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神殺しの刻 その4
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黒鬼のような悪戯の神が構え声高らかに宣言する。
鉄砲水のような、それでいて粘着質な威圧が静也を襲う。
起死回生の神が操作していなかったならば全身が硬直していただろう。
もしそうなったなら、その隙に悪戯の神が必殺の一撃を与えていたに違いない。
「冥途の土産に教えてやる、俺の『黒鬼モード』は『バーサークモード』の意識を失わないバージョンだ。しかも強化率も格段に高い。さっきの比じゃないぜ?」
ニッとにやける悪戯の神、口から覗かせる白い牙は血に飢えているように見えた。
身体が褐色なだけあって白い歯は目立つ。
紅い瞳からは明確な殺意を感じた。
『シズヤ、行くぞ!』
すると、地面を蹴り、悪戯の神との差を詰めようとする。
左手の傘をランスモード、右手の傘をランスモードにし傘融合し、左手を前に出し防御状態で走る。
それと同時に背後から長傘を召喚し、傘操作で飛ばす。
悪戯の神は飛んでくる傘を払いのけるように防ぐ。
見ると悪戯の神の手には籠手のようなものがあった。
なんだあれと思っていたら
『あれは神具だ…アイツ、マジで本気だぞ…気を抜いてたらマジで死ぬぞ…!』
「えええ!で、でも、俺を動かしているのは貴方ですよね?!」
『確かにそうだが、お前に戦意がないから強化率が薄いんだよ!ちょっとはやる気をだせ!』
「そ、そんなこと言われても…」
『村のやつらが死んでもいいんだな?!お前が死んだら止められる奴なんていねぇんだぞ!?』
静也は何かに気づいた。すると悪戯の神が起死回生の神の言葉に便乗する。
「そうだ!安心してお前の元に連れてってやるからよ!今は俺と戦えよ、元から勝ち目なんてないんだぜ!」
「や、やれるものならやってみろ!村の人たちには、て、てて手出しさせない!」
静也は声を震わせ、勇気を振り絞り叫んだ。
悪戯の神は嬉しそうにほほ笑む。
「やっとその気になってくれたかァシズヤ君ん~!うれしいぞぉ!」
感激したような顔で言う。
『不本意ながら俺もだシズヤ!お前のおかげで力が出せる!さっさとそこの変態を倒すぞ!』
「はい!」
不思議と力が湧いてくる。心の奥から湧き出るような感覚だ。
『わかるか。それが俺の神威だ。まぁ恩恵って考えたらいい。逆境にも負けず挑む気持ちがあれば発動する。まぁそんなことは後でいいや。』
背後から傘を召喚し傘操作で飛ばす。
先刻の比でないくらいの速度で、傘は悪戯の神の顔へと向かい飛んでいく。
その速度の差に悪戯の神も驚愕の表情を隠せなく、辛うじて避けれたが彼の右頬には血がつたっていた。
傷はそこまで浅くなく、白色の骨が見える位の深さ。
悪戯の神は足を止める。静也の体も動きを止めた。
目の前の状態があまりにも異常だったため、操作している起死回生の神が動きを止めたのだ。
「…血なんて、それこそ何年ぶりに流したかな…ここまでくるとはな!嬉しい、嬉しいぞ!シズヤ君!君は俺のとっておきだ!最高だ!ハハハハハハ!」
悪戯の神は自らの傷に指を突っ込み、傷をさらに広げる。
流れる血が地面にポタタタと落ちていき、血溜まりを作り出す。
静也と起死回生の神はただ茫然と見ていることしかできなかった。
『やべぇ…あいつやべぇ奴だわ…、まぁ、元々ヤバイやつだけどな。』
「い、痛くないんですか?あれ…」
『そりゃぁ、痛てぇよ。アイツが変態なだけだ。それより、いくぞ!』
そう言い、静也の体は再び構え直す。
話が脱線しまくる二柱なのでこういうことが多いのかと静也は思った。
悪戯の神は深呼吸をするなり、突拍子の無いことを言い出した。
「もう、終わりにするか…」
流石にどういう意図があるのかは知らないが起死回生の神は黙ってはいられなかった。
『もう終わりにするってお前…現状圧されてるのはお前だぞ。気でも触れたか?』
「クフフフ…かもな、でもな、お前には勝った。だからお前のやり方はだいたい分かるんだよ。」
悪戯の神は構えをすることなく、ゆっくりと、確実に静也の方へと足を進める。
体は攻撃体制に入っていた。両手の傘をランスモードに切り替えることで補正を加える。
そんなのお構い無しの悪戯の神は無防備状態で歩み寄る。
そのまま攻撃の間合いに近付く。
傘突きを放つ準備は整っている。
不思議と汗が頬を伝う。相手は無防備で、こちらに分がある筈なのに、だ。
異様な雰囲気を醸す悪戯の神に若干気圧されていた。
傘突きを放つ体制のままいると、悪戯の神が攻撃の間合いに入った。
それと同時に静也の体は傘突きを放つ。
傘突きは悪戯の神の腹部、鳩尾へ向かって放たれた。傘の石突きにあたる部分が悪戯の神に当たるがガンッという音を立て傘突きをその身だけで防いだ。
起死回生の神だけでなく静也も驚いていた。
いままでどの魔物も、一撃で倒した傘突きを生身で受け、それでも平気そうにしている悪戯の神に驚きを隠すことができなかった。
「くぅ…これでも結構いてぇな!って、おいおい、まさかこれで終わりじゃねえよな?ま、終わりにするんだけどな!」
静也の体は傘をどんどん押して突き刺してやろうとするも傘どころか悪戯の神は微動だにしない。
『シズヤ!傘融合するぞ!』
するとバックステップで距離を取り、両手のランスモードの傘を融合させる。
溶け合うように混ざり合う二つの傘、薄く発光し、光が収まると変貌した傘が姿を現す。
生地が金属のような光沢をもち、以前シールドモードの傘融合をした時のような紋様が浮かんでいた。
傘は、もはや傘とは呼べない代物、まさに槍、ランスだ。
「?なんの紋様だ?魔紋でなけりゃ、神紋でもない…いったいなんだ?」
悪戯の神は静也の持っている傘から浮かび上がる紋様に疑問を抱いていた。
『傘紋ってところか?』
「紋様ってなんですか?これ、前にもあったんですけど…」
『紋様ってのは…あー、持っているものについたときには特殊能力が宿る…みたいな?言葉にするのがむずいってか、めんどいな。説明はまたいつかするわ。いつかな。』
絶対する気ないな、と静也は思った。
『まぁ、これでアイツに多分勝てる。自信を持て。それが逆転の力になる。』
操作しているのは起死回生の神だが傘を握る手に自然と力が入った。
大地を蹴り、風を切る。
右手は融合した傘を持つ。左手は傘融合した代償で傘が持てないので素手だ。
姿勢は低く、倒れそうになったら足を前に出す。とても人間業ではない高速移動。
悪戯の神はそれを上からたたきつけるようにその場で拳を構える。
いかに強化された静也の体とはいえ、悪戯の神の攻撃を何度も受ければ確実に死んでしまう。
勝負はどちらの攻撃が先に相手に入るか。
鉄砲水のような、それでいて粘着質な威圧が静也を襲う。
起死回生の神が操作していなかったならば全身が硬直していただろう。
もしそうなったなら、その隙に悪戯の神が必殺の一撃を与えていたに違いない。
「冥途の土産に教えてやる、俺の『黒鬼モード』は『バーサークモード』の意識を失わないバージョンだ。しかも強化率も格段に高い。さっきの比じゃないぜ?」
ニッとにやける悪戯の神、口から覗かせる白い牙は血に飢えているように見えた。
身体が褐色なだけあって白い歯は目立つ。
紅い瞳からは明確な殺意を感じた。
『シズヤ、行くぞ!』
すると、地面を蹴り、悪戯の神との差を詰めようとする。
左手の傘をランスモード、右手の傘をランスモードにし傘融合し、左手を前に出し防御状態で走る。
それと同時に背後から長傘を召喚し、傘操作で飛ばす。
悪戯の神は飛んでくる傘を払いのけるように防ぐ。
見ると悪戯の神の手には籠手のようなものがあった。
なんだあれと思っていたら
『あれは神具だ…アイツ、マジで本気だぞ…気を抜いてたらマジで死ぬぞ…!』
「えええ!で、でも、俺を動かしているのは貴方ですよね?!」
『確かにそうだが、お前に戦意がないから強化率が薄いんだよ!ちょっとはやる気をだせ!』
「そ、そんなこと言われても…」
『村のやつらが死んでもいいんだな?!お前が死んだら止められる奴なんていねぇんだぞ!?』
静也は何かに気づいた。すると悪戯の神が起死回生の神の言葉に便乗する。
「そうだ!安心してお前の元に連れてってやるからよ!今は俺と戦えよ、元から勝ち目なんてないんだぜ!」
「や、やれるものならやってみろ!村の人たちには、て、てて手出しさせない!」
静也は声を震わせ、勇気を振り絞り叫んだ。
悪戯の神は嬉しそうにほほ笑む。
「やっとその気になってくれたかァシズヤ君ん~!うれしいぞぉ!」
感激したような顔で言う。
『不本意ながら俺もだシズヤ!お前のおかげで力が出せる!さっさとそこの変態を倒すぞ!』
「はい!」
不思議と力が湧いてくる。心の奥から湧き出るような感覚だ。
『わかるか。それが俺の神威だ。まぁ恩恵って考えたらいい。逆境にも負けず挑む気持ちがあれば発動する。まぁそんなことは後でいいや。』
背後から傘を召喚し傘操作で飛ばす。
先刻の比でないくらいの速度で、傘は悪戯の神の顔へと向かい飛んでいく。
その速度の差に悪戯の神も驚愕の表情を隠せなく、辛うじて避けれたが彼の右頬には血がつたっていた。
傷はそこまで浅くなく、白色の骨が見える位の深さ。
悪戯の神は足を止める。静也の体も動きを止めた。
目の前の状態があまりにも異常だったため、操作している起死回生の神が動きを止めたのだ。
「…血なんて、それこそ何年ぶりに流したかな…ここまでくるとはな!嬉しい、嬉しいぞ!シズヤ君!君は俺のとっておきだ!最高だ!ハハハハハハ!」
悪戯の神は自らの傷に指を突っ込み、傷をさらに広げる。
流れる血が地面にポタタタと落ちていき、血溜まりを作り出す。
静也と起死回生の神はただ茫然と見ていることしかできなかった。
『やべぇ…あいつやべぇ奴だわ…、まぁ、元々ヤバイやつだけどな。』
「い、痛くないんですか?あれ…」
『そりゃぁ、痛てぇよ。アイツが変態なだけだ。それより、いくぞ!』
そう言い、静也の体は再び構え直す。
話が脱線しまくる二柱なのでこういうことが多いのかと静也は思った。
悪戯の神は深呼吸をするなり、突拍子の無いことを言い出した。
「もう、終わりにするか…」
流石にどういう意図があるのかは知らないが起死回生の神は黙ってはいられなかった。
『もう終わりにするってお前…現状圧されてるのはお前だぞ。気でも触れたか?』
「クフフフ…かもな、でもな、お前には勝った。だからお前のやり方はだいたい分かるんだよ。」
悪戯の神は構えをすることなく、ゆっくりと、確実に静也の方へと足を進める。
体は攻撃体制に入っていた。両手の傘をランスモードに切り替えることで補正を加える。
そんなのお構い無しの悪戯の神は無防備状態で歩み寄る。
そのまま攻撃の間合いに近付く。
傘突きを放つ準備は整っている。
不思議と汗が頬を伝う。相手は無防備で、こちらに分がある筈なのに、だ。
異様な雰囲気を醸す悪戯の神に若干気圧されていた。
傘突きを放つ体制のままいると、悪戯の神が攻撃の間合いに入った。
それと同時に静也の体は傘突きを放つ。
傘突きは悪戯の神の腹部、鳩尾へ向かって放たれた。傘の石突きにあたる部分が悪戯の神に当たるがガンッという音を立て傘突きをその身だけで防いだ。
起死回生の神だけでなく静也も驚いていた。
いままでどの魔物も、一撃で倒した傘突きを生身で受け、それでも平気そうにしている悪戯の神に驚きを隠すことができなかった。
「くぅ…これでも結構いてぇな!って、おいおい、まさかこれで終わりじゃねえよな?ま、終わりにするんだけどな!」
静也の体は傘をどんどん押して突き刺してやろうとするも傘どころか悪戯の神は微動だにしない。
『シズヤ!傘融合するぞ!』
するとバックステップで距離を取り、両手のランスモードの傘を融合させる。
溶け合うように混ざり合う二つの傘、薄く発光し、光が収まると変貌した傘が姿を現す。
生地が金属のような光沢をもち、以前シールドモードの傘融合をした時のような紋様が浮かんでいた。
傘は、もはや傘とは呼べない代物、まさに槍、ランスだ。
「?なんの紋様だ?魔紋でなけりゃ、神紋でもない…いったいなんだ?」
悪戯の神は静也の持っている傘から浮かび上がる紋様に疑問を抱いていた。
『傘紋ってところか?』
「紋様ってなんですか?これ、前にもあったんですけど…」
『紋様ってのは…あー、持っているものについたときには特殊能力が宿る…みたいな?言葉にするのがむずいってか、めんどいな。説明はまたいつかするわ。いつかな。』
絶対する気ないな、と静也は思った。
『まぁ、これでアイツに多分勝てる。自信を持て。それが逆転の力になる。』
操作しているのは起死回生の神だが傘を握る手に自然と力が入った。
大地を蹴り、風を切る。
右手は融合した傘を持つ。左手は傘融合した代償で傘が持てないので素手だ。
姿勢は低く、倒れそうになったら足を前に出す。とても人間業ではない高速移動。
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