君は僕だけの

アラレ

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16時25分

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「車で行くんだ?」



「うん、乗って」



「うわぁ伊央の車初めてだ!」


途中コンビニでちょっとしたお昼ご飯を買った



おにぎりの具

しゃけ派の私とこんぶ派の伊央

いつもちょっと論争になるの



なつかしい





「相変わらずのこんぶ派なんだね」



「そっちもね」





なにこれ、こんなピクニックみたいなの久しぶり



すごい楽しい






道中の車ですごいくだらないことを永遠と話した




すごく気がらくで、心から楽しいってこのことかって思った



相手の顔色を伺って、相手に合わせてたあの時とは違う




そっか、今の方が全然いいや







「着いたよ」



「ここ?」




着いたのは、家から車で30分ちょい

一見普通の公園に見えた




「あ!あれ!」



「うん笑

 この前たまたま仕事でここ通ってさ、


絶対結希と来ようって思ってた」






特に遊具とかはなくて


でも一つだけあった





私達の心が踊るもの





「バスケットコート!」




昔はいろんな公園にあったのに、最近はなかなか見つからなかった






「喜んでくれてよかった、はい 」



笑って伊央が手渡すのは、バスケットボール





私達2人の思い出



私達2人を繋いでくれたきっかけ







「伊央、部活のときはあんなだるそうだったのに、結局バスケ好きだよね~」



「バスケは好きだよ、外周が嫌いだったの」




「なつかしいーーー!!」






私達2人は、バスケ部だった



私は部活が大好きで毎日打ち込んでた


一方伊央は、きつい練習が嫌でよくサボってた




そんでよく先輩に怒られてたけど、結局なんだかんだで可愛がられてたなぁ笑










「やろう」



「よし!」




ダム、ダム


ボールを着く音


心がわくわくしてくる




だから伊央は朝から上機嫌だったんだ






「待って、ちょー久しぶりなんだけど!」


「俺も」





昔から伊央とよく公園でバスケしてた






サボり魔のくせに上手くて


ちょっと腹立つくらい






「うわぁ!ちょ、ずるい!」



「っはははは」





「鈍ってんなぁ」


「お互いにね!」





それからバスケに熱中してたら気づいたらもう1時で



コンビニで買ったお昼ご飯食べようっことになって、近くベンチに腰掛けた






「あーーーーー」


「うるさ」


「やっぱ歳だね

高校時代とは全然違うわ~」




「俺も、23にして年齢を感じるとは思わなかったわ~」






「たしかに!」





「ま、今から夏になったらさすがに暑いしいやだけど、たまには来ようね」



「うん!」





今はまだ5月の頭で、涼しいとはいえ、


汗だくで、髪もぼさぼさ





でも全然恥ずかしくない





女の子ならもっと気にしなよって言う人がいるかもしれないけど



これが私達の作ってきた関係


 




お互い気が楽で、ほぼ毎日一緒にいた







そこから6年のブランクがあって


今また、毎日一緒にいる



これは運命なのか、なんなのか





伊央はどう思う?





なんて






「よっしゃ!もう一勝負だ!」







この満たされた毎日は、いつまで続くのかな





































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