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1章
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鳥籠に戻ってから水差しの水を飲んでベッドのクッションを抱きしめ顔を埋めながら足をバタバタとする。
元々居た処でも外なんてメイド達や使用人に恐がられ罵倒される事が多かったから外に草花を触る事なんて殆どなかった。
「もっとお外に居たかったのにな……」
アーリヤに鳥籠に強制送還されて不貞腐れて居た僕は花瓶に生けられたマリーゴールドを指先で弄りながら先程アーリヤから貰った本を読むことにした。
良く見ると本では無く図鑑だったようだ。
植物の挿し絵や説明、花言葉が書いてある。
パラパラとページを捲りながらマリーゴルドのページを探す。
「あった!えーと菊科タゲデス属?」
良く分からないが多分種類なんだろう。綺麗な挿し絵がついていて顔を近付けたら今にも良い香りがしてきそうだ。
「えーとえーと、マリーゴールドの花言葉は「悲しみ」「変らぬ愛」、
黄色のマリーゴールドの花言葉は「健康」、
オレンジのマリーゴールドの花言葉は「予言」。」
「あら、植物図鑑を読んでいるのですかぁ?」
「うわぁ!ビックリした。アシュリーなぁに?」
上を見たら鳥籠の柵越しにアシュリーが覗いてくる。
毎度毎度急に現れるから毎回ビックリしちゃう…
「マリーゴールド…ですか。綺麗ですねぇ。
そういえば~、陛下より今日からフェイリン様にはマナー等の基礎的なお勉強を教えさせて頂く事になりましたぁ。
今日はマナーのお勉強にしましょうかぁ。」
「お勉強?」
勉強は小さな頃乳母に文字を教えて貰って以降何も教わっていない。
どんなことをするんだろう?
アシュリーは鳥籠の鍵を開けてから僕を抱き上げてアーリヤの部屋を出た。
お風呂でもなく隣の部屋でもなく廊下に行くのは今日が初めてだ。
キョロキョロと周りを見渡すが誰も居ない。
「アシュリーお勉強ってなにするの?」
「今日はお庭でお菓子を食べながらテーブルマナーを身に付けましょうかぁ。
数学や歴史、音楽はまた今度やりましょう」
そう言ったアシュリーにコクコクと頷きながら今日のお菓子はなんだろう。音楽って何するんだろう。そんな事を考えていた。
扉を開けると小さな噴水や沢山のお花が咲いているお庭があった。
キラキラとした水飛沫が噴水の真ん中に居る水瓶を持った女の人を輝かせている。
薔薇に囲まれた処にはテーブルにパラソルがあって日陰になっている。机の前着くとアシュリーは僕を下ろして椅子を引いた。
「椅子には多分私は陛下が椅子を引きますのでそれから椅子に座りましょう。」
「分かった!」そう言って椅子に座った。
「はい。そうです!此方のお茶を入れる器をカップ、下のお皿をソーサーと言います。
お茶を飲む時は持ち手をそっと持ち軽く人差し指を穴の中に添えてくださいねぇ。
カップの下の方を持ってしまうとぉお茶が温いという意味になってしまうので気を付けましょう~。」
アシュリーはゆっくり僕にマナーを教えてくれた。出来たら褒めてくれるしとっても楽しかった。部屋に戻るとすぐお風呂に入った。
なんだか疲れたから鳥籠に戻って図鑑の続きを読んで居たら寝むくなっちゃった。
「うぅ~ん…ちょっとだけ…」
ベッドに横たわり目を瞑るとすぐに夢の中へ出発した。
元々居た処でも外なんてメイド達や使用人に恐がられ罵倒される事が多かったから外に草花を触る事なんて殆どなかった。
「もっとお外に居たかったのにな……」
アーリヤに鳥籠に強制送還されて不貞腐れて居た僕は花瓶に生けられたマリーゴールドを指先で弄りながら先程アーリヤから貰った本を読むことにした。
良く見ると本では無く図鑑だったようだ。
植物の挿し絵や説明、花言葉が書いてある。
パラパラとページを捲りながらマリーゴルドのページを探す。
「あった!えーと菊科タゲデス属?」
良く分からないが多分種類なんだろう。綺麗な挿し絵がついていて顔を近付けたら今にも良い香りがしてきそうだ。
「えーとえーと、マリーゴールドの花言葉は「悲しみ」「変らぬ愛」、
黄色のマリーゴールドの花言葉は「健康」、
オレンジのマリーゴールドの花言葉は「予言」。」
「あら、植物図鑑を読んでいるのですかぁ?」
「うわぁ!ビックリした。アシュリーなぁに?」
上を見たら鳥籠の柵越しにアシュリーが覗いてくる。
毎度毎度急に現れるから毎回ビックリしちゃう…
「マリーゴールド…ですか。綺麗ですねぇ。
そういえば~、陛下より今日からフェイリン様にはマナー等の基礎的なお勉強を教えさせて頂く事になりましたぁ。
今日はマナーのお勉強にしましょうかぁ。」
「お勉強?」
勉強は小さな頃乳母に文字を教えて貰って以降何も教わっていない。
どんなことをするんだろう?
アシュリーは鳥籠の鍵を開けてから僕を抱き上げてアーリヤの部屋を出た。
お風呂でもなく隣の部屋でもなく廊下に行くのは今日が初めてだ。
キョロキョロと周りを見渡すが誰も居ない。
「アシュリーお勉強ってなにするの?」
「今日はお庭でお菓子を食べながらテーブルマナーを身に付けましょうかぁ。
数学や歴史、音楽はまた今度やりましょう」
そう言ったアシュリーにコクコクと頷きながら今日のお菓子はなんだろう。音楽って何するんだろう。そんな事を考えていた。
扉を開けると小さな噴水や沢山のお花が咲いているお庭があった。
キラキラとした水飛沫が噴水の真ん中に居る水瓶を持った女の人を輝かせている。
薔薇に囲まれた処にはテーブルにパラソルがあって日陰になっている。机の前着くとアシュリーは僕を下ろして椅子を引いた。
「椅子には多分私は陛下が椅子を引きますのでそれから椅子に座りましょう。」
「分かった!」そう言って椅子に座った。
「はい。そうです!此方のお茶を入れる器をカップ、下のお皿をソーサーと言います。
お茶を飲む時は持ち手をそっと持ち軽く人差し指を穴の中に添えてくださいねぇ。
カップの下の方を持ってしまうとぉお茶が温いという意味になってしまうので気を付けましょう~。」
アシュリーはゆっくり僕にマナーを教えてくれた。出来たら褒めてくれるしとっても楽しかった。部屋に戻るとすぐお風呂に入った。
なんだか疲れたから鳥籠に戻って図鑑の続きを読んで居たら寝むくなっちゃった。
「うぅ~ん…ちょっとだけ…」
ベッドに横たわり目を瞑るとすぐに夢の中へ出発した。
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