魔法の華~転移した魔女は勘違いされていても気づかないわよ?~

マカロン

文字の大きさ
80 / 128
四章 天女を我が物に 『嫉妬』

十九輪の蓮

しおりを挟む
「あ、でもまって、まずファルークたちを回収しなきゃ……。」
「え?どうしてそんなところに……下手したら捕まりますよ?」
「お前らが後宮で皇帝が転んだ言うてたから、てっきりこうたいし……」
「自己紹介遅れましたね僕は占い師のレンブラントで雲嵐様は県尉なんです!」
「……おまえらもか。まぁ、国のトップが転んだんやからそっちに駆けつけると思うてな。」
「ああ……なるほど。誤解です。あれは隠語なんですよ。ここ最近、物の怪や悪魔が発生しておりまして、それを退治するために隠語を作ったんです。あ、これ国家秘密なので誰にも漏らさぬよう。」
「ねぇなんで俺たちに言ったの!?国家秘密なんでしょ!?」
「貴女方も似たような立場ですし、他国の……方の力を是非借りようかと。」

他国の王子である俺に協力を打診したい、と言いたいのだろう。彼女がいるため、言い方を変えてくれた。だが……

「この状況でよくそれ言えたね。いま縛られてるのわかってるか?」
「ですよねぇ……まぁそれとこれとは別ってことで。」

縛られたままなのに笑顔になれるその愛想のよさ、一周まわって尊敬するよ。
そう思いながらさりげなくレンブラントに近づき、小声で疑問だったことを聞く。

「というか、そもそもなんで後宮なんてものあるの?この国。一妻多夫は常識だけど、一夫多妻なんて……女性が少ないのに。」
「だからこそなのです。この国の皇帝は稀をみぬ愚帝でして。彼女をみているあなたたちなら幻滅するような女性たちをたくさん集め、毎夜遊んでいるのです。女性たちは他の男性と合うことも許されず、時には浚われ、もともと傲慢でプライドの高い彼女たちは権力争いに散っていきます。そんな監禁生活と主上のお渡りがあまりない苛立ちのせいで、いじめや暴力沙汰が怒ることもしばしば。あそこは優雅な仮面を被った無法地帯です。本来なら行きたくないのですが……仕方ありません。愚帝のせいで仕事がたまってるというのに。」
「え、じゃあ皇帝の仕事ほとんど大臣であるきみと皇太子の雲嵐がまわしてるの?」
「ええ。一応愚帝が文書に印を押したりしますが、それを雲嵐様が皇帝にばれないよう裏で修正したり変更したりしています。それがなければ、この国とっくに滅んでるでしょうね。途中からは僕も手伝ったんですが、ほとんどは雲嵐様のお力で成り立っているんです。残念ながら、後宮は雲嵐様が幼い頃に作られたため、どうにかすることはできず……。」
「え、まってまって、だって雲嵐皇太子ってさ……その、言いづらいけど阿保って噂聞いたよ?初対面もそんな雰囲気だったし……。」
「戦略に決まってるではありませんか。馬鹿に思われていた方が、なにかと得なんです。本来ならこんなこと絶対漏らしませんが、操られてる雲嵐様はなにをしでかすかわかりません。頭の回転が早いということを伝えておかねばと思ったのです。実際彼はとてつもなく賢いので、侮らないように。」
「そういうの忠告する前にやることあったよね!?洗脳されないよう神官の力で何とかするとかさ……!」
「一人にしか守護の加護は使えないんですよ!自分守るだけで手一杯です!」
「えぇーーー。」

聖ヴァレンタイン協会の神官なのに、といえば、守護の加護を使えることはかなりすごいことだと反論される。二三人余裕で魔法で守れるファントムのような規格外が近くにいるため、実感がわかなかった。そう思っていれば、彼女がなんの話をしているんですかと近づいてきたため、慌てて誤魔化し、ひそひそ話は終わりとなった。







ひとまず、ファントムさんがレンブラントさんに服従の呪文をかけ、拘束を解いてくれた。反抗かつ逃走を防ぐためだった。

そうして後宮へ行くまえに、服を整える。
おそらく、裏から入ろうとしたファルークさんたちの誰かは捕まっているというのがレンブラントさんの推測だった。かなり頑丈な警備のため、いくら訓練された男だろうと、一人ならともかく何人もが潜入するのはかな。難しいらしい。なので、正面から堂々と入り、さりげなく彼らを助け堂々と出るのがいいというのがレンブラントさんの意見だった。
この国を私達より詳しく知っているレンブラントさんが言っているのなら、たしかにそうなのでしょう。ときどきアーサーさんが罠じゃないかと疑っていたが、ファントムさんがかけた服従の呪文では私達には嘘がつけなくなっているらしい。

「えー、ほんとかぁ?レンブラント、この子をどう思う?」
「愛しくて美しい人です。失敗しましたが諦めてません、やはり機会があれば殺して蝋人形にしたいですね……あ"っ。」
「……服従の呪文効いてることに喜ぶべきかこいつが死体愛好家だっていう新事実に叫べばいいのかわかんないな……。」
「殴ればええと思う。壊れたものを殴ると直るって聞いたことあるで。」
(私生きててよかった……アーサーさんファントムさんありがとう命の恩人よ。)

彼らに感謝しながら服屋をみていれば、店員さんに可愛らしい姫のような服を勧められた。三人とも、これは豪華でいい、と店員を誉めちぎっていた。
豪華なのがなぜいいのかと聞けば、私は新しく宮入りする妃候補の一人のふりをして潜入するらしい。アーサーさんとファントムさんは、宦官という……大切な部位を取り除いた男性の着る服を着ていた。レンブラントさんは……なにかしら、豪華な服を着ている。
そうして私達は、後宮の入り口へときた。

「姫様、お手をどうぞ。」

レンブラントさんが私に手を差し出す。こちらを見るその目は、怪しく光る。
ーーーー共犯者だ、とでも言うように。

これから、私達は後宮へと不法侵入するのだ。

「止まれ!何奴だ!」

一歩目を踏み出そうとした瞬間大柄な男性に止められた。どうやら門番だったらしい。レンブラントさんはフード?ベール?を取り、顔を見せた。

「僕ですよ、門番さん。」
「っ!レンブラント様!?しかし、その後ろの者たちは……」
「聞いていませんか?本日から、新しい妃候補となる桃姫様ですよ。後宮をご案内して差し上げるためにこちらまで来たのです。後ろの者たちは、桃姫の従者です。」
「……レンブラント様、ご存じだとは思いますが、従者程度の地位の男は後宮には足を踏み入れられません。」
「彼らは彼女のために、男を捨てています。確認済みです。それでもまだここでお話をするおつもりですか?」

レンブラントさんが冷たく目線をやれば、門番さんはびくりと体を震わせ、中へいれてくれる。途中、アーサーさんやファントムさんの肩を叩き、立派な男だ、と半泣きで褒め称えていた。

「……ねぇ、正直とってもやるせない気持ちなんだけど。」
「俺もや。」

げっそりとしながらついてくる二人。きれいな風景のみれる廊下を歩きながら私は、横にいるレンブラントさんがなぜ顔パスなのかが気になった。

「レンブラントさんは、どうして普通に入れるんですか?」
「っっ、ごほ、ごほ、」
「げっほ、げほっ!」
「大丈夫ですかレンブラントさん!アーサーさん!」
「二人揃ってなにやっとるんや……。この国、大切な行事とかで占い師をよく使っとるんよ。だから、懇意にしとるんや。
大方、レンブラントは有名な占い師やったんちゃう?」
「な、なるほど……。」

そういえば、大きな仕事の前に成功するよう祈る人とかいたものね。お払いとかもあったし、そんな感じかしら。

納得していれば、ファントムさんがアーサーさんとレンブラントさんに手を片方ずつ握られ、激しくふられていた。アイドルの握手会で興奮したファンみたいに。その顔は、死に際で助かった、とでもいうような晴れやかなお顔。


「あら、どぶねずみがいるわ。その首飾り、似合わないから貰ってあげるわよ?」

冷たい女性の声が聞こえた。声のほうをみれば、庭のほうで取り巻きのいる気の強そうな女性が、これまた気の強そうな取り巻きのいる女性に突っかかっていた。助けに行こうかと思ったが、レンブラントさんに見ていてくださいと止められた。

「お姉さまの目はおかしいみたいだわ。お医者様にみていただいたら?」
「……口が達者なことね。主上から目をかけられていても、それはいまだけよ。歯向かったこと、後悔すればいいわ。」
「お陰さまですわ。それに、負け犬がなにを言ってらっしゃるの?簡単に私に蹴落とされたじゃありませんか?」

どうやら突っかかられていた女性は、突っかかっていた女性から主上の寵愛を取ったらしい。

「彼女たちは典型的な女性……つまりかなり我が儘……傲慢でして、下手に突っ込むとこちらに火花が飛び込んできます。触らぬ神に祟りなし、それが後宮の決まりです、覚えておいてくださいね。」
「あらまぁ!レンブラントさまぁ!」
「今日は雲嵐様はご一緒ではないんですの……この女、なんなんです?」
「……すみません。」

レンブラントさんの声に気がついたらしく、大きな声で話しすぎたとレンブラントさんは謝罪した。
突っかかっていた女性と突っかかられていた女性は、いつ仲良くなったのとでもいうように共ににこやかに笑って近づいてくる。そして、私に気がついたとたん、敵だとでもいうように強く睨んできた。

「……こちら、新しい妃候補の桃姫様でございます。」
「……私どもがいるではありませんかぁ。主上にお伝えください、私達だけで満足させますと。こんないやぁな女、はやく出ていかせてくださいませぇ。」
「そうですわ、それにこのような、恥知らずで愚図でのろまなお馬鹿さんのような女、みているだけでその陰険な雰囲気が移りそうですわぁ。」
「言いすぎじゃないかしら……?ほら、誰しも長所はあるし……」
「だれがあなたに話して言いと言ったかしら。」
「いや、私その言葉の当事者!!被害者よ!?」

叫んだ拍子に、転けてしまい、レンブラントさんの腕にしがみつくはめになった。しかしそれは、彼女たちの断罪の理由には打ってつけだったようで。彼女たちは、にたりと笑った。

「主上がいるというのに、他の男にふれるなんて……なんって淫らなの!」

突っかかっていたほうの女性がそう言い、手を上げる。そしてその手は……彼女が私に近づこうと一歩を踏み出し、この転けやすい地面により転けさせられたことで、私の胸へと着地した。

「……え、柔らっ……なによ、この大きさと形と柔らかさ……っ!生意気っ!!」
「えっ、ちょっ!揉まないでっ!強いっ、それ!いたっ!痛いからぁ!」
「えっ!大きいと思っていたけれど、柔らかくて形もいいわけ!?狡いわ!半分くらい寄越しなさいよぉっ!」
(こ、これじゃ痛すぎて死んじゃうわ!魔法、この子たちの動きを少しの間止めといて!)

さりげなく魔法を使い、なんとか彼女たちから離れることに成功したが、動き出した彼女たちは、どうやらますます苛立っている。

計画がうまく行かず助けられなかったらどうしよう、とレンブラントさんをみる。

完全に目が据わっていた。

そしてレンブラントさんは……隣にいたからわかったの。口からなにか不思議な言葉……悪魔払いの呪文かしら?それをひたすら小声で垂れ流していて、時折殺す、や僕だってまだなのに、などと言っている。話しかけても聞いてくれるような状態ではなかった。

アーサーさんは……笑顔だが額に青筋が立っている。いつの間にか拳を握っていた。しかしいつの間にかしっかり私の前にきて守るように立ってくれている。

みんな私の代わりに怒ってくれるなんて、優しいのね。

ファントムさんは、とみれば、飄々とした顔つきで、あら、彼はあんまり動揺してない?と思ってみていれば……
彼女たちに近づき、ビンタした。それはもうとてもいい音をだして。攻撃力が高いらしく、彼女たちは地面とキスをするはめとなる。

「……この子になにしてくれとんやぁ!!ああん?!!なに黙っとるんや、早よ起きて謝らんか、ワレェ!!」

ヤクザのように恐ろしい顔のファントムさんが、彼女たちを蹴り飛ばし、砂まみれにした。さすがにみていられず、ファントムさんを止めようとする。

「えっ、あっ、彼女たちもう気絶してるわよ……?」
「止めなくていいよ、魔女さん。あの子達、君を愚弄するだけじゃなく、俺たちが触れないとこまで触ったんだ。害虫はちゃんと駆除しなきゃ。」

にっこりと笑う彼の顔は恐ろしい。そしてレンブラントさんはなにかのノートを取り出し見ていた。

「……ああ、そういえば彼女の家はあんなことしていましたねぇ。あちらのかたも、そういえば横領を……。いままでは特に騒ぎ立てる必要はありませんでしたが、やはりきちんと、悪いことはだめだと言うことを国民に示しませんと。
以前の見せしめからずいぶんたっておりますし、タイミングよく見せしめになる餌が見つかるなんて、神はお優しいですねぇ。」

レンブラントさんはなにか怖いことを言っている。私の脳内は、

(見せしめってなに!?もしかしてあのノート、この後宮の人間のプロフィールが乗ってるやつかしらっ!?)

と混乱中である。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

蔑ろにされましたが実は聖女でした ー できない、やめておけ、あなたには無理という言葉は全て覆させていただきます! ー

みーしゃ
ファンタジー
生まれつきMPが1しかないカテリーナは、義母や義妹たちからイジメられ、ないがしろにされた生活を送っていた。しかし、本をきっかけに女神への信仰と勉強を始め、イケメンで優秀な兄の力も借りて、宮廷大学への入学を目指す。 魔法が使えなくても、何かできる事はあるはず。 人生を変え、自分にできることを探すため、カテリーナの挑戦が始まる。 そして、カテリーナの行動により、周囲の認識は彼女を聖女へと変えていくのだった。 物語は、後期ビザンツ帝国時代に似た、魔物や魔法が存在する異世界です。だんだんと逆ハーレムな展開になっていきます。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

最強スライムはぺットであって従魔ではない。ご主人様に仇なす奴は万死に値する。

棚から現ナマ
ファンタジー
スーはペットとして飼われているレベル2のスライムだ。この世界のスライムはレベル2までしか存在しない。それなのにスーは偶然にもワイバーンを食べてレベルアップをしてしまう。スーはこの世界で唯一のレベル2を超えた存在となり、スライムではあり得ない能力を身に付けてしまう。体力や攻撃力は勿論、知能も高くなった。だから自我やプライドも出てきたのだが、自分がペットだということを嫌がるどころか誇りとしている。なんならご主人様LOVEが加速してしまった。そんなスーを飼っているティナは、ひょんなことから王立魔法学園に入学することになってしまう。『違いますっ。私は学園に入学するために来たんじゃありません。下働きとして働くために来たんです!』『はぁ? 俺が従魔だってぇ、馬鹿にするなっ! 俺はご主人様に愛されているペットなんだっ。そこいらの野良と一緒にするんじゃねぇ!』最高レベルのテイマーだと勘違いされてしまうティナと、自分の持てる全ての能力をもって、大好きなご主人様のために頑張る最強スライムスーの物語。他サイトにも投稿しています。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

オネエ伯爵、幼女を拾う。~実はこの子、逃げてきた聖女らしい~

雪丸
ファンタジー
アタシ、アドルディ・レッドフォード伯爵。 突然だけど今の状況を説明するわ。幼女を拾ったの。 多分年齢は6~8歳くらいの子。屋敷の前にボロ雑巾が落ちてると思ったらびっくり!人だったの。 死んでる?と思ってその辺りに落ちている木で突いたら、息をしていたから屋敷に運んで手当てをしたのよ。 「道端で倒れていた私を助け、手当を施したその所業。賞賛に値します。(盛大なキャラ作り中)」 んま~~~尊大だし図々しいし可愛くないわ~~~!! でも聖女様だから変な扱いもできないわ~~~!! これからアタシ、どうなっちゃうのかしら…。 な、ラブコメ&ファンタジーです。恋の進展はスローペースです。 小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。(敬称略)

拾われ子のスイ

蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】 記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。 幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。 老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。 ――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。 スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。 出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。 清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。 これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。 ※週2回(木・日)更新。 ※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。 ※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載) ※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。 ※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...