
同じく微妙な顔でアランに言う。

「判ってる、アラン。
今はアランが爵位を。
帝国を変えるには必須だろう。
その為に娘だけを。
これは洗脳で充分だ。
先にゼスの方…
ユアナの為にと動く筈だからな。
そのゼスならば…
やはり新たな暗号で気付く。」

アランも理解しながら、すぐに考える。
目を閉じてユアナを思い出す。
そのままでリアンに言う。

「確かにな…
リアンに全て同意する。
帝国皇帝一族には俺が…
それからリアンへと爵位を。
あのユアナが言った言葉も…
僅かに俺達へと笑った顔も…
だからこそ必ずだ。」

リアンも理解しながら、すぐに考える。
目を閉じてユアナを思い出す。
そのままでアランに言う。

「アランに全て同意する。
あのユアナの言葉も笑顔…
俺も忘れた事すらない。
今ならばユアナが笑ってると…
そのユアナが望んだ事の為にと…
俺達は必ずだ。」

二人は同時に目を開けた。
目を合わせてから同時に頷く。

それから暗号をと考えてと。
複雑にしてから出した…

**************************

今日の私は慎重にと…
それでも怪我をしない事と。

私も必死に頑張る。

既にゼスだけでもなく…
皆すら迂闊に声すら出せず…

見てるだけでも内心。
もう全員が動揺を隠すしか出来ない。

私は小さなナイフでと…
ゼスは簡単にしてたけれど…

難しい!!

それでも私は思い出しながらと。
どうにか頑張る。

「ユ、ユアナ?
やっぱり…
しなくて良いぞ!?
もう…
俺は見てられん!?
それに怪我すら…」

ゼスの声が聞こえたけれど。

私は必死に林檎の皮剥き中…
林檎を見ながらも言う。

「ゼス…
私も頑張る。
ゼスは、あんなに…
簡単にしてたの。
私にも頑張れば…
きっと出来る…」

もうゼスは後悔しかなかった。
内心思う。

俺がユアナの前で見せたからかぁ!?
余計にユアナがと!?

周りに居る皆すら全員、簡単に理解した。

首領しゅりょうが出来たからと!!

だけど…
あの首領しゅりょうがした早さでなど…
普通、誰でも無理だぞ!!
ユアナ!?

そんな中でも、もうゼスと皆が全員。
ユアナをと…

だけどユアナには言えず…
動揺のみしかなかった。

どうにか私も小さいナイフをと…
林檎も一緒に動かす。

でも…
ナイフが刺さると林檎が動かなくなる。

必死に私も考える。

刺さると?

皮剥きでと…

でも!?
刺さるなら多分…

私は立ち上がって側にある包丁にと。
それに林檎を刺した。

「ユ、ユアナ?
こ、今度は…
何を…」

ただ、もう…
私は林檎だけに集中してた。

皮だけならと…
既に刺して固定した林檎にと…

小さなナイフで林檎の皮剥きをと。
少し始めると僅かに出来たのも見た。

これなら私も出来る!?

このままと小さなナイフを動かしてると…
急に林檎が転がる様に動いて慌てた。
咄嗟に私は林檎を…

でも私が動く前…
引き寄せらて止められた。
驚きながら見るとゼスなのが判った。

気付いてゼスを見ると…
既に目を閉じてた。
更に良く見れば…

なぜか、もう!?

ゼスの手には林檎もあった。

目を開けたゼスは複雑な顔で言う。

「ユアナ?
一応かぁ?
考えたみたいだがなぁ…
もう…
余計に危ないだけだったぞぉ!?」

私は焦りながらも、すぐに言う。

「ゼス!?
確かに林檎の!?
固定が甘かったけれど!!
でも出来るよ!?
少し出来てたでしょう!?」

ゼスは微妙な顔になると…
ゆっくり首を横に振って言った。

「ユアナの発想かぁ?
予測も簡単に出来たがなぁ…
だが…
あれだと包丁すらだろう!?
危なっかしいだけ!?
やっぱり…
ユアナに料理は早過ぎるなぁ…」

それでもと私は言う。

「待って、ゼス!?
最初は出来てたよ!?
少し出来たの!!
練習しないと…
きっと私も出来るよ!!」

でもゼスは微妙な顔で言った。

「ユアナ?
俺は包丁を使ってないぞ?
僅かに出来たのは偶然…
更に危ないだけなぁ?」

それは…
ゼスの言う通り…

小さなナイフだけと?

でも…

私が考える前に皆が言ってきた。

「ユアナ!?
焦る事もねぇ!!
怪我する方がヤベェぞ!!」

「そうだぞ、ユアナ!?
首領しゅりょうが早いだけな!?
だから今は良いんだぁ!!」

「ユアナには時間もある!!
首領しゅりょうの真似は皆が無理!!
危ねぇだけだぞぉ!?」

そんな皆の顔を見て頷いて言う。

「うん。
ごめんなさい…」

微妙な顔のままゼスは大きな溜息をした。

「やっぱり…
もう…
とんでもねぇ…」

皆すら同じで、もう安堵しかない。

そんな事もあって…
ゼスは練習方法を変えると。

そう言ってから…
ゼスは目を閉じ右手を口元に当ててた。

私はゼスの考え待ち…

でも皆は料理器具をと、すぐに片付けてた。
皆すら見てれば判る事だった。

だからこそ…
これはユアナの為にも!!

片付けてからの首領しゅりょう判断待ちとした…
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