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一度仕事に取り掛かると、時間が経つのは本当に早い。毎日やるべき作業は決まっていて、工程表に書かれたスケジュール通りに進行していく。効率的に、それでいて丁寧に間違いがないようにと注意を払いながら、作業に没頭していると、二、三時間などはあっという間だ。集中している分、辛いとか楽しいとか仕事以外のことを考えることもない。体を動かすこの仕事がきっと自分には合っているのだろう。
今日の昼食の休憩時間もたちまちやってきた。先輩に誘われたが、健一は外のベンチで持参してきたコンビニの弁当を広げた。最初の頃は先輩たちと、学内の学食を利用することも何度かあった。しかし、学生たちに混ざった自分たちの存在は明らかに異質だった。それを感じるやいな、居心地の悪さが胃袋までも恐縮させて、安くてうまいランチも喉を通らなかった。前から男子学生の視線、後ろからは女子学生の視線。みなが自分たちのことを異物を見る目で見ているような気がした。騒ぐこともなく、静かに昼食を口に運んでいるだけだというのに。作業服という服装のせいか。それとも、建築業が身近でない彼らには、相当な珍客に見えるのか。どちらにせよ、健一にとっては、この場所で視線を集めることは苦痛だった。
その視線にも慣れることができないとわかった時から、健一はこうして外のベンチで一人、休憩時間を過ごしている。
不意にポケットの中の携帯電話が振動した。数回の短い振動でまた静かになった。メールの着信だ。
メールは早苗からだった。タイトルに「急なお誘い」とある。すぐにメールの内容を確認する。
「今日の夜、飲みに行かない?先週会ったばっかりだけど。いつもの焼鳥屋さんで、七時から飲んでます。なんか、空しいきぶん」
意外な感じがした。健一が知っている早苗は、空しい友人の一人酒に付き合うことはあっても、自分がその本人になることはなかった。
きっと、何かあったのだろう。胸騒ぎがした。
片方の膝の上にバランスよく乗せたコンビニ弁当をベンチの上に置き換えると、急いでメールの返事を打った。
「俺も空しい。飲み明かそう」と送信した。
早苗からの返信は「ありがとう」の一言だった。
今日の昼食の休憩時間もたちまちやってきた。先輩に誘われたが、健一は外のベンチで持参してきたコンビニの弁当を広げた。最初の頃は先輩たちと、学内の学食を利用することも何度かあった。しかし、学生たちに混ざった自分たちの存在は明らかに異質だった。それを感じるやいな、居心地の悪さが胃袋までも恐縮させて、安くてうまいランチも喉を通らなかった。前から男子学生の視線、後ろからは女子学生の視線。みなが自分たちのことを異物を見る目で見ているような気がした。騒ぐこともなく、静かに昼食を口に運んでいるだけだというのに。作業服という服装のせいか。それとも、建築業が身近でない彼らには、相当な珍客に見えるのか。どちらにせよ、健一にとっては、この場所で視線を集めることは苦痛だった。
その視線にも慣れることができないとわかった時から、健一はこうして外のベンチで一人、休憩時間を過ごしている。
不意にポケットの中の携帯電話が振動した。数回の短い振動でまた静かになった。メールの着信だ。
メールは早苗からだった。タイトルに「急なお誘い」とある。すぐにメールの内容を確認する。
「今日の夜、飲みに行かない?先週会ったばっかりだけど。いつもの焼鳥屋さんで、七時から飲んでます。なんか、空しいきぶん」
意外な感じがした。健一が知っている早苗は、空しい友人の一人酒に付き合うことはあっても、自分がその本人になることはなかった。
きっと、何かあったのだろう。胸騒ぎがした。
片方の膝の上にバランスよく乗せたコンビニ弁当をベンチの上に置き換えると、急いでメールの返事を打った。
「俺も空しい。飲み明かそう」と送信した。
早苗からの返信は「ありがとう」の一言だった。
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