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二章
6.なまえ
しおりを挟む『この子は本当にルナに似たな······ありがとう······ー。
この子を産んでくれて、本当に、ありがとう······!』
『この白髪は俺からかな······。とっても綺麗で可愛くて愛おしいけどね···。ちょっと可哀想だけど珍しいから変えてしまおうか』
『名前は何にしようか?······ルナと同じ響きがいいな。え?俺のも?···俺はいいよ。父王様には嫌われてるし』
『ルウ······ごめんな。
父さんそろそろ行かないとー。』
とうさま······?
『また会いに来るよ。
ルウ······大切な俺の子。愛してる』
まって、まってください······!
あなたは、あなたはとうさまなのですか·········?
あなたに···あなたにあったらいいたいことがいっぱいあって、ききたいこともたくさんあって······!
ぼくは、
ぼくは·········いったいどうすればよいのですか?
❈❈❈❈❈❈❈❈❈
「···········ゥ········ウ··················ルウ········ルウ君」
だれ···?
「···だ···········うぶ·····」
······とうさま?
「ルウ君·······大丈夫?」
······あ、ぅ
「やっと目が覚めたか」
目を開けるとそこにはラクさんとナガレさんのお顔が。
心臓に悪いです。とてもかっこよくて、すごく綺麗なお顔が並んで僕の顔を覗き込んでいるなんて···。
「るうくん······よがっだぁ!」
「んあっ、くっ」
その後ろから突然トウヤさんが飛び込んできた。僕はそのトウヤさんにむぎゅぅぅ~と抱きしめられてしまいました。ちょっと苦しいです。
「トウヤしゃん······くるし、です」
「「やり過ぎだ」」
「わっ!ごめんね~つい。えへへ」
そんなトウヤさんをナガレさんとラクさんが注意して、手刀をトウヤさんの頭に落とします。2つの手刀を同時に入れられたトウヤさんは涙目になってます。···痛かったんですね。
「ルウたんお早ぅ。お目目が赤うなって···誰にやられた?この初が正義の鉄槌を下してやるからな。いってみい?」
「あ、···ウイさん」
「······きゅんっ。初めて名を呼ばれたわいっ」
「きゅんて······ねーねールウ君。俺のことも呼んで?」
「と、トウヤさん?」
「もっと!」
「トウヤさん······?」
「もう1回」
「トウヤさー
「「執拗い!!」」
「うぎゃっ」
再び2つの手刀がトウヤさんの頭に···。今度はトウヤさんも頭を抑えて座り込んでます。可哀想ですけど、ちょっとナガレさんとラクさんに感謝しちゃいました。ごめんなさい。ウイさんはずっと嬉しそうににこにこしてます。······名前···皆さん、名前呼ぶと喜んでくれるのかな?
「ナガレさん」
「っ、、な、何······かな?」
「ら、······ラクしゃんんっ」
「は······っ、何噛んでんだよバーカ」
ナガレさんには目を逸らされて、ラクさんの名前は噛んじゃいました···。しかもラクさんにはまたバーカって言われちゃいました。
「ふむぅ」
名前を呼ぶのも難しいですね。
「ほほ。次世の嫁と婿は仲が良いみたいで良かったよ」
あ。
「ほーい。翼よ、久しいな」
「海月様、ようこそいらしてくれましたね。ゆっくりしていって下さい。楽も帰ってきたようだね。おかえり」
「······只今戻りました」
「うん。流君も塔矢君も久しぶり」
金色のキラキラの髪と立派なお髭のお兄さんがいつの間にかいて、ウイさんとラクさん達と話していました。
···ラクさんのお父様?
「そこの可愛いお嫁さん」
「······?」
「はは、まだ自覚が無いのだね。悪いね、こちらの世界の事情であるのに君たちを巻き込んでしまって···。それにいきなり転移なんて驚いただろう?疲れてしまったんだね。ゆっくりお休み」
······僕?
「お嫁さん···?」
「あれ?話は聞いていないのかい?」
「黒川さん、今回は急な嫁とりだったので簡単な事情説明しか出来ていないんです。なので準備中、先に適正化をと思いまして···」
「成程。だから我が家に来たのだね···分かったよ、適正化は任せなさい。我が家にとっても大事なお嫁様だからね」
「可愛いお嫁さん、そう言えばまだご挨拶していなかったね。私の名は黒川 翼。楽の父でこれからは君の義理の父となるものだ」
「あ、ぁ···はい。よ、よろしくおお願いしますっ」
「はは、うん。宜しくね?良ければ君の名も聞いていいかい?」
「あ、ごめすみませんっ。ぼ、僕はルウ···ルウ・スメラギといいます!こ、こちらからごごあいさつさせて頂くところを遅れてしまってすみません!」
き、緊張で······凄く噛んじゃった···っ。
怒られちゃったらどうしよう···!
「お前っ······噛みすぎ」
「あはは。緊張しないで、ここはもう君のお家でもあるんだから。私の事は気軽にお父さんって呼んでくれて良いんだよ?」
「ほほほ、ルウたんよ。翼は決して悪い奴でも良い奴でも無いからのぅ。何かあれば初さん年甲斐もなく頑張っちゃうから安心せい?」
「海月様···それは要らぬ誤解を招きます」
「事実そうじゃろ。悪戯小僧が」
「それは若気の至りでしょう!??」
ウイさんとヨクさんがけんかを始めてしまいました。
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