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悪意の神
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起死回生の神様からの最後の念話
俺はそのことをノーナに話した。
勿論、異性との関係の件は話してはいない。
「『悪意の神』という神名らしい。」
「…『悪意の神』か。魔族の中でも、その神を信仰する者はいたが、殆どが悪魔族と呼ばれる魔族だ。魔族で悪さをするものと言ったら彼らしかいない。」
「どんな神なのか知らないか?」
「うーむ…知っているのは『悪神』だということだ。全生物の悪意を神気とする神だのぉ。それ以外はあまり知らんな。」
悪神か…『起死回生の神』様は中立神だったはず。
そんでもって『悪戯の神』は悪神だったな。
変な性格の神じゃなければいいんだけど…
「武術を覚えるか…」
「どうしたのだ?唐突に。」
「あー、いや、多分なんだけど、その『悪意の神』と戦わなくてはいけないと思う。」
「は?それは真か?シズヤよ。」
「…あぁ。何から話したら良いものかわからないけど…とりあえず聞いてもらえるか?」
「うむ、聞こうか。」
俺はノーナに『悪戯の神』の知っている限りのことを伝えた。
と、言うも『悪戯の神』を倒した後、数日後に『起死回生の神』に教えてもらったことだ。
「なるほどの。そんなとこをしておったのか…。もしや神とは運命を操れるのか?」
「嫌、それはない。これも『起死回生の神』様から聞いた話だけど、運命を操れる神は聞いたこともないし、名前を聞いたことがないらしい。そういう結果になったのは、神がその人の因果に介入して何かをしたから、だそうだ。」
「?どういうことだ?」
「えーっと…。例えば、人を殴ったとしよう。そうしたら、いつか自分が殴られる。物事はまわりまわって自分に返ってくるんだ。それを因果っていうんだけど、いずれ自分に返ってくることに神が介入をして、人間関係を狂わせたりとか…まぁ、何をしたのかはしらないから何とも言えないな。」
「ふむ…わからん。」
ですよねー。俺も何て言ったらいいのかわからないや。
「だが、運命を変えるのではなく、因果を変えることで人を狂わせる、のか…」
「そう、だから狂った。面白かったよ?彼。」
「「?!」」
唐突に話しかけてきたのは切れ目の裂けるくらいにニヤけている白髪の若い男だった。
童顔で、人懐っこそうな感じがする。
どこから侵入してきた?そもそも誰だ?
俺は構える。ノーナは俺が構える前にすでに戦闘態勢だ。
「おいおい。ここでやりあったら家が壊れるだろ?…ま。やれないことぐらいわかってる。」
「?!」
ノーナの肩が少し跳ねた。
図星をつかれたのだろう。
「俺は別に今すぐやりあうつもりはないよ?だって、建物の瓦礫とか片付けするの怠いでしょ?ハハ!俺って優しい!」
「………」
「シズヤ…やりあうならここじゃなくて魔樹海のほうが良いのでは?」
「あぁ、浅いところじゃだめだ…。」
訳はわからないが、きっと大きな被害が出るはず。
村に近いと、きっと被害が村に出ると思うからだ。
「まったく、聞かないなぁ。俺の目的はただ一つ、『人間共を悪意で満たす』こと。悪意は僕の強さになるんだ。強くなると、凄く気持ちがいいんだ。体の内側から、グワーッってなにか溢れるんだ。」
力に溺れた者、自分の力に酔った者。
それの凶悪性、狂暴性、その権化のようなモノが、目の前にいる。
自身の力ならなんとでもなる。力で解決させる。
力こそが正義、力こそがすべて。
間違いを正しいと思い続け、いつしかそれが当たり前になってしまっている異常性。
無邪気な悪意。
純粋無垢な悪意がそこにあった。
全身の身の毛がよだつ恐怖感が、久しぶりに現れた。
思わず身震いしてしまった。
「悪意に染まった人間をどうするつもりだ?」
「ん?あぁ、そうだなぁ。とりあえずは俺の実験体…モルモットになって貰おうかな。クフフ…」
頭に血が上っていくのがわかった。
頭がプッツンしようとするところで、ノーナが止めに入った。
《落ち着け、妾も同じ気持ちだが、ここでやりあうのは得策ではない。》
「あ、あぁ。ごめん。落ち着いた。」
人間は怒りを5秒?だったか、そのくらい我慢すれば大抵鎮まると言われている。前世のテレビ番組で見たことがある。
まさか、この世界で実践させられるなんてな。
ノーナは話し方が魔族の言語に戻っている。
それほど怒っているのか?
「んん?その子、なんて言ったんだい?聞いたことのない言語だけど。」
「え、わからないのか?」
「む、俺を挑発しているのかい?」
以前にもこんなことがあったな。
『起死回生の神』様のことだ。
最下級神は魔族の言語の理解がないのだろう。下級神、中級…と上に行けばどうなのか…
こいつは何級なのか、聞いてみよう。
「一つ質問良いか?」
「なんだい?」
「お前は何級神なんだ?」
「俺はね中級神だよ。君を加護していた『起死回生の神』とは位が違うんだよ。あんなザコとは。」
「…」
俺の恩人をザコ呼ばわりとはな…
倒す!
だから、俺は提案する。
「魔樹海に行けるか?ここでやりあうわけにはいかない。」
「おー?やる気かな?勝てっこないのに。」
「そんなのわからないぞ。それともビビッているのか?」
挑発する。こいつの話し方からは知性を感じない。
まるで子供のようだ…。見た目は大人なのに。
だから軽い挑発でも引っかかる。
「…いいよ?その代わり…」
黒と紫の混ざった毒々しくて、恐ろしい気があふれる。
背中を冷たい手がなでるかのような感覚を味わい、身震いする。
「死んでも怨むなよ。」
瞬きする間もない間に俺とノーナは魔樹海にきていた。
何が起きたのかわからないであたふたしていると
「俺の神威は『悪意』だから、俺は悪意を持って君たちをここ魔樹海の中域に飛ばした。」
「やるぞ、シズヤ。」
「あぁ。初めての共同戦闘だ!」
『悪戯の神』との戦闘の火蓋が切って落とされた。
俺はそのことをノーナに話した。
勿論、異性との関係の件は話してはいない。
「『悪意の神』という神名らしい。」
「…『悪意の神』か。魔族の中でも、その神を信仰する者はいたが、殆どが悪魔族と呼ばれる魔族だ。魔族で悪さをするものと言ったら彼らしかいない。」
「どんな神なのか知らないか?」
「うーむ…知っているのは『悪神』だということだ。全生物の悪意を神気とする神だのぉ。それ以外はあまり知らんな。」
悪神か…『起死回生の神』様は中立神だったはず。
そんでもって『悪戯の神』は悪神だったな。
変な性格の神じゃなければいいんだけど…
「武術を覚えるか…」
「どうしたのだ?唐突に。」
「あー、いや、多分なんだけど、その『悪意の神』と戦わなくてはいけないと思う。」
「は?それは真か?シズヤよ。」
「…あぁ。何から話したら良いものかわからないけど…とりあえず聞いてもらえるか?」
「うむ、聞こうか。」
俺はノーナに『悪戯の神』の知っている限りのことを伝えた。
と、言うも『悪戯の神』を倒した後、数日後に『起死回生の神』に教えてもらったことだ。
「なるほどの。そんなとこをしておったのか…。もしや神とは運命を操れるのか?」
「嫌、それはない。これも『起死回生の神』様から聞いた話だけど、運命を操れる神は聞いたこともないし、名前を聞いたことがないらしい。そういう結果になったのは、神がその人の因果に介入して何かをしたから、だそうだ。」
「?どういうことだ?」
「えーっと…。例えば、人を殴ったとしよう。そうしたら、いつか自分が殴られる。物事はまわりまわって自分に返ってくるんだ。それを因果っていうんだけど、いずれ自分に返ってくることに神が介入をして、人間関係を狂わせたりとか…まぁ、何をしたのかはしらないから何とも言えないな。」
「ふむ…わからん。」
ですよねー。俺も何て言ったらいいのかわからないや。
「だが、運命を変えるのではなく、因果を変えることで人を狂わせる、のか…」
「そう、だから狂った。面白かったよ?彼。」
「「?!」」
唐突に話しかけてきたのは切れ目の裂けるくらいにニヤけている白髪の若い男だった。
童顔で、人懐っこそうな感じがする。
どこから侵入してきた?そもそも誰だ?
俺は構える。ノーナは俺が構える前にすでに戦闘態勢だ。
「おいおい。ここでやりあったら家が壊れるだろ?…ま。やれないことぐらいわかってる。」
「?!」
ノーナの肩が少し跳ねた。
図星をつかれたのだろう。
「俺は別に今すぐやりあうつもりはないよ?だって、建物の瓦礫とか片付けするの怠いでしょ?ハハ!俺って優しい!」
「………」
「シズヤ…やりあうならここじゃなくて魔樹海のほうが良いのでは?」
「あぁ、浅いところじゃだめだ…。」
訳はわからないが、きっと大きな被害が出るはず。
村に近いと、きっと被害が村に出ると思うからだ。
「まったく、聞かないなぁ。俺の目的はただ一つ、『人間共を悪意で満たす』こと。悪意は僕の強さになるんだ。強くなると、凄く気持ちがいいんだ。体の内側から、グワーッってなにか溢れるんだ。」
力に溺れた者、自分の力に酔った者。
それの凶悪性、狂暴性、その権化のようなモノが、目の前にいる。
自身の力ならなんとでもなる。力で解決させる。
力こそが正義、力こそがすべて。
間違いを正しいと思い続け、いつしかそれが当たり前になってしまっている異常性。
無邪気な悪意。
純粋無垢な悪意がそこにあった。
全身の身の毛がよだつ恐怖感が、久しぶりに現れた。
思わず身震いしてしまった。
「悪意に染まった人間をどうするつもりだ?」
「ん?あぁ、そうだなぁ。とりあえずは俺の実験体…モルモットになって貰おうかな。クフフ…」
頭に血が上っていくのがわかった。
頭がプッツンしようとするところで、ノーナが止めに入った。
《落ち着け、妾も同じ気持ちだが、ここでやりあうのは得策ではない。》
「あ、あぁ。ごめん。落ち着いた。」
人間は怒りを5秒?だったか、そのくらい我慢すれば大抵鎮まると言われている。前世のテレビ番組で見たことがある。
まさか、この世界で実践させられるなんてな。
ノーナは話し方が魔族の言語に戻っている。
それほど怒っているのか?
「んん?その子、なんて言ったんだい?聞いたことのない言語だけど。」
「え、わからないのか?」
「む、俺を挑発しているのかい?」
以前にもこんなことがあったな。
『起死回生の神』様のことだ。
最下級神は魔族の言語の理解がないのだろう。下級神、中級…と上に行けばどうなのか…
こいつは何級なのか、聞いてみよう。
「一つ質問良いか?」
「なんだい?」
「お前は何級神なんだ?」
「俺はね中級神だよ。君を加護していた『起死回生の神』とは位が違うんだよ。あんなザコとは。」
「…」
俺の恩人をザコ呼ばわりとはな…
倒す!
だから、俺は提案する。
「魔樹海に行けるか?ここでやりあうわけにはいかない。」
「おー?やる気かな?勝てっこないのに。」
「そんなのわからないぞ。それともビビッているのか?」
挑発する。こいつの話し方からは知性を感じない。
まるで子供のようだ…。見た目は大人なのに。
だから軽い挑発でも引っかかる。
「…いいよ?その代わり…」
黒と紫の混ざった毒々しくて、恐ろしい気があふれる。
背中を冷たい手がなでるかのような感覚を味わい、身震いする。
「死んでも怨むなよ。」
瞬きする間もない間に俺とノーナは魔樹海にきていた。
何が起きたのかわからないであたふたしていると
「俺の神威は『悪意』だから、俺は悪意を持って君たちをここ魔樹海の中域に飛ばした。」
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