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第11章 ドキ❤️ドキ❤️温泉慰安旅行!ポロリと恋と混浴と!?
『まずは温泉、湯けむりの向こうと恋の気配』
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露天風呂に立ちこめる湯けむりが、まるで薄い幕のように夜空を滲ませていた。
静かに揺れる灯り、岩を伝う湯の音、そして――
「……ふーっ。これは……極楽、だな」
コウが思わずもらした声に、隣で肩まで湯に浸かった月詠ルイが微笑む。
「まったくだ。これが癒しってやつだよな。いやはや、二十代後半(設定)にもなると、湯のありがたみが骨に染みる」
「……いや、ルイさん、ほんとは何歳なんですか」
「ノーコメントで」
コウが苦笑いする。
しばしの沈黙のあと、ルイはふと湯面を眺めたまま口を開いた。
「コウ。――最近、モテてるよな?」
「ぶっ……」
「落ち着け。別に詰めてるわけじゃない」
鼻に湯を入れかけて慌てるコウを見て、ルイは笑いながら肩をすくめた。
「俺もね、先輩風はあんまり吹かせたくないんだけどさ。あの子たちの表情見てると、ちょっと言いたくなるんだよ」
「……あの子たち?」
「夜々、ひより、みなと、メグ、るる。全員だよ」
言われた名前を頭の中で順に浮かべ、コウは視線を泳がせた。
「ま、まさか、全員って……」
「気づいてないのか。あるいは、気づかないフリか。……どっちにしても、優しすぎるのは罪になる」
ルイの声は穏やかだった。けれどその奥には、長くこの世界を見てきた者の視線があった。
「後悔する前に、ちゃんと向き合え。お前の声は、人を救う。でも――同時に、惑わせもする」
湯けむりの中、ルイの言葉は静かに溶けていった。
コウはただ、小さく頷くしかなかった。
* * *
一方その頃、女子風呂――。
夜空の下、桜の湯に並んだ五人の少女たちは、まさに「戦場」にいた。
「ふぅぅ~……っ、さいこー……♡」
一番に声を上げたのはメグ。
肩までお湯に浸かり、はじける笑顔で手足を伸ばす。
「これ、ほんとに天然温泉……? とろとろすぎる……っ」
みなとはその隣で静かに目を閉じながら、頬を染めていた。
お湯の感触が、普段よりも肌に生々しく感じられるのは――きっと、気のせいじゃない。
「……ここのお湯は炭酸泉も混ざってるみたいね。肌がすべすべになるわけだわ」
夜々はさすがの情報通ぶりを発揮しつつ、胸元を隠すようにタオルを巻いたまま、落ち着いた所作で髪をすくっていた。
だが――その視線は、誰よりも鋭く、周囲を観察していた。
(……透明感。肌の色……若さ、ってこういうことなのね)
湯けむり越しに見えるひよりとるるの肌――まだ瑞々しくて、白くて、傷ひとつない。
見つめれば見つめるほど、自分の“成熟したライン”が重く感じられてしまう。
(ああもう、なに考えてんの私……っ)
夜々は自分の頬を叩きそうになるのをこらえた。
「ふわぁ……るる、のぼせそう~っ」
るるがぷかぷかと湯に浮かびながら、まるで赤ちゃんのように手足を動かす。
その隣でひよりは、タオルをぎゅっと握りしめていた。
(夜々さん、きれい……肌も、髪も、指先も……)
思わず見とれてしまった自分を叱るように、ひよりは小さく首を振った。
(でも、私だって……負けないもん。お兄ちゃんにだって、女の子として見てほしいもん)
昨日の夜、部屋で鏡に向かって選んだ水着。
そっと撫でたレースの下着。
そして、ふたりでの混浴を妄想したとき、胸がきゅうっとなった――あの感覚。
(お兄ちゃんと、ふたりきりで、温泉……いつか、絶対)
「……はっ、また妄想してた」
つい漏れたひよりの呟きに、るるが首をかしげる。
「なに妄想~? えっちなやつ?」
「ち、ちがっ……ちがうからっっ!!」
(ちがわないけどぉぉぉっっ!!)
その騒ぎのなかで、メグは別の視点から衝撃を受けていた。
(みなとちゃん……その体……なにあれ……)
ほどよいボリューム、ふわりとした柔らかそうな曲線、でもくびれはしっかり。
無造作に濡れた髪が肌に張りついて――思わず見とれてしまった。
(やばっ、ちょっと好きかもしんない)
一方のみなとは、メグの腹筋の引き締まりと健康的なプロポーションに、目を奪われていた。
(……これが、現役JKの完成系……!?)
まるでスポーツ雑誌のグラビアのような、しなやかで無駄のないライン。
自分の“柔らかさ”が急にコンプレックスに感じられるほどだった。
(……私も鍛えたらあんなふうに?それでコウくんと肩が触れ合ったら……いやいやいや!)
ひとり悶絶するみなと。
そして、るるは小さく、にんまりと笑っていた。
(みんな大人っぽくてうらやましいけど……るるには、“若さ”があるもんね♡)
この旅行で、ぎゅってしてもらって、甘えて、いっぱいくっついて――
「女の子」として、ちゃんと見てもらいたい。
(るる、がんばる!)
湯けむりの奥で交わされる、目に見えない視線の応酬。
だが、そこに言葉はなかった。
静かに、ただそれぞれが自分の心と身体に向き合っていた。
やがて、湯からあがる時間になっても、誰ひとりとして気づかなかった。
この瞬間――恋の火種が、静かに、けれど確実に燃え上がっていたことに。
静かに揺れる灯り、岩を伝う湯の音、そして――
「……ふーっ。これは……極楽、だな」
コウが思わずもらした声に、隣で肩まで湯に浸かった月詠ルイが微笑む。
「まったくだ。これが癒しってやつだよな。いやはや、二十代後半(設定)にもなると、湯のありがたみが骨に染みる」
「……いや、ルイさん、ほんとは何歳なんですか」
「ノーコメントで」
コウが苦笑いする。
しばしの沈黙のあと、ルイはふと湯面を眺めたまま口を開いた。
「コウ。――最近、モテてるよな?」
「ぶっ……」
「落ち着け。別に詰めてるわけじゃない」
鼻に湯を入れかけて慌てるコウを見て、ルイは笑いながら肩をすくめた。
「俺もね、先輩風はあんまり吹かせたくないんだけどさ。あの子たちの表情見てると、ちょっと言いたくなるんだよ」
「……あの子たち?」
「夜々、ひより、みなと、メグ、るる。全員だよ」
言われた名前を頭の中で順に浮かべ、コウは視線を泳がせた。
「ま、まさか、全員って……」
「気づいてないのか。あるいは、気づかないフリか。……どっちにしても、優しすぎるのは罪になる」
ルイの声は穏やかだった。けれどその奥には、長くこの世界を見てきた者の視線があった。
「後悔する前に、ちゃんと向き合え。お前の声は、人を救う。でも――同時に、惑わせもする」
湯けむりの中、ルイの言葉は静かに溶けていった。
コウはただ、小さく頷くしかなかった。
* * *
一方その頃、女子風呂――。
夜空の下、桜の湯に並んだ五人の少女たちは、まさに「戦場」にいた。
「ふぅぅ~……っ、さいこー……♡」
一番に声を上げたのはメグ。
肩までお湯に浸かり、はじける笑顔で手足を伸ばす。
「これ、ほんとに天然温泉……? とろとろすぎる……っ」
みなとはその隣で静かに目を閉じながら、頬を染めていた。
お湯の感触が、普段よりも肌に生々しく感じられるのは――きっと、気のせいじゃない。
「……ここのお湯は炭酸泉も混ざってるみたいね。肌がすべすべになるわけだわ」
夜々はさすがの情報通ぶりを発揮しつつ、胸元を隠すようにタオルを巻いたまま、落ち着いた所作で髪をすくっていた。
だが――その視線は、誰よりも鋭く、周囲を観察していた。
(……透明感。肌の色……若さ、ってこういうことなのね)
湯けむり越しに見えるひよりとるるの肌――まだ瑞々しくて、白くて、傷ひとつない。
見つめれば見つめるほど、自分の“成熟したライン”が重く感じられてしまう。
(ああもう、なに考えてんの私……っ)
夜々は自分の頬を叩きそうになるのをこらえた。
「ふわぁ……るる、のぼせそう~っ」
るるがぷかぷかと湯に浮かびながら、まるで赤ちゃんのように手足を動かす。
その隣でひよりは、タオルをぎゅっと握りしめていた。
(夜々さん、きれい……肌も、髪も、指先も……)
思わず見とれてしまった自分を叱るように、ひよりは小さく首を振った。
(でも、私だって……負けないもん。お兄ちゃんにだって、女の子として見てほしいもん)
昨日の夜、部屋で鏡に向かって選んだ水着。
そっと撫でたレースの下着。
そして、ふたりでの混浴を妄想したとき、胸がきゅうっとなった――あの感覚。
(お兄ちゃんと、ふたりきりで、温泉……いつか、絶対)
「……はっ、また妄想してた」
つい漏れたひよりの呟きに、るるが首をかしげる。
「なに妄想~? えっちなやつ?」
「ち、ちがっ……ちがうからっっ!!」
(ちがわないけどぉぉぉっっ!!)
その騒ぎのなかで、メグは別の視点から衝撃を受けていた。
(みなとちゃん……その体……なにあれ……)
ほどよいボリューム、ふわりとした柔らかそうな曲線、でもくびれはしっかり。
無造作に濡れた髪が肌に張りついて――思わず見とれてしまった。
(やばっ、ちょっと好きかもしんない)
一方のみなとは、メグの腹筋の引き締まりと健康的なプロポーションに、目を奪われていた。
(……これが、現役JKの完成系……!?)
まるでスポーツ雑誌のグラビアのような、しなやかで無駄のないライン。
自分の“柔らかさ”が急にコンプレックスに感じられるほどだった。
(……私も鍛えたらあんなふうに?それでコウくんと肩が触れ合ったら……いやいやいや!)
ひとり悶絶するみなと。
そして、るるは小さく、にんまりと笑っていた。
(みんな大人っぽくてうらやましいけど……るるには、“若さ”があるもんね♡)
この旅行で、ぎゅってしてもらって、甘えて、いっぱいくっついて――
「女の子」として、ちゃんと見てもらいたい。
(るる、がんばる!)
湯けむりの奥で交わされる、目に見えない視線の応酬。
だが、そこに言葉はなかった。
静かに、ただそれぞれが自分の心と身体に向き合っていた。
やがて、湯からあがる時間になっても、誰ひとりとして気づかなかった。
この瞬間――恋の火種が、静かに、けれど確実に燃え上がっていたことに。
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