【R18オムニバス】彼女の日記は『淫らな文字』で濡れている 〜あの顔の裏側で、彼女たちは今夜も筆(さお)を濡らす〜

のびすけ。

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社長秘書『二階堂 冴子』排卵日の記録

停電の暗闇、暴かれるスカートの中

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暗闇は人を狂わせる。 
視覚という最大の情報源を断たれた瞬間、人間は理知的な動物からただの「肉塊」へと退行するのだと思う。 
今の私がまさにそうだった。

「……ッ、はぁ……二階堂、さん……」

牧村の荒い息遣いが耳元にかかる。 
非常灯の薄緑色の明かりが、彼のおぼろげな輪郭だけを浮かび上がらせていた。

 私の背中は硬いデスクに押し付けられ逃げ場はない。 
いや、逃げようと思えば逃げられたはずだ。

彼は私を拘束しているわけではない。
ただ、抱きしめているだけ。 

「離して」と一言、冷徹な上司の声で命じればこの従順な大型犬はすぐに尻尾を巻いて下がっただろう。

けれど、私は声を出せなかった。 
彼の股間が――あの、熱く硬直した塊が私の下腹部にぐいぐいと押し付けられている感覚に身体が痺れて動かなかったからだ。

(熱い。大きい。……これが牧村君のもの?)

普段の頼りない彼からは想像もできない、暴力的なまでのオスの主張。 
それが、薄いスカートとストッキング越しに私の秘所を正確に捉えていた。 

私の恥丘が、彼の硬さに呼応するように熱を持ちじゅわりと蜜を溢れさせていく。

「……牧村、くん。近、い……」

ようやく絞り出した声は、拒絶ではなく、甘ったるい誘いのような響きになってしまった。 
その瞬間。 
彼の中で何かのタガが外れる音が聞こえた気がした。

「……二階堂さんが、悪いんですよ」

低く、掠れた声。 
いつもの「すいません!」と頭を下げる彼ではない。
私の知らない飢えた男の声。

「んっ……!?」

次の瞬間、私の唇は塞がれていた。 
キス。 
それはロマンチックなものではなかった。 
衝突事故のような、乱暴で、貪るような唇の重ね合わせ。 
彼の唇は乾燥していて、少しだけコーヒーの苦い味がした。

(あ、だめ。部下とキスなんて。これは規律違反。セクハラ。処分対象……)

頭の中では必死にコンプライアンスのアラートが鳴り響いている。 
なのに私の口は無防備に開き、彼の舌を招き入れていた。 
ぬるり、と熱い肉の舌が侵入してくる。 
私の口内を蹂躙し、唾液を混ぜ合わせ、奥まで抉るように絡みついてくる。

「ん……ぅ、んむッ、ぁ……」

鼻から抜ける吐息が勝手に艶めいた音に変わる。 
眼鏡が邪魔だ。 
二人の顔が角度を変えるたびに、フレーム同士がカチカチと当たり、レンズが互いの熱気で白く曇っていく。 
視界が霧の中に沈む。 
世界にはもう、私と彼、二人の唾液が混ざる水音と衣擦れの音しか存在しない。

彼の手が動いた。 
私の背中に回されていた大きく無骨な手が背骨をなぞるように下がり、腰へ、そして豊かな肉付きのお尻へと這い進む。

「ひっ……!」

鷲掴みにされた。 
秘書として完璧なシルエットを保つために鍛えたお尻を彼の手が容赦なく揉みしだく。 
指が肉に食い込む感触。 
タイトスカートの生地が悲鳴を上げ、ストッキングと皮膚が擦れる音が鼓膜に直接響く。

「すごい……二階堂さん、こんなに柔らかいんだ……」
「や、やめ……そこは、だめぇ……」

口では止めようとしているのに、私の腰は彼の手のひらに押し付けられるように浮き上がっていた。 
もっと触って。
もっと強く。
 完璧な秘書である私をただの女として扱って。 
そんな裏腹な本音が理性を食い破って溢れ出す。

数分、あるいは数秒だったかもしれない。 
永遠のように感じられた濃密なキスの後、ふと唇が離れた。 
銀色の糸のような唾液が私と彼の間にかかる。

「……はぁ、はぁ、はぁ……」

私は肩で息をしながら曇った眼鏡の奥で彼を睨もうとした。 
上司としての威厳を取り戻さなければ。 
そう思ったのに。

カッ、と。 
鋭い光が私の視界を刺した。

「……!?」
「……やっぱり」

牧村がポケットからスマホを取り出し、ライトを点灯させたのだ。 
LEDの冷たく白い光が暗闇の中でスポットライトのように私だけを照らし出す。

乱れた黒髪。 
白濁した眼鏡。 
唾液で濡れて赤く腫れた唇。 
そして、はだけたジャケットから覗く激しく上下する胸。

「な、なに……消して!眩しい……!」

私は手で顔を覆おうとした。 
こんな乱れた姿、誰にも見られたくない。 
ましてや、部下になんて。

けれど牧村は光を消さない。 
それどころか、その光の束を私の顔からゆっくりと下へ移動させた。 
胸元を舐め、くびれたウエストを通り過ぎ、そして――。 
私の下半身へ。

「二階堂さん」

彼はスマホの光で、私のスカートの股間部分を照らし出した。 
そこには、言い逃れのできない証拠があった。

黒いタイトスカートのちょうど秘裂に当たる部分。 
そこが丸く、濃く変色していたのだ。 
愛液の染み。 
しかも、少しではない。
拳大の大きさにまで広がっている。

「……う、そ」

私は息を呑んだ。 
いつの間にこんなに。 
アプリの記録通り、排卵日付近の私は自分でも制御できないほど「水」が出る体質だ。 
でも、まさかスカートに染み出すほどなんて。

「こんなに濡れてるじゃないですか」

牧村の声にはもう遠慮の色はなかった。 
彼はスマホのライトでその「恥の染み」を執拗に照らしながら、空いている方の手でゆっくりと私のスカートの裾に指をかけた。

「や、見ないで……お願い、見ないで……」

口では拒絶しながら、私は足を閉じるどころか少しだけ膝を開いてしまった。 
見てほしい。 
この淫らな染みを、彼に認識してほしい。 
そんな倒錯した露出癖(エクシビショニズム)が、羞恥心を上書きしていく。

ズルッ、という音と共に、スカートが捲り上げられた。 
冷たい空気が熱を持った太ももに触れる。

「綺麗な脚ですね……いつも見てましたよ。このストッキングの脚」

彼は光を太ももの内側に這わせながら、黒いストッキングに包まれた私の脚を愛でるように撫で上げた。 ざらついた指の感触が内腿の柔らかな皮膚を刺激する。

「んっ……あ、ん……」

そして彼の手は、核心へと到達した。 
白いレースのパンティ。 
そのクロッチ部分はもうぐっしょりと濡れそぼり、中身が透けて見えるほどになっていた。 
愛液と蒸れた匂いが、周囲に立ち込める。

「うわ……すごい。糸引いてる」

彼は残酷なほど実況した。 
ライトの光に反射してパンティから溢れた蜜がキラキラと光っているのが見える。 
私は恥ずかしさのあまり、首を振って嗚咽を漏らした。

「ちが、う……これは生理現象で……ホルモンの、エラーで……っ」
「エラーなんかじゃありませんよ」

牧村はそう断言すると、濡れたパンティの上から私のクリトリスを親指でぐりっ、と押し込んだ。

「ひゃぁっ!?」

声にならない悲鳴が弾けた。 
敏感すぎる。 
直接触られていないのに、布越しの刺激だけで、脳髄が痺れるような快感が駆け抜ける。

「二階堂さん、ここ、もう勃ってますよ。乳首と同じくらい硬い」
「あ、あ、だめぇ……っ!そんなふうに、言わないで……!」
「言わなきゃ分からないじゃないですか。素直になりましょうよ」

彼はスマホを近くのデスクに置き、照明を固定した。 
逆光の中、彼の手が両手ともフリーになる。 
そして彼はゆっくりと、私のパンティの端に指をかけた。

「……失礼しますね、先輩」

彼はパンティを横にずらした。 
ぷん、と甘酸っぱい雌の匂いが濃厚に広がる。 
あらわになった私の秘所は、愛液でドロドロに汚れ、充血して赤く熟れていた。

「……!」

私は眼鏡越しに、自分の最も恥ずかしい部分が部下の男の目の前に晒されている光景を凝視してしまった。 
恥ずかしい。
死ぬほど恥ずかしい。 
でもそれ以上に――興奮が止まらない。

「入れますよ」

許可など求めていなかった。
それは宣告だった。 

ズブッ。

彼の中指が、ぬめる肉の襞を割り抵抗なく私の中に侵入してきた。

「あ゛ッ、ぁぁぁあ……っ!」

異物感。 
でも、それは私が渇望していた「埋め合わせ」だった。 

彼の指は太くて、ごつごつしていて、そして熱い。 
冷え切っていた私の中を彼が直接かき回す。

「熱い……二階堂さんの中、めちゃくちゃ吸い付いてくる」
「んくっ、あっ、あ……!まき、むら、くん……!指、ぃ……!」

クチュ、クチュッ、と卑猥な水音が静かなオフィスに響き渡る。 
彼はまだ指一本だ。 
それなのに、私はもう腰の力が抜け彼にしがみつかなければ立っていられないほどになっていた。
彼の指が中でおいでおいでをするように動き、私の敏感な場所(Gスポット)を正確に擦り上げる。

「ひぁっ!そこ、そこはっ、だめえぇぇ!」

理性のエラーログが視界いっぱいに埋め尽くされていく。 
もう、戻れない。 
私は震える手で彼のワイシャツの襟を掴み、自分から懇願していた。

「……ほしい。……お願い、牧村くんの、熱いの、ちょうだい……!」
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