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知らない内に
しおりを挟む《スキル〈傘融合〉を習得しました》
…
《魔法〈傘操作〉を会得しました》
《魔法〈足場作成・傘〉を会得しました》
……
《スキル〈危機察知・傘〉を習得しました》
《スキル〈臨機応変・傘〉を習得しました》
………
《戦闘が終了しました。■■■■の干渉、コネクトによりシステム〈■■■■〉の情報が一部公開されます》
…
闇に沈んでいる間、静也は聞こえていないがアナウンスがあった。
何が起こっているかわからないが、確実に言えることはスキル<バーサークモード・傘>ではないなにかで静也の体が動かされてることだ。
意識が暗黒の底に到達し、暫くのこと、小さな光が差してきた。
その光は徐々に大きく、強くなっていく。
あまりの眩しさに意識が戻ろうとする。光に連れ出されるような感覚で静也は目を覚ます。
目を開ければそこは見知った宿の天井。
気絶しているうちに宿に戻ってこれたのだろう。
身体は全身に力が入らない。脱力感、倦怠感がある。今日は休まなければと思い、もう一度横になる。
頭痛も相まって寝ることを体が強要している。
目をあければ痛くて閉じる。溜息が漏れる。
昨晩のチンピラとあのあとどうなったのだろうか。
そう思っていた時、冒険者カードから金切り音のような音がなる。赤く丸い魔石も点滅している。
何事かと思い手に取るとカードから声が聞こえるので耳に当てる。
「おはようございます、シズヤさんのカードでお間違いないですよね?」
声はエリナのものだった。携帯のような機能もあるんだと感心している。
「あ、はい。そうですが」
「昨日の晩に貸し出し部屋に寝かせていたレナさんが連絡したいと言い聞かないんですよ。それで連絡先を伝えても大丈夫かどうか聞きたく、連絡させてもらいました。」
レナが起きて静也の連絡先を知りたいから、各冒険者のカードの連絡先を知っているであろう組員のエリナに静也の冒険者カードの連絡先を教えろと強要して教えて大丈夫か聞くために連絡したようだ。
「今日は勘弁してください…明日…いや明後日になら連絡先を教えても大丈夫です。」
今日に限って連絡をまともにできるような体調ではないのだから、しつこい粘着質なレナと連絡するような気にはならなかった。
「わかりました。それでは失礼します。」
短い金切り音が聞こえるとエリナの声が聞こえなくなる。
冒険者カードを枕の横に置き、寝る態勢にはいる。
頭がガンガンと内側から叩かれるような痛み、うめき声が漏れるほど痛い。
鎮痛剤はないのかと、あってほしいと願っていた。
瞼を閉じ、今は体調の回復に勤しむために眠ることにした。
なかなか寝付けなかったが、やっとのこと眠りについた。
目が覚めると時刻はすでに夕方になっていた。
体調はまだ本調子ではないがもう大丈夫だと言っていいだろう。
一日の大半を寝ていたので空腹で腹の虫が鳴る。しかしその前に風呂だ、と各部屋にあるシャワールームに入る。昨日シャワーを浴びたかも知らないのだから。
シャワールームには浴室鏡がある。浴槽はないが。
ふと鏡に自分の姿が見えた時に異変に気付く。
膝に刺青のようなものがある。よく探して見れば胸、両肩、背中と同じようなマークで入れられている。
いくら擦っても落ちないことから考えられることは昨晩のチンピラ相手に気絶していた時に何かあったということだ。
自分の体に不可解なことが起きていて不愉快だった。
シャワールームからでて着替え、所持金を確認して問題がないことを確かてから飯を食いに部屋をでる。
フロントに部屋の鍵を預け宿を出ていつもの酒場へ向かう。
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