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百科事典との出会い(ラフィ)
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僕は、神殿内にある図書室に来ている。
カリキュラムの参考になる本を探しに来た。
図書室はとても広く、ありとあらゆる本が揃っている。
この膨大な本の中から、目当ての本を探し出すのは至難の業。
でも、そんな僕達を手伝ってくれる頼もしい存在がいる。
僕が口笛を吹くと、すぐに小さな鳥が飛んできた。
体は真っ白で小さく、クチバシは金色で可愛らしい鳥だ。
この鳥の名はクレイリー。
この図書室を管理している鳥だ。
僕が手を差し出すとクレイリーは手に止まった。
ーーチチチッ!ーー
「やぁ!クレイリー元気かい?」
ーーチーッ!ーー
「うん。元気なようだね。今日は僕の手伝いをしてくれるかい?」
ーーピーッ!ーー
「ありがとう。実は、子供達の学びのカリキュラムを考える事になってね。参考になるような本を探しているんだ」
クレイリーは、暫し考えるような素振りを見せた後、宙に舞い上がると羽ばたきながら僕を見た。
「早速、案内してくれるんだね。ありがとう」
クレイリーの後をついて行くと、何もない広いスペースに辿り着いた。
(図書室にこんな場所あったかな…?)
ーーチチチッ!ーー
クレイリーは空中で羽ばたきながら鳴き、僕を見た。
「え?ここで間違いはないのかい?」
僕は、首を傾げながら辺りを見回した。
全く何もない。
ガランとした空間だ。
(さて、困ったな…)
考えあぐねていると、突然足元がガタガタと大きく揺れた。
そして、バリバリという轟音と共に床が裂け始めた。
僕は急いで宙に舞い上がった。
床は更に大きく裂け、そこからテーブルが迫り出してきた。
そして、テーブルが完全に現れると、裂け目は音を立てながら閉じていった。
「一体、何が起こっているんだ?」
床に下り、そのテーブルにゆっくり近付いた。
「ん?本が乗ってる…?」
テーブルの上には、一冊の本が乗っている。
手に取ると、その本は分厚くズッシリと重い。
僕はパラパラとめくってみた。
「白紙だ…」
驚いた事に、その本は白紙で何も書かれていない。
僕が首を傾げていると、頭に突然声が響いた。
「サビィ、ラフィ、突然で悪いが私の所に至急来て欲しい」
天使長ザキフェル様の声だ。
「ザキフェル様…分かりました。」
「ラフィ、今手にしている百科事典を持って私の所に来てほしい」
「百科事典…?この本は百科事典なんですか?」
「そうだ。詳細は2人揃った時に話す」
彼は、この本の事を既に知っているようだ。
「すぐに伺います」
僕は頷くと、百科事典を抱え天使長室に向かった。
カリキュラムの参考になる本を探しに来た。
図書室はとても広く、ありとあらゆる本が揃っている。
この膨大な本の中から、目当ての本を探し出すのは至難の業。
でも、そんな僕達を手伝ってくれる頼もしい存在がいる。
僕が口笛を吹くと、すぐに小さな鳥が飛んできた。
体は真っ白で小さく、クチバシは金色で可愛らしい鳥だ。
この鳥の名はクレイリー。
この図書室を管理している鳥だ。
僕が手を差し出すとクレイリーは手に止まった。
ーーチチチッ!ーー
「やぁ!クレイリー元気かい?」
ーーチーッ!ーー
「うん。元気なようだね。今日は僕の手伝いをしてくれるかい?」
ーーピーッ!ーー
「ありがとう。実は、子供達の学びのカリキュラムを考える事になってね。参考になるような本を探しているんだ」
クレイリーは、暫し考えるような素振りを見せた後、宙に舞い上がると羽ばたきながら僕を見た。
「早速、案内してくれるんだね。ありがとう」
クレイリーの後をついて行くと、何もない広いスペースに辿り着いた。
(図書室にこんな場所あったかな…?)
ーーチチチッ!ーー
クレイリーは空中で羽ばたきながら鳴き、僕を見た。
「え?ここで間違いはないのかい?」
僕は、首を傾げながら辺りを見回した。
全く何もない。
ガランとした空間だ。
(さて、困ったな…)
考えあぐねていると、突然足元がガタガタと大きく揺れた。
そして、バリバリという轟音と共に床が裂け始めた。
僕は急いで宙に舞い上がった。
床は更に大きく裂け、そこからテーブルが迫り出してきた。
そして、テーブルが完全に現れると、裂け目は音を立てながら閉じていった。
「一体、何が起こっているんだ?」
床に下り、そのテーブルにゆっくり近付いた。
「ん?本が乗ってる…?」
テーブルの上には、一冊の本が乗っている。
手に取ると、その本は分厚くズッシリと重い。
僕はパラパラとめくってみた。
「白紙だ…」
驚いた事に、その本は白紙で何も書かれていない。
僕が首を傾げていると、頭に突然声が響いた。
「サビィ、ラフィ、突然で悪いが私の所に至急来て欲しい」
天使長ザキフェル様の声だ。
「ザキフェル様…分かりました。」
「ラフィ、今手にしている百科事典を持って私の所に来てほしい」
「百科事典…?この本は百科事典なんですか?」
「そうだ。詳細は2人揃った時に話す」
彼は、この本の事を既に知っているようだ。
「すぐに伺います」
僕は頷くと、百科事典を抱え天使長室に向かった。
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