転生令嬢は年下の婚約者を可愛がる

青井陸

文字の大きさ
2 / 17

しおりを挟む
帰りの馬車では、お父様に殿下の機嫌を損ねたことについてグチグチ言われ、

お義母様には

「いくら可愛いからと言って男の子に可愛いはダメよ。」

と笑顔で言われた。

私の母は、私が3歳のときに流行り病で亡くなり、6歳のときにお父様がお義母様と再婚した。

お義母様には連れ子がいる。私より4歳上のエリックお義兄様だ。

お義兄様は銀髪カールヘアーにグリーンサファイア色の目、アレクサンダー様とはまた違った美しい顔だ。前世の私ならよだれを滴ながら愛でただろうが、今の私はお義兄様よりも年下なためアレク様に会ったときの気持ちとはまた違う。とはいいつつもめためた美しい顔なので毎日特等席で拝めるので、とても幸せだ。


乙ゲーとかでは、お義母様といったら 性格が悪く虐める人が多いが、
私とお義母様、お義兄様の関係は良好だ。

特にお義兄様はというと私の隣で

「あんなくそ生意気なやつとは婚約しなくていいよ。僕が公爵になったらヴィーのことを養ってあげるからずっと家にいていいんだよ。」

と賢いのに残念な程シスコンだ。 
こんなことをいうもんだからお義兄様もお父様から小言を言われている。


あぁ~それにしてもアレクサンダー様可愛すぎたな。
ここはやっぱり前世で流行ってた乙女ゲームの世界とかだったりするのかしら?
私はどんなポジションかな。
王太子の婚約者だから悪役令嬢かヒロインね。

ちなみに私が前世を思い出したのはお母様が亡くなったときにあまりのショックに倒れてしまったとき。
もしかしてこれって流行りの異世界転生?と思ったけど、この世界は私の知ってる小説やゲームの記憶にはない。

アレクサンダー様に会ったときに確信した!…これは私が死んでからでたやつだな。だって完璧好みの容姿、生意気なショタがでてくるのに私が知らないわけないから!くそー!!

でも、せっかく自分の好みのショタに出逢えたんだから楽しまなきゃ損よね!!

次はいつ会えるのかしら?

まだ続くお父様の小言を聞き過ごしウキウキしながら帰っていった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

婚約者に愛する人が出来たので、身を引く事にしました

Blue
恋愛
 幼い頃から家族ぐるみで仲が良かったサーラとトンマーゾ。彼が学園に通うようになってしばらくして、彼から告白されて婚約者になった。サーラも彼を好きだと自覚してからは、穏やかに付き合いを続けていたのだが、そんな幸せは壊れてしまう事になる。

誕生日前日に届いた王子へのプレゼント

アシコシツヨシ
恋愛
誕生日前日に、プレゼントを受け取った王太子フランが、幸せ葛藤する話。(王太子視点)

私の願いは貴方の幸せです

mahiro
恋愛
「君、すごくいいね」 滅多に私のことを褒めることがないその人が初めて会った女の子を褒めている姿に、彼の興味が私から彼女に移ったのだと感じた。 私は2人の邪魔にならないよう出来るだけ早く去ることにしたのだが。

ついで姫の本気

ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
国の間で二組の婚約が結ばれた。 一方は王太子と王女の婚約。 もう一方は王太子の親友の高位貴族と王女と仲の良い下位貴族の娘のもので……。 綺麗な話を書いていた反動でできたお話なので救いなし。 ハッピーな終わり方ではありません(多分)。 ※4/7 完結しました。 ざまぁのみの暗い話の予定でしたが、読者様に励まされ闇精神が復活。 救いのあるラストになっております。 短いです。全三話くらいの予定です。 ↑3/31 見通しが甘くてすみません。ちょっとだけのびます。 4/6 9話目 わかりにくいと思われる部分に少し文を加えました。

取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので

モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。 貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。 ──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。 ……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!? 公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。 (『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)

あなたを忘れる魔法があれば

美緒
恋愛
乙女ゲームの攻略対象の婚約者として転生した私、ディアナ・クリストハルト。 ただ、ゲームの舞台は他国の為、ゲームには婚約者がいるという事でしか登場しない名前のないモブ。 私は、ゲームの強制力により、好きになった方を奪われるしかないのでしょうか――? これは、「あなたを忘れる魔法があれば」をテーマに書いてみたものです――が、何か違うような?? R15、残酷描写ありは保険。乙女ゲーム要素も空気に近いです。 ※小説家になろう、カクヨムにも掲載してます

次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢

さら
恋愛
 名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。  しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。  王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。  戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。  一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。

行き場を失った恋の終わらせ方

当麻月菜
恋愛
「君との婚約を白紙に戻してほしい」  自分の全てだったアイザックから別れを切り出されたエステルは、どうしてもこの恋を終わらすことができなかった。  避け続ける彼を求めて、復縁を願って、あの日聞けなかった答えを得るために、エステルは王城の夜会に出席する。    しかしやっと再会できた、そこには見たくない現実が待っていて……  恋の終わりを見届ける貴族青年と、行き場を失った恋の中をさ迷う令嬢の終わりと始まりの物語。 ※他のサイトにも重複投稿しています。

処理中です...