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4.雨の中の救世主
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「それに、僕も既婚者というステータスを手に入れたいと思っていました。弁護士として、箔が付きますから。まあいわゆる利害の一致、ということですよ」
「……利害の一致」
「莉子さんはソレイユを守ることができる。僕はステータスを手に入れる。悪くない話だと思いませんか?」
穂高さんの眼鏡がライトを反射してキラリと光った。
こんなふざけた話があるわけがない。そんな提案馬鹿げている。
そう思うのに――
それがたったひとつの道標のような気がしてならない。
どん底に落ちている私の道を切り開く、一筋の光。
ソレイユを守りたい、その気持ちが私の心を揺るがす。いいのだろうかと思いながらも、気持ちはどんどん穂高さんへ傾いていく。
縋ってもいいの?
甘えていいの?
こんなの、迷惑でしょう?
「莉子、結婚しよう」
ぎゅうっと包み込んでくれる穂高さんの手が温かくて、胸が熱くなった。
それに、”莉子さん”じゃなくて”莉子”って呼ばれたことにトクンと心臓が揺れる。雄一に呼ばれる「莉子」とは違う、もっと優しくて柔らかい声音。その真剣な眼差しは、私の心を揺るがすには十分すぎるほど熱い。
「……はい」
声が震えてしまう。
視界がぼやけ、穂高さんの顔を見ることができなくなった。
穂高さんの親指が、私の頬をなぞる。
ぽろぽろ溢れる涙を優しく掬ってくれた。
穂高さんの大きな手が私の髪を掬って耳にかける。その指が耳をなぞり首筋を這う。触れられた肌が熱を帯びるように熱く、身体の奥を疼かせた。
指がフェイスラインをなぞり、顎を掬う。ほんの少しだけ上向きにされた私は、真正面から穂高さんに見つめられた。
「契約成立ですね」
「……」
穂高さんの甘く情熱的な瞳に吸い込まれそうになった。
ほんの少しばかりあったよそよそしさが取り払われていくような、そんな心地よさに胸が震える。
「……お願いします」
小さく頷くと、優しく頭を撫でられる。
穂高さんの温かさと心地よさに、また泣きたくなった。
「……利害の一致」
「莉子さんはソレイユを守ることができる。僕はステータスを手に入れる。悪くない話だと思いませんか?」
穂高さんの眼鏡がライトを反射してキラリと光った。
こんなふざけた話があるわけがない。そんな提案馬鹿げている。
そう思うのに――
それがたったひとつの道標のような気がしてならない。
どん底に落ちている私の道を切り開く、一筋の光。
ソレイユを守りたい、その気持ちが私の心を揺るがす。いいのだろうかと思いながらも、気持ちはどんどん穂高さんへ傾いていく。
縋ってもいいの?
甘えていいの?
こんなの、迷惑でしょう?
「莉子、結婚しよう」
ぎゅうっと包み込んでくれる穂高さんの手が温かくて、胸が熱くなった。
それに、”莉子さん”じゃなくて”莉子”って呼ばれたことにトクンと心臓が揺れる。雄一に呼ばれる「莉子」とは違う、もっと優しくて柔らかい声音。その真剣な眼差しは、私の心を揺るがすには十分すぎるほど熱い。
「……はい」
声が震えてしまう。
視界がぼやけ、穂高さんの顔を見ることができなくなった。
穂高さんの親指が、私の頬をなぞる。
ぽろぽろ溢れる涙を優しく掬ってくれた。
穂高さんの大きな手が私の髪を掬って耳にかける。その指が耳をなぞり首筋を這う。触れられた肌が熱を帯びるように熱く、身体の奥を疼かせた。
指がフェイスラインをなぞり、顎を掬う。ほんの少しだけ上向きにされた私は、真正面から穂高さんに見つめられた。
「契約成立ですね」
「……」
穂高さんの甘く情熱的な瞳に吸い込まれそうになった。
ほんの少しばかりあったよそよそしさが取り払われていくような、そんな心地よさに胸が震える。
「……お願いします」
小さく頷くと、優しく頭を撫でられる。
穂高さんの温かさと心地よさに、また泣きたくなった。
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