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1章
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しおりを挟む「おはよう、フェイ。」
目を擦りながら回りを見るととポワポワした視界にアーリヤがベッドの横に座って僕の頭を撫でて居た。暖かくて大きい手に少しスリスリする。
鉄格子先の窓を見れば紫とオレンジが混ざりあった色が見える。
「おはよう…」
目を擦りながらアーリヤを見る。
不思議そうな顔をして首を傾ける様子が何だか可笑しくてクスクスと笑ってしまう。
「どうしたんだい?さあ夕食にしよう。今日何をしたか教えてくれるかい?」
不思議そうな顔をしながら僕を抱き上げて鳥籠から出る。
アーリヤがメイド達に指示をして食事を運ばせている。
僕はアーリヤから下ろして貰い窓枠に手を掛け外を見る。
うっとりと美しい夕焼けを眺めていると下の方から声が聞こえる。
エリオットとハイリーは笑いながら庭園を走り回って誰かから逃げているようだ。
これは昔本で呼んだ鬼ごっこをやっているのだろうか。
手をブンブンと振り回す。
右手に痛みを感じ後ろに引っ張られて尻餅をついてしまった。
「痛た……?………アーリヤ?」
僕はエリオットとハイリーに手を振ってしまったことに少し青ざめながらもそっと後ろを振り向くとアーリヤが目を見開いて焦ったような悲しそうな…そんな表情をして僕の右手を強く握っていた。
僕と目が合うと申し訳なさそうに謝った。
「す、済まない。もうご飯の時間だと教えようと思ってな…さあ行こう。」
そう言うとカーテンをバッと締め僕を抱き上げると椅子に座らせた。
席につくとアーリヤは何もなかったのかのように僕を見る。
「今日は何をしたんだい?」
いつもと同じ質問をするアーリヤへの返答を考えながらパンを口に運ぶ。
今日のパンは甘い赤いドライフルーツが入っておりフワフワと柔らかかった。
パンを飲み込むと
「今日はね。アシュリーがマナー?を教えてくれたよ。それから今日食べたおやつはショートケーキでサクサクしたビスケットに甘い大きな赤い実が乗っていてとっても美味しかったよ!あとねあとね」
そう僕は答えた。
「そう。また今度ショートケーキをおやつに出そうか。」
「フェイ今日は1つ童話を聞かせてあげよう。」
食事が終わりデザートのオレンジゼリーに目を輝かせながら今日アシュリーに食べながら話してはダメだと言われた事を思い出す。
「本当!?どんな話?」
話し終わってからオレンジゼリーをスプーンで掬い口へ運ぶ。
「そうだな。うーん。今日は不思議な国のア○スのお話をしようか。」
~~~
「こうしてア○スは元の処へ戻りましたとさ。
さあ、食べ終わった処だし私は仕事をしに行くよ。フェイはアシュリーが来るから鳥籠へ戻りなさい。」
そういって部屋から出て行った。
おとなしく鳥籠へ戻るとアシュリーが歯磨き等を持ってきた。僕が歯を磨いて居ると後ろから髪に香油を塗って髪を透いてくれる。
歯磨きが終わると僕の顔に色々なクリームや液体を塗る。
ふとこの前の事を思い出して
「この前どんな味がするのかと思って舐めたらアシュリーとっても怒ったよね。でも美味しくなかったからもう舐めないよ。」
と言ったらアシュリーは凄く笑っていた。
「それは宜しゅうございます笑
では御休みなさいませ。」
そういって電気を消して行ってしまった。
なんだか今日のアーリヤはおかしかったなと思いながらティディーベアを抱き絞め目を閉じた。
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