1000人の特盛召喚記 mobに憧れた876番目の転移者

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交通の都ヘパイドン

7.Eランク

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 ギルドメンバーの起床時間というのは統一されることはない。早起きをする者は、鶏が泣き出す前から既に仕事を始めており、遅い者は昼の鐘を目安として起床をする。
 昼の仕事を主とするか、夜の仕事を主にするかの違いではあるのだが、転移者である縁 緑朗太達は主に前者に分類される。この世界では仕事をする上で、兎に角ギルドの登録というのが必須になる。分類上は職務に就く者にはギルドの許可証が必要になるのだ。

 例えば販売には販売許可証、製造には製造許可証、そして、狩猟や採取には狩猟許可証である。人々はギルドに登録している者をギルドメンバーと呼んで一律にしているのだが、実際にはギルドはギルドでも所有している許可証によって斡旋される仕事は完全に異なる。

 ここで、矛盾をするのが許可証を必要としないギルドメンバーが存在するということだ。裏ギルドとかモグリメンバーと言った非合法な存在ではない。誰もが1度は確実に通らなければならない道に在るそのメンバーこそ、【ニュービー】と呼ばれるFランクメンバーである。
 彼らに回される仕事は街のゴミ拾いに始まり、子供の世話、果てはペットの散歩まで。資格などを必要としない雑務というよりお手伝いに近い感覚で頼まれる。当然、そのお手伝いで得られる賃金は安い。果物を2つ購入すれば無くなってしまうような低賃金である代わりに、ギルドの任務をこなすということに慣れさせることと、街の人々に面を通す目的もある。それまでの業務実績や戦闘訓練の内容、ギルド職員の評価の3項目に渡った評価を受けることで、ようやくEランクへと昇格を出来るようになるのだ。

 「僕たちはちょっと前まで街中のゴミ拾いをしてたってわけですよ。」
 「そうなんだ…なるほど、確かに社会貢献は大事だな。」
 「ロクさんはどんな仕事をやってたんだ?」
 「昨日はサンタリアの【カイザーハーゲン】ってパン屋だな。算術が得意なんで、雇ってもらえたよ。」

 訓練場に木剣同士がぶつかる音が断続して響き渡る。Fランクパーティである自由の剣のトーリとヤングユング兄妹、緑朗太が模擬戦をしているところであった。今は緑朗太とトーリが戦い、ヤングとユングは見学である。1対1を2つでやれば良いだけなのだが、ヤングとユングは互の手の内を知り尽くしているためにほぼ永久に決着がつかない泥沼の試合となる。結局、体力的に有利な兄のヤングが勝つのだが、試合決着にかかる時間を考慮すると、寧ろやらないほうがいいんじゃない?という結果になり、見学を余儀なくされる。
 トーリは両手で持つことでようやく触れるサイズのツーハンデッドソードを武器とし、緑朗太は槍と腰に差したショートソードを得物としている。
 訓練を開始してから今日で通算6日が経過していた。訓練を開始してから2日目に起きた出来事は、次の日に正式に再戦を申し込み、ボコボコのこてんぱんに叩き潰されたことで後腐れないことになった。緑朗太が気にしていただけであって、マーヴィスは特に気にも留めていなかったのだが、諦めずに戦い続けた結果、今では訓練中に1回は倒されることが無いようになっている。

 マーヴィスにしてみれば、2日目の様な劇的な成長がどこかしらであるのではないだろうかと期待をしているところがあったのだが、今のところ人並みよりは成長速度が速いが、異常と呼べるほどではないというところである。超大型ルーキーから大型ルーキーに格下げである。が、周囲の評価は異なっており、1度でもマーヴィスに勝つことが出来た新人!ということで、緑朗太へのパーティのお誘いがこの数日引切り無しで続いており、1度だけ強引に事を進めようかという輩まで出てくる始末である。その1度の際には拓郎が駆けつけ、そのギルドメンバーを拘束することで事なきを得たが、以降も同じことが起きる可能性を考慮し、ギルド側に保護を依頼したのである。
 これにはリヴィも二つ返事で了承した。寧ろ、なんでそんな大事なことを伝えなかったのかとマーヴィスを叱責したほどだ。怒られて見る見る内に小さくなっていくマーヴィスを見て、クラッドが「尻にしかれてる」発言をしてしまい、その日の訓練は散々なったものだ。
 かくして、その後は無事にギルドメンバーとしての日々を過ごしている緑朗太は今日も依頼と訓練に明け暮れるのであった。

 そう、緑朗太も3日目から訓練に加えて依頼をこなすようになっていた。緑朗太の主な職場は早朝に賑わいを見せる飲食店や青果店等が軒を連ねるサンタリア通りがメインとなる。

 この世界では転移者が多いことから、平成日本の計算方法などが流通しているものとばかりに思っていた。だが、実際にはギリギリ四則演算が可能といったところであり、単式簿記はあれども複式簿記は存在がしなかった。転移の年齢層も関係があるのかな?と思ったのだが、そうではない。緑朗太達のように1000人で送られるということは非常に稀であり、先輩転移者である黄馬拓郎の時のように10人程度の人数で送られるのが一般的なのだとしたら、少なく見積もっても20億を超える人口を誇るこの国での流行は困難だろう。
 緑朗太の主な仕事は複式簿記を使った損益計算書の作成であり、その日1日の売上や支出などを計算し、細かいズレ等を指摘をする――通常、販売許可証等を所有している者達がやらねければならない仕事である。

 「よっ、ほっ!!」
 「トーリ、確かに君の1撃は怖いけどそれだと足元がお留守だぞ?」
 「ロクさん、僕はあくまでも攻撃役!防御は仲間に任せるんだ!!」

 雄叫びをあげんばかりの裂帛の気合を籠めた上段の唐竹割りを放ち、緑朗太にあっさりと躱される。槍の距離を潰された緑朗太であったが、トーリの剣の上に足を置いて動きを阻害し、腰のショートソードを引き抜いてトーリの首元に押し当てる。これで、本日の戦績は緑朗太の3戦3勝である。

 「くっそー!剣を抜かせるところまでは行ったんだけどな!」
 「段々と動きが良くなってるけど、やっぱり武器に振り回されてるんじゃないのか?もっと軽いロングソードとかあるだろうに…」
 「トーリは前にマーヴィスさんに負けたのは、自分がショートソードの柄を叩ききれなかったのが原因だって嘆いてるの。」
 「そうそう、それに、でかい武器を振り回すのはロマンだーって訳のわからないことを言って聞かないのさ。」

 「「ねー」」と仲良く首を傾げながらおちょくる兄弟を「うるせー」と叫びながらトーリが追いかける。緑朗太は、こんな身近な所にもロマン武器を追い求める同士がいるということに感動を覚えると同時に、このことは拓郎にも伝えようと心に決めるのであった。

 「お前ら、ちゃんとやってるか?」
 「マーヴィスさん、おはようございます。」
 「「おはようございます」」
 「お、おは…ようございます…」

 約1名既に頑張りすぎている者が出ているけれど、見慣れた光景なのかマーヴィスは気にせずに今日の訓練メニューの説明に入る。メルダ、ムーザ、クラッドの3人はギルドの依頼で夕方まで拘束をされる予定なので、今日はほぼこの4人での訓練となる。予定だったのだが…。

 「緑朗太は今日は別メニューだ。トーリ、ヤング、ユングの3名は今から言う指示に従って動くように。」
 「「「はい!」」」

 元気よく返事をする3人にマーヴィスが基礎体力向上と其の後に模擬戦を行うことを伝え、いつものように走り込みを命令する。3人が場から離れたところで、マーヴィスは緑朗太へと向き直り唐突に「明日暇か?」と、予定を訊ねた。
 明け方からカイザーハーゲンでの仕事依頼を受けていることを伝えると、マーヴィスは申し訳なさそうに「明日はキャンセルだ。ちょっとお前に受けてもらいたいものがある。」と告げる。通常、ギルドで受けた依頼をキャンセルするとなった場合、失敗扱いとなってしまうのだが、今回はギルド側の都合ということなので、免除扱いになるとのことだったので、問題はないのであるが――そこまでして緑朗太にやらせたいことがあるのかと、試しに訊ねてみた。答えてくれないと思っていたところ、申し訳なさそうにしていたマーヴィスの表情が途端に明るくなり「喜べ、明日お前さんの昇級試験を執り行う」と宣言した。

 これに一番驚いたのは、緑朗太ではなく自由の剣の面々であった。走り込みをしていたのだが、マーヴィスがあまりに興奮をしてしまい、声を出してしまったところを聞かれたのだ。走り込んでいるときよりも駆け足で緑朗太に近づき、口々に祝福の言葉を投げ掛ける。
 まだ試験設けてないのにどうしておめでとう?と思ったが、試験といってもペーパーや実技といったものはなく、昇格実績に達した者におめでとうと伝えるだけの言葉だけの試験であり、実質既に合格しているも同然なのである。

 こうして事実上の合格告知の翌日、緑朗太が異世界に転移をしてから17日目、ギルドメンバーになって丁度1週間になる朝を迎えた。

 いつものようにギルド会館に訪れた緑朗太がカウンターに向かうと、普段緑朗太への対応はリヴィが一任されているのだが、今日に限っては薄藍色のチリチリとした髪が特徴的な男性【スグー】が対応を任されていた。パッと見では黒髪なのかと思われがちだが、この世界でも珍しい黒縁の眼鏡を掛けており、リヴィやマーヴィスの様に、血色が良いギルド職員の中では痩せているのも、どこか浮いているような印象が伺える。

 緑朗太を待たせ、スグーは紐で縛られた1枚の羊皮紙をカウンターの奥から持ってくる。丁寧に丸められたそれの紐を解けば、そこには【Eランク認定証】と書かれており、これで正式にEランクに昇格を果たしたということになる。
 1週間。これは、現在設定されている昇格日数の最短記録である。別にそれが特別というわけではない。過去にも大勢おり、拓郎やマーヴィスもその内の1人であった。自由の剣はまだ訓練の履修上の問題で遅れているのだが、早ければ3日後には昇格ができるだろう、とのことだ。
 それを聞かされたトーリ達の喜びようは数日間共に訓練を受けていた緑朗太にとっても共感できるものであり、ついついカッとなって依頼報酬全てを使って昨日の夜は酒場で盛り上がってしまった。

 「大丈夫ですか?」
 「ただの二日酔いですから…後でグリーンポーション飲むから大丈夫です。」

 緑朗太は二日酔いと、凄まじい苦味の別名緑汁薬の味を思い出して顔を青くさせる。これも訓練2日目の夜から引き起こった現象なのだが、それまでの緑朗太はどれだけ酒を飲もうとも泥酔や酩酊と言った状態になることはなく、それどころか酒に酔うという感覚を楽しむことができなかった。人知れず緊張をしていたのか、あの夜にそれらが解消できたのか、以降は普通に飲みすぎれば二日酔いが起きるようになっていた。

 「まぁ、大丈夫ということでしたら説明を続けます。今回、Eランクに昇格を致しましたが、EランクからDランクへの昇格の際にも昇格試験が存在します。こちらは実績等ではなく、筆記試験と技能試験の2種類になります。筆記試験に関しましてはいくつかの専門分野の知識が必要になりますので、時間がある際には会館横の施設をご利用ください。技能試験は試験用のクエストを発行致しますので、そちらを受注していただくという形式になります。主に採取なのですけれど、希に討伐クエストを設定される方もいますね。」
 「ランダムってことですか?」
 「これに関してはお決めになるのはギルドマスターですので、何とも言えません。昇格には必ずギルドマスターの許可が必要になり、ギルド職員はどのようなクエストをいつ頃発注するのかも聞かされません。」
 緑朗太は未だ見ぬギルドマスターの姿を想像し、偏屈な人ではないといいな、と心の片隅で期待をする。
 「説明を続けます。筆記試験ですがこちらは1週間で2回実施されます。どちらか片方でも合格をすれば問題ありません。問題は全部で50問。販売、製造、狩猟の3分野に別れていますが、出題をされるのは基本的な内容だけですので、一週間も勉強をすれば問題ないでしょう。ちなみに私のお勧めは販売ですね。緑朗太さんは聞く所によると算術に長けているようですので、次回の試験では大いに期待が持てると言えます。」
 スグーの妙に熱い眼差しを受け、若干引き気味になりながらも成程と頷いておく。このまま試験を受けさせられるんじゃないかと言う勢いの中、「お、丁度いいところに来たか」と、スグーの後ろから野太い声が聞こえてくる。マーヴィスだ。
 「緑朗太の後ろ姿が見えたから、説明を受けてるところだと思ってたんだが、もう話は終わったか?」
 「マーヴィスさん、今から私が彼に経理経営、数字の素晴らしさを語るところなんです。」
 「そういうのを話が終わってるっていうんだよ。緑朗太、ちょっと裏に付き合え。」
 内心ホッとしながら緑朗太は言われるがまま立ち上がって裏に行こうとするが、それをスグーが呼び止める。なんだろう?と不審がる緑朗太にスグーはカウンター越しに右手を差し出し、「昇格おめでとうございます」と賛辞を投げかけてきたので、その右手をしっかりと掴み「ありがとう」と返礼をするのであった。

 緑朗太がマーヴィスに連れられて訪れたのは、ギルド会館裏にある買取りカウンター、しかも外側ではなく裏側であった。ズラリと並ぶモンスターの死骸に、見たこともない怪しげな薬品の数々。強烈な臭いを放ちながら山積みになっている謎の薬草らしき草々。
 初めて訪れる場所に、目を輝かせていた緑朗太をマーヴィスが呼びかける。彼が立っているのは山積みになった草の傍であり、近付くのを躊躇させてしまいそうになる。だが、行かないわけにも出来ないので近寄ると、近付くに連れてその臭いは増すばかりである。

 「これがロクハラ草だ。グリーンポーションはこれを煎じることで製薬される。こいつはお前も感じている通り、強烈な臭いを放っているが、摘む前は至って普通の草でしかない。茎の部分を千切ることで植物内を循環する体液が外に漏れる。それがこういった臭いを周囲に撒き散らすんだ。」

 試しにと1つ摘み上げたロクハラ草は、言われたとおり茎の先からドロリと透明な体液を垂らしている。マーヴィスが圧迫させることで更に漏れ出たことで、緑朗太は至近距離から臭いを嗅がされる羽目になった。曰く、これを摘んだのはEランクのパーティーで、先日リヴィに教えてもらった依頼の納品物らしい。

 「個人のクエストで納品する分には特に問題はない。品質はやや悪いが、これで突っぱねてくるやつはいないだろうさ。だが、ギルドで買取りとなるとそういうわけにもいかない。魔物と同じできちんとした買取基準が存在し、こういった状態の物を持ってきたら基準値よりも下げて買い取らないといけなくなる。」

 マーヴィスが特に茎が長く残っているロクハラ草を手にすると、鋏で短めに切り直す。さっき見せられたロクハラ草とは異なり、マーヴィスの切った茎からは液体が一切漏れ出ない。カットの瞬間、茎を潰して漏れ出ないようにするのがこの草の正しい摘み方だとマーヴィスは続けた。

 「狩猟許可証を手に入れるためには、知識を所有していればそれだけでいいというわけではなく、こういった技術的な要素も必要になる。もしもわからないことがあるなら、手が空いた時にでも教えるからいつでもここに来い。これも訓練の一環だ。」

 とりあえず、今のように長い茎を剪定していけと唐突に始まった訓練。籠5つに山積みになったロクハラ草を前にして、緑朗太のひたすら地味な訓練が幕を開けた。
 
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