【R18】熱波師の俺が転生したら、氷河期の異世界で【惑星ごと整う】らしい ~伝説のタオル捌きで女神たちを昇天させてみた~

のびすけ。

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第一部 最終章 さらば氷獄、こんにちは灼熱

湯けむりの園、焦熱の侵入者 ☆

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世界樹の根本に湧き出したエメラルドグリーンの天然温泉。 
桜の花びらが水面に浮かぶその場所は、今、この世の全ての快楽を凝縮したような空間になっていた。

「……ふぅ。極楽だ……」

俺、轟豪(とどろき・ごう)は、湯船の岩場に背中を預け夜空を見上げていた。 
世界を凍らせていた分厚い雲は晴れ、満天の星空が広がっている。 
だが、俺の視界を占有しているのは星よりも美しい四つの「月」だった。

「ごうさん、お湯加減はどう?」

「旦那様、お酒のお代わりはいかが?」

「ねぇ、私の肌、触って?」

「……ごうさん、膝の上、乗っていい?」

セレーネ、ミズチ、ゼファ、コキュートス。 
俺がこの世界で出会い、愛し、心を通わせた四人のヒロインたちが一糸まとわぬ姿で俺を取り囲んでいる。 
湯気に濡れた肌はそれぞれ異なる輝きを放っている。

セレーネの白磁のような肌はお湯の熱でほんのり桜色に染まり、Fカップの豊満な胸がたぷんとお湯を弾いている。 
ゼファの褐色の肌は水滴を弾いて健康的に輝き、引き締まったウエストラインが悩ましい。 
ミズチはあえて蛇の下半身を出し、ぬるりとした質感で俺の太腿に絡みついている。 
コキュートスはまだ幼さの残る肢体を恥ずかしげもなく晒し、俺の剛槍のすぐそばで無邪気に遊んでいる。

「……最高だよ。お前たちと入る風呂が一番整う」

俺が言うと四人は嬉しそうに微笑み、さらに距離を詰めてきた。

「……ふふ。整うだけじゃ、足りませんわよね?」

ミズチが妖艶に舌を這わせ、俺の耳元で囁く。

「昨日の宴会では、皆さん酔っ払ってしまって……最後まで愛し合えませんでしたもの」

「そうね。今日はもう、邪魔者はいないわ」

セレーネが俺の胸板に指を這わせ、乳首をコリりと刺激する。

「……ごうさん。私、もう我慢できない。……中、うずいてるの」

ゼファが俺の手を取り、自分のお湯の中で濡れている秘所へと導く。

「……私も。……大人の体になって、またイきたい……♡」

コキュートスが上目遣いで、俺の目をじっと見つめる。

四方向からの強烈な誘惑。 
俺のサウナハットの下にある理性のネジはとっくに蒸発していた。 
股間のイチモツは彼女たちの視線と体温を浴びて、血管が浮き出るほどに怒張し、暴発寸前だ。

「……ハハッ。分かったよ。全員、まとめて相手してやる」

俺は身を起こし、まずは誰を抱こうかと視線を巡らせた。 
セレーネの真面目な顔が欲情で崩れるのを見たいか。 
ゼファの生意気な口を快感で塞ぎたいか。 
ミズチの粘着質な愛に溺れたいか。 
コキュートスの無垢な反応を楽しみたいか。

(……贅沢な悩みだ。よし、まずは一番年長のミズチから……)

俺がミズチの肩に手を伸ばした、その瞬間だった。

ドォォォォォォォォォォンッ――!!

「――ッ!?」

突如、空気が震えた。 
耳をつんざくような爆発音と共に世界が一変した。 
心地よかった夜風が、一瞬にして「熱風」へと変わる。 
それも、サウナのような湿り気のある熱ではない。 
肌をジリジリと焦がすような、暴力的な乾いた熱だ。

「きゃぁぁぁっ!?」 
「な、なに!?」

ヒロインたちが悲鳴を上げ、身を寄せ合う。 
俺は見上げた。 
南の空から巨大な「太陽」が落ちてくるのを。 
いや、違う。
それは太陽ではない。 
直径数十メートルはあるであろう、巨大な火球だ。

「クソッ、直撃コースだ! 全員、俺の後ろへッ!」

俺はとっさに立ち上がり両手を空に掲げた。 
逃げる時間はない。
迎撃するしかない。

「スキル発動!【超高圧・蒸気障壁(スチーム・バリア)】!!」

シュゴォォォォォォォッ!!

俺の掌から圧縮された蒸気が爆発的に噴き出し、頭上に白いドームを形成した。 
数瞬後、火球が障壁に激突する。

ジュワァァァァァァァァァァッ!!

凄まじい水蒸気爆発。 
視界が真っ白に染まり、鼓膜がおかしくなりそうな轟音が響く。 
お湯が沸騰し、一気に水位が下がる。

「くっ……ぐぅぅぅッ! なんて熱量だ……!」

俺は歯を食いしばり、障壁を維持した。 
今まで戦ってきたどの敵よりも重い。 
一撃の威力が桁違いだ。

やがて火球のエネルギーが霧散し、蒸気が晴れていく。 
だが、そこに広がっていたのは先ほどまでの楽園ではなかった。

「……ひどい」

セレーネが絶句する。 
満開だった世界樹の桜は焼け焦げ、湖の水は干上がり、緑の草原は黒い炭になっていた。 
美しいカルデラが一瞬にして焦熱地獄へと変貌していたのだ。

「あら。……防いだの? 生意気ね」

頭上から鈴を転がすような、しかし凍りつくほど冷酷な声が降ってきた。 
俺たちが顔を上げると、焼けただれた空に一人の女が浮いていた。



燃えるような真紅の髪。 
褐色の肌をボンテージのような極小の黒革で包んだ、暴力的なまでのグラマラスボディ。 
背中には炎の翼を持ち、手には身の丈を超える巨大な炎の鎌を携えている。

その瞳は、俺たちを見ているようで見ていなかった。 
路傍の石か、燃えカスを見るような目だ。

「貴様……何者だ!」

俺が叫ぶと、女はつまらなそうに髪をかき上げた。

「……名乗るほどの価値もないけれど。冥土の土産に教えてあげるわ」

彼女が鎌を一振りすると周囲の空間が赤く歪んだ。

「魔王軍四天王が一角。……『炎帝』イフリータ。この世の全てを灰に還す者よ」

炎帝イフリータ。 
冬将軍フィンブル、空の女王ハルピュイアと並ぶ、魔王軍最高幹部の一人。 
まさかこんなタイミングで現れるとは。

「……氷ごときを倒して、英雄気取り? 笑わせるわ」

イフリータは俺たちのいる温泉を見下ろし、顔をしかめた。

「それに、何この場所。……ジメジメして、ベタベタして。気持ち悪い」

彼女は指先から小さな火種を弾いた。 
それが地面に落ちると、瞬く間に燃え広がり、残っていた温泉の水を蒸発させていく。

「水なんて軟弱なものが存在するから、世界が淀むのよ。……全て乾かして焼き尽くしてあげる」

「……ふざけんなよ」

俺はタオルを腰に巻き直し、一歩踏み出した。 
ヒロインたちの怯える視線を背に、俺の腹の底から怒りが湧き上がってくる。

「せっかくの混浴タイムを……一番いいところを邪魔しやがって……!」

「……は?」

イフリータが訝しげに眉をひそめる。

「それに、水が軟弱だと? 笑わせんな。水があるからこそ熱は肌に伝わるんだよ!」

俺は拳を握りしめた。 
サウナにとって湿度は命だ。 
カラカラのドライサウナも悪くないが、適度な湿度があってこそ、人は深部まで温まり、整うことができる。 
それを「気持ち悪い」と言ったこいつはサウナへの冒涜者だ。

「おい、露出狂の姉ちゃん。……お前のその乾ききった性根、俺の『ロウリュ』でたっぷりと潤してやるよ」

「……露出狂? この私が?」

イフリータのこめかみに青筋が浮かぶ。 
周囲の炎が、彼女の感情に呼応して激しく燃え上がった。

「いい度胸ね、人間。……その減らず口、炭になるまで焼き焦がしてあげるわ!」

「上等だ! 返り討ちにして、そのボンテージひん剥いて、水風呂に沈めてやるッ!」

一触即発。 
楽園の夜は終わり、灼熱の決戦の火蓋が切って落とされた。 
俺の怒張したイチモツは、今は戦意という名の熱量に変換され、全身を駆け巡っていた。 
お楽しみは、お預けだ。 
まずはこの「激辛」な客を、とことん「料理(サウナ)」してやるしかないらしい。
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