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番外編 異世界でハーレム作った俺、嫁と子供10人連れて実家に帰省します
【ヘルヴィのゲーセン無双】魔王、クレーンゲームにキレる
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⚫︎魔王、聖地(ゲーセン)に降臨す
「ここか……!ここが日本の『遊技場(カジノ)』か……!」
東京、池袋。
巨大なゲームセンター『GIG⚪︎』のエントランス前で魔王ヘルヴィは震えていた。
彼女が身につけているのは、A_ma_zon(アー・マ・ゾーン)で購入したゴスロリ風の私服。
黒いフリルのワンピースに、赤いリボンのヘッドドレス。
その銀髪と赤い瞳は池袋の雑踏の中でも一際異彩を放っていた。
「カイトよ。……中から凄まじい熱気と電子音が聞こえるぞ。魔力が満ちておる」
「ああ。ここは欲望と散財の迷宮だからな。……財布の紐、締めとけよ?」
「ふん。余を誰だと思っておる。……全台制覇してやるわ!」
ヘルヴィは意気揚々と自動ドアをくぐった。
瞬間、爆音のようなBGMと煌びやかなLEDの光が彼女を包み込む。
「ぬおおっ!?ま、まぶしい!そしてうるさい!」
「はぐれるなよ。……まずは1階、クレーンゲームコーナーだ」
広大なフロアには数百台ものUFOキャッチャーが並んでいた。
巨大なぬいぐるみ、精巧なフィギュア、大量のお菓子。
それらが透明な箱の中で「取れるものなら取ってみろ」と誘惑している。
「……ほう。この箱の中の宝を魔法の腕(アーム)で掴み取るわけか」
「そうだ。ボタン操作で位置を決めてキャッチするんだ」
ヘルヴィの目が一台のマシンに釘付けになった。
中に入っているのは特大サイズの『ポテトチップス(BIG)詰め合わせ』と、彼女のお気に入りの『某RPGのキャラクター(スライム的なやつ)』のぬいぐるみ。
「……欲しい。あれは余のためにある」
「よし、やってみろ。1回100円だ」
カイトが100円玉を渡すとヘルヴィは真剣な表情で投入口に入れた。
ウィーン……。
軽快な音楽と共にゲームスタート。
「ふっ、簡単じゃ。……余の空間把握能力を見くびるなよ」
ヘルヴィは的確な操作でアームを移動させた。
縦軸よし、横軸よし。
完璧なポジションだ。
ボタンを離す。
アームが降下しぬいぐるみをガッチリと掴んだ――ように見えた。
「もらったぁッ!」
ウィーン……パッ。
持ち上がった瞬間アームがやる気なく開き、ぬいぐるみはポロリと元の位置に落下した。
「…………あ?」
ヘルヴィが固まる。
「な、なんじゃ今のは!?掴んだではないか!なぜ離す!?」
「あー……まあ、確率機っていうか、アームが弱い設定なんだよ。重心を狙わないと」
「ふざけるな!こんな貧弱なアームで重いぬいぐるみが持てるか!……もう一回じゃ!」
チャリン。
ウィーン……ポロリ。
チャリン。
ウィーン……なでるだけ。
1000円が溶けた頃、魔王の堪忍袋の緒が切れた。
「ええいッ!!貴様、魔王を舐めるなよ!?こんな細い鉄の棒で遊ばせおって!」
ヘルヴィの体からドス黒い魔力が漏れ出し始めた。
髪が逆立ち目が赤く発光する。
「……重力魔法(グラビティ)で中の景品を全部排出口に叩き落としてやる……!」
「バカやめろッ!出禁になるッ!警察呼ばれるぞ!」
カイトは慌ててヘルヴィを羽交い締めにしその場から引き剥がした。
周囲の客が「コスプレの人がキレてる……」と引いている。
「離せカイト!あの箱は邪悪じゃ!破壊せねばならぬ!」
「落ち着け!……ほら、あっちに『太鼓の達人』があるから!リズムゲーなら実力勝負だぞ!」
カイトは暴れる魔王を抱え音ゲーコーナーへと避難した。
⚫︎鬼神のバチさばき
「……太鼓、とな?祭りの儀式か?」
和太鼓の筐体の前に連れてこられたヘルヴィは少し落ち着きを取り戻した。
画面に、楽しげなキャラクターと音符が流れている。
「音楽に合わせて太鼓を叩くんだ。……これならアームの強さは関係ない。お前の反射神経が全てだ」 「ほう……。余の動体視力に挑むとはいい度胸じゃ」
ヘルヴィはバチを握りしめた。
カイトが選曲したのは、超高難易度で知られる『紅(X JAP⚪︎N的な曲)』の難易度「おに」。
「行くぞ!」
「かかってこい!」
曲が始まる。
ドドンッ!カッ!ドドカッ!
画面には目にも止まらぬ速さで音符が流れてくるが、ヘルヴィの目はそれを完全に捉えていた。
「遅い!止まって見えるわ!」
バチが残像を残すほどの高速連打。
ヘルヴィの腕は機械のように正確に、かつ魔王の如く力強く太鼓を打ち鳴らす。
その姿は、まさに鬼神。
「す、すげぇ……」
「なんだあの子……フルコンボだぞ?」
周囲にギャラリーが集まり始める。
銀髪の美少女が涼しい顔で超難易度の曲を捌いていく様は圧巻だった。
「……ふん!こんなものか!」
ドンドコドンドコ……カッ!!! フィニッシュ。
画面に『フルコンボ!』『新記録!』の文字が躍る。
ワァァァァッ!とギャラリーから拍手が巻き起こった。
「ど、どうじゃカイト!見たか!」
「ああ、すごいよヘルヴィ!お前才能あるな!」
「ふふん♪当然じゃ!余は全てにおいて最強なのじゃ!」
ヘルヴィは鼻高々でVサインをした。
クレーンゲームでの鬱憤は晴れたようだ。
その後もシューティングゲームや格闘ゲームで無双し、魔王の威厳(?)を見せつけた彼女はすっかり上機嫌になっていた。
「……カイトよ。遊び疲れたのじゃ」
「そうだな。そろそろ帰るか?」
「いや。……最後に『記念撮影』がしたい」
ヘルヴィが指差したのはフロアの隅にあるピンク色の派手な機械。
『最新プリントシール機』だった。
⚫︎密室のプリクラ機
「これが『プリクラ』か。……絵を描く箱か?」
「写真を撮って、シールにするんだ。……カップルの定番だぞ」
「カップル……♡うむ、やるのじゃ!」
二人は狭い撮影ブースに入った。
カーテンを閉めるとそこは外界から遮断された二人だけの空間になる。
照明が明るくカメラレンズがこちらを向いている。
「……狭いのぅ」
「くっつかないと画面に入らないからな」
カイトとヘルヴィは体を密着させた。
ヘルヴィの柔らかい体と甘いお菓子の匂いがカイトの鼻をくすぐる。
「はい、チーズ!」 パシャッ!
画面に表示された写真は最新の補正機能で目が宇宙人のように大きくなっていた。
「な、なんじゃこれは!?化け物ではないか!」
「最近のは盛れるんだよ。……ほら、次は落書きコーナーだ」
撮影が終わり隣の落書きブースへ移動する。
ここもまたカーテンで仕切られた狭い個室だ。
二人掛けのベンチがあり、モニターに向かってペンで落書きをする。
『魔王&カイト』『LOVE』『最強夫婦』。 ヘルヴィは楽しそうにペンを動かしていたが、ふと、その手が止まった。
「……カイト」
「ん?」
「……狭いのぅ、ここは」
ヘルヴィの声色が少し変わった。
遊び疲れた後の高揚感と、狭い密室というシチュエーション。
そして何よりカイトと体が触れ合っているという事実が、サキュバスの血を騒がせたのだ。
「……そうだな。ちょっと暑いかも」
「……誰にも、見えぬな?」
ヘルヴィはカーテンの隙間を確認しニヤリと笑った。
その瞳はゲームをしている時の無邪気なものではなく、獲物を狙う雌の目に変わっていた。
「……カイト。ここで『スリル満点』なことしてみぬか?」
⚫︎カーテンの向こうの背徳
「お、おいヘルヴィ。ここはゲーセンだぞ?外には人が……」
「だから良いのではないか。……バレたら大変じゃぞ?」
ヘルヴィは指先をパチンと鳴らした。
微かな魔力の波動がブース内を包み込む。
「『認識阻害』と『防音』の結界を張った。……これで、カーテンを開けられない限り誰にも気づかれん」
「魔法を使ったのか!?……お前なぁ」
「……カイトも、興奮しておるであろう?」
ヘルヴィはカイトのズボンの上から股間をムギュッと掴んだ。
ゲーセンの喧騒。
すぐ外を歩く人々の足音。
その中で行われる情事という背徳感にカイトのモノはすでに反応して硬くなっていた。
「……嘘つけないのぅ♡」
ヘルヴィはカイトをベンチに座らせその上に跨った。
ゴスロリワンピースのスカートを捲り上げる。
彼女は今日、勝負下着(黒の紐パン)を履いていた。
クロッチ部分はすでにはしゃぎすぎた興奮で濡れそぼっている。
「……入れるぞ。……静かにな」
「ふふっ……♡我慢できるかのぅ……♡」
ヘルヴィは下着をずらしカイトの剛直を取り出した。
先端から溢れるカウパーを自身の秘部に擦り付ける。
「……んッ……♡熱い……ゲーセンの中でこんなこと……♡」
彼女はゆっくりと腰を下ろした。
ズプッ……ヌプンッ……。
「ん、ぐぅ……ッ!♡入っ……た……♡」
狭いブースの中で二人の体が繋がった。
深く、根元まで。
ヘルヴィはカイトの首に腕を回し耳元で吐息を漏らす。
「はぁ、ぁ……っ!♡ 太い……奥までパンパンじゃ……♡」
「動くなよ……。ベンチが軋む……」
「動かぬと、気持ちよくないじゃろ……?」
ヘルヴィは意地悪く腰を揺すった。
グリグリと膣内のひだでカイトを締め付けながら、螺旋を描くように動く。
「んッ、ぁッ……♡ 外の音……聞こえる……。誰かがクレーンゲームで叫んでおる……♡」
「……っ、聞こえるな」
「あやつらは100円で遊んでおるが……余はタダで最高の快楽を味わっておるぞ……ッ♡」
優越感と露出癖。
ヘルヴィの興奮が高まり膣内の温度が上昇していく。
「もっと……激しくしてよいか?……我慢できぬ」
「バカッ、揺れるって!」
「知らぬ!……カイトが気持ちよくさせるのが悪いんじゃ!」
ヘルヴィはタガが外れたように激しく腰を上下させ始めた。
ドスンッ、ドスンッ!
微かにベンチが音を立てるがゲーセンの爆音がそれをかき消してくれる。
「アッ、んあッ!♡ イイッ!狭いところで突かれるの、好きッ!♡」
「声でかいぞヘルヴィ!外に聞こえる!」
「聞こえてもいいッ!魔王がここで種付けされてるって……みんなに教えてやるのじゃぁッ!♡」
彼女はカイトの胸に爪を立て恍惚の表情で絶叫寸前の声を押し殺した。
サキュバスの本能が理性を食い破る。
「イくッ!カイト、出してッ!この狭い箱の中で余の中を白く染めてぇッ!♡」
「ああ、もうどうなっても知らんぞッ!」
カイトはヘルヴィの腰を強く掴み下から突き上げた。
ドスッ、ドスンッ!!!
「ンンンッ、ギィッ!!?♡♡」
ヘルヴィがのけぞり白目を剥いて硬直する。
同時にカイトの精液が彼女の最奥へと放たれた。
ドピュッ、ドピュルルルッ……!!
「あ、あ、あ……♡出た……熱いのいっぱい……♡」
ビクビクと痙攣するヘルヴィ。
密室の中に、濃厚な精液の匂いと甘い雌の匂いが充満する。
外では誰かがジャックポットを出したのか、ファンファーレが鳴り響いていた。
⚫︎戦利品と共に
「……はぁ、はぁ。……とんでもないことしたな」
「……うむ。最高のスリルじゃった……♡」
事後。
二人は服を整え(ヘルヴィは魔法で汚れを浄化した)何食わぬ顔でブースを出た。
シールが出てくる口からプリントされた写真を取り出す。
そこにはまだ行為に及ぶ前の、楽しそうな二人の笑顔が写っていた。
しかし、その直後に何が行われたかを知っている二人は、顔を見合わせてニヤリと笑った。
「……カイト。このシール、スマホに貼るのじゃ」
「ああ。……一生の記念だな」
二人は大量の景品(主にカイトが取らされたお菓子)と、誰にも言えない秘密を抱えて実家へと帰還した。
ゲーセン無双。
それはゲームのスコアだけでなく、背徳の快楽においても魔王の完全勝利で幕を閉じた。
「ここか……!ここが日本の『遊技場(カジノ)』か……!」
東京、池袋。
巨大なゲームセンター『GIG⚪︎』のエントランス前で魔王ヘルヴィは震えていた。
彼女が身につけているのは、A_ma_zon(アー・マ・ゾーン)で購入したゴスロリ風の私服。
黒いフリルのワンピースに、赤いリボンのヘッドドレス。
その銀髪と赤い瞳は池袋の雑踏の中でも一際異彩を放っていた。
「カイトよ。……中から凄まじい熱気と電子音が聞こえるぞ。魔力が満ちておる」
「ああ。ここは欲望と散財の迷宮だからな。……財布の紐、締めとけよ?」
「ふん。余を誰だと思っておる。……全台制覇してやるわ!」
ヘルヴィは意気揚々と自動ドアをくぐった。
瞬間、爆音のようなBGMと煌びやかなLEDの光が彼女を包み込む。
「ぬおおっ!?ま、まぶしい!そしてうるさい!」
「はぐれるなよ。……まずは1階、クレーンゲームコーナーだ」
広大なフロアには数百台ものUFOキャッチャーが並んでいた。
巨大なぬいぐるみ、精巧なフィギュア、大量のお菓子。
それらが透明な箱の中で「取れるものなら取ってみろ」と誘惑している。
「……ほう。この箱の中の宝を魔法の腕(アーム)で掴み取るわけか」
「そうだ。ボタン操作で位置を決めてキャッチするんだ」
ヘルヴィの目が一台のマシンに釘付けになった。
中に入っているのは特大サイズの『ポテトチップス(BIG)詰め合わせ』と、彼女のお気に入りの『某RPGのキャラクター(スライム的なやつ)』のぬいぐるみ。
「……欲しい。あれは余のためにある」
「よし、やってみろ。1回100円だ」
カイトが100円玉を渡すとヘルヴィは真剣な表情で投入口に入れた。
ウィーン……。
軽快な音楽と共にゲームスタート。
「ふっ、簡単じゃ。……余の空間把握能力を見くびるなよ」
ヘルヴィは的確な操作でアームを移動させた。
縦軸よし、横軸よし。
完璧なポジションだ。
ボタンを離す。
アームが降下しぬいぐるみをガッチリと掴んだ――ように見えた。
「もらったぁッ!」
ウィーン……パッ。
持ち上がった瞬間アームがやる気なく開き、ぬいぐるみはポロリと元の位置に落下した。
「…………あ?」
ヘルヴィが固まる。
「な、なんじゃ今のは!?掴んだではないか!なぜ離す!?」
「あー……まあ、確率機っていうか、アームが弱い設定なんだよ。重心を狙わないと」
「ふざけるな!こんな貧弱なアームで重いぬいぐるみが持てるか!……もう一回じゃ!」
チャリン。
ウィーン……ポロリ。
チャリン。
ウィーン……なでるだけ。
1000円が溶けた頃、魔王の堪忍袋の緒が切れた。
「ええいッ!!貴様、魔王を舐めるなよ!?こんな細い鉄の棒で遊ばせおって!」
ヘルヴィの体からドス黒い魔力が漏れ出し始めた。
髪が逆立ち目が赤く発光する。
「……重力魔法(グラビティ)で中の景品を全部排出口に叩き落としてやる……!」
「バカやめろッ!出禁になるッ!警察呼ばれるぞ!」
カイトは慌ててヘルヴィを羽交い締めにしその場から引き剥がした。
周囲の客が「コスプレの人がキレてる……」と引いている。
「離せカイト!あの箱は邪悪じゃ!破壊せねばならぬ!」
「落ち着け!……ほら、あっちに『太鼓の達人』があるから!リズムゲーなら実力勝負だぞ!」
カイトは暴れる魔王を抱え音ゲーコーナーへと避難した。
⚫︎鬼神のバチさばき
「……太鼓、とな?祭りの儀式か?」
和太鼓の筐体の前に連れてこられたヘルヴィは少し落ち着きを取り戻した。
画面に、楽しげなキャラクターと音符が流れている。
「音楽に合わせて太鼓を叩くんだ。……これならアームの強さは関係ない。お前の反射神経が全てだ」 「ほう……。余の動体視力に挑むとはいい度胸じゃ」
ヘルヴィはバチを握りしめた。
カイトが選曲したのは、超高難易度で知られる『紅(X JAP⚪︎N的な曲)』の難易度「おに」。
「行くぞ!」
「かかってこい!」
曲が始まる。
ドドンッ!カッ!ドドカッ!
画面には目にも止まらぬ速さで音符が流れてくるが、ヘルヴィの目はそれを完全に捉えていた。
「遅い!止まって見えるわ!」
バチが残像を残すほどの高速連打。
ヘルヴィの腕は機械のように正確に、かつ魔王の如く力強く太鼓を打ち鳴らす。
その姿は、まさに鬼神。
「す、すげぇ……」
「なんだあの子……フルコンボだぞ?」
周囲にギャラリーが集まり始める。
銀髪の美少女が涼しい顔で超難易度の曲を捌いていく様は圧巻だった。
「……ふん!こんなものか!」
ドンドコドンドコ……カッ!!! フィニッシュ。
画面に『フルコンボ!』『新記録!』の文字が躍る。
ワァァァァッ!とギャラリーから拍手が巻き起こった。
「ど、どうじゃカイト!見たか!」
「ああ、すごいよヘルヴィ!お前才能あるな!」
「ふふん♪当然じゃ!余は全てにおいて最強なのじゃ!」
ヘルヴィは鼻高々でVサインをした。
クレーンゲームでの鬱憤は晴れたようだ。
その後もシューティングゲームや格闘ゲームで無双し、魔王の威厳(?)を見せつけた彼女はすっかり上機嫌になっていた。
「……カイトよ。遊び疲れたのじゃ」
「そうだな。そろそろ帰るか?」
「いや。……最後に『記念撮影』がしたい」
ヘルヴィが指差したのはフロアの隅にあるピンク色の派手な機械。
『最新プリントシール機』だった。
⚫︎密室のプリクラ機
「これが『プリクラ』か。……絵を描く箱か?」
「写真を撮って、シールにするんだ。……カップルの定番だぞ」
「カップル……♡うむ、やるのじゃ!」
二人は狭い撮影ブースに入った。
カーテンを閉めるとそこは外界から遮断された二人だけの空間になる。
照明が明るくカメラレンズがこちらを向いている。
「……狭いのぅ」
「くっつかないと画面に入らないからな」
カイトとヘルヴィは体を密着させた。
ヘルヴィの柔らかい体と甘いお菓子の匂いがカイトの鼻をくすぐる。
「はい、チーズ!」 パシャッ!
画面に表示された写真は最新の補正機能で目が宇宙人のように大きくなっていた。
「な、なんじゃこれは!?化け物ではないか!」
「最近のは盛れるんだよ。……ほら、次は落書きコーナーだ」
撮影が終わり隣の落書きブースへ移動する。
ここもまたカーテンで仕切られた狭い個室だ。
二人掛けのベンチがあり、モニターに向かってペンで落書きをする。
『魔王&カイト』『LOVE』『最強夫婦』。 ヘルヴィは楽しそうにペンを動かしていたが、ふと、その手が止まった。
「……カイト」
「ん?」
「……狭いのぅ、ここは」
ヘルヴィの声色が少し変わった。
遊び疲れた後の高揚感と、狭い密室というシチュエーション。
そして何よりカイトと体が触れ合っているという事実が、サキュバスの血を騒がせたのだ。
「……そうだな。ちょっと暑いかも」
「……誰にも、見えぬな?」
ヘルヴィはカーテンの隙間を確認しニヤリと笑った。
その瞳はゲームをしている時の無邪気なものではなく、獲物を狙う雌の目に変わっていた。
「……カイト。ここで『スリル満点』なことしてみぬか?」
⚫︎カーテンの向こうの背徳
「お、おいヘルヴィ。ここはゲーセンだぞ?外には人が……」
「だから良いのではないか。……バレたら大変じゃぞ?」
ヘルヴィは指先をパチンと鳴らした。
微かな魔力の波動がブース内を包み込む。
「『認識阻害』と『防音』の結界を張った。……これで、カーテンを開けられない限り誰にも気づかれん」
「魔法を使ったのか!?……お前なぁ」
「……カイトも、興奮しておるであろう?」
ヘルヴィはカイトのズボンの上から股間をムギュッと掴んだ。
ゲーセンの喧騒。
すぐ外を歩く人々の足音。
その中で行われる情事という背徳感にカイトのモノはすでに反応して硬くなっていた。
「……嘘つけないのぅ♡」
ヘルヴィはカイトをベンチに座らせその上に跨った。
ゴスロリワンピースのスカートを捲り上げる。
彼女は今日、勝負下着(黒の紐パン)を履いていた。
クロッチ部分はすでにはしゃぎすぎた興奮で濡れそぼっている。
「……入れるぞ。……静かにな」
「ふふっ……♡我慢できるかのぅ……♡」
ヘルヴィは下着をずらしカイトの剛直を取り出した。
先端から溢れるカウパーを自身の秘部に擦り付ける。
「……んッ……♡熱い……ゲーセンの中でこんなこと……♡」
彼女はゆっくりと腰を下ろした。
ズプッ……ヌプンッ……。
「ん、ぐぅ……ッ!♡入っ……た……♡」
狭いブースの中で二人の体が繋がった。
深く、根元まで。
ヘルヴィはカイトの首に腕を回し耳元で吐息を漏らす。
「はぁ、ぁ……っ!♡ 太い……奥までパンパンじゃ……♡」
「動くなよ……。ベンチが軋む……」
「動かぬと、気持ちよくないじゃろ……?」
ヘルヴィは意地悪く腰を揺すった。
グリグリと膣内のひだでカイトを締め付けながら、螺旋を描くように動く。
「んッ、ぁッ……♡ 外の音……聞こえる……。誰かがクレーンゲームで叫んでおる……♡」
「……っ、聞こえるな」
「あやつらは100円で遊んでおるが……余はタダで最高の快楽を味わっておるぞ……ッ♡」
優越感と露出癖。
ヘルヴィの興奮が高まり膣内の温度が上昇していく。
「もっと……激しくしてよいか?……我慢できぬ」
「バカッ、揺れるって!」
「知らぬ!……カイトが気持ちよくさせるのが悪いんじゃ!」
ヘルヴィはタガが外れたように激しく腰を上下させ始めた。
ドスンッ、ドスンッ!
微かにベンチが音を立てるがゲーセンの爆音がそれをかき消してくれる。
「アッ、んあッ!♡ イイッ!狭いところで突かれるの、好きッ!♡」
「声でかいぞヘルヴィ!外に聞こえる!」
「聞こえてもいいッ!魔王がここで種付けされてるって……みんなに教えてやるのじゃぁッ!♡」
彼女はカイトの胸に爪を立て恍惚の表情で絶叫寸前の声を押し殺した。
サキュバスの本能が理性を食い破る。
「イくッ!カイト、出してッ!この狭い箱の中で余の中を白く染めてぇッ!♡」
「ああ、もうどうなっても知らんぞッ!」
カイトはヘルヴィの腰を強く掴み下から突き上げた。
ドスッ、ドスンッ!!!
「ンンンッ、ギィッ!!?♡♡」
ヘルヴィがのけぞり白目を剥いて硬直する。
同時にカイトの精液が彼女の最奥へと放たれた。
ドピュッ、ドピュルルルッ……!!
「あ、あ、あ……♡出た……熱いのいっぱい……♡」
ビクビクと痙攣するヘルヴィ。
密室の中に、濃厚な精液の匂いと甘い雌の匂いが充満する。
外では誰かがジャックポットを出したのか、ファンファーレが鳴り響いていた。
⚫︎戦利品と共に
「……はぁ、はぁ。……とんでもないことしたな」
「……うむ。最高のスリルじゃった……♡」
事後。
二人は服を整え(ヘルヴィは魔法で汚れを浄化した)何食わぬ顔でブースを出た。
シールが出てくる口からプリントされた写真を取り出す。
そこにはまだ行為に及ぶ前の、楽しそうな二人の笑顔が写っていた。
しかし、その直後に何が行われたかを知っている二人は、顔を見合わせてニヤリと笑った。
「……カイト。このシール、スマホに貼るのじゃ」
「ああ。……一生の記念だな」
二人は大量の景品(主にカイトが取らされたお菓子)と、誰にも言えない秘密を抱えて実家へと帰還した。
ゲーセン無双。
それはゲームのスコアだけでなく、背徳の快楽においても魔王の完全勝利で幕を閉じた。
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