【R18】異世界帰りのSSS級勇者、うっかりMAXにした【魅力】スキルで日常が崩壊する ~魔王は倒せたけど、ヒロイン達からは逃げられない?

のびすけ。

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第四章 賢者の恋は計算外 ~解析不能なドキドキ♡デスティニー~

遊園地の魔法と、初めての「女の子」

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明日。
たった四文字の、その言葉の響きが、私の思考回路を、ここ数時間、完全に占拠している。
明日は、翔太との、初めてのデート。

あの「翔太王決定戦」とかいう、論理の欠片もないクイズ大会で、奇跡的に(陽奈美さんのヒントがなければ危なかったけれど)一番乗りを果たした私への、最高のご褒美。行き先は、大阪の遊園地。そして、その後は…ホテルに、お泊まり♡。

「ふふっ…♡ ふふふふふっ…♡」

自分の部屋のベッドの上で、私は、抱きしめたクッションに顔をうずめて、意味もなく転がった。
もじもじ、じたばた。だめ、口元が、緩みっぱなし。

こんな姿、学校の誰にも、ううん、パーティのみんなにだって、絶対に見せられない。
賢者、九条凛花。常に冷静沈着で、物事を分析・計算して判断する論理の塊。

それが、世間一般の、そして、ついこの間の戦いまでの、私自身への評価だった。
でも、今の私は、どうだろう。

明日のデートプランを思考すれば、心はふわふわと宙に舞い、翔太の笑顔を想像すれば、身体の奥がとろとろに蕩けてしまう。完全に、恋する、ただの「女の子」だ。

翔太が予約してくれた、というホテルの名前は、『ザ パーク フロント ホテル』。私は、スマホで、その情報を検索していた。

「わ…♡ すごい…」

画面に表示されたのは、パークに隣接する、きらきらした、夢みたいなホテルだった。
その中でも、彼が予約してくれたお部屋は『ザ・パーク・フロントルーム』という、最上階に近い、特別な角部屋。

写真を見ていく。広々としたリビング、ふかふかのキングサイズのベッド…。
そして、私の指が、ある一枚の写真の上で、ぴたり、と止まった。

(…お、お風呂…?)

それは、バスルームの写真だった。でも、ただのバスルームじゃない。
壁一面が、巨大なガラス窓になっていて、そこから、パークの、きらびやかな夜景が一望できる、ビューバスだった。

夜景を見ながら、お風呂に入れる、なんて…。
しかも、翔太さんと、二人きりで…。

(よ、夜景を見ながら、翔太さんに、洗ってもらったり…?♡)
(背中に、彼のたくましい胸板が、ぴたってくっついちゃったり…?♡)
(湯船の中で、ちゅー、とか、しちゃったり…?♡)

想像しただけで、顔から、ぶわっ、と火が出そうになる。
心臓が、ばくばくと、うるさくて、お腹の奥が、きゅうううんっ♡て、甘く疼き始めた。

そして、自然と、あの夜のことが、思い出される。
深夜の教室で、翔太に、初めて、めちゃくちゃにされた、あの夜。

(初めてのセックスの時は、いっぱいいっぱいで、余裕なんて、全然なかったな…)

翔太の、大きくて熱いおちんちんが、私の奥に入ってきた時の、痛みと、それ以上の、途方もない快感。本で読んだ知識なんて、全く役に立たなかった。「データ以上の、熱と、硬さ…♡」だった。

何度も、何度も、イかされて、潮を噴いて、最後は、彼のあったかいので、お腹の中をいっぱいにされて…。あの時のことを思い出すだけで、私のショーツの中が、じゅわ…♡っと、熱く湿っていくのが、わかる。

(こ、今回の、二回目のセックスは、どうなるのかな…♡)

今度は、少しは、余裕、あるかな?
ちゃんと、翔太の顔、見れるかな?
翔太のおっきいおちんちん、自分の手で、触ってみたいな…♡
あ、でも、また、翔太に、いじわるされて、めちゃくちゃにされちゃうのも、いいな…♡
ううん、むしろ、そっちの方が、いいかも…♡

「…はっ!?」

そこまで考えて、私は、自分の思考の暴走に、はっと我に返った。
だ、だめだ! こんな、えっちなことばかり、考えてる場合じゃない! 明日は、待ちに待った、初めてのデート。翔太に、世界で一番可愛いって、思ってもらわなきゃ!

「こ、こんなことしてる場合じゃないですわ…! じゃなくて、ない!」

私は、ベッドから飛び起きると、クローゼットの扉を、勢いよく開いた。

「着ていく服を選ばないと…! それから、下着♡も…!」

清楚なワンピースがいいかな? それとも、ちょっと活動的な、パンツスタイル?
下着は、この前買った、白のレースのセット? ううん、翔太をびっくりさせるために、黒の、ちょっとセクシーなやつも、いいかもしれない…♡

賢者としての、論理的思考能力のすべてを、今は、ただ、愛しい彼を喜ばせるためだけに。
私の、甘くて、嬉しい、初めての誤算に満ちた夜は、まだ、始まったばかりだった。

ーーーーー

デート当日。
私は、待ち合わせ場所であるダンジョンゲートの前で、落ち着きなく足踏みをしていた。

今日の私は、いつもとは違う。
まず、服装。クローゼットの奥で眠っていた、自分でも少し気恥ずかしくなるくらい、女の子らしい水色のワンピース。
そして、何よりも大きな変化。それは、私の理性の象徴であった、伊達メガネを外してきたことだ。

(素の自分を、見てもらいたい、なんて…)

昨夜、鏡の前で一人、そんならしくないことを考えてしまったのだ。
翔太さんの前では、賢者・九条凛花としてではなく、ただの「私」でいたい、と。

メガネのない視界は、いつもより、世界の光が、色が、目に優しく飛び込んでくる。
まるで、世界から「解析しろ」という強制的な命令が消え去ったみたいで、不思議と、心が軽かった。

「凛花さん、待たせたね」
「! しょ、翔太さん!」

呼ばれて振り返ると、そこには、白いシャツに黒のパンツという、シンプルだけど、彼のスタイルの良さが際立つ私服姿の翔太さんが立っていた。その、いつもよりずっと大人びて見える姿に、私の心臓が、とくん、と大きく跳ねる。

「…ううん、私も今来たとこ。その、おはよう、翔太さん」

「おはよう、凛花さん。…あれ、メガネは?」

「あ、えっと、今日は、その…気分転換、です」

「そっか。すごく、新鮮だね。可愛いよ」

「…!♡」

か、可愛い…。
たった三文字のその言葉が、私の脳内で、何百回もリピートされる。だめ、顔が熱い。

きっと、今、私の顔は、茹でダコみたいに真っ赤になっているに違いない。
そんな私の葛藤を知ってか知らずか、翔太さんは、にこりと笑って、私の手を取った。

「それじゃあ、行こうか」
「は、はいっ!」

私たちは、ダンジョンに足を踏み入れる。そして、翔太さんのスキル【次元跳躍(ディメンション・リープ)】で、一瞬のうちに、USJの近くにあるダンジョンへと転移した。この、非現実的な移動手段にも、もうすっかり慣れてしまった。



そして、ついに、私たちのデートが始まった。
ゲートをくぐった瞬間、まるで別世界に迷い込んだかのような、きらきらした光景が目の前に広がった。

楽しそうな音楽、カラフルな建物、キャラクターたちの陽気な声、そして、たくさんの人々の笑顔。
その、圧倒的な情報量に、私の脳は、完全に処理落ち(フリーズ)してしまった。

「すごい…! なんですの、この、幸福な空間は…!」
「はは、ここが遊園地だよ。凛花さん、こっちこっち」

人の波に流されそうになる私を、翔太さんが、はぐれないように、と、私の手を、ぎゅっと、強く握ってくれた。彼の、大きくて、温かくて、少しだけごつごつした手のひら。
その感触が、なぜか、どんな魔法よりも、私を安心させてくれた。

まず、私たちが向かったのは、『ハリウッドの有名キャラクターの体験ライド』
映画で見たままの、街並みが再現されている。

「うわぁ…!」

私は、完全に、ただの観光客になっていた。
お城のアトラクションは、本当に、魔法の箒で空を飛んでいるみたいな、すごい迫力だった。

ドラゴンに追いかけられたり、ディメンターに襲われたり。
そのたびに、私は「きゃあ!」とか「ひゃんっ!」とか、自分でも信じられないような、可愛い悲鳴を上げて、隣にいる翔太さんの腕に、ぎゅううっと、必死にしがみついていた。

アトラクションを出た後、私たちは、バタービールを飲んで、一休みした。甘くて、不思議な味。

「あ、凛花さん、口のところに、泡がついてるよ」

「えっ!?」

翔太さんが、そう言うと、自分の親指で、私の唇の端を、そっと、拭ってくれた。

「んっ…♡」

その、あまりにも自然な、恋人同士みたいな仕草に、私の心臓は、また、大きく跳ねた。

次に、私たちが向かったのは、『恐竜のジェットコースター』。パークで一番、絶叫できると噂の、超スリリングなジェットコースターだ。

うつ伏せの状態で、猛スピードで空を駆け巡る、というコンセプト。
正直、私は、高所恐怖症ではないが、絶叫系は、データ上、心臓への負荷が高いと分析しており、少し、苦手だった。

「だ、大丈夫です! ワタシは、賢者ですから! この程度のG、計算済みです!」

「はは、無理しなくてもいいんだよ?」

強がってはみたものの、いざ、うつ伏せの状態で吊り上げられると、その高さに、足がすくむ。
その時だった。

安全バーが下りて、身体が固定された瞬間、あたしのワンピースのスカートが、少しだけ、ふわっと、捲れ上がってしまったのだ。
そして、ハーネスが、私の胸を、ぎゅっと、隣に座る翔太さんの腕に、押し付ける形になった。

「きゃっ♡!」

(み、見えちゃう! う、腕に、おっぱいが、むにゅって、あたってるぅう♡!)

恥ずかしさで、死にそう! でも、翔太さんは、何も言わずに、そっと、自分のジャケットを、私の足元にかけて、隠してくれた。
その、スマートすぎる優しさに、ジェットコースターが動き出す前から、私の心は、急上昇、急降下していた。
そして、ライドが、始まった。

「きゃあああああああああっっっっっっ!!!!!」

もう、賢者も、プライドも、何もなかった。私は、ただ、絶叫しながら、翔太さんの腕に、力の限り、しがみついていた。

ライドが終わり、地上に戻ってきた頃には、私は、もう、ふにゃふにゃになっていた。
髪はぼさぼさ、涙目で、腰が抜けて、ちゃんと歩けない。
そんな私の髪を、翔太さんが、くすくす笑いながら、優しく、手で直してくれる。

「はは、すごい顔になってるぞ、凛花さん」

「う、うるさいです…♡」

その、何気ない、優しい仕草が、どんなアトラクションよりも、私の心を、揺さぶった。

(ああ、だめだ…)

今日一日、私は、一度も、物事を論理的に、考えていない。
ただ、翔太さんの隣で、笑って、驚いて、ドキドキして、叫んで…。

心が、感情が、感じるままに、動いている。
これが、『女の子』になるって、こと…?
その感覚は、驚きと、戸惑いと、そして、今まで感じたことのない、どうしようもないほどの、幸福感に満ちていた。



すっかり日も暮れて、パークのイルミネーションが輝き始めた頃、私たちは、ホテルにチェックインした。
案内された『ザ・パーク・フロントルーム』は、私の想像を、遥かに超える、豪華で、素敵な部屋だった。
大きな窓からは、きらきらと輝く、パークの夜景が一望できる。

「わぁ…♡ きれい…」

「うん。ここなら、パレードも、ここから見れるらしいよ」

でも、私の目は、その夜景よりも、もっと、別のものに、釘付けになっていた。
私は、吸い寄せられるように、バスルームへと向かう。

そして、その、ガラス張りの壁の向こうに広がる、宝石箱みたいな夜景を見つめた。
私は、くるりと、翔太さんの方を、振り返る。そして、今日一番の、小悪魔な笑顔で、彼に、問いかけた。

「…まあまあ、いいお部屋ね。…それで、翔太さん?」

「やっぱり、夜景を見ながら…一緒に入るんですよね…♡?」



ホテルのレストラン『アーカラ』でのディナーは、夢のような時間だった。
ハワイアンテイストの、お洒落なブッフェレストラン。

ローストビーフも、お寿司も、デザートのケーキも、全部、全部、美味しかった。
私たちは、今日のデートを振り返りながら、たくさん、たくさん、おしゃべりした。

「あの時、凛花さんが叫んだ声、すごかったな」

「も、もう! その話は、やめてくださいまし!」

翔太さんにからかわれて、頬を膨らませる。
そんな、子供みたいなやり取りさえ、楽しくて、愛おしい。

もう、すっかり、私は、ただの「女の子」になっていた。
そして、この、きらきらした魔法みたいな一日が、この後、もっと、もっと、素敵な夜に繋がっていくことを、私は、期待せずには、いられなかった。
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