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第18章『ボクとイケボと恋心と!』〜恋愛シミュ実況が修羅場すぎて泣けてきた〜
エピローグ:配信のあとで――ふたりの小さな変化
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「昨日のいのりちゃん、ガチだったでしょ~~~!?!?」
朝、校門をくぐった瞬間、クラスメイトの亜美ちゃんがニヤニヤしながら突撃してきた。
「な、なにが……!? ボク、べ、べつに!? 演技だし!? 配信だしっ!?」
「うっそ~~。あの“好きになっちゃいそうで、こわい”のとこ、ガチで震えたもん! あれ聞いて叫んだよ!? マイク切れてなかった事件、最高すぎ!」
「ぅ、ぅうぅぅ~~っ!! し、知らなかったんだもん、切れてないとか……っ!!」
教室のあちこちからも、「いのりんく、リアル恋!?」とか「レイって実は彼氏!?」とか、もはや完全に文化祭後のヒロイン扱いである。
うう、地味に人生で一番恥ずかしい朝かもしれない。
でも、ほんの少し――悪くなかった。
“伝わった”って、なんだか、ちょっとだけ……嬉しかったから。
午後。LinkLiveの事務所ビル。
ボクは放課後そのまま、制服姿のままスタジオ控室に顔を出していた。
昨日の騒動で神代マネージャーに呼ばれてたけど、結局一言「話題性最高。グッズ展開考えてるから覚悟して」ってだけで解放された。
た、確かに伸びた。再生数。
あの回だけでチャンネル登録者が爆増して、ボクのSNSは通知が爆発してる。
でも、ボクの頭の中でいちばん残ってるのは――
配信のあと。
あの“ありがとう”の声。
そして。
「……好きになっちゃいそうで……こわい……」
自分の声。
あれは、取り消せない。
でも、たぶん、取り消さなくてよかった。
「よ。来てたんだね、いのりちゃん」
控室の扉が開いて、彼――コウくんが入ってきた。
今日も相変わらず、無駄にかっこいい。シンプルな黒のパーカーに、眼鏡。
すっぴんでも隠せない、整った雰囲気。落ち着いた話し方。
でも、なによりも――あの、やさしい目。
「あ、あの……お疲れさまでしたっ、昨日っ! えっと、その、配信、あの、いろいろとご迷惑を……」
「あはは、謝らなくていいよ。俺も楽しかったし」
「……っ」
“楽しかった”。
その一言に、ちょっとだけホッとした。
本気で引かれてたらどうしよう、とずっと不安だったから。
「次のコラボ、何やりたい?」
そう聞かれた瞬間、ボクの胸がきゅっとなった。
(また一緒にやってくれるんだ)
その事実が、たったそれだけのことなのに、すごく嬉しかった。
「えっと……ボク……また、恋愛ゲームでも……やってみても……いいかも、です……」
「そっか。……じゃあ、次は“逆に告白されるルート”とか、やってみる?」
「~~~っ!! ず、ずるいですっ!! そういうこと急に言うの!!」
頬が一気に熱くなる。きっと真っ赤。
でも、それを隠すように、椅子の背にもたれてうつむいたボクの唇は――
ほんの、少しだけ、笑ってた。
控室の壁際に置かれたモニターが、前日のアーカイブ配信を流していた。
“レイ”が“いのり”に向かって、やさしく笑いながら囁いている。
『――お前が……好きだ。ずっと、そばにいてくれ』
その映像を横目に、ボクは思った。
もし、もう一度あのセリフを聞いても。
今度は、ちゃんと、まっすぐ顔を上げて――
「……うん。ボクも、ずっと一緒にいたいって、言うよ」
声に出さなかったその答えが、自分の中で少しずつ育っていくのを感じた。
配信は終わっても、物語はまだ続いている。
ふたりの、小さな未来に向かって。
朝、校門をくぐった瞬間、クラスメイトの亜美ちゃんがニヤニヤしながら突撃してきた。
「な、なにが……!? ボク、べ、べつに!? 演技だし!? 配信だしっ!?」
「うっそ~~。あの“好きになっちゃいそうで、こわい”のとこ、ガチで震えたもん! あれ聞いて叫んだよ!? マイク切れてなかった事件、最高すぎ!」
「ぅ、ぅうぅぅ~~っ!! し、知らなかったんだもん、切れてないとか……っ!!」
教室のあちこちからも、「いのりんく、リアル恋!?」とか「レイって実は彼氏!?」とか、もはや完全に文化祭後のヒロイン扱いである。
うう、地味に人生で一番恥ずかしい朝かもしれない。
でも、ほんの少し――悪くなかった。
“伝わった”って、なんだか、ちょっとだけ……嬉しかったから。
午後。LinkLiveの事務所ビル。
ボクは放課後そのまま、制服姿のままスタジオ控室に顔を出していた。
昨日の騒動で神代マネージャーに呼ばれてたけど、結局一言「話題性最高。グッズ展開考えてるから覚悟して」ってだけで解放された。
た、確かに伸びた。再生数。
あの回だけでチャンネル登録者が爆増して、ボクのSNSは通知が爆発してる。
でも、ボクの頭の中でいちばん残ってるのは――
配信のあと。
あの“ありがとう”の声。
そして。
「……好きになっちゃいそうで……こわい……」
自分の声。
あれは、取り消せない。
でも、たぶん、取り消さなくてよかった。
「よ。来てたんだね、いのりちゃん」
控室の扉が開いて、彼――コウくんが入ってきた。
今日も相変わらず、無駄にかっこいい。シンプルな黒のパーカーに、眼鏡。
すっぴんでも隠せない、整った雰囲気。落ち着いた話し方。
でも、なによりも――あの、やさしい目。
「あ、あの……お疲れさまでしたっ、昨日っ! えっと、その、配信、あの、いろいろとご迷惑を……」
「あはは、謝らなくていいよ。俺も楽しかったし」
「……っ」
“楽しかった”。
その一言に、ちょっとだけホッとした。
本気で引かれてたらどうしよう、とずっと不安だったから。
「次のコラボ、何やりたい?」
そう聞かれた瞬間、ボクの胸がきゅっとなった。
(また一緒にやってくれるんだ)
その事実が、たったそれだけのことなのに、すごく嬉しかった。
「えっと……ボク……また、恋愛ゲームでも……やってみても……いいかも、です……」
「そっか。……じゃあ、次は“逆に告白されるルート”とか、やってみる?」
「~~~っ!! ず、ずるいですっ!! そういうこと急に言うの!!」
頬が一気に熱くなる。きっと真っ赤。
でも、それを隠すように、椅子の背にもたれてうつむいたボクの唇は――
ほんの、少しだけ、笑ってた。
控室の壁際に置かれたモニターが、前日のアーカイブ配信を流していた。
“レイ”が“いのり”に向かって、やさしく笑いながら囁いている。
『――お前が……好きだ。ずっと、そばにいてくれ』
その映像を横目に、ボクは思った。
もし、もう一度あのセリフを聞いても。
今度は、ちゃんと、まっすぐ顔を上げて――
「……うん。ボクも、ずっと一緒にいたいって、言うよ」
声に出さなかったその答えが、自分の中で少しずつ育っていくのを感じた。
配信は終わっても、物語はまだ続いている。
ふたりの、小さな未来に向かって。
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