1000人の特盛召喚記 mobに憧れた876番目の転移者

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交通の都ヘパイドン

10.誘拐

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 「目標の様子はどうだった?」
 「駄目だ…中に篭って喧嘩をしているが、今日はもう出てくる気配はないな。」
 「そうか…ならばまた明日以降だな。」

 緑朗太の存在に気づかずに怪しげな会話を続ける2人に、耳を傾ける。会話の内容からどうもカティを誘拐することを諦めておらず、このままだと明日もまた同じことをするのだろう。その場で取り押さえるか――武器は手元にないが、マーヴィスに合図を送ればすぐにでも用意をしてくれるはず。だが、緑朗太はこいつらが単独でないのならば、また同じことが繰り返されるであろうことを危惧していた。ジョッキを口に運びながら然も何でもないふうに装う。マーヴィスも普通に働いているように見えるが、時折こちらの様子を伺っている。

 「あの時に連れて行ってれば楽だったんだ。」
 「そういうな。あそこでは人目がありすぎた。無理に動こうものなら騎士に取り押さえられる可能性もあったしな。」
 「ちっ…あの野郎…なんて名前だった?」
 「さあな。あのガキも客だとしか言ってなかったしな。それより先方はなんて言ってる?」

 お客さんとしか言わなかったカティの思わぬファインプレイに心の中で感謝をし、いよいよ以て会話は緑朗太が追求したかった内容になる。どうも男たちは誰からか支持を受けて行動をしていたようだ。ガウディはこの2人が執拗に武器を作れと迫ったと言っているが、どうにもこいつら用の武器を作らせようというわけではないらしい。この辺りの話は明日にでもガウディに聞こうと、心にメモしておきながら耳を澄ませる。

 「男爵様はとにかく早くと言っている。明日にでもあのガキの身柄を無理やりにでも拐ってやらせるしか。」
 「やめとけ。どこで話を聴いてる輩がいるかわからないんだ。」

 気付かれたか?ジョッキを掴む緑朗太の手に力が篭められ、その様子にマーヴィスも不味いかと構える。そんな人知れず緊張を高める2人の横合いから、聴き馴染んだ元気な声が投げられる。
 
 「おーい、ロクさーん!」
 
 依頼を終えたトーリ達自由の剣の面々である。今日の依頼の報告を終わらせ、酒場にいる緑朗太に気付いたらしい。件の2人の視線がトーリ達に向けられて、場所を移動しようと立ち上がる。こちらに来る集団がいるのであれば、これ以上の内密な話は出来ないと判断したのだ。マーヴィスが2人に近寄って会計を済ませると、2人はさっさと酒場を後にする。トーリ達は入れ違いに男たちが座っていたテーブルに着席をし、緑朗太は慣れぬことをした心労からか、テーブルに前のめりに突っ伏した。

 「どうでした?Eランクにもなると覚えることって沢山あるんじゃないんですか?」
 「あれ?どうしました?」
 「馬鹿、俺たちよりも忙しいんだから疲れて当たり前だろ!?」

 途端に騒がしい空気に包まれ、それまでの緊張から解放された緑朗太はトーリ達に人知れず感謝をする。緑朗太の2日分の稼ぎが飛んでしまったが、自由の剣全員にエールを奢るのであった。

 夜、マーヴィスが拓郎を酒場に呼び寄せ、緑朗太がシムを連れてきて会議が始められた。ガウディも呼ぼうとしたのだが、当の本人が街を歩きたがらなかった事と、恐らく例の2人組が監視をしている可能性もあるので下手に動かすのは危険ではないかという判断だ。
 マーヴィスに情報を伝えはしたのだが、それだけでは動けないということで拓郎を、ガウディに関して知っていることをシムに訊いておこうと言うことで呼んだのだ。

 「男爵か…残念だがそれだけだと情報が少なすぎて動きようがないな。」

 拓郎もマーヴィスと同じく、情報があまりにも少ないので動けないということである。街に出回っている情報の中にも今のところ不審な物がなく、この町のギルドメンバーではないという前情報通り、あの2人のいう男爵も別の街に居るのであろうと推測できる。

 ガウディに関して何か特別なことがないのか?と、シムに話の矛先が向く。話しにくいことであるとわかってはいるが、それでも犯罪が起こるかもしれず、その背後には爵位持ちまでいるとなればシムも動かないわけにはいかない。1人でどうこうなる話ではなく、ギルドに正式にクエストとして依頼の発注をしないとならないのだ。本来はガウディがやるべきことであるが、偏屈なガウディのことだ。絶対に依頼をしないことは目に見えている。

 「私とガウディ氏が出会ったのは3年前に遡ります。ですが、ガウディ氏ではなくカティの父と出会ったのは私が30年前のギルドにも登録をしたばかりの新米だった時です。」

 30年以上前、それは魔王の驚異が今ほどではなかった時代。Eランクのギルドメンバーであるシムは1人の若者に出会ったという。その若者こそ、カティの父親である。カティの父親は黒髪の持ち主であり、周囲の人間から忌避の対象として蔑まれていたのだが、そんなものを気にも留めぬ強い男であった。シムもカティの父親を周囲同様に忌避していたのだが、とある出来事があって彼を親友と認め、互いに研鑽を積もうと約束をしたらしい。シムはこの街で工房の作業に努め、この街での仕事が厳しくなったカティの父親は一念発起し、街を捨てて外の世界へと足を踏み出した。

 20年以上経ったある日、カティの父親が1人の女性を伴ってヘパイドンへと戻ってきた。女性…見た目からそう形容して良いのかは定かではない。何故ならば、彼女はドワーフの血筋であり、見た目だけならば幼子とは行かずとも少女であったからだ。
 そんな彼らは今のガウディが住んでいる工房に住まうようになり、街の中で爪弾きの様な扱いを受けながらも、2人で慎ましく工房を切り盛りしていた。シムは彼らのことを心配し、応援するとともに、カティの父親に師事することでその技術を手に入れ、地位を向上していくのである。
 
 カティの父親はこの街を飛び出した後、街から街へと渡り歩いてドワーフの穴ぐらまでたどり着き、彼女の父親であるガウディと知り合った。ガウディは当初こそ相手にすらしなかったのだが、彼の娘であるカティの母親が一途な姿を見せる彼を慕うようになり、彼を仕方なしと弟子扱いするようにしたのだという。ドワーフの技術を身につける為、そしてカティの母親の為、その男は身を削らんばかりに日々を過ごしたのだと言う。

 「ですが、母親の方はカティを産んですぐに意識を失って帰らぬ人となりました。カティの父親は残されたカティを男手一つで必死に育てようとしたのですが……。」
 「……4年前か。」

 4年前という単語に拓郎の体がピクリと震える。当時、最前線で戦っていた勇者の仲間である彼にとって、あまりに衝撃的で心に大きな傷を負った出来事である。

 「はい。確かに4年前のあの事件で勇者は命を落としてしまいました。ですが…。」

 ヘパイドンにしてみれば、勇者が街を守りきったという功績の方が目立つのだが、周辺諸国からしてみれば勇者が魔王軍に破れたということの方が大きかった。だが――。

 「一部の貴族の中で勇者の功績に悪い意味で目をつけた輩が出てきたのです。恐らく、それが今回の件に関わっているのでしょう…。」
 「悪い意味…あ。」
 「あれか……。」

 拓郎とマーヴィスが一体貴族が何に目を付けたのかが思い至ったようである。マーヴィスは拓郎を気遣い、当の拓郎は目頭を押さえて苦しそうに歯を食いしばっている。そして、シムが続けようとした説明の続きを拓郎が引き継ぐ――。
 

 「勇者の武器……あの刀が…。」

 
 日本刀――【折れず、曲がらず、よく斬れる】の三拍子が揃った日本固有の製造方法で造られ、日本では芸術品としても価値が高く、一振り何千万という品物もある。だがその殆どは製造方法が失われてしまい、古くから伝わる制作法は現代では既に失われている為に再現は不可能とされており、当時の刀は同じ刀という分類であってもオーパーツ扱いである。
 そんな日本刀がこの異世界にて再現されていた。その事実にいつもの緑朗太であれば「テンプレキター」と喜んでいるところなのだが、さすがにこの空気の中でそれをいうようことはできない。拓郎のかつての仲間であり、ガウディが打った武器であり、そして今回の騒動の発端となっているのである。

 「刀っていうと……日本刀か?しかしどうやって製造方法が…」
 「嗚呼、それでしたら…。」

 答えようとするシムの口が固まる。知ってはいるのだが、それを口にして良いのか、それを悩んでいるのだ。だが、語らないシムの代わりにマーヴィスが口を開いた。

 「カティの父親は星の流れ者だったんだ。」
 「マーヴィスさん!!」
 「シムさん。黙っていてもこいつらにはいずれバレる。こいつらも星の流れ者なんだ。」

 突然のマーヴィスの告白に、それまで俯いていた拓郎も顔を上げて緑朗太と言葉を失っている。星の流れ者…30年以上前に既に存在が確認されていたということにも驚きなのだが、それがカティの父親であるということに更に絶句している。
 同様にシムもこの2人が星の流れ者であると聞かされ、互いに見つめ合うような形になる。
 
 「あの人の名前は【ユーヤーベ】。珍しい名前の人だし、生まれつき黒い髪は目立つっていうのにいつの間にかこの町にいた人だった。当時の俺はまだまだ尻の青い鼻垂れだったが、あの人はいつも突拍子もないことを言っては笑わせてくれたよ。」

 その名前を緑朗太と拓郎は口の中で反芻させ、恐らく日本人の男性であろうと推測をする。【ユーヤーベ】ではなく【ユウヤ・アベ】だ。その人物がどういった人物かまでは定かではないが、日本刀の製法に詳しいとなると、鍛冶の職業についていたか、或いは緑朗太と拓郎とはまた違った世界からの転移者だったのかもしれない。
 今となっては確認をする術がなく、その技法を唯一知るのはこの世界の技術を教える代わりに教わったドワーフのガウディだけだとシムは告げる。

 「つまり、貴族の連中は勇者と同様の武器を手に入れたい。もしかしたらガウディ氏が所有しているか、そうでないにせよ彼さえいれば何本でも造れますから。」
 「その…カティの父親は…」
 「はい。推察の通り、彼は殺されました。勇者の武器を作ることを頑なに拒み続け、その結果何者かによって…。」

 シムの拳が皮を引きちぎる音を立てながら握り締められ、拳の隙間から血を溢れさせて地面へと垂れ流させる。彼にとっても余程思い出したくはない出来事だったのだろう――だが、漸く今回の敵の狙いが明らかになった。敵は唯一勇者の武器を打てるガウディに、勇者の武器に匹敵する武器を手に入れることが目的だ。ならば、ガウディを見張ることで敵が自ずと尻尾を出し、そこを捕まえればいいのだ。
 
 問題となるのは実行犯を捕まえたところでその背後に繋げられるかどうかだ。尻尾を切られてしまえば第2第3の誘拐犯を生み出すことになる。そうなると鼬ごっこだ。ガウディを死んだことにでもすれば来ないのかもしれないが、人の口に戸が立てられない。より強い権威で蓋をしても、恐らく裏ギルド等のはぐれものを使うことだろう。黒幕を吐かせる事が出来れば、裁判で勝てるかもしれないとマーヴィスが呟くが、そう都合よくはいくまい。

 「あ…」

 皆が迷走を続ける中、緑朗太はとある方法を思いつく。だが、この方法を成功させるにはリスクが伴う。だが……地面に置かれた槍に緑朗太の視線が落ちる。他の具体案が出ないのであれば、この方法を実践させる他ないのだろう。
 緑朗太が何かを思いついたことを察した3人の視線が集まり、緑朗太は覚悟を決めて内容を話し始めた。



 翌日、朝早くにギルド会館に向かった拓郎とは別行動を開始した緑朗太は、予定通りにタベスへと向かう。シムがギルドにクエストを発注したのだが、その難易度は最低でもC以上が要求される。最悪の場合はカティが街の外に連れ出される状況を考慮し、遠距離の追跡が可能なギルドメンバーに依頼を出すということだ。
 当然ながらEランクの緑朗太には受けることなどできない。そこで矛先が向いたのは誰でもない、拓郎だ。騎士であるが、ギルドメンバーでもある拓郎のランクはA。この街で数少ない高ランクメンバーである。
 普段は街を守るための騎士として勤めているが、この日限定で復帰をすると決意を固めてくれた。彼も、嘗ての仲間である勇者の武器が悪用されるとなれば黙っていられなかったのだ。

 タベス通りの工房は、朝から人々の熱気に合わせて稼働を始めており、いつも通りの活気に満ち溢れている。
 目的地であるガウディの工房に到着した緑朗太は、すみませーんと工房裏にも聞こえるように何度も声で呼びかける。その声に反応を示したのはガウディではなく、カティである。カティは緑朗太の姿を見るや一目散に駆け寄ってきて「お客さん!!」と飛びついてくる。

 「カティちゃん、おはよう。」
 「うん、おはよう!武器を作ってもらいに来たの!?」
 「それなんだけど、今日はおじさんと一緒にお爺さんのお客さんになってくれる人を探しに行かない?」

 違うと否定されて顔色を暗くさせたカティだが、続く誘いに「うんっ」と喜色を浮かべて元気に頷いた。

 「お爺ちゃーん!ちょっと遊んでくるねー!!」
 「なんじゃと?カティ、ちょっと待て!!」

 カティは工房裏のガウディの静止も聞かず、緑朗太を先導するように手を引きながら走り出す。ガウディの声を背後に聞きながら緑朗太は肩越しに背後を振り返り、工房の影に身を潜ませようとする青い髪を視認していた。

 2人がやってきたのはジョスク通り。ここに立ち並ぶ武器を見るお客さん達にカティは声をかけて回った。普段なら渋い顔をする店員たちも今日は何も言ってこない。今の時間帯ならば上客も来るわけではなく、カティのあの行為自体が見慣れたものなので誰も咎めようともしない。

 数分後、武器が並ぶ露天の1つから「そこの兄ちゃん、ここで武器見ていかないか?」と緑朗太めがけて声が掛けられる。緑朗太はカティを呼び寄せ、共に武器を眺めている。カティも緑朗太を真似てジーと音が出そうなほどに見入っている。

 「うーん、ここにはあんまり良さそうなのはないね。」
 「なんだい、冷やかしかよ。それじゃあ帰ってくんな!!」

 緑朗太の発言に気を悪くした武器屋の店主は、突き放すように緑朗太を突き飛ばし、さっさと去れと言わんばかりに手で追い払う仕草をする。再びカティと手を繋ぎながら移動を再開するのだが、カティの呼びかけに応じてくれるものはなく、ジョスク通りの端まで移動をしてしまった。

 「お客さん…いなかった…。」
 「今度は別のところに行こうか。今だとサンタリアは大混雑してるだろうし…ウォッカかな?」
 
 まだ諦めないでと言わんばかりにカティを励ます緑朗太に、カティも諦めかけていた心を奮い立たせて「うん!」と元気よく頷く。

 だが、ウォッカは所謂夜に本気を出すような歓楽街。昼間は眠ったように静かな街であり、人気もこの街の中で最も疎らだ。だが、そんなことは幼さゆえか知らぬカティは、兎に角ここでも頑張ろうと意気込みを見せている。
 
 「どうして皆道路で寝てるの?このままだと風邪ひいちゃうよ?」
 「皆人生に疲れてるんだよ。起こさないように静かにお客さんを探そうね。」
 「うん。カティ静かに頑張るよ。」

 口元で人差し指を立てて「しー」と可愛らしい動作のカティに思わず顔を綻ばせ、ウォッカ通りを歩く。時折聞こえてくる「彼女ーおじさんと飲もうぜー」とか「昼間からお盛んだなー」という言葉にカティが「お盛んって何?」と、分からない単語を緑朗太に訊ねてくるので緑朗太の神経は見る見る削られていく。そうして歩き続けていると、2人の前に目の部分に2つの穴が空いた袋を頭に被った男が飛び出してきた。緑朗太はカティを抱き寄せ、握る手の力の強める。カティもお客さんではなく、不審者だと認識したのかいつものように無邪気に声をかけたりはしない。

 男の手に握られたナイフは、この街でもよく見かける数打物である。だが、自分とカティを傷つけるのに十分すぎる危険度であり、警戒をする緑朗太。そんな2人を嘲笑うかのように袋で見えないはずの男の口元が笑みを浮かべたように見えた。

 次の瞬間――緑朗太の後頭部に鈍い痛みが襲い掛かった。彼は何が起きたのかもわからず、カティを抱きしめたまま、前のめりに倒れ伏して意識を暗転させた。
 緑朗太の背後にも同様の格好をした輩がおり、その手には緑朗太の頭の半分程の石が握り締められている。付着した血が滴り落ち、致命傷かそうでないにせよしばらく意識が回復できないような怪我であることは伺える。

 「こいつ、面倒な倒れ方してやがるな。腕を切断するか?」
 「その前に他のやつらが来たら面倒だ。さっさとこいつごと娘を連れて逃げるぞ。」

 突然抱き抱えられたまま、地面に倒されてパニック状態に陥っているカティの口に猿轡を噛ませ、両手両足を縛る2人組の男。カティを離さない緑朗太の両手と両足も同様に縛り、2人を大きな袋で包み隠し、そのまま路地裏へと消えて行くのであった。

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