【R18オムニバス】彼女の日記は『淫らな文字』で濡れている 〜あの顔の裏側で、彼女たちは今夜も筆(さお)を濡らす〜

のびすけ。

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社長秘書『二階堂 冴子』排卵日の記録

硝子の摩天楼、突き上げられる雌の腰

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「……う、そ。やだ、抜かないで……っ」

牧村の指がジュルリと音を立てて私の中から引き抜かれた。 
せっかく熱くなっていた場所が急に空っぽになる。 
その喪失感に、私は思わず浅ましい声を上げてしまった。

「焦らないでくださいよ、二階堂さん」

牧村の声はひどく落ち着いていた。 
さっきまでの頼りない部下の面影はどこにもない。
そこには、獲物を完全に追い詰めた捕食者の余裕があった。

「こっち、向いてください」

強い力で肩を掴まれ強引に身体を反転させられる。 
私の目の前には、天井から床まで広がる巨大なガラス窓があった。 
外は相変わらずの嵐。
稲妻が走り、雨粒がガラスを叩きつけている。

でも、私が目を見開いたのは外の景色のせいではない。 暗いガラスに鏡のように映り込んだ「私たち」の姿を見たからだ。

「……っ!」

そこには信じられないほど乱れた女がいた。 
黒髪は振り乱れ、眼鏡は鼻先までずり落ち、ブラウスのボタンは弾け飛び、白い胸が大きく波打っている。 
そして、後ろから男にスカートを捲り上げられだらしなくお尻を突き出している。

これが、私? あの完璧な二階堂冴子?

「見てください。このお尻。デスクワークばっかりなのにすげえ引き締まってる」

パン、ッ! 乾いた音が室内に響いた。 彼が、私の無防備なお尻を掌で思い切り叩いたのだ。

「ひゃうっ!?」

痛み。
そして遅れてやってくる痺れるような熱。 
叩かれた場所がじんじんと熱を持ちそれが奇妙なほど心地よい。

「いい音だ。……二階堂さん、ここ、手をついて。腰をもっと突き出して」
「な、なに言ってるの……そんな格好、恥ずかし……」
「命令ですよ、先輩」
「……っ!」

その言葉に背筋がゾクゾクと粟立った。 
私は抗えなかった。 

言われるがまま冷たいガラス窓に両手をつき、腰を高く反らせる。 
いわゆる「バック」の体勢。 
動物が交尾をするための、最も原始的で最も恥ずかしいポーズ。

背後でカチャカチャとベルトを外す音が聞こえた。 
衣擦れの音。
ジッパーが下りる音。 
そして、ゴソゴソと何かを取り出し、破る音……コンドームだ。 

(ああ、よかった。避妊はするんだ) 

そんな安堵が浮かんだのと同時に、心のどこかで(生でもよかったのに)なんて思う自分がいてゾッとする。

「……入れますよ」

彼の熱気が背中に近づく。 
お尻の割れ目に、亀頭のカリ首がこつん、と当たった。

「っ、ぅ……!」

大きい。 
指とは比べ物にならない質量感。 
熱くて、硬くて、脈打っている凶器が私の濡れそぼった入り口をこじ開けようとしている。

「力、抜いて」
「む、むり……そんなの、入らな……」
「入りますよ。だって、こんなにヒクヒクして飲み込みたがってる」

グッ、と腰を掴まれた。 
次の瞬間。

ズプッ、ヌ……ゥゥゥンッ!

「あ゛ッ、あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁっ……!」

悲鳴が上がった。 
裂けるかと思った。 

彼の肉棒が、私の狭い膣内を無理やり押し広げながら、じじじ、と侵入してくる。 
内壁のひだ一枚一枚が彼の竿の形を記憶させられるように引き伸ばされる感覚。

「きつ……ッ、すげえ締め付けだ……」
「あ、くっ、お、おおきい……ッ、お腹いっぱいになるぅ……!」

根元まで。 
恥骨と臀部がぶつかる位置まで完全に埋め込まれた。 

私の腹部が彼のモノの形に盛り上がっているんじゃないかと思うほどの充満感。 
異物感がすごい。 
でも、それ以上に――「繋がっている」という安心感が脳を溶かす。

「……動きます」

宣言と共に、彼は腰を引き、そして叩きつけた。

パンッ!グチュッ!

「ひぁッ!」

パンッ、パンッ、パンッ!

「あ、あ、あ、あッ!」

いきなりの激しいピストン。 
彼の恥骨が私の柔らかいお尻にぶつかる音と、結合部から溢れる水音が淫らなリズムを刻み始める。

「すごい、中、うねってる……!二階堂さん、めちゃくちゃ気持ちいいっす」
「や、だ、激し、い……っ!壊れちゃう、お腹、壊れるぅぅ!」

硝子窓に映る私は、もう能面のような無表情ではなかった。 
口を半開きにして、涎を垂らし、白目を剥きそうになりながら、快楽に身を任せて揺れている。 
眼鏡が汗でずり落ち、鼻先に引っかかっているのが滑稽で、惨めで、どうしようもなくエロティックだ。

「あ、そこ、そこぉっ!」

彼の一突きが、奥の袋小路――子宮口をゴリッとかすめた。

「ッ!?ひぎぃッ!」

脳天から足先まで雷に打たれたような電流が走る。 
痛いほどの快感。 
そこは触っちゃダメな場所。
理性のスイッチを切るボタン。

「ここ?ここが好きなすか?」
「ちが、や、そこ、突いちゃだめ……っ!あ、あ、あ!」

彼はわざとその一点を執拗に狙ってきた。 
角度を変え、腰を回し、私の最も弱い部分を硬い先端でえぐり続ける。

「だめ、おかしくなる、私、上司なのに……っ!あんな、部下のちんぽ、こんなに気持ちいいなんてっ!」「言って。もっと言ってください。誰のに犯されてるんですか?」
「まきむら、くんの……!おっきい、おちんちんで、えぐられてるぅっ!」

言葉にすることで羞恥心が燃料となり、興奮が爆発的に加速する。 
子宮がきゅうぅぅっ、と収縮して、彼の竿を締め上げた。 
もっと欲しい。 
もっと奥まで。 
私の種として、彼のすべてを注ぎ込んでほしい。

「くっ、やばい、中が……吸いついて……」
「出して!もう、だめ、いく、いっちゃう!熱いの、全部ちょうだいぃぃぃ!」

私は窓ガラスに爪を立てキーキーと音を立てながら、自らお尻を後ろに突き出した。 
彼を迎え入れるために。 
彼の一部になるために。

「うぉぉぉッ、出すッ!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ――――!!!」

ドォォォォンッ! 

外の雷鳴と同時に私の中にも稲妻が落ちた。

彼の腰が限界まで押し込まれ硬直する。 
その先端から、ドクッ、ドクッ、ドクッ、と熱い塊が噴射されるのをゴム越しですら鮮明に感じた。 
私の膣壁が波打つように痙攣し、彼のものを搾り取ろうと躍動する。

(あ、あ、あ……真っ白……)

スケジュールも、明日の会議も、プライドも。 
すべてが白い光の中に溶けて消えた。 
残ったのは、ただ、愛おしいほどの満腹感と微かなアンモニアと精液の匂いだけ。

「……はぁ、はぁ、はぁ……ッ」
「……二階堂、さん……」

彼はしばらくの間、私の中に埋めたまま荒い息を吐いていた。 
私は膝から崩れ落ちそうになりながら、ガラス窓に寄りかかり、だらしなく舌を出して余韻に浸っていた。

窓ガラスに映る私の顔は、今まで見たどんな自分よりも、酷く、そして美しかった。

数分後。 
彼がゆっくりと抜け出し、ゴムを結んで処理する音が聞こえた。
「ポンッ」という軽い音が現実に引き戻す合図のように響く。

私は床にへたり込んだまま、破れたストッキングと、白濁した愛液で汚れた太ももを呆然と眺めていた。

(やっちゃった……)
(本当に、部下と……オフィスで……)

遅すぎる後悔。 
けれど、不思議と嫌悪感はなかった。 
むしろ、身体の芯に残る彼の熱が愛おしくてたまらない。

「……二階堂さん、大丈夫ですか?水、持ってきます」

牧村が慌てて服を整え、給湯室へ走ろうとする。 
その背中を見て、私は無意識に声をかけていた。

「……待って」

私の声は掠れていたけれど、いつもの「上司」の声とも、さっきの「雌」の声とも違っていた。 
もっと素直で弱々しい、一人の「女」の声。
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