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第三章:言葉が判らなくて感じる想いを。
仮入団の仕事内容と、初めての迷いと誓い。
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新しくルドが仮入団してから3日目。
いつも通りにゼスと私は一緒で朝食へ。
広場に行くけれど…
すぐ私は見渡す。
今日もルドが居ない?
「ユアナ…
あの仮入団馬鹿ならなぁ?
あっちの屋根だぞぉ?」
それを聞いてゼスを見ると…
微妙な顔で少し離れた場所の屋根をと。
指で示してた。
示された方を私も見ると…
確かに屋根の上に居た。
ルドは…
なぜか食事の時だけは必ず皆から離れる。
ゼスにと向いてから私は首を傾げる。
「ゼス?
ルドは…
どうして皆と一緒に居ないの?
いつも食事の時ばかりと?」
そう言うとゼスは微妙な顔のまま…
首を少し横に振って言ってくる。
「ユアナに判り易く言うならなぁ?
ルドの場合…
普段から食事も単独のみでと。
多分だが…
まぁ…
皆を嫌うとかでもねぇ感じだろ?
単純に言うなら…
大勢での食事は慣れてねぇ感じかぁ?」
単独と?
一人でと?
慣れてないからと?
それは…
また私はルドを見ながら…
「でも…
何か食べてる様子も見ないよ?
ちゃんと食べてるの?」
「おい、こらぁ!!
仮入団馬鹿!!
良い加減にかぁ!?
飯ぐらいなぁ!?
皆と食わねぇと…
ユアナがだろうがぁ!!」
急にゼスが大きな声を出して私は驚く。
でも、すぐにルドは気付いた様子でと。
アッサリと屋根から降りて広場に来て笑う。
「どしたぁ?
ユアナ!!
俺なら飯は食ってんし?
心配ねぇよ!!
それよりも…
ユアナの方がだろ!?
もっと食わねぇと駄目だなぁ?
まぁ…
ユアナの場合なら…
特に体力すら危ねぇかぁ?
俺よりもユアナがだぞぉ?」
もうルドは食べたと?
「ルド?
一緒に食べようよ?
一人の食事は…
つまらないでしょう?」
やっぱり…
私はルドが心配になる。
僅かにルドは皆を一応、見てから…
私にと頷きながら笑う。
「ユアナは優しいかんなぁ!!
んじゃ…
飯ならユアナが食う時にだ!!
俺も一緒に居るぞ?
なら安心してユアナも食えるなぁ?」
私は少し笑って頷く。
「うん!!
慣れてないのでしょう?
それに一緒に食べるなら…
すぐ、ルドも慣れるよ!!」
ルドも嬉しそうに笑った。
「そうなぁ。
だったらユアナ!!
もっと俺はユアナにだ!!
絶対に食わせるからなぁ?
あんな量じゃ…
食った事にもなんねぇ!?
後なぁ…
ユアナ?
既に俺は判ってんぞぉ…」
私は判らなくて首を傾げると…
ルドは微妙な顔になって首を横に振る。
でも先にゼスを見てからだった。
「ゼスは微妙な顔だけかよ?
ユアナはだ。
食事にだぞぉ?
俺すら3日程度…
しっかりと!!
俺はユアナを見てたからなぁ?
あれから少しかぁ?
俺すら笑うが考えてたぞぉ?」
ゼスが不思議な顔になったのを私は見た。
ふと私は気付いた。
驚きながらルドを見て…
「ルド!?
まさか…
ゼスにと!?
それに、まだ昨日しか!?」
でもルドは笑いながら言った。
「ははははははっ!!
そうだ、ユアナ!!
ありゃ豆類の料理かぁ!?
俺は見てたぞぉ?
毎回でもねぇだろうし?
たまに出てくるのかぁ?
さり気なぁく…
それだけ少し?
ゼスの皿にだろう!!
既になぁ!?
俺は笑いそうだったぞぉ!!」
もう私は慌てた。
「ルド!?
待って!?
えっと…
そう!?
私の…
お皿にと!?
なかったでしょう!?
それに今まで誰も…」
その時。
ゼスの声だけを聞いた。
「ユアナ…
あの料理だなぁ?
確かに?
たまにしか出ねぇかんなぁ…」
すぐにゼスを見ると…
複雑な顔で私を見てるのに気付いた。
皆を見ると…
少し驚いた顔に!?
どうにか私は首を横に振る。
でもルドは…
「諦めろぉ、ユアナ?
俺はユアナのもだが…
他の皆もかぁ?
一応、上から見てたかんなぁ?
ユアナのは…
もうバレバレかぁ?
ははははははははっ!!
もう俺すら笑いを堪えんの必死!!
すぐ判ったがなぁ?
皆やゼスは雑談中だし?
ありゃ食べず嫌いじゃねぇんだろうが。
でも…
好き嫌いしてる場合かぁ!?
ただでさえ少食でと…
それなら俺が食わす!!」
もう笑いながら断言する様に言った。
「待って!?
ルド!!
あれは違う!!
昔から、あれだけは…
今までも!?
他なら食べる!!
ちゃんと食べてる!!」
必死に私は慌てながら言った。
でも…
ゼスは大きく皆に向いてだった。
「馬鹿共も聞いたなぁ!!
もうユアナには毎日決定だぁ!!
しかも…
栄養価すら高いのにかぁ!?
ユアナには食わせるべきだろ!!」
すぐに皆も判った様にと…
頷いたのを私も見た。
私は焦りながらもゼスにと!?
「ゼス!!
待って!!
毎日と!?
ちゃんと食べるよ!?
次からは、ちゃんと食べる!!」
ゼスは目を閉じて首を横に振ると。
そのままで言った。
「仮入団馬鹿の仕事も決定かぁ?」
それから目を開けると頷いた。
「ユアナの時はなぁ?
俺の手伝い係だったが…
そっちの方でルドは問題ねぇだろうし?
だったら、もうユアナに関してだぁ…
これから仮入団中かぁ?
ユアナの報告兼暇潰し係に決定だなぁ?」
私はルドを見ながら…
「いや、ルドも…
多分?
家事は出来ないでしょう?
私の時と同じが…」
少し驚いた顔でルドは私を見てだった。
「ユアナの時は…
それかぁ?
だったら…」
ゼスを僅かに見たけれど。
すぐにルドは笑った。
「悪りぃなぁ、ユアナ!!
俺は家事なら出来んよ?
それよりはユアナの側でかぁ!!
一番だろ、俺からは暇潰しでの遊びぐれぇ。
教えんぞぉ?」
家事が出来ると?
報告と?
暇潰し係と?
遊びを教えてくれるのは嬉しい!!
でも…
報告係も!?
それは!?
必死に私がゼスに頼んでも変わらず…
結局、食事には私の嫌いな豆料理がと。
必ず出る様になった…
**************************
一方、ルド。
既にユアナをと決めた事。
不思議な感覚ではあったが…
恋愛感情でもなく…
どちらかと言うと…
保護者感覚だった。
一応、独自での情報網はある。
ネカティア国の状況も判っていた。
さて、まさか俺がなぁ?
ここにかぁ?
あの時…
ユアナにとなぁ。
なぜか俺が言っちまった…
言わなければ違う結果だろうが。
だがなぁ…
あんな…
俺みたいなクズにまでと。
ユアナが泣くのは見たかねぇ…
それだけはマジだったかぁ?
ルドは少し思い出すだけで笑った。
あんな新手…
知らねぇよ!!
そんでも最後ぐれぇ…
しとくかぁ?
少し息を吐き出してと。
目を閉じて良く考える。
ネカティア国では完全にだな?
だが、あの独自組織はゼスは従わねぇ。
なら、俺が出来るか?
信頼すらしてねぇが…
でも…
規制のみならば余裕だなぁ?
一応、それから動かせるのもある。
それに…
この場合なら…
ルドは目を開けた。
俺がユアナを裏切る事…
それだけは絶対にしねぇ!!
真っ先にとルドはネカティア国に居た…
独自組織に関しては情報を。
ついでに帝国には暗号文を出した。
帝国の監視下にあれば…
確実にネカティア国は変わる。
ならば裏側に関してはゼスだ!!
更に纏め易くした方が確実にと。
ユアナは安全に出来るだろう。
だが…
俺みたいなヤツが他にも居るのは事実だ。
いくら表側で帝国が動いても…
実力のみなら俺すら簡単なのも事実。
そんな表側にしか出来ない事もある。
あの帝国二人ならば頭脳に関して…
予測だが二人だからこそ対応が出来る事。
一人になれば違うな。
ルドは報告の紙にと。
ゼスだけには事前に出す事もした。
ユアナが愛してるのがゼスなら…
俺はユアナの為に情報規制と補足を。
ふと、ユアナを見れば…
どうしても笑う。
こんな感覚すら…
俺には初めてかもなぁ!!
面白いが…
いつも以上だ!!
そして全てを数日程度で済ませた…
**************************
一方、ゼス。
相変わらず情報をと。
報告を纏める中、すぐに気付いた。
ルドの報告を読んだ。
すぐに理解して笑う。
なるほど。
確かにルドの分析通りだろうなぁ。
いくら俺が纏めても…
必ず違う意見すら当たり前だ。
更に表側は特に帝国二人も…
だが…
俺が一番、避けてぇ事は…
まだ誰にも言った事すらねぇなぁ。
それでも…
ユアナだけ愛してるのも変わらねぇ。
もっと俺がだ!!
ゼスは目を閉じて思い出す。
俺も末裔だがなぁ…
そして必ずユアナも…
どうしても俺は守りてぇんだ!!
**************************
ルドが仮入団してから…
ゼスと一緒なのも変わらないけれど。
更に私は楽しい!!
家事を終わらせてから…
ゼスを待つまで…
初めて知る事ばかりだった。
ルドも嬉しそうに笑う。
「やっぱユアナは馬鹿じゃねぇなぁ!!
一度程度でかぁ?
大抵は出来んじゃねぇの?
だがなぁ。
まだまだ甘い!!」
そう言うと、私の駒が取られた!!
「ルド!!
そこを取られたら先がない!?
どうして判ったの!?」
私は何度も確認したのに!!
「ユアナはなぁ…
先読みが出来ねぇし?
なら、誘導だ!!
俺の駒、配置しか見てねぇし?
逆に考えてみぃ?」
すぐに私は逆に考える。
そうすると…
「ルドの…
この駒、動かさないのが!?
まさか…」
ルドは少し笑いながら言った。
「正解だな。
ユアナはだ。
この駒を意識してっからかぁ?
他を見逃したってなぁ!!
ははははは。
それに勝負は俺の勝ちだ!!
約束通り…
今夜も頑張って食べるんだぞぉ?」
私は首を横に振るけれど。
勝負に負けた…
また、豆?
「ルドの…
馬鹿ぁ!!」
もう私は大きく言ってから…
ゼスの背に隠れながら見る。
少し驚いた顔でゼスはルドを。
そんなルドも驚いた顔をしてた…
ゼスは急に笑い出した。
「くっ。
あはははははっ!!
ユアナが…
馬鹿と?
初めて聞いたが…
あははははは!!
結局…
負けたからと?
しかも…
またルドに?
くっ。
あはははははは!!
判り易いが?
これは…
くっ。」
ルドも笑いながらだった…
「なるほど。
はははははっ!!
だったら、ユアナ?
良いもんやるぞぉ?
ちっと戻って来い。
絶対に気に入るぞぉ?」
微妙に私は迷う。
良いもの?
一応、ゼスを見ると…
私の頭を撫でて笑ってた。
ゆっくりとルドに近付く…
ルドは急に何かを取り出す様子をした。
「頑張ってるユアナにだ!!
見た目は豆だがなぁ?
騙されたと思って食ってみぃ?
絶対に気に入るぞぉ?」
私は明らかな豆を出されて困惑する。
騙されたと?
でも絶対と?
疑問に思いながらも。
私は目を閉じて口に入れた。
甘い!!
飴みたいにと!?
驚いて目を開けると…
ルドは笑いながら言った。
「確かに?
見た目も?
更に、そのまんま豆だがなぁ?
それは他国で生産されてるのをだ!!
工夫をしてなぁ。
甘煮されてとから美味いだろ?
金時豆とも呼ぶかぁ?
そのままでも食えるが…
他にも種類がある。
でも、同じ豆には変わらねぇし?
更に栄養価も高いと。
豆だけ嫌うのは違うだろ?
人間も同じかぁ?」
頷きながら私は食べると。
最後だけ疑問に思って聞いた。
「人間も同じと?」
ルドは笑う。
「あぁ、そうだ!!
人間だって皆が違うだろ?
豆すら種類は多いんだぞぉ。
それなのに見た目が豆にかぁ?
同じだからってなぁ…
全部を同じとして見た目のみでかぁ?
豆だけを嫌うのは良くねぇ。
そんなんは人間ならなぁ。
外見、容姿だ。
ユアナに判り易くなら美貌かぁ?
んなのユアナすら見てねぇし?
ただの見た目のみ!!
んなのに何の価値があんだぁ?」
私は驚く。
それは…
私も同じ事をと!?
人間ではない事にしてると!?
今まで一度も…
ルドの言った意味に私は感動した。
「ルドは…
凄いね!!
考えた事もなかった!!」
私は嬉しくてルドの腕に抱き付いた。
「な、えぇっ!?
待て、ユアナ!?
今、それは…」
「ルドも初めてだよ!!
凄いね!!
生き物だけじゃないでしょう!!
それすら考えてると!!」
私は凄く興奮した。
「ま、待て、ユアナ!?
俺がヤバい!?
ゼスすら…
俺にか!?
ユアナ!?
落ち着け!!
マジで!!
ヤバいっつうの!?」
その時。
急に私を抱き寄せられた。
**************************
驚いて私が見ると…
複雑な顔をしたゼスなのに気付く。
ゼスは首を横に振って目を閉じた。
そのまま言ってきた。
「ユアナ…
今のも全て…
無自覚なのは判る。
だがなぁ…」
目を開けたゼスは複雑な顔でとだった。
「何度も言ってるが…
俺は他の男にと…
もうユアナをだ。
触れさせたくねぇが?」
私はゼスの声が…
普段と違う事すら判った。
それに目も…
恐い…
どうにか私は下を向いて言う。
「ゼス…
その、ごめんなさい。」
そのまま私は目を閉じる。
恐い…
ゼスは、きっと怒ってる…
だったら私は…
でも、すぐにルドの声が聞こえた。
「ユアナ。
今のは謝る事じゃねぇぞぉ…
少しかぁ?
そのまま待ってなぁ?
すぐ終わるぞぉ。
おい、ゼス…
気持ちは判るがなぁ?
今のユアナは…
明らかに違うし?
単純だぁ。
ユアナの心がなぁ。
すぐに判ってかぁ?
今のゼスにと、ただ…
俺には怯えてる様にしか見えねぇ…
ユアナにとだ。
俺も単純に教えてる事。
それだけでと?
ユアナが…
ただ、嬉しいと!!
そんな純粋な感情すらも…
ゼスがユアナにとかよ?
もうゼスならば判る筈だがなぁ?
そんで今の行動にとかぁ?
もうユアナは笑えねえし?
んで、そうなると…
ゼスもユアナをと!!
独占欲でするクズにと!!
なるのかぁ?」
「ルド…
判ってる。
今のは俺がだ。」
私は何も言わなかった。
「ユアナ…
悪かった。
今のは俺が悪いだけだぁ。
ユアナにと。
俺は恐がらせたくもない。」
私は目を開けてゼスを見ると…
少し笑ってる?
でも…
いつもと違う?
「ユアナ?
今のは俺が一方的な感情をだ。
ユアナの心が一番、大切なのにと。
俺がムキになった…
悪かった。
だから…
そんな恐がる目を…
しないでくれ。
俺はユアナにだけは…
嫌われたくない。」
少し私はゼスの頬にだけと。
触れ様としたけれど…
途中で止めた。
「ゼスを嫌う事はないよ?
でも、怒ってると…
感じたの…
だから…
私の方が嫌われたくないの。」
どうしても下を向いてしまう。
私がゼスにと…
もし…
それに、やっぱり…
「ユアナ?
ゼスが恐いならなぁ?
俺の側に来て良いぞぉ?
俺からは一切。
ユアナには手も出さねぇし?
そんなにも恐がるユアナを…
見るぐれぇならかぁ?
一時的にでも俺は全力でだ。
ゼスを止める為だけなぁ?
その手段は選ばねぇし?
ユアナが安心も出来ねぇ男になぁ?
俺はユアナを任せる気もしねぇ…
恐いのを我慢する事も…
させたかねぇよ?」
ルドの言葉で顔を上げて見ると…
優しい笑顔のルドが判る。
ゼスを見ると…
悲しそうにも見える顔?
どうしてゼスは…
違う顔をと?
私は首を横に振った。
「今は少し…
一人で良い…
私は二人共が優しい事は知ってる。
だから、二人が笑わない事も…
したくないの。」
「ユアナ…
俺が悪いだけだ!!
それなのに…」
私は何も言わず…
そのまま一人で広場の方に向かった。
少し広場に行くと皆が居て…
私を見ると驚いた顔をした。
すぐに私は首を横に振る。
皆もすぐだった。
私に近付いてくる。
「ユアナ!?
どうしたんだ!!
首領も居ねぇし!?
それに様子も…」
「ユアナ?
泣きそうだろ?
首領とかぁ!?
何があった!?」
「そんな顔すら…
ユアナには似合わねぇのに…
話すだけでも変わるし!?
もう心配なだけだぞぉ!!」
優しい皆を見て少し言う。
「ゼスが…
怒ってるの。
それに困る顔も…
して欲しくないと。
私がルドに…
教えて貰えた事が嬉しくて…
つい…
でも…
ゼスの目が違う。
いつもと顔が違うの。
怒らせたのならと。
だから謝ったけれど。
ルドは謝る事ではないと?
判らない。
でも…
恐いと…
初めて見る目でと…
ゼスから謝ってきたけれど。
顔も違うと。
ルドは恐がる事でと…
謝る私を見たくないと?
いつもと違う?
でも…
優しい二人も判る。
だから少し一人になると。
私は…
二人共、皆も大切なのに…」
私は何も言えなくなる。
また首を横に振る。
「ユアナ…
つまり、二人がと?
それで…」
もう私は皆すら見れなくて…
広場からも走って違う場所を探した。
「ユアナ!?」
そのまま私は村の崖の側に来た。
翡翠を思い出す。
ふと私は気付く。
村でも小さな岩の隙間はあると。
そこなら誰も知らないと。
しばらく私は小さな隙間の入り口からと。
中にと入って行くと僅かに広い場所に…
少し私は座って考える。
ゼスを愛してるのは変わらない…
ルドが優しい事も知ってる。
初めてゼスの目が恐かった…
少し涙が零れて、すぐに拭う。
考えながら…
ここなら誰も来ないと。
少し安心もして眠った…
**************************
一方、ゼス。
すぐに追いかけ様とした瞬間。
真っ先にルドが阻む形でと前に立った。
更に武器も手に持って…
明らかな敵対心すら目で表してた。
「ルド!?
駄目だ!!
ユアナを一人にし…」
「黙れ…
ゼス…」
遮る様にとルドが低い声でだった。
咄嗟に武器をと動く。
だが…
ルドは目を閉じたのも見て止めた。
そんなルドが先と…
「ゼスには先に言うが…
これは誤解をかぁ?
ユアナは…
されたかねぇだろうし?
そんな俺すらも同じだ。
まずは一つ。
俺はなぁ。
ユアナには恋愛感情だけはねぇ。
なぜか判んねぇがなぁ…
俺はユアナの…
身体だのも含めて全てだ。
一切、俺からは触れたいとすらかぁ?
思わねぇんだよ…
単純に言えばかぁ?
ただ、守りてぇと。
俺みてぇなクズじゃぁ駄目だからかぁ?
あのユアナにはなぁ…
俺じゃねぇ男をと。
常に考えてるのもある。
そんな感覚みてぇなもんだなぁ。
それと、もう一つ。
俺はユアナがなぁ?
大切だからかぁ?
これはハッキリある感情だぁ。」
そこでルドは目を開けた…
その目に強い意志すら感じ取れた。
「ユアナが笑う事を望んでんだよ!!
俺はなぁ!!
ユアナがゼスを愛するからこそ…
笑うのならばと。
だからこそ、俺はユアナのみをと!!
絶対に信じ抜く。
そしてユアナは絶対に裏切らねぇと!!
確信すら出来るぐれぇになぁ…
この場にと俺が居るのはユアナだと!!
最初からゼスにすら言った筈!!
そのユアナが望む事のみにと動くんだと。
今の俺にあんのは、それだけだ。
そしてユアナは一人をと。
あの言った意味すらだ!!
ゼス…
判んねぇんだろ?
俺には判ったぞ…」
ユアナが一人を…
その意味だと!?
目を閉じて考える。
ユアナにと…
俺がした事でだ…
初めて不安を。
そして、あの目は恐れをか…
それでも俺の事も…
ルドの事も考えて選んだ答えが…
目を開けてルドを見る。
「今のユアナは不安にもだ。
俺がした自覚は充分、判ってる。
その上で俺もルドすらもと。
判らない中でも…
出したからこその一人だろう!?
今は一人にと、ルドがユアナを。
それも判る。
だが、ユアナは全てをだ。
まだ知らない事が多過ぎる!!
今のユアナは…
かなり学べていると。
俺は最初から知ってるからこそ…
今のユアナはマシだとも判る事。
それでもだ!!
ユアナは…
まだ知らな過ぎるんだ!!
僅かでも一人の時…
何かあってからでは遅過ぎる!!」
ルドは視線を外さずにと。
だが、僅かに武器を構えた。
「ゼスの理由には一応かぁ?
判った部分も多い…
だがなぁ?
ユアナは確かに物事を知らねぇ…
そんな事は俺すら、すぐだ。
それでも、今のゼスを。
ユアナには近付けさせねぇ理由にと。
全く理解はしてねぇと。
完全に俺は判った…
今のユアナはなぁ。
迷ってる事すら初めてだろう?
初めての自由を。
初めての愛する人を。
初めての感情ばかりでと…
明らかに迷って悩んでと…
必死に答えを探してんだよ!!
そんな中にと!!
原因であるゼスが居れば…
どうなるか判んねぇのかぁ!!
物事じゃねぇだろうがぁ!!
何も知らない中でもなぁ…
ユアナは相手の感情すらをと!!
感じ取れるからこそ…
更に判んねぇ中でと!!
必死に足掻いて頑張ってんのにだ!!
そんな状態のユアナにかぁ?
今のゼスが行けばユアナがだ!!
困って…
悩んで…
更に今すら…
泣いてるかも知れねぇのにと…
全く判ってねぇだろうがぁ!!」
ルドの言葉にと…
動揺すら隠せなかった。
「俺が…
泣かせてると…
そうルドには見えてるのか!?
俺はユアナをだぁ!!
そんな事すら、させたくもない!!
だが、危険な事にも変わらねぇんだぁ!!
そのユアナがと…
危ねぇのに…
動くなと…
ルドすら判る事だろうがぁ!!」
「勿論だ。
だからこそ!!
ゼスは動くんじゃねぇ!!
俺が行く…
今のゼスはユアナからだ…
ただの危険人物のみ…
だがなぁ…
ゼス以外の者ならだ!!
ユアナは僅かに安心を…
そして考える為の時間はなぁ?
ユアナにと作れるんだ!!」
俺以外ならと!?
考える為にだと!?
どうにもならない感情が湧き上がる。
「ふざけんじゃねぇ!!
俺はユアナ以外、考えらんねぇんだぁ!!
そのユアナがと…
それに俺が動けない事すら…」
その時。
僅かにユアナの見せた目を思い出す。
それにと…
まただった。
後悔どころでもない感覚すらも…
どうにか冷静にと。
また目を閉じて考える。
ルドの言葉…
更にユアナの見せた目…
それに俺が行けば…
また同じ事にと!!
首を横に振って、目を閉じたまま…
必死に感情を抑え付ける。
「判った…
俺からは動かねぇ。
だから…
ルド!!
早くユアナのとこに行け!!
絶対にユアナを守れるのもだぁ!!
今ならばルドがだろう!!
俺は動かねぇ様にしか出来ねぇなら…
尚更だぁ!!」
「ゼス、判った…
俺がユアナを必ずだ。
それからユアナに時間を…
ゼスは判んねぇかも知れねぇがなぁ…
先に忠告しとくぞ?
俺は充分、知ってっけどなぁ…
信頼ってのはなぁ。
築くのは絶対、時間が必要だがなぁ…
壊れるのは一瞬だ。
さっきみたいな僅かにでもと。
危ねぇ事ぐれぇ判れ…
俺はユアナの信頼は絶対に裏切らねぇし。
絶対に壊したくねぇと。
だからこそ!!
俺はユアナにとだ!!」
すぐにルドの意味を理解はする。
感情だけを抑え付けて言う。
「あぁ…
俺も次はしねぇ…
ユアナを失うぐらいなら…
絶対にだぁ!!」
僅かな音だけ聞こえて目を…
開けた時には…
既にルドは居なかった。
それでもユアナを考える。
俺は…
どんだけの馬鹿だぁ!!
ユアナにと、俺がだろう!!
また感情だけでと!!
何度もユアナを思い浮かべた。
俺が一番…
守りたいのに!!
目を閉じて考えてる時。
「首領!!
何があったんだぁ!?
ユアナが一人でと…
更にあんな顔でと?」
「首領!!
ユアナから少し聞いたぞ!?
怒ったと?
でも…
あんなユアナの様子すら…
一体、何がだ!?」
すぐに目を開けると。
慌てて来た様子の皆にと叫んだ。
「判ってる!!
俺がだとなぁ!!
クソッ!!
今はルドが…
向かってる筈だぁ!!」
皆が凄く驚いた顔をしたのも見た。
大きく息を吐き出す。
冷静にと…
どうにか抑え付けるが…
「ユアナは…
何も悪くねぇ…
だが、困惑してるのも確かだ。
その危険に関してならば…
ルドが対処も可能だろう。
俺の失敗が大き過ぎる…
今は俺からは動かねぇ…
いや、動けねぇだろうがぁ!!
これだと俺が…
もう俺が馬鹿だとなぁ!!
更にユアナには時間も…
落ち着くまではルドにと!!
任せるしかねぇ…
俺は…
今の動けねぇ事にすら…
抑え付けるだけでも…
もう、こんなにと!?
お前らも…
今のユアナにはだぁ。
言動に気を付ける以外にねぇ…」
どうにか言ってからも…
ゼスはユアナの事ばかりが浮かんでた。
**************************
私が目を覚ますと…
誰も居ないのが判った。
どれくらいの時間が…
私が隙間から外に出ると。
もう夜だった。
でも急にと…
「ユアナ!!
やっぱ、ここだったかぁ!?
俺には入れねぇ隙間だったし?
ずっと出てくるのをなぁ!?
もうスゲェ待ってたぞぉ!!」
ルドが慌てながらも側に来た。
でも…
嬉しそうな笑顔でと…
「あ、そうそう。
飯もあるぞぉ!!
今日は既に食ったからなぁ。
豆なしだ!!
だが…
こんだけの量じゃなぁ…
もっと食わねぇと駄目。
すぐにゃ無理でも徐々にだ!!」
そう言いながら簡単に敷物を…
用意し出した。
私は早過ぎる事で驚く。
「ルド…
場所も…
それに食事までと。
ずっと私を待って…」
どうにか言う私にも…
ルドは笑う。
「あぁ!!
ユアナの行きそうな場所ぐれぇ。
余裕ってなぁ?
一応かぁ?
ゼスは動くんじゃねぇと。
言っといたからなぁ。
ユアナがだ!!
考える時間ぐれぇかぁ?
許可みてぇにしたし?
まぁ…
どこでも良いがなぁ…
ユアナがだ!!
一生懸命に考える時間をだ!!
全部、俺に任せろ?」
私が考えてると!?
ルドは…
「どうして…
判ったの?
私が考えてるのも…
それにと…」
もう驚くだけじゃなかった…
判らないけれど。
嬉しいのに涙が零れた。
ルドは驚いた顔を…
でもすぐにと。
私の涙を拭ってから頭を撫でてくる。
それに…
いつもと同じ顔でと笑ってた。
「ユアナ…
こんなん普通だ!!
悩むぐらいなぁ?
誰にだってあんだよ。
それにかぁ?
俺はユアナから聞いたぞぉ!!
ユアナが俺を信じるってなぁ!!
だから俺はユアナだけはと。
信じるって決めた!!
ユアナが言ったがなぁ…
それを俺は信じるって事。
決めたのは俺自身でだ!!
俺だって決めるのにと悩んだぞぉ?
でもなぁ…
ユアナが泣くのも見たくねぇし?
それなら簡単だろ!!
俺もユアナと同じでかぁ?
考えて、悩んでと。
それから出した答えだ!!
今はユアナが考えて、悩んでんだろ?
なら、それを決めるのもユアナだ!!
自分自身で決めた答えならなぁ?
案外、何かあっても割り切れる!!
だから好きなだけ考えろ?」
私は嬉しくて笑う。
だからルドにと素直に言う。
「ルド…
ありがとう。
うん、考えるけれど…
ゼスは…
ずっと怒らないでと。
いつも私に教えてくれてたの。
でも…
どうして怒ったの?
あの目は違うと判るのに…
教えてくれないの?
ずっと信じられると。
ゼスだけは愛してるのも…
変わらないの。
それでも判らないけれど…
初めて私にと。
怒ってるのは判るのに…
ゼスが謝った理由も…
どうしてか判らないの。
判らない事しかないからと。
でも…
ゼスも、皆も、優しいと。
知ってる…
困らせたくないと。
だから一人にと。
でも…
私は何も知らない…
ここも本当は…
どの国かも判らない。
考えても判らない事ばかりで…
それに私一人だと。
何も出来ないのも…
帝国に居た時よりも。
もう何も判らなくなるの。」
私は目を閉じる。
考えるのに…
何も判らない事しか…
それでもルドは…
私の頭を撫でるだけでと。
変わらないのが…
本当に嬉しかった。
「なるほど。
つまり、ユアナ?
ずっとゼスや皆から教わると。
それを信じてるからこそ。
更に判んねぇんだな?
ならなぁ。
もっと他を見る事かぁ?
ユアナはなぁ?
例えば帝国!!
そこでも決まった人物のみ!!
例えば今!!
ここでもゼスや皆のみ!!
他に居ねぇからこそ。
余計に判んねんだぞぉ?」
そこで私は気付く。
帝国では…
お兄様達がと?
ここでは…
ゼスや皆がと?
確かに他を知らない?
私はルドを見ると…
やっぱり笑ってた。
それに僅かに気付いた。
「私は…
自分から動いてないと?
でも帝国では…
外出禁止でと。
それからも?
ゼス達しか…
他を知らない?」
私は首を傾げる。
「おい…
しかも!?
外出禁止にとかよ!?」
そこでルドを見ると…
微妙な顔で、更に頭を抱えてた。
その姿に私は思わず笑う。
「えっと…
ルド?
これはゼスにしか…
確か…
言ってない事になるの?
家の秘密を聞いて…
私は頑張って家出をと。
何度もしたけれど…
いつも捕まるの。
だから…
お父様が決まった社交場と。
家以外の外出禁止にと。
すぐ…」
私は目を閉じて思い出す。
そのまま素直に言えた…
「秘密を知る前は夢もあったよ?
それもゼスにしか…
言ってないけれど…
ゼスに聞かれて思い出したの。
ゼスと初めて会った時も…
似た理由だったと。
私の忘れかけてた夢が…
本当に愛した人を。
私も愛したいと。
でも政略結婚になっても…
全てを受け入れてと。
愛そうと。
ただ、願ってたと。
でも秘密を知って…
何度も家出をしてもね。
お兄様達に必ず捕まると…
だから家出も諦めて…
ずっと…
それでも判らない。
何度も同じ事だけを言われるの。
気にする事はないと。
何も考える事もないと。
それだけしか言われない…
でもゼスが急にだったの。
あの場所も…
私には判らなかったけれど。
誘拐みたいな事なのかと。
判らなくても、きっと捕まらないと。
だからゼスにと言った理由も…
勇気を出して頑張って言ったの。
本当に愛する人を探したいからと。
凄く驚いた顔でと…
ゼスも、皆も、でも…
それだけしか聞かれなかったの。
良く覚えてるよ?
正式には無理だから仮入団にすると。
それから多くを教えて貰えてと。
あんなに楽しかったのも。
本当に久しぶりで…
結局、また捕まった時。
窓には頑丈な柵と。
ドアも開かない。
あの時すら誰も私を怒らない…
でも、あの時に私は全てを。
諦めた…
もう何も考えないと。
どうでも良いと。
全て止めた…
食事も話す事も全て…
そこからもゼスが助けに…
次に捕まった時は…
全てが判らなかった。
ずっと眠くて…
徐々に何かを…
忘れていく感覚だけでと。
またゼスが助けにと。
だから絶対、信じられると。
お兄様達が…
その時は私の為にと。
見た事もない苦しい顔でと。
だから判った…
きっと本当に私の為にとしてた事だと。
私も最後なら、お兄様達も自由にと。
それだけを伝えてからは会ってない…
きっと、お兄様達も…
苦しかったのだろうと。
今頃は自由になってると良いけれど…」
私は目を開けて…
夜空を見ながら思い出す。
お兄様達も自由になってたら…
「ユアナ…
もう…
充分過ぎるぐれぇにと…
頑張ってるだろう?
その兄貴達もユアナをと。
願ってるだけだ…」
またルドがだった。
優しく私の頭だけを撫でながら…
同じ夜空を見上げてた。
それを聞いて思う。
願ってると?
それなら私も出来る…
だから少し笑った。
**************************
一方、ルド。
ユアナが目を閉じて話してる事でと。
途中から全ての理解を。
でも…
もう、それだけでもなかった。
まさか…
あのネカティア国でと試験薬までを!?
自我すら壊すだけになるのにかぁ!!
あんな物を!?
ユアナにと使ってまで…
どんなに予測しても…
ゼスが解毒剤をだろうがぁ!!
それすら…
人によって間に合わねぇ!!
常にゼスが助けてきたからこそ。
ユアナが信じる理由にすら…
更に帝国の二人の意味…
二人すら使いたくねぇからだ!!
だからこそユアナを…
ゼスにかぁ!!
帝国から逃す為にも…
裏側にと…
だが…
ザザラの件は…
既に皇帝一族からだ!!
ユアナの情報として売られてた…
俺すら簡単にだったんだぞぉ!?
すぐにルドの頭にと。
ユアナが泣いて言った言葉が掠める。
全てが繋がるからこそ…
余計にだった。
もう、俺が…
聞いてる事すら耐えられねぇ…
俺がユアナには相応しくねぇ事も充分、判ってるが…
もう俺すらだろうがぁ!!
どれだけ、ずっと…
そんな俺にすら『信じる』と!!
あの泣いてたユアナが…
だったら…
俺の『全て』を…
絶対にユアナの為にとだ!!
どんな事でも…
俺の命だろうが…
何を使ってでも絶対にだ!!
ユアナが笑う為なら…
そう強く思って空を見上げながらも。
ルドは誓う様に強く思った。
いつも通りにゼスと私は一緒で朝食へ。
広場に行くけれど…
すぐ私は見渡す。
今日もルドが居ない?
「ユアナ…
あの仮入団馬鹿ならなぁ?
あっちの屋根だぞぉ?」
それを聞いてゼスを見ると…
微妙な顔で少し離れた場所の屋根をと。
指で示してた。
示された方を私も見ると…
確かに屋根の上に居た。
ルドは…
なぜか食事の時だけは必ず皆から離れる。
ゼスにと向いてから私は首を傾げる。
「ゼス?
ルドは…
どうして皆と一緒に居ないの?
いつも食事の時ばかりと?」
そう言うとゼスは微妙な顔のまま…
首を少し横に振って言ってくる。
「ユアナに判り易く言うならなぁ?
ルドの場合…
普段から食事も単独のみでと。
多分だが…
まぁ…
皆を嫌うとかでもねぇ感じだろ?
単純に言うなら…
大勢での食事は慣れてねぇ感じかぁ?」
単独と?
一人でと?
慣れてないからと?
それは…
また私はルドを見ながら…
「でも…
何か食べてる様子も見ないよ?
ちゃんと食べてるの?」
「おい、こらぁ!!
仮入団馬鹿!!
良い加減にかぁ!?
飯ぐらいなぁ!?
皆と食わねぇと…
ユアナがだろうがぁ!!」
急にゼスが大きな声を出して私は驚く。
でも、すぐにルドは気付いた様子でと。
アッサリと屋根から降りて広場に来て笑う。
「どしたぁ?
ユアナ!!
俺なら飯は食ってんし?
心配ねぇよ!!
それよりも…
ユアナの方がだろ!?
もっと食わねぇと駄目だなぁ?
まぁ…
ユアナの場合なら…
特に体力すら危ねぇかぁ?
俺よりもユアナがだぞぉ?」
もうルドは食べたと?
「ルド?
一緒に食べようよ?
一人の食事は…
つまらないでしょう?」
やっぱり…
私はルドが心配になる。
僅かにルドは皆を一応、見てから…
私にと頷きながら笑う。
「ユアナは優しいかんなぁ!!
んじゃ…
飯ならユアナが食う時にだ!!
俺も一緒に居るぞ?
なら安心してユアナも食えるなぁ?」
私は少し笑って頷く。
「うん!!
慣れてないのでしょう?
それに一緒に食べるなら…
すぐ、ルドも慣れるよ!!」
ルドも嬉しそうに笑った。
「そうなぁ。
だったらユアナ!!
もっと俺はユアナにだ!!
絶対に食わせるからなぁ?
あんな量じゃ…
食った事にもなんねぇ!?
後なぁ…
ユアナ?
既に俺は判ってんぞぉ…」
私は判らなくて首を傾げると…
ルドは微妙な顔になって首を横に振る。
でも先にゼスを見てからだった。
「ゼスは微妙な顔だけかよ?
ユアナはだ。
食事にだぞぉ?
俺すら3日程度…
しっかりと!!
俺はユアナを見てたからなぁ?
あれから少しかぁ?
俺すら笑うが考えてたぞぉ?」
ゼスが不思議な顔になったのを私は見た。
ふと私は気付いた。
驚きながらルドを見て…
「ルド!?
まさか…
ゼスにと!?
それに、まだ昨日しか!?」
でもルドは笑いながら言った。
「ははははははっ!!
そうだ、ユアナ!!
ありゃ豆類の料理かぁ!?
俺は見てたぞぉ?
毎回でもねぇだろうし?
たまに出てくるのかぁ?
さり気なぁく…
それだけ少し?
ゼスの皿にだろう!!
既になぁ!?
俺は笑いそうだったぞぉ!!」
もう私は慌てた。
「ルド!?
待って!?
えっと…
そう!?
私の…
お皿にと!?
なかったでしょう!?
それに今まで誰も…」
その時。
ゼスの声だけを聞いた。
「ユアナ…
あの料理だなぁ?
確かに?
たまにしか出ねぇかんなぁ…」
すぐにゼスを見ると…
複雑な顔で私を見てるのに気付いた。
皆を見ると…
少し驚いた顔に!?
どうにか私は首を横に振る。
でもルドは…
「諦めろぉ、ユアナ?
俺はユアナのもだが…
他の皆もかぁ?
一応、上から見てたかんなぁ?
ユアナのは…
もうバレバレかぁ?
ははははははははっ!!
もう俺すら笑いを堪えんの必死!!
すぐ判ったがなぁ?
皆やゼスは雑談中だし?
ありゃ食べず嫌いじゃねぇんだろうが。
でも…
好き嫌いしてる場合かぁ!?
ただでさえ少食でと…
それなら俺が食わす!!」
もう笑いながら断言する様に言った。
「待って!?
ルド!!
あれは違う!!
昔から、あれだけは…
今までも!?
他なら食べる!!
ちゃんと食べてる!!」
必死に私は慌てながら言った。
でも…
ゼスは大きく皆に向いてだった。
「馬鹿共も聞いたなぁ!!
もうユアナには毎日決定だぁ!!
しかも…
栄養価すら高いのにかぁ!?
ユアナには食わせるべきだろ!!」
すぐに皆も判った様にと…
頷いたのを私も見た。
私は焦りながらもゼスにと!?
「ゼス!!
待って!!
毎日と!?
ちゃんと食べるよ!?
次からは、ちゃんと食べる!!」
ゼスは目を閉じて首を横に振ると。
そのままで言った。
「仮入団馬鹿の仕事も決定かぁ?」
それから目を開けると頷いた。
「ユアナの時はなぁ?
俺の手伝い係だったが…
そっちの方でルドは問題ねぇだろうし?
だったら、もうユアナに関してだぁ…
これから仮入団中かぁ?
ユアナの報告兼暇潰し係に決定だなぁ?」
私はルドを見ながら…
「いや、ルドも…
多分?
家事は出来ないでしょう?
私の時と同じが…」
少し驚いた顔でルドは私を見てだった。
「ユアナの時は…
それかぁ?
だったら…」
ゼスを僅かに見たけれど。
すぐにルドは笑った。
「悪りぃなぁ、ユアナ!!
俺は家事なら出来んよ?
それよりはユアナの側でかぁ!!
一番だろ、俺からは暇潰しでの遊びぐれぇ。
教えんぞぉ?」
家事が出来ると?
報告と?
暇潰し係と?
遊びを教えてくれるのは嬉しい!!
でも…
報告係も!?
それは!?
必死に私がゼスに頼んでも変わらず…
結局、食事には私の嫌いな豆料理がと。
必ず出る様になった…
**************************
一方、ルド。
既にユアナをと決めた事。
不思議な感覚ではあったが…
恋愛感情でもなく…
どちらかと言うと…
保護者感覚だった。
一応、独自での情報網はある。
ネカティア国の状況も判っていた。
さて、まさか俺がなぁ?
ここにかぁ?
あの時…
ユアナにとなぁ。
なぜか俺が言っちまった…
言わなければ違う結果だろうが。
だがなぁ…
あんな…
俺みたいなクズにまでと。
ユアナが泣くのは見たかねぇ…
それだけはマジだったかぁ?
ルドは少し思い出すだけで笑った。
あんな新手…
知らねぇよ!!
そんでも最後ぐれぇ…
しとくかぁ?
少し息を吐き出してと。
目を閉じて良く考える。
ネカティア国では完全にだな?
だが、あの独自組織はゼスは従わねぇ。
なら、俺が出来るか?
信頼すらしてねぇが…
でも…
規制のみならば余裕だなぁ?
一応、それから動かせるのもある。
それに…
この場合なら…
ルドは目を開けた。
俺がユアナを裏切る事…
それだけは絶対にしねぇ!!
真っ先にとルドはネカティア国に居た…
独自組織に関しては情報を。
ついでに帝国には暗号文を出した。
帝国の監視下にあれば…
確実にネカティア国は変わる。
ならば裏側に関してはゼスだ!!
更に纏め易くした方が確実にと。
ユアナは安全に出来るだろう。
だが…
俺みたいなヤツが他にも居るのは事実だ。
いくら表側で帝国が動いても…
実力のみなら俺すら簡単なのも事実。
そんな表側にしか出来ない事もある。
あの帝国二人ならば頭脳に関して…
予測だが二人だからこそ対応が出来る事。
一人になれば違うな。
ルドは報告の紙にと。
ゼスだけには事前に出す事もした。
ユアナが愛してるのがゼスなら…
俺はユアナの為に情報規制と補足を。
ふと、ユアナを見れば…
どうしても笑う。
こんな感覚すら…
俺には初めてかもなぁ!!
面白いが…
いつも以上だ!!
そして全てを数日程度で済ませた…
**************************
一方、ゼス。
相変わらず情報をと。
報告を纏める中、すぐに気付いた。
ルドの報告を読んだ。
すぐに理解して笑う。
なるほど。
確かにルドの分析通りだろうなぁ。
いくら俺が纏めても…
必ず違う意見すら当たり前だ。
更に表側は特に帝国二人も…
だが…
俺が一番、避けてぇ事は…
まだ誰にも言った事すらねぇなぁ。
それでも…
ユアナだけ愛してるのも変わらねぇ。
もっと俺がだ!!
ゼスは目を閉じて思い出す。
俺も末裔だがなぁ…
そして必ずユアナも…
どうしても俺は守りてぇんだ!!
**************************
ルドが仮入団してから…
ゼスと一緒なのも変わらないけれど。
更に私は楽しい!!
家事を終わらせてから…
ゼスを待つまで…
初めて知る事ばかりだった。
ルドも嬉しそうに笑う。
「やっぱユアナは馬鹿じゃねぇなぁ!!
一度程度でかぁ?
大抵は出来んじゃねぇの?
だがなぁ。
まだまだ甘い!!」
そう言うと、私の駒が取られた!!
「ルド!!
そこを取られたら先がない!?
どうして判ったの!?」
私は何度も確認したのに!!
「ユアナはなぁ…
先読みが出来ねぇし?
なら、誘導だ!!
俺の駒、配置しか見てねぇし?
逆に考えてみぃ?」
すぐに私は逆に考える。
そうすると…
「ルドの…
この駒、動かさないのが!?
まさか…」
ルドは少し笑いながら言った。
「正解だな。
ユアナはだ。
この駒を意識してっからかぁ?
他を見逃したってなぁ!!
ははははは。
それに勝負は俺の勝ちだ!!
約束通り…
今夜も頑張って食べるんだぞぉ?」
私は首を横に振るけれど。
勝負に負けた…
また、豆?
「ルドの…
馬鹿ぁ!!」
もう私は大きく言ってから…
ゼスの背に隠れながら見る。
少し驚いた顔でゼスはルドを。
そんなルドも驚いた顔をしてた…
ゼスは急に笑い出した。
「くっ。
あはははははっ!!
ユアナが…
馬鹿と?
初めて聞いたが…
あははははは!!
結局…
負けたからと?
しかも…
またルドに?
くっ。
あはははははは!!
判り易いが?
これは…
くっ。」
ルドも笑いながらだった…
「なるほど。
はははははっ!!
だったら、ユアナ?
良いもんやるぞぉ?
ちっと戻って来い。
絶対に気に入るぞぉ?」
微妙に私は迷う。
良いもの?
一応、ゼスを見ると…
私の頭を撫でて笑ってた。
ゆっくりとルドに近付く…
ルドは急に何かを取り出す様子をした。
「頑張ってるユアナにだ!!
見た目は豆だがなぁ?
騙されたと思って食ってみぃ?
絶対に気に入るぞぉ?」
私は明らかな豆を出されて困惑する。
騙されたと?
でも絶対と?
疑問に思いながらも。
私は目を閉じて口に入れた。
甘い!!
飴みたいにと!?
驚いて目を開けると…
ルドは笑いながら言った。
「確かに?
見た目も?
更に、そのまんま豆だがなぁ?
それは他国で生産されてるのをだ!!
工夫をしてなぁ。
甘煮されてとから美味いだろ?
金時豆とも呼ぶかぁ?
そのままでも食えるが…
他にも種類がある。
でも、同じ豆には変わらねぇし?
更に栄養価も高いと。
豆だけ嫌うのは違うだろ?
人間も同じかぁ?」
頷きながら私は食べると。
最後だけ疑問に思って聞いた。
「人間も同じと?」
ルドは笑う。
「あぁ、そうだ!!
人間だって皆が違うだろ?
豆すら種類は多いんだぞぉ。
それなのに見た目が豆にかぁ?
同じだからってなぁ…
全部を同じとして見た目のみでかぁ?
豆だけを嫌うのは良くねぇ。
そんなんは人間ならなぁ。
外見、容姿だ。
ユアナに判り易くなら美貌かぁ?
んなのユアナすら見てねぇし?
ただの見た目のみ!!
んなのに何の価値があんだぁ?」
私は驚く。
それは…
私も同じ事をと!?
人間ではない事にしてると!?
今まで一度も…
ルドの言った意味に私は感動した。
「ルドは…
凄いね!!
考えた事もなかった!!」
私は嬉しくてルドの腕に抱き付いた。
「な、えぇっ!?
待て、ユアナ!?
今、それは…」
「ルドも初めてだよ!!
凄いね!!
生き物だけじゃないでしょう!!
それすら考えてると!!」
私は凄く興奮した。
「ま、待て、ユアナ!?
俺がヤバい!?
ゼスすら…
俺にか!?
ユアナ!?
落ち着け!!
マジで!!
ヤバいっつうの!?」
その時。
急に私を抱き寄せられた。
**************************
驚いて私が見ると…
複雑な顔をしたゼスなのに気付く。
ゼスは首を横に振って目を閉じた。
そのまま言ってきた。
「ユアナ…
今のも全て…
無自覚なのは判る。
だがなぁ…」
目を開けたゼスは複雑な顔でとだった。
「何度も言ってるが…
俺は他の男にと…
もうユアナをだ。
触れさせたくねぇが?」
私はゼスの声が…
普段と違う事すら判った。
それに目も…
恐い…
どうにか私は下を向いて言う。
「ゼス…
その、ごめんなさい。」
そのまま私は目を閉じる。
恐い…
ゼスは、きっと怒ってる…
だったら私は…
でも、すぐにルドの声が聞こえた。
「ユアナ。
今のは謝る事じゃねぇぞぉ…
少しかぁ?
そのまま待ってなぁ?
すぐ終わるぞぉ。
おい、ゼス…
気持ちは判るがなぁ?
今のユアナは…
明らかに違うし?
単純だぁ。
ユアナの心がなぁ。
すぐに判ってかぁ?
今のゼスにと、ただ…
俺には怯えてる様にしか見えねぇ…
ユアナにとだ。
俺も単純に教えてる事。
それだけでと?
ユアナが…
ただ、嬉しいと!!
そんな純粋な感情すらも…
ゼスがユアナにとかよ?
もうゼスならば判る筈だがなぁ?
そんで今の行動にとかぁ?
もうユアナは笑えねえし?
んで、そうなると…
ゼスもユアナをと!!
独占欲でするクズにと!!
なるのかぁ?」
「ルド…
判ってる。
今のは俺がだ。」
私は何も言わなかった。
「ユアナ…
悪かった。
今のは俺が悪いだけだぁ。
ユアナにと。
俺は恐がらせたくもない。」
私は目を開けてゼスを見ると…
少し笑ってる?
でも…
いつもと違う?
「ユアナ?
今のは俺が一方的な感情をだ。
ユアナの心が一番、大切なのにと。
俺がムキになった…
悪かった。
だから…
そんな恐がる目を…
しないでくれ。
俺はユアナにだけは…
嫌われたくない。」
少し私はゼスの頬にだけと。
触れ様としたけれど…
途中で止めた。
「ゼスを嫌う事はないよ?
でも、怒ってると…
感じたの…
だから…
私の方が嫌われたくないの。」
どうしても下を向いてしまう。
私がゼスにと…
もし…
それに、やっぱり…
「ユアナ?
ゼスが恐いならなぁ?
俺の側に来て良いぞぉ?
俺からは一切。
ユアナには手も出さねぇし?
そんなにも恐がるユアナを…
見るぐれぇならかぁ?
一時的にでも俺は全力でだ。
ゼスを止める為だけなぁ?
その手段は選ばねぇし?
ユアナが安心も出来ねぇ男になぁ?
俺はユアナを任せる気もしねぇ…
恐いのを我慢する事も…
させたかねぇよ?」
ルドの言葉で顔を上げて見ると…
優しい笑顔のルドが判る。
ゼスを見ると…
悲しそうにも見える顔?
どうしてゼスは…
違う顔をと?
私は首を横に振った。
「今は少し…
一人で良い…
私は二人共が優しい事は知ってる。
だから、二人が笑わない事も…
したくないの。」
「ユアナ…
俺が悪いだけだ!!
それなのに…」
私は何も言わず…
そのまま一人で広場の方に向かった。
少し広場に行くと皆が居て…
私を見ると驚いた顔をした。
すぐに私は首を横に振る。
皆もすぐだった。
私に近付いてくる。
「ユアナ!?
どうしたんだ!!
首領も居ねぇし!?
それに様子も…」
「ユアナ?
泣きそうだろ?
首領とかぁ!?
何があった!?」
「そんな顔すら…
ユアナには似合わねぇのに…
話すだけでも変わるし!?
もう心配なだけだぞぉ!!」
優しい皆を見て少し言う。
「ゼスが…
怒ってるの。
それに困る顔も…
して欲しくないと。
私がルドに…
教えて貰えた事が嬉しくて…
つい…
でも…
ゼスの目が違う。
いつもと顔が違うの。
怒らせたのならと。
だから謝ったけれど。
ルドは謝る事ではないと?
判らない。
でも…
恐いと…
初めて見る目でと…
ゼスから謝ってきたけれど。
顔も違うと。
ルドは恐がる事でと…
謝る私を見たくないと?
いつもと違う?
でも…
優しい二人も判る。
だから少し一人になると。
私は…
二人共、皆も大切なのに…」
私は何も言えなくなる。
また首を横に振る。
「ユアナ…
つまり、二人がと?
それで…」
もう私は皆すら見れなくて…
広場からも走って違う場所を探した。
「ユアナ!?」
そのまま私は村の崖の側に来た。
翡翠を思い出す。
ふと私は気付く。
村でも小さな岩の隙間はあると。
そこなら誰も知らないと。
しばらく私は小さな隙間の入り口からと。
中にと入って行くと僅かに広い場所に…
少し私は座って考える。
ゼスを愛してるのは変わらない…
ルドが優しい事も知ってる。
初めてゼスの目が恐かった…
少し涙が零れて、すぐに拭う。
考えながら…
ここなら誰も来ないと。
少し安心もして眠った…
**************************
一方、ゼス。
すぐに追いかけ様とした瞬間。
真っ先にルドが阻む形でと前に立った。
更に武器も手に持って…
明らかな敵対心すら目で表してた。
「ルド!?
駄目だ!!
ユアナを一人にし…」
「黙れ…
ゼス…」
遮る様にとルドが低い声でだった。
咄嗟に武器をと動く。
だが…
ルドは目を閉じたのも見て止めた。
そんなルドが先と…
「ゼスには先に言うが…
これは誤解をかぁ?
ユアナは…
されたかねぇだろうし?
そんな俺すらも同じだ。
まずは一つ。
俺はなぁ。
ユアナには恋愛感情だけはねぇ。
なぜか判んねぇがなぁ…
俺はユアナの…
身体だのも含めて全てだ。
一切、俺からは触れたいとすらかぁ?
思わねぇんだよ…
単純に言えばかぁ?
ただ、守りてぇと。
俺みてぇなクズじゃぁ駄目だからかぁ?
あのユアナにはなぁ…
俺じゃねぇ男をと。
常に考えてるのもある。
そんな感覚みてぇなもんだなぁ。
それと、もう一つ。
俺はユアナがなぁ?
大切だからかぁ?
これはハッキリある感情だぁ。」
そこでルドは目を開けた…
その目に強い意志すら感じ取れた。
「ユアナが笑う事を望んでんだよ!!
俺はなぁ!!
ユアナがゼスを愛するからこそ…
笑うのならばと。
だからこそ、俺はユアナのみをと!!
絶対に信じ抜く。
そしてユアナは絶対に裏切らねぇと!!
確信すら出来るぐれぇになぁ…
この場にと俺が居るのはユアナだと!!
最初からゼスにすら言った筈!!
そのユアナが望む事のみにと動くんだと。
今の俺にあんのは、それだけだ。
そしてユアナは一人をと。
あの言った意味すらだ!!
ゼス…
判んねぇんだろ?
俺には判ったぞ…」
ユアナが一人を…
その意味だと!?
目を閉じて考える。
ユアナにと…
俺がした事でだ…
初めて不安を。
そして、あの目は恐れをか…
それでも俺の事も…
ルドの事も考えて選んだ答えが…
目を開けてルドを見る。
「今のユアナは不安にもだ。
俺がした自覚は充分、判ってる。
その上で俺もルドすらもと。
判らない中でも…
出したからこその一人だろう!?
今は一人にと、ルドがユアナを。
それも判る。
だが、ユアナは全てをだ。
まだ知らない事が多過ぎる!!
今のユアナは…
かなり学べていると。
俺は最初から知ってるからこそ…
今のユアナはマシだとも判る事。
それでもだ!!
ユアナは…
まだ知らな過ぎるんだ!!
僅かでも一人の時…
何かあってからでは遅過ぎる!!」
ルドは視線を外さずにと。
だが、僅かに武器を構えた。
「ゼスの理由には一応かぁ?
判った部分も多い…
だがなぁ?
ユアナは確かに物事を知らねぇ…
そんな事は俺すら、すぐだ。
それでも、今のゼスを。
ユアナには近付けさせねぇ理由にと。
全く理解はしてねぇと。
完全に俺は判った…
今のユアナはなぁ。
迷ってる事すら初めてだろう?
初めての自由を。
初めての愛する人を。
初めての感情ばかりでと…
明らかに迷って悩んでと…
必死に答えを探してんだよ!!
そんな中にと!!
原因であるゼスが居れば…
どうなるか判んねぇのかぁ!!
物事じゃねぇだろうがぁ!!
何も知らない中でもなぁ…
ユアナは相手の感情すらをと!!
感じ取れるからこそ…
更に判んねぇ中でと!!
必死に足掻いて頑張ってんのにだ!!
そんな状態のユアナにかぁ?
今のゼスが行けばユアナがだ!!
困って…
悩んで…
更に今すら…
泣いてるかも知れねぇのにと…
全く判ってねぇだろうがぁ!!」
ルドの言葉にと…
動揺すら隠せなかった。
「俺が…
泣かせてると…
そうルドには見えてるのか!?
俺はユアナをだぁ!!
そんな事すら、させたくもない!!
だが、危険な事にも変わらねぇんだぁ!!
そのユアナがと…
危ねぇのに…
動くなと…
ルドすら判る事だろうがぁ!!」
「勿論だ。
だからこそ!!
ゼスは動くんじゃねぇ!!
俺が行く…
今のゼスはユアナからだ…
ただの危険人物のみ…
だがなぁ…
ゼス以外の者ならだ!!
ユアナは僅かに安心を…
そして考える為の時間はなぁ?
ユアナにと作れるんだ!!」
俺以外ならと!?
考える為にだと!?
どうにもならない感情が湧き上がる。
「ふざけんじゃねぇ!!
俺はユアナ以外、考えらんねぇんだぁ!!
そのユアナがと…
それに俺が動けない事すら…」
その時。
僅かにユアナの見せた目を思い出す。
それにと…
まただった。
後悔どころでもない感覚すらも…
どうにか冷静にと。
また目を閉じて考える。
ルドの言葉…
更にユアナの見せた目…
それに俺が行けば…
また同じ事にと!!
首を横に振って、目を閉じたまま…
必死に感情を抑え付ける。
「判った…
俺からは動かねぇ。
だから…
ルド!!
早くユアナのとこに行け!!
絶対にユアナを守れるのもだぁ!!
今ならばルドがだろう!!
俺は動かねぇ様にしか出来ねぇなら…
尚更だぁ!!」
「ゼス、判った…
俺がユアナを必ずだ。
それからユアナに時間を…
ゼスは判んねぇかも知れねぇがなぁ…
先に忠告しとくぞ?
俺は充分、知ってっけどなぁ…
信頼ってのはなぁ。
築くのは絶対、時間が必要だがなぁ…
壊れるのは一瞬だ。
さっきみたいな僅かにでもと。
危ねぇ事ぐれぇ判れ…
俺はユアナの信頼は絶対に裏切らねぇし。
絶対に壊したくねぇと。
だからこそ!!
俺はユアナにとだ!!」
すぐにルドの意味を理解はする。
感情だけを抑え付けて言う。
「あぁ…
俺も次はしねぇ…
ユアナを失うぐらいなら…
絶対にだぁ!!」
僅かな音だけ聞こえて目を…
開けた時には…
既にルドは居なかった。
それでもユアナを考える。
俺は…
どんだけの馬鹿だぁ!!
ユアナにと、俺がだろう!!
また感情だけでと!!
何度もユアナを思い浮かべた。
俺が一番…
守りたいのに!!
目を閉じて考えてる時。
「首領!!
何があったんだぁ!?
ユアナが一人でと…
更にあんな顔でと?」
「首領!!
ユアナから少し聞いたぞ!?
怒ったと?
でも…
あんなユアナの様子すら…
一体、何がだ!?」
すぐに目を開けると。
慌てて来た様子の皆にと叫んだ。
「判ってる!!
俺がだとなぁ!!
クソッ!!
今はルドが…
向かってる筈だぁ!!」
皆が凄く驚いた顔をしたのも見た。
大きく息を吐き出す。
冷静にと…
どうにか抑え付けるが…
「ユアナは…
何も悪くねぇ…
だが、困惑してるのも確かだ。
その危険に関してならば…
ルドが対処も可能だろう。
俺の失敗が大き過ぎる…
今は俺からは動かねぇ…
いや、動けねぇだろうがぁ!!
これだと俺が…
もう俺が馬鹿だとなぁ!!
更にユアナには時間も…
落ち着くまではルドにと!!
任せるしかねぇ…
俺は…
今の動けねぇ事にすら…
抑え付けるだけでも…
もう、こんなにと!?
お前らも…
今のユアナにはだぁ。
言動に気を付ける以外にねぇ…」
どうにか言ってからも…
ゼスはユアナの事ばかりが浮かんでた。
**************************
私が目を覚ますと…
誰も居ないのが判った。
どれくらいの時間が…
私が隙間から外に出ると。
もう夜だった。
でも急にと…
「ユアナ!!
やっぱ、ここだったかぁ!?
俺には入れねぇ隙間だったし?
ずっと出てくるのをなぁ!?
もうスゲェ待ってたぞぉ!!」
ルドが慌てながらも側に来た。
でも…
嬉しそうな笑顔でと…
「あ、そうそう。
飯もあるぞぉ!!
今日は既に食ったからなぁ。
豆なしだ!!
だが…
こんだけの量じゃなぁ…
もっと食わねぇと駄目。
すぐにゃ無理でも徐々にだ!!」
そう言いながら簡単に敷物を…
用意し出した。
私は早過ぎる事で驚く。
「ルド…
場所も…
それに食事までと。
ずっと私を待って…」
どうにか言う私にも…
ルドは笑う。
「あぁ!!
ユアナの行きそうな場所ぐれぇ。
余裕ってなぁ?
一応かぁ?
ゼスは動くんじゃねぇと。
言っといたからなぁ。
ユアナがだ!!
考える時間ぐれぇかぁ?
許可みてぇにしたし?
まぁ…
どこでも良いがなぁ…
ユアナがだ!!
一生懸命に考える時間をだ!!
全部、俺に任せろ?」
私が考えてると!?
ルドは…
「どうして…
判ったの?
私が考えてるのも…
それにと…」
もう驚くだけじゃなかった…
判らないけれど。
嬉しいのに涙が零れた。
ルドは驚いた顔を…
でもすぐにと。
私の涙を拭ってから頭を撫でてくる。
それに…
いつもと同じ顔でと笑ってた。
「ユアナ…
こんなん普通だ!!
悩むぐらいなぁ?
誰にだってあんだよ。
それにかぁ?
俺はユアナから聞いたぞぉ!!
ユアナが俺を信じるってなぁ!!
だから俺はユアナだけはと。
信じるって決めた!!
ユアナが言ったがなぁ…
それを俺は信じるって事。
決めたのは俺自身でだ!!
俺だって決めるのにと悩んだぞぉ?
でもなぁ…
ユアナが泣くのも見たくねぇし?
それなら簡単だろ!!
俺もユアナと同じでかぁ?
考えて、悩んでと。
それから出した答えだ!!
今はユアナが考えて、悩んでんだろ?
なら、それを決めるのもユアナだ!!
自分自身で決めた答えならなぁ?
案外、何かあっても割り切れる!!
だから好きなだけ考えろ?」
私は嬉しくて笑う。
だからルドにと素直に言う。
「ルド…
ありがとう。
うん、考えるけれど…
ゼスは…
ずっと怒らないでと。
いつも私に教えてくれてたの。
でも…
どうして怒ったの?
あの目は違うと判るのに…
教えてくれないの?
ずっと信じられると。
ゼスだけは愛してるのも…
変わらないの。
それでも判らないけれど…
初めて私にと。
怒ってるのは判るのに…
ゼスが謝った理由も…
どうしてか判らないの。
判らない事しかないからと。
でも…
ゼスも、皆も、優しいと。
知ってる…
困らせたくないと。
だから一人にと。
でも…
私は何も知らない…
ここも本当は…
どの国かも判らない。
考えても判らない事ばかりで…
それに私一人だと。
何も出来ないのも…
帝国に居た時よりも。
もう何も判らなくなるの。」
私は目を閉じる。
考えるのに…
何も判らない事しか…
それでもルドは…
私の頭を撫でるだけでと。
変わらないのが…
本当に嬉しかった。
「なるほど。
つまり、ユアナ?
ずっとゼスや皆から教わると。
それを信じてるからこそ。
更に判んねぇんだな?
ならなぁ。
もっと他を見る事かぁ?
ユアナはなぁ?
例えば帝国!!
そこでも決まった人物のみ!!
例えば今!!
ここでもゼスや皆のみ!!
他に居ねぇからこそ。
余計に判んねんだぞぉ?」
そこで私は気付く。
帝国では…
お兄様達がと?
ここでは…
ゼスや皆がと?
確かに他を知らない?
私はルドを見ると…
やっぱり笑ってた。
それに僅かに気付いた。
「私は…
自分から動いてないと?
でも帝国では…
外出禁止でと。
それからも?
ゼス達しか…
他を知らない?」
私は首を傾げる。
「おい…
しかも!?
外出禁止にとかよ!?」
そこでルドを見ると…
微妙な顔で、更に頭を抱えてた。
その姿に私は思わず笑う。
「えっと…
ルド?
これはゼスにしか…
確か…
言ってない事になるの?
家の秘密を聞いて…
私は頑張って家出をと。
何度もしたけれど…
いつも捕まるの。
だから…
お父様が決まった社交場と。
家以外の外出禁止にと。
すぐ…」
私は目を閉じて思い出す。
そのまま素直に言えた…
「秘密を知る前は夢もあったよ?
それもゼスにしか…
言ってないけれど…
ゼスに聞かれて思い出したの。
ゼスと初めて会った時も…
似た理由だったと。
私の忘れかけてた夢が…
本当に愛した人を。
私も愛したいと。
でも政略結婚になっても…
全てを受け入れてと。
愛そうと。
ただ、願ってたと。
でも秘密を知って…
何度も家出をしてもね。
お兄様達に必ず捕まると…
だから家出も諦めて…
ずっと…
それでも判らない。
何度も同じ事だけを言われるの。
気にする事はないと。
何も考える事もないと。
それだけしか言われない…
でもゼスが急にだったの。
あの場所も…
私には判らなかったけれど。
誘拐みたいな事なのかと。
判らなくても、きっと捕まらないと。
だからゼスにと言った理由も…
勇気を出して頑張って言ったの。
本当に愛する人を探したいからと。
凄く驚いた顔でと…
ゼスも、皆も、でも…
それだけしか聞かれなかったの。
良く覚えてるよ?
正式には無理だから仮入団にすると。
それから多くを教えて貰えてと。
あんなに楽しかったのも。
本当に久しぶりで…
結局、また捕まった時。
窓には頑丈な柵と。
ドアも開かない。
あの時すら誰も私を怒らない…
でも、あの時に私は全てを。
諦めた…
もう何も考えないと。
どうでも良いと。
全て止めた…
食事も話す事も全て…
そこからもゼスが助けに…
次に捕まった時は…
全てが判らなかった。
ずっと眠くて…
徐々に何かを…
忘れていく感覚だけでと。
またゼスが助けにと。
だから絶対、信じられると。
お兄様達が…
その時は私の為にと。
見た事もない苦しい顔でと。
だから判った…
きっと本当に私の為にとしてた事だと。
私も最後なら、お兄様達も自由にと。
それだけを伝えてからは会ってない…
きっと、お兄様達も…
苦しかったのだろうと。
今頃は自由になってると良いけれど…」
私は目を開けて…
夜空を見ながら思い出す。
お兄様達も自由になってたら…
「ユアナ…
もう…
充分過ぎるぐれぇにと…
頑張ってるだろう?
その兄貴達もユアナをと。
願ってるだけだ…」
またルドがだった。
優しく私の頭だけを撫でながら…
同じ夜空を見上げてた。
それを聞いて思う。
願ってると?
それなら私も出来る…
だから少し笑った。
**************************
一方、ルド。
ユアナが目を閉じて話してる事でと。
途中から全ての理解を。
でも…
もう、それだけでもなかった。
まさか…
あのネカティア国でと試験薬までを!?
自我すら壊すだけになるのにかぁ!!
あんな物を!?
ユアナにと使ってまで…
どんなに予測しても…
ゼスが解毒剤をだろうがぁ!!
それすら…
人によって間に合わねぇ!!
常にゼスが助けてきたからこそ。
ユアナが信じる理由にすら…
更に帝国の二人の意味…
二人すら使いたくねぇからだ!!
だからこそユアナを…
ゼスにかぁ!!
帝国から逃す為にも…
裏側にと…
だが…
ザザラの件は…
既に皇帝一族からだ!!
ユアナの情報として売られてた…
俺すら簡単にだったんだぞぉ!?
すぐにルドの頭にと。
ユアナが泣いて言った言葉が掠める。
全てが繋がるからこそ…
余計にだった。
もう、俺が…
聞いてる事すら耐えられねぇ…
俺がユアナには相応しくねぇ事も充分、判ってるが…
もう俺すらだろうがぁ!!
どれだけ、ずっと…
そんな俺にすら『信じる』と!!
あの泣いてたユアナが…
だったら…
俺の『全て』を…
絶対にユアナの為にとだ!!
どんな事でも…
俺の命だろうが…
何を使ってでも絶対にだ!!
ユアナが笑う為なら…
そう強く思って空を見上げながらも。
ルドは誓う様に強く思った。
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