68 / 128
四章 天女を我が物に 『嫉妬』
七輪の蓮
しおりを挟む
「っ!!」
ぞわり、と背筋に冷たいものが走った。しかしそれはすぐに波を引く。
「……どうかしたか、魔女殿?」
「い、いえ……気のせいだったみたいです。」
「なぁ、師匠!こっちにもいねぇ……って、ヴィンスとなに話してンだ?」
イスハークくんが駆け寄り捜査状況を知らせてくれる。いつからか、ダニエルさん、そしてジェイさんの姿が見えなくなっていたのだ。夜の闇も深くなってきた頃。これは可笑しいと皆が思い始め、捜索をしていたのだけれど……。
「女神さま、こちらにもいませんでした。」
「どこいったんだよあいつら!?しかもいつの間にか、ファルーク兄上もいねぇし!!?またどっかで操られてたりしねぇよな!?」
「……まさか。他国でも同じようなことがあったら困るぞ、イスハーク。」
探すどころか、行方不明者が一人増えてしまった。イスハークくんはこれまでの経験から滅多なことを言い、シアンさんに咎められている。私も、まさか他国でも操られる事案が起きているなんて信じたくないわ。それならもう陰謀渦巻いてるでしょ、世界規模で。
「うーん……大の大人、しかも男どもに対して心配しすぎやと思うけどなぁ。屋台の飯が美味すぎて、色々行って迷ってまっただけやろ。どうせ明日にゃ宿に戻ってくるで。一旦、俺らも宿へ戻らへん?」
ファントムさんのその言葉に、渋々私たちは頷き戻ることにする。そのとき、ふと疑問が浮かんだ。
「ファントムさん、私たちの宿と同じところに泊まるんですか?あれ、そもそもどこの宿か話してましたっけ?」
「……シアンから聞いたんよ。
当然俺は、別のとこやで。いい宿もう予約しとるからな、さっきのは言葉の綾ってやつや。」
「なるほど!すみません、つい不思議に思ってしまって。」
「いやいや~?俺も誤解させるような言い方したからなぁ~お互い様っちゅうやつや。」
そう言うファントムさんに、シアンさんはなぜか肘でこづく。
「……貸しひとつですよ。」
「わかっとるよ。」
なにやら小声で話をしているらしい。ファントムさんがシアンさんになにか失礼なことでもしたのかしら。
「そんじゃ、俺こっちやから~またなぁ……。」
ファントムさんが、背を向け歩いていく。姿が見えなくなったあと、ぽつりぽつり、と水滴が落ちてきた。上を見上げれば雲は怪しく、雨が降りそうな天気だ。
私たちは、本降りになる前に宿へと駆け込んでいった。
ザーッ、ザーッ、ザーッ
幸運と言うべきか不幸と言うべきか、私たちが宿に入ったとたん、激しい雨が地面を打ち付け濡らした。
「これでは、もう今日はファルーク殿たちを探しに行くのは難しいな。」
「そうか?」
不思議そうに首をかしげるシアンさんに、ヴィンスさんはそういえば精霊だったな、とため息をついた。
「……シアン殿、水を操れる精霊と人間を一緒にしないで頂きたい。俺はそんなにやわな体をしているわけではないが、魔女殿やイスハークは簡単に風邪を引いてしまう。」
「はぁっ!?おいなんでいま僕をカウントしたんだよ!?狩りとか経験あるし、体も丈夫だぞ!?」
「えっ、でもなんか、イスハークってすぐ風邪引きそう。小さい頃よく寝込んでたんでしょ?それで一時期『はっ、こんなのに僕さまが負けるかよ……、この最高で強い僕さまを倒そうなんて頭が高い!!』って壁に向かって叫んだあと、よく倒れてたんだっけ?」
「!?なっ、それは兄上しか知らないはず……っ!!なんで知って……っ!!まさかあいつ……!」
「うん、ファルークとチェスやったときに、掛け金として、恥ずかしい話提供しあってたんだ。ああ、もちろん問題にならない程度でさ。」
「あいつ僕売ったのか!?」
「なんか、ファルークが、自分にはそういった話が特にないって困ってたから、家族とか知り合いでもいいよーってなったんだよ。」
(なんて恐ろしいことを掛け金に……)
驚きながら彼らの話を聞いていれば、ヴィンスさんが青い顔をしているのに気がついた。
「……ま、まさかそのルールは、アーサー……お前にも、適用されるのか……!?」
カタカタ、とてを震わせながらアーサーさんに指を指すヴィンスさん。この様子では、堅物と噂されてるであろう彼にも、後ろぐらい黒歴史があるようだ。
「え?そりゃもちろん。まぁ、俺は好き好んで自分の黒歴史話すほど変態じゃないからな。いやぁ、幼なじみや兄弟って、ほんと大切だな!」
「俺はこの時をもってお前とは縁を切る!!百歩譲ってダニエルの黒歴史はいい、俺を巻き込むな!」
「すげぇ正々堂々した裏切りだな……。てめぇこそ幼なじみをなんだと思ってンだよ。」
「イスハーク、これは男の沽券に関わるんだ。お前が口を挟むことではない。それに、ダニエルの黒歴史は、爆破させただとか、毒キノコを食べて一日中笑っていただとか、まだ可愛い方だからな、特に問題ない。」
「いや俺も被害者だから。挟む権利あんだろ。」
それよりも私は、一周回ってヴィンスさんの黒歴史がとても気になる。爆破や毒キノコより上の黒歴史ってなに……??
夜。枕投げをしていたとき、全員が気づいた。布団は、きれいに並べられている。店員さんが気を利かせてくれたのか、ひとつだけ離れてはいるけれど。
「……なぁ、女性をこんな男所帯のなか寝かせんの、ダメじゃねぇ?」
「……そうだな。騎士精神に乗っとり、絶対に手を出さないと誓おう。」
「ちがう、僕が言ってるのはそうじゃない……この状況がまずいっていってんだよ!」
たしかに、前の世界で男性たちと雑魚寝など考えられなかった。でも危機感を感じることはなかった。イケメンな彼らが、女に飢えて私を襲うことはないわ、と確信していたのもある。しかし安心感を絶対的にしたのは、私が普段自分に守護魔法をかけているからだ。危害を加えられそうになったとたん、相手に電撃が走る。髪質によってはアフロになってプスプスという音がなる。これは、虎さんに捕まった際、みんなに大いに迷惑をかけてしまったからだ。次からは絶対浚われない。その一心で、強力な守護魔法を自身にかけるようになった。町でふちらな輩に出会った際大いに役立った。私が『はい』など……同意しなければ、強制的に連れていくなど不可能よ。
なので、一応その事を伝えておく。
「イスハークくん、大丈夫よ。危害を加えられそうになったら、アフロになるから。」
「えっ……そりゃそうだよね、君ほどの美女がなにも対策してないわけ……ないよね。」
予想外に返答したのはアーサーさんだった。
どうにもその表情が残念がってるように見える。
そして、その守護魔法に迷惑することになる者がもう二人。
深夜、枕投げも終わり、皆が寝入った頃。窓から女性を浚おうとする覆面の人物がいた。幸運にも、彼女は窓際で寝ていた。
そして、白くまろやかな肌に触れ、軽そうな体を持ち上げようとしたとたん。
「っっ!!?」
「えっ……大丈夫ですか、佩芳?」
すぐさま男は手を離し、彼女の体が布団へ落ちる。佩芳は男の意地なのか、激痛でも声を耐えた。様子が変だと思った華嵐は声をかけるが、それすら聞こえてないようだった。
「……っ、なんですか、これ……まじないでもかかってます……っ?」
「えっ、ほんとにどうしたんです佩芳、いつもみたいに取り繕えてませんけど……?」
なにがあったのか、と華嵐も女性に触れる。
「ちょ、やめた方が……っ!」
「え?あばばばば!!?」
予想以上の電撃による刺激に、体が震えた。その悲鳴ともとれる声は、睡眠の妨げとなり、皆が目を覚ました。
「ちょ、この……っおバカっ!!」
「何者だ……!!この、アフロたちは……まさか魔女さんに危害を加えようと……!!」
すぐさま武器を取り出すアーサーくんたち。
「……?なにかあったんですか……?」
「あっ、きみ、ちょっと来て!!」
「えっ?はい……え、どちら様……!?」
寝ぼけている彼女の腕に、つい、慌てていた華嵐はふたたび触れてしまう。激痛が来る、と覚悟したが、どうも来なかった。
そのことを認識すれば、頭が冷静になり、自分の役を思い出す。
「……!行けますよ、佩芳!」
「な……っ、いいや、理由を考えてる暇はないね、華嵐。彼女は頂いてくよ!」
「まっ、待て!!」
ヴィンスくんがそう叫びながら斬りかかってくる。俺たちはそれを軽くかわし、彼女を抱え窓から逃走したのだった。
ぞわり、と背筋に冷たいものが走った。しかしそれはすぐに波を引く。
「……どうかしたか、魔女殿?」
「い、いえ……気のせいだったみたいです。」
「なぁ、師匠!こっちにもいねぇ……って、ヴィンスとなに話してンだ?」
イスハークくんが駆け寄り捜査状況を知らせてくれる。いつからか、ダニエルさん、そしてジェイさんの姿が見えなくなっていたのだ。夜の闇も深くなってきた頃。これは可笑しいと皆が思い始め、捜索をしていたのだけれど……。
「女神さま、こちらにもいませんでした。」
「どこいったんだよあいつら!?しかもいつの間にか、ファルーク兄上もいねぇし!!?またどっかで操られてたりしねぇよな!?」
「……まさか。他国でも同じようなことがあったら困るぞ、イスハーク。」
探すどころか、行方不明者が一人増えてしまった。イスハークくんはこれまでの経験から滅多なことを言い、シアンさんに咎められている。私も、まさか他国でも操られる事案が起きているなんて信じたくないわ。それならもう陰謀渦巻いてるでしょ、世界規模で。
「うーん……大の大人、しかも男どもに対して心配しすぎやと思うけどなぁ。屋台の飯が美味すぎて、色々行って迷ってまっただけやろ。どうせ明日にゃ宿に戻ってくるで。一旦、俺らも宿へ戻らへん?」
ファントムさんのその言葉に、渋々私たちは頷き戻ることにする。そのとき、ふと疑問が浮かんだ。
「ファントムさん、私たちの宿と同じところに泊まるんですか?あれ、そもそもどこの宿か話してましたっけ?」
「……シアンから聞いたんよ。
当然俺は、別のとこやで。いい宿もう予約しとるからな、さっきのは言葉の綾ってやつや。」
「なるほど!すみません、つい不思議に思ってしまって。」
「いやいや~?俺も誤解させるような言い方したからなぁ~お互い様っちゅうやつや。」
そう言うファントムさんに、シアンさんはなぜか肘でこづく。
「……貸しひとつですよ。」
「わかっとるよ。」
なにやら小声で話をしているらしい。ファントムさんがシアンさんになにか失礼なことでもしたのかしら。
「そんじゃ、俺こっちやから~またなぁ……。」
ファントムさんが、背を向け歩いていく。姿が見えなくなったあと、ぽつりぽつり、と水滴が落ちてきた。上を見上げれば雲は怪しく、雨が降りそうな天気だ。
私たちは、本降りになる前に宿へと駆け込んでいった。
ザーッ、ザーッ、ザーッ
幸運と言うべきか不幸と言うべきか、私たちが宿に入ったとたん、激しい雨が地面を打ち付け濡らした。
「これでは、もう今日はファルーク殿たちを探しに行くのは難しいな。」
「そうか?」
不思議そうに首をかしげるシアンさんに、ヴィンスさんはそういえば精霊だったな、とため息をついた。
「……シアン殿、水を操れる精霊と人間を一緒にしないで頂きたい。俺はそんなにやわな体をしているわけではないが、魔女殿やイスハークは簡単に風邪を引いてしまう。」
「はぁっ!?おいなんでいま僕をカウントしたんだよ!?狩りとか経験あるし、体も丈夫だぞ!?」
「えっ、でもなんか、イスハークってすぐ風邪引きそう。小さい頃よく寝込んでたんでしょ?それで一時期『はっ、こんなのに僕さまが負けるかよ……、この最高で強い僕さまを倒そうなんて頭が高い!!』って壁に向かって叫んだあと、よく倒れてたんだっけ?」
「!?なっ、それは兄上しか知らないはず……っ!!なんで知って……っ!!まさかあいつ……!」
「うん、ファルークとチェスやったときに、掛け金として、恥ずかしい話提供しあってたんだ。ああ、もちろん問題にならない程度でさ。」
「あいつ僕売ったのか!?」
「なんか、ファルークが、自分にはそういった話が特にないって困ってたから、家族とか知り合いでもいいよーってなったんだよ。」
(なんて恐ろしいことを掛け金に……)
驚きながら彼らの話を聞いていれば、ヴィンスさんが青い顔をしているのに気がついた。
「……ま、まさかそのルールは、アーサー……お前にも、適用されるのか……!?」
カタカタ、とてを震わせながらアーサーさんに指を指すヴィンスさん。この様子では、堅物と噂されてるであろう彼にも、後ろぐらい黒歴史があるようだ。
「え?そりゃもちろん。まぁ、俺は好き好んで自分の黒歴史話すほど変態じゃないからな。いやぁ、幼なじみや兄弟って、ほんと大切だな!」
「俺はこの時をもってお前とは縁を切る!!百歩譲ってダニエルの黒歴史はいい、俺を巻き込むな!」
「すげぇ正々堂々した裏切りだな……。てめぇこそ幼なじみをなんだと思ってンだよ。」
「イスハーク、これは男の沽券に関わるんだ。お前が口を挟むことではない。それに、ダニエルの黒歴史は、爆破させただとか、毒キノコを食べて一日中笑っていただとか、まだ可愛い方だからな、特に問題ない。」
「いや俺も被害者だから。挟む権利あんだろ。」
それよりも私は、一周回ってヴィンスさんの黒歴史がとても気になる。爆破や毒キノコより上の黒歴史ってなに……??
夜。枕投げをしていたとき、全員が気づいた。布団は、きれいに並べられている。店員さんが気を利かせてくれたのか、ひとつだけ離れてはいるけれど。
「……なぁ、女性をこんな男所帯のなか寝かせんの、ダメじゃねぇ?」
「……そうだな。騎士精神に乗っとり、絶対に手を出さないと誓おう。」
「ちがう、僕が言ってるのはそうじゃない……この状況がまずいっていってんだよ!」
たしかに、前の世界で男性たちと雑魚寝など考えられなかった。でも危機感を感じることはなかった。イケメンな彼らが、女に飢えて私を襲うことはないわ、と確信していたのもある。しかし安心感を絶対的にしたのは、私が普段自分に守護魔法をかけているからだ。危害を加えられそうになったとたん、相手に電撃が走る。髪質によってはアフロになってプスプスという音がなる。これは、虎さんに捕まった際、みんなに大いに迷惑をかけてしまったからだ。次からは絶対浚われない。その一心で、強力な守護魔法を自身にかけるようになった。町でふちらな輩に出会った際大いに役立った。私が『はい』など……同意しなければ、強制的に連れていくなど不可能よ。
なので、一応その事を伝えておく。
「イスハークくん、大丈夫よ。危害を加えられそうになったら、アフロになるから。」
「えっ……そりゃそうだよね、君ほどの美女がなにも対策してないわけ……ないよね。」
予想外に返答したのはアーサーさんだった。
どうにもその表情が残念がってるように見える。
そして、その守護魔法に迷惑することになる者がもう二人。
深夜、枕投げも終わり、皆が寝入った頃。窓から女性を浚おうとする覆面の人物がいた。幸運にも、彼女は窓際で寝ていた。
そして、白くまろやかな肌に触れ、軽そうな体を持ち上げようとしたとたん。
「っっ!!?」
「えっ……大丈夫ですか、佩芳?」
すぐさま男は手を離し、彼女の体が布団へ落ちる。佩芳は男の意地なのか、激痛でも声を耐えた。様子が変だと思った華嵐は声をかけるが、それすら聞こえてないようだった。
「……っ、なんですか、これ……まじないでもかかってます……っ?」
「えっ、ほんとにどうしたんです佩芳、いつもみたいに取り繕えてませんけど……?」
なにがあったのか、と華嵐も女性に触れる。
「ちょ、やめた方が……っ!」
「え?あばばばば!!?」
予想以上の電撃による刺激に、体が震えた。その悲鳴ともとれる声は、睡眠の妨げとなり、皆が目を覚ました。
「ちょ、この……っおバカっ!!」
「何者だ……!!この、アフロたちは……まさか魔女さんに危害を加えようと……!!」
すぐさま武器を取り出すアーサーくんたち。
「……?なにかあったんですか……?」
「あっ、きみ、ちょっと来て!!」
「えっ?はい……え、どちら様……!?」
寝ぼけている彼女の腕に、つい、慌てていた華嵐はふたたび触れてしまう。激痛が来る、と覚悟したが、どうも来なかった。
そのことを認識すれば、頭が冷静になり、自分の役を思い出す。
「……!行けますよ、佩芳!」
「な……っ、いいや、理由を考えてる暇はないね、華嵐。彼女は頂いてくよ!」
「まっ、待て!!」
ヴィンスくんがそう叫びながら斬りかかってくる。俺たちはそれを軽くかわし、彼女を抱え窓から逃走したのだった。
0
あなたにおすすめの小説
蔑ろにされましたが実は聖女でした ー できない、やめておけ、あなたには無理という言葉は全て覆させていただきます! ー
みーしゃ
ファンタジー
生まれつきMPが1しかないカテリーナは、義母や義妹たちからイジメられ、ないがしろにされた生活を送っていた。しかし、本をきっかけに女神への信仰と勉強を始め、イケメンで優秀な兄の力も借りて、宮廷大学への入学を目指す。
魔法が使えなくても、何かできる事はあるはず。
人生を変え、自分にできることを探すため、カテリーナの挑戦が始まる。
そして、カテリーナの行動により、周囲の認識は彼女を聖女へと変えていくのだった。
物語は、後期ビザンツ帝国時代に似た、魔物や魔法が存在する異世界です。だんだんと逆ハーレムな展開になっていきます。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
最強スライムはぺットであって従魔ではない。ご主人様に仇なす奴は万死に値する。
棚から現ナマ
ファンタジー
スーはペットとして飼われているレベル2のスライムだ。この世界のスライムはレベル2までしか存在しない。それなのにスーは偶然にもワイバーンを食べてレベルアップをしてしまう。スーはこの世界で唯一のレベル2を超えた存在となり、スライムではあり得ない能力を身に付けてしまう。体力や攻撃力は勿論、知能も高くなった。だから自我やプライドも出てきたのだが、自分がペットだということを嫌がるどころか誇りとしている。なんならご主人様LOVEが加速してしまった。そんなスーを飼っているティナは、ひょんなことから王立魔法学園に入学することになってしまう。『違いますっ。私は学園に入学するために来たんじゃありません。下働きとして働くために来たんです!』『はぁ? 俺が従魔だってぇ、馬鹿にするなっ! 俺はご主人様に愛されているペットなんだっ。そこいらの野良と一緒にするんじゃねぇ!』最高レベルのテイマーだと勘違いされてしまうティナと、自分の持てる全ての能力をもって、大好きなご主人様のために頑張る最強スライムスーの物語。他サイトにも投稿しています。
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる