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3章
3.謎の液体
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ソヨノにあのあと何度も念を押された。
・・・なんでだろー。ナナさんは稀に見る美人なのでって・・・いやいや、僕みたいなヒモニート誰も襲わないよ?(もはや自虐)
ソヨノは僕とリューの服を買いに行ってくれてる。
・・・・・・そう言えば、今朝の夢。神様がリューを条件付きで助けてくれるって夢・・・やっぱり夢だったのかな?
もし夢であったならすごく恥ずかしい。
・・・・・・そんなに神様のこと考えてたのかな、僕。
そう思うと血の気が引くようで、自然と頬が熱くなったり・・・・・・僕の顔色とっても忙しい。
「リュー・・・・・・ほんとに神様が助けてくれたら良いのにね」
ドンドンドンッ
え・・・・・・!?
突然馬車の扉が叩かれた。
「すみません・・・・・・助けて、、下さい――」
バサッ
外で何かが倒れた音がする。・・・もしかして、人?倒れちゃったの・・・・・・?
僕はソヨノにあれだけ言われていたのに扉を開けた。
だってもし人だったら助けてあげなくちゃっ!!
「・・・・・・あのぅ・・・・・・・・・?わっ!!」
扉の前で旅人のような装いをした男の人が倒れていた。・・・髪の毛ぼさぼさだし、無精髭も生やしていて決してイケメンとは言えない。
べ、別にイケメンだったら助けるって訳じゃないからねっ!
「大丈夫、、ですか・・・・・・?」
「・・・・・・・・・ぅ・・・・・・」
「あの――」
「・・・・・・腹へった・・・・・・・・・」
あ、行き倒れってやつ?
僕は今日のお昼にと思って用意していたサンドウィッチをウエストポーチから出した。
「どうぞ」
このウエストポーチってすごいんだよね~。食べ物とか、服とか、色んな物を入れられるんだ。しかも無限に。
「うっ・・・・・・かたじけない・・・」
旅人さんは倒れながらムシャムシャし始めた。手の中がなくなる頃に僕はウエストポーチから皮袋を取り出す。確か、保存食みたいなのあったよね・・・・・・。少し固めなパンと干し肉かな・・・?
「少ないんですけど、これも良かったら」
今度は旅人さんは僕の手から奪うように受けとると口の中いっぱいに入れてもぐもぐし始めた。・・・なんか、ハムスターみたい。可愛い。
「ありがとう!!おかげで助かった・・・。僕はドラング・ダレンシャン。エルレシオンを旅して回ってたんだけど・・・・・・」
目が合った。
「あ、その・・・・・・、えっと・・・・・・とにかくありがとう!!あっ!お礼にこの薬をあげる!!・・・実は君の馬車を教えてくれた人がいて、、きっと君なら助けてくれるって、、、えっと・・・信じられないよね?ごめんっ、その人にお礼としてこの薬を渡してやれって・・・・・・」
「え?」
「あ、あっと、え、僕、、もう行くね!!とにかくありがとう!!」
ドラングさんは僕の手に緑の液体の入った小瓶を持たせるとわたわたしながら、走って行ってしまった・・・。
何だったんだろう・・・・・・。
「忙しい人だなぁ・・・・・・ふふっ」
「・・・・・・ナナ、、さん?」
っ・・・・・・!?そ、ソヨノ・・・・・・。
「お、おかえり~」
「はい・・・只今、戻りました。・・・・・・中に入りましょう?ナナさん」
ソヨノの目は笑っていない。口許だけあの可愛い笑顔なんて!!怖いです!!ソヨノさん!!
でも、ソヨノは理由を言ったら許してくれました。
良かった良かった!!メイガ2が現れるかと思ったぜよ~まっこと怖かったぜよ~。
「それで・・・・・・その薬は?」
ソヨノは僕の持っている緑の液体に顔を顰めて言った。まぁ、そんな反応になるよね・・・・・・。
ふと、僕はリューを見る。
「もしかしたら・・・・・・リューかもしれない」
「え?」
「分からない。確信はないんだけど・・・・・・」
確信はない。でも・・・・・・確信に近い。
しかも、ドラングさん『この薬を渡してやれ』命令口調じゃない人が命令口調するとなんか違和感だった。
もし、変なものだったら怖い・・・けど。
「リューに飲ましてみる」
・・・なんでだろー。ナナさんは稀に見る美人なのでって・・・いやいや、僕みたいなヒモニート誰も襲わないよ?(もはや自虐)
ソヨノは僕とリューの服を買いに行ってくれてる。
・・・・・・そう言えば、今朝の夢。神様がリューを条件付きで助けてくれるって夢・・・やっぱり夢だったのかな?
もし夢であったならすごく恥ずかしい。
・・・・・・そんなに神様のこと考えてたのかな、僕。
そう思うと血の気が引くようで、自然と頬が熱くなったり・・・・・・僕の顔色とっても忙しい。
「リュー・・・・・・ほんとに神様が助けてくれたら良いのにね」
ドンドンドンッ
え・・・・・・!?
突然馬車の扉が叩かれた。
「すみません・・・・・・助けて、、下さい――」
バサッ
外で何かが倒れた音がする。・・・もしかして、人?倒れちゃったの・・・・・・?
僕はソヨノにあれだけ言われていたのに扉を開けた。
だってもし人だったら助けてあげなくちゃっ!!
「・・・・・・あのぅ・・・・・・・・・?わっ!!」
扉の前で旅人のような装いをした男の人が倒れていた。・・・髪の毛ぼさぼさだし、無精髭も生やしていて決してイケメンとは言えない。
べ、別にイケメンだったら助けるって訳じゃないからねっ!
「大丈夫、、ですか・・・・・・?」
「・・・・・・・・・ぅ・・・・・・」
「あの――」
「・・・・・・腹へった・・・・・・・・・」
あ、行き倒れってやつ?
僕は今日のお昼にと思って用意していたサンドウィッチをウエストポーチから出した。
「どうぞ」
このウエストポーチってすごいんだよね~。食べ物とか、服とか、色んな物を入れられるんだ。しかも無限に。
「うっ・・・・・・かたじけない・・・」
旅人さんは倒れながらムシャムシャし始めた。手の中がなくなる頃に僕はウエストポーチから皮袋を取り出す。確か、保存食みたいなのあったよね・・・・・・。少し固めなパンと干し肉かな・・・?
「少ないんですけど、これも良かったら」
今度は旅人さんは僕の手から奪うように受けとると口の中いっぱいに入れてもぐもぐし始めた。・・・なんか、ハムスターみたい。可愛い。
「ありがとう!!おかげで助かった・・・。僕はドラング・ダレンシャン。エルレシオンを旅して回ってたんだけど・・・・・・」
目が合った。
「あ、その・・・・・・、えっと・・・・・・とにかくありがとう!!あっ!お礼にこの薬をあげる!!・・・実は君の馬車を教えてくれた人がいて、、きっと君なら助けてくれるって、、、えっと・・・信じられないよね?ごめんっ、その人にお礼としてこの薬を渡してやれって・・・・・・」
「え?」
「あ、あっと、え、僕、、もう行くね!!とにかくありがとう!!」
ドラングさんは僕の手に緑の液体の入った小瓶を持たせるとわたわたしながら、走って行ってしまった・・・。
何だったんだろう・・・・・・。
「忙しい人だなぁ・・・・・・ふふっ」
「・・・・・・ナナ、、さん?」
っ・・・・・・!?そ、ソヨノ・・・・・・。
「お、おかえり~」
「はい・・・只今、戻りました。・・・・・・中に入りましょう?ナナさん」
ソヨノの目は笑っていない。口許だけあの可愛い笑顔なんて!!怖いです!!ソヨノさん!!
でも、ソヨノは理由を言ったら許してくれました。
良かった良かった!!メイガ2が現れるかと思ったぜよ~まっこと怖かったぜよ~。
「それで・・・・・・その薬は?」
ソヨノは僕の持っている緑の液体に顔を顰めて言った。まぁ、そんな反応になるよね・・・・・・。
ふと、僕はリューを見る。
「もしかしたら・・・・・・リューかもしれない」
「え?」
「分からない。確信はないんだけど・・・・・・」
確信はない。でも・・・・・・確信に近い。
しかも、ドラングさん『この薬を渡してやれ』命令口調じゃない人が命令口調するとなんか違和感だった。
もし、変なものだったら怖い・・・けど。
「リューに飲ましてみる」
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