あやかし蔵の管理人

朝比奈 和

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連載

書籍1巻該当箇所の主な人物紹介(ネタバレあり)

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両親の海外赴任によって一人日本に残った高校生の小日向  蒼真こひなた  そうまは、結月  清人ゆづき  きよとという作家のもとで居候をすることになった。
居候先は古びた大きな屋敷で、家事をやってくれたら家賃や食費、光熱費を支払わなくても良いのだという。
条件の良さに怪しさを覚えつつ、高校卒業まで結月邸にお世話になることになった。
その日の夜、蒼真は可愛い小鬼と出会う。
実は結月邸の庭にはあやかしの世界につながる蔵があり、結月はその蔵の管理人だったのだ。
その日を境に、蒼真の周りに集まりだした人懐っこい妖怪達。
人とあやかしの世界の境で、蒼真の新しい生活が始まる。


あやかし蔵とは・・・
蔵にはあやかしの世界と人間の世界をつなぐ扉がある。
出入りする妖怪が、結月の呪によって制限されている。                                         
通る者は向かう先を認識していなくては行くことができず、さまようことになる。
出入り口はあやかし蔵の他にも全国に数十カ所あるが、あやかし蔵は最も古くもっとも重要な扉。


真名契約とは・・・
妖怪には通常使う名とは別に、大事な真名がある。
真名契約とは、その妖怪の命を預かると同等。
真名は契約者しか呼ぶことができず、呼んだとしても他の者には聞くことができない。
距離に関係なく、呼び出すことが可能。




登場人物紹介


【小日向  蒼真(こひなた  そうま)】

主人公。 九重高校一年生  十六歳
平和主義。人見知りが激しく、仲良くなるまでのきっかけ作りなどが苦手。
小動物系の見た目で、身長150センチと小さいことが悩み。
大人しいのでクラスの中では目立たないタイプ。
おばあちゃん子で、素直な性格の良い子。
妖怪を見る力、妖怪を引き寄せる力がある。
幼少時、それが原因で人間の友達を傷つけてしまった過去がある。
その後、結月によって見る力や引き寄せる力は封印されたが、それと同時に妖怪に関する記憶を失ってしまった。
あやかしの世界には興味はあるが、人間の世界に戻れなくなってしまうんじゃないかと不安になっている。
人間の友人を増やすことが、最近の目標。


【結月  清人(ゆづき  きよと)】

碓氷  近衛(うすい  このえ)という名で、小説を書いている。
多くの不動産を持っている地主であり、蒼真の高校の理事長でもある。
あやかしの世界に通じる蔵の扉を管理する者。
百八十センチを超える長身で、長髪。普段着は着物。
結月にはさらに裏の正体があり、千年近く生きる九尾の妖狐。
妖狐の時は黒髪が白銀の髪になり、耳と九本の尾が出る。
陰陽術や式神を使い、妖力も強い。妖怪達には慕う者も多いが、恐れられている存在でもある。
人間と妖怪との架け橋をしていて、一部の妖怪達に疎まれている。
今は亡くなった蒼真の祖母の葵(あおい)と仲が良かった。
蒼真にあやかし達との付き合い方を学ばせたいと思っている。
蒼真と幼少時、真名契約をする。


【兵藤  紗雪(ひょうどう  さゆき)】

九重高校一年。母と父方の祖母が雪女で、四分の三妖怪の血が入っている。
兵藤グループ会長の娘。
身長百六十八センチ。色白で透明感のある美少女。
首席で学級委員。男女共に憧れている人間は多く、他校にもファンクラブがある。
クールで滅多に笑わないことで有名。
蒼真が記憶をなくす前、遊んでいた。
その頃から蒼真にべったりで、蒼真と幼馴染の慧の前では喜怒哀楽がはっきりしている。
慧と共に、蒼真に夢中。


【貴島  慧(きじま  けい)】

九重高校一年。鬼神の父を持つハーフ。
父親は貴島建設会社の社長。
身長百八十センチ。強面。
鬼神ゆえに赤い髪で、怒りによって少しツノ出るので、それを目立たせないように髪を立てている。
力が強いので、よく物を壊す。
暴れん坊列伝が小学生の頃からあるので、不良であるという認識をされている。
しかし、本人は生真面目な性格で、努力型の秀才。
紗雪と共に、蒼真に夢中。

【貴島 空良(きじま そら)】

慧の妹。中学生。
ちょっとおませな性格。
ツインテール。スタイルが良い。
蒼真のことが好き。紗雪をライバルだと思っている。

【早瀬 智樹(はやせ ともき)】

蒼真の中学からの友人。
情報収集癖があって、噂話や伝承など調べるのが趣味。
コミュニケーション能力が高い。


【朝霧(あさぎり)】
三百年を生きる猫又。猫又になる前は、吉原の花魁の飼い猫だった。
結月のことが好きで、結月邸に入り浸っている。
幼少の蒼真の子守をしていた。


【河太(かわた)】
河童。身長八十センチ。
一応成人した河童だが、その中でも若手。
子供のように無邪気な性格。
幼少の蒼真の遊び相手だった。水泳や相撲を教えてやった。
蒼真のことを弟のように思っていて、面倒を見てやらなきゃいけないと思っている。
蒼真に会いに、結月邸によく現れる。

【河次郎(かわじろう)】
河童。身長五十センチ。
河太の年の離れた弟。
まだ子供で幼い。


【火焔(かえん)】
小鬼。のちに蒼真の式神になる。
身長は十センチほど。


【雪白(ゆきしろ)】
五徳猫。3本爪の五徳を頭に載せて、二股の尻尾の先に火がついている。
火を操る。猫又の仲間であるが、五徳猫であることに誇りを持っている。
五徳を載せていることが、アイデンティティ。

【太郎(たろう)】
烏小天狗。
次郎、三郎の兄弟子。
人間界に来て、人間の世界について学ぶ研修をしている。
結月の口利きによって、九重高校の書道講師を務めている。
変化が得意。真面目で優秀。

【次郎(じろう)】
烏小天狗。カラスのような姿に、山伏の格好をしている。
いたずらが好きで、それが過ぎて朝霧を怒らせ、あやかし蔵の出入り口を通る事を禁止させられている。
蒼真の取り計らいにより、一時だけ出入りを許され、それ以来いたずらはやめている。
変化が苦手。

【三郎(さぶろう)】
烏小天狗。次郎の弟分。
まだ物を知らず、次郎の言う事を真に受けてしまう。


【蓮翔(れんしょう)】
烏天狗。太郎、次郎、三郎の師匠。
たおやかな女性に見えるが、その見た目に反しとても厳しい男性。
彼からのお仕置きは、次郎三郎にとって恐怖。

【天狗のおじじ】
天狗の里を収める大僧正。
天狗の面のような顔で、身長二メートル。
蒼真を孫のように溺愛している。

【八雲(やくも)】
犬神。とある事件がきっかけで、蒼真と真名契約を結ぶ。

【一狐(いっこ)】
九重高校の敷地内にある神社の狛犬。
片割れの狛犬の二狐に、いつも怒っている。
でも、根は良い子。

【二狐(にこ)】
九重高校敷地内にある神社の狛犬。
天然な性格でのんびり。
いつも一狐に怒られている。
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