【完結】侯爵令嬢ガブリエラの災難な結婚 ~ふわふわ王太子に見初められたので婚約破棄を目指します!

三矢さくら

文字の大きさ
1 / 62

1.王国女子すべての憧れ

ホルヴァース侯爵家400年の歴史を感じさせる王都屋敷の執務室。

壁には先祖代々の肖像画が飾られ、今年の出番を終えた暖炉の上では、8代前に王家から賜った宝剣が輝く。

家宰も執事もさがらせた重厚な伝統を物語る空間で、

わたしとお父様は、頭をかかえた。


「……なにかの間違いでは?」

「いや、たしかに国王陛下のサインであるし、王妃陛下のサインもある……」


ふかみのある漆黒の執務机。その上に、純白の書簡が広げられている。

上首には威厳漂う王家の紋章。

そして、なんど読み返しても、こう書いてある。


――侯爵令嬢ガブリエラ・ホルヴァースと、王太子アルパード・エステルの婚約を求める。


ガブリエラ・ホルヴァース。


わたしだ。


王太子アルパード殿下は、気さくで親しみやすく、美しいお顔立ちと優しいお人柄で知られるけど、なにかと〈ふわふわ〉してらして、つかみどころが無い。

通称、ふわふわ王太子。

王家にお生まれの威厳は感じられず、なんでも「いいよ、いいよ」で済まされてしまう。

わたしより8歳年上の25歳にして未婚だけど、アレでは妃とりが遅れるのも無理はないと、みなが噂しているお方だ。


「……ガブリエラ。殿下に、その、見初められた覚えはあるのかい?」

「いいえ、まったく……。社交の場でのご挨拶程度で……」

「……弱ったな」


お会いすれば楽しくご挨拶させていただくし、美しいお顔を拝見するだけでも目の保養と思ってはいた。

けど、こちらから恋愛対象と思ったことは一度もない。

なぜなら、わがヴィラーグ王国の王太子が、三大公爵家以外から妃を迎えたことはないからだ。

いや、あるにはある。

160年前に一度だけ、侯爵家から王太子妃を輩出した。

しかし、その家は今は存在しない。

三大公爵家にいじめ潰され、絶家となったのだ。

わが国での公爵家の権勢は絶大だ。そもそも3家しかないのに〈三大〉と呼称されるほどに。

そして、他国はともかくわが国において、公爵家と侯爵家の差は天と地より大きい。

その侯爵家の令嬢である、わたしへの王家からの縁談。

お相手が美形で優しい王太子殿下であっても、恋愛や愛情以前の問題だ。

災難でしかない。


「やはり、一度、お父様から陛下のご真意を確かめられては……」

「いや、すでに書簡、つまり勅命を発せられたのだ。一介の侯爵がご意向をうかがうことなど恐れ多い……」

「けれど『王太子たっての望みではあるが、ガブリエラが望まぬのなら断わっても良い』とも、書かれていますわ」

「それこそ社交辞令というもの。……陛下の勅命を断るなど〈不敬〉に過ぎる」


う~ん。どちらにしても絶家の未来しか見えないか~。


「……だいたい〈王太子たっての願い〉ってなんだよ?」


と、おもわず漏れた本音に、お父様が顔をしかめられた。

貴族なんてのはいつも優雅に装っているけど、心のなかでは何を考えてるか分かったものじゃない。

わたしに至っては、港町を含むホルヴァース侯爵家の領地で船乗りに囲まれて育ち、本性はお転婆……、というかガラッパチだ。

面倒なことに、高位貴族としてはそれを隠して生きていくしかない。

王都にのぼってから身に付けた侯爵令嬢に相応しいふる舞いで、にこりとお父様に微笑みかけた。

咳払いをされたお父様が、背後にある窓を親指でちいさく指差される。


「……?」


窓の向こうには、お母様自慢の前庭。その向こうに門があって……。


「……馬車?」

「お前を王宮に迎える馬車だ」

「えっ? ……あれが?」


平民が使うような簡素な馬車。貴族が乗るにはギリギリのラインだ。

ちいさなため息を漏らされる、お父様。


「……かつて、王太子妃候補を王宮に迎える馬車は、豪華絢爛なものであった。だが200年ほど前、その馬車ごと謀殺される事件が起きた」

「まあ……」

「もちろん正史からは抹消されている。……しかし、それ以降、迎えの馬車にはそれと分からぬ質素なものが使われるのだよ……」


王家の嫡流に妃を出す。その裏側で渦巻く闇の深さに、思わず身震いがした。


「よりによって、エディトが領地に帰っているときに、このような難題……」


お母様のご不在を嘆くお父様。しかし、いない人をアテには出来ない。

わたしとお父様で決めるしかない。

あの馬車をカラで返すのか、わたしが乗って王宮に向かうのか――。


「お父様。陛下からのお迎えの馬車を、いつまでも待たせる訳にもいきません」

「……それは、そうだが」

「王宮に参りましょう」

「だが……」

「ええ、三大公爵家を敵に回すかもしれません。しかし、いま勅命に叛く〈不敬〉を選べば、結局は同じこと。いずれわが家の断絶は免れません」

「う、うむ……」

「ならば目指す道は、勅命は勅命としてお受けした上で、不敬にあたらない穏便な婚約破棄! この一択です」


権謀渦巻く王国中枢の、おそろしい権力者たち。その誰ひとりの機嫌もメンツも損ねることなく、

ス――ッと何ごともなかったように王宮から立ち去る。

そんなことが可能なのか、見通しはまったくない。

真っ暗闇の密室で針に黒糸を通すような話だけど、やりとげないと私の代でホルヴァース侯爵家が潰される……。


――あの、ふわふわ王太子。いったいどういうつもりなんだ!?


と、憤慨しながら、突然の嫁入り支度をして馬車に飛び乗った。


   Ψ


儀礼を片っ端から調べて、状況に相応しいドレスを選んだ。

あわいアッシュグリーンで、胸元には可憐なレースの花びらが幾重にも重なりあい、ふんわりと広がるAラインシルエット。

わたしには、すこし可愛らし過ぎるのだけど、馬車に同乗する侍女のイロナは褒めちぎる。


「ガブリエラ様のお美しさが、高貴なお方の目に止まらないはずがないと思っておりました!」

「えぇ~? わたし美しくなんかないわよ」

「そんなことありません! スモーキーシルバーの銀髪。切れ長で大きな紫色の瞳。鼻筋の通ったお顔立ちには知性があふれんばかり! 春風に誘われたようなドレスも、とってもお似合いです!」


真剣な表情でわたしを褒め続けるイロナに、おもわず苦笑いを返す。


「ツンとしてて、気の強そうな顔。自分では好きになれないわ」

「その謙虚なお振る舞いが、よりいっそう美貌と知性を引き立てるのです! くぅ~っ!!」

「……大げさよ」


苦笑いを重ねて、窓のそとに目をやる。

わたしより4つ年上の21歳とは思えない、可愛らしい顔をしたイロナ。

体格も長身のわたしと違って小柄。赤紫色の髪がクリンと内に巻いているのも可愛らしい。

できれば、わたしもイロナのような見た目に生まれたかったけど、こればかりは仕方がない。


――ふわふわ王太子も、わたしのどこがいいんだか……?


見た目は質素な馬車に乗り込むと、壁面、柱、窓枠にいたるまでのすべてに瀟酒な彫刻がほどこされていた。

席に座れば最上級のベルベットで、包み込まれるようなやわらかな感触。

その手触りを楽しむイロナが、ウキウキ、ソワソワといった風情で口をひらく。


「ガブリエラ様は、このまま〈花乙女宮〉に入られるのですよね……?」

「そうね……。正式に婚約者候補になれば、そういうことになるわね」

「くぅ~っ! 同行の侍女に私を選んでいただいて、嬉しいです!!」


婚約者候補に内定すれば〈花乙女宮〉と呼ばれる離宮に隔離される。

同行させる侍女は1人というのが通例。わたしへの忠誠心が篤く、口も堅いイロナを選んだ。

そこで王太子妃教育を受け、必要な知識と教養を身に着けたのち、正式に婚約者となる。

のだけど――、

まさか自分の身に降りかかるとは思っていなかったので、完全に他人事だった。

どうにか断りたいと考えていること自体、王家への〈不敬〉であるし、目のまえで喜んでくれるイロナがウキウキするのを止めることもできない。


やがて馬車は王宮の正門をくぐった。

前庭だけで、わが家の王都屋敷がいくつも収まる巨大な宮殿。


――貴族に生まれた以上、色恋だけで結婚できるとは思ってなかったけど……。


舞踏会に園遊会。社交の場として何度も訪れた華やかで優美な王宮が、

いまは、不気味な権力闘争の場としか映らない――。


   Ψ


広大な謁見の間には、国王陛下と王妃陛下、それに王太子殿下の3人しかいらっしゃらない。


――あ~、ガチだ。ガチで、わたしを婚約者にしようとしてる。


群臣を避け、両陛下と王太子殿下のみでの謁見は、王太子妃候補を迎える正式な儀礼だ。


《美しく気高い公爵令嬢の晴れ舞台》


として、物語では何度も読んだし、ガラッパチなわたしでも乙女心に憧れた。

別の馬車で王宮に入っていたお父様と一緒に、ながい深紅の絨毯を進む。

やがて、両陛下の御前で膝をつく。


「カーロイ。婚約の申し出を受けてくれ、深甚に思うぞ」


国王陛下からお父様に向けられる威厳に満ちた声が、ほかに人気のしない白亜の殿堂に響いた。

カチコチに緊張したお父様が、ぎこちなく頭をさげる。


「……ま、まこと、光栄なことで」

「ふっ。そう堅くなるな」


と、陛下のお声が柔らかくなった。


「慣例に反しておることは、重々わかってのことだ」

「はっ……」

「しかしな、3年だぞ?」

「えっ……?」

「アルパードが、そなたの娘ガブリエラと結婚したいと言い出して3年。ずっと、余と王妃を説得し続けたのだ」

「根負けです」


と、隣の王妃陛下がクスリと笑われた。

3年前?

わたしが領地から王都にのぼったばかりで、14歳の頃だぞ?

と、国王陛下の顔がわたしに向いた。


「ガブリエラ」

「はっ」

「突然の申し出を受ける決断。われらも感謝しておる。アルパードを憎からず想っておると聞いた通りであった」


み、身に覚えがありませんが……?


「アルパードのことを、頼んだぞ」


なんと返答しようかと迷いつつ顔をあげた。

目に入ったのは、ほほを真っ赤にしてうつむくアルパード殿下の端正な顔立ち。

黄色といってもよい鮮やかな金髪を揺らし、スラリと高い身体をモジモジとくねらせている。

さすがに分かった。


――やばい……。こいつ、わたしにガチ惚れだ……。


いつの間に? なんで? どこが? などと疑問は尽きないけど、


「身に余る光栄。いたらぬ身なれど、殿下のお隣を汚さぬよう精進いたします」


って、優雅に微笑みながら応える……、しかないじゃないかぁ~~~っ!!


息子の幸せを喜ぶ〈親の顔〉を見せる両陛下に、首筋まで真っ赤にしたアルパード殿下。


ははっ。


と、乾いた笑いを漏らしつつ、わたしは〈花乙女宮〉に向かった。


王国に生きる女子すべての憧れ。

色とりどりの花が咲き誇る広大な花壇が俗世と隔てる、

三大公爵家の令嬢にだけ許されたはずの、王太子妃教育のためだけに建てられた花の離宮。

その花々の真ん中で、


ど、どうしたらいいんじゃ~~~っ!!


と、わたしは頭をかかえた――。
感想 3

あなたにおすすめの小説

地味で役に立たないと言われて捨てられましたが、王弟殿下のお相手としては最適だったようです

阿里
恋愛
「君は地味で、将来の役に立たない」 そう言われ、幼なじみの婚約者にあっさり捨てられた侯爵令嬢の私。 社交界でも忘れ去られ、同情だけを向けられる日々の中、私は王宮の文官補佐として働き始める。 そこで出会ったのは、権力争いを嫌う変わり者の王弟殿下。 過去も噂も問わず、ただ仕事だけを見て評価してくれる彼の隣で、私は静かに居場所を見つけていく。 そして暴かれる不正。転落していく元婚約者。 「君が隣にいない宮廷は退屈だ」 これは、選ばれなかった私が、必要とされる私になる物語。

魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――

ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。 魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。 ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。 誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。

一度目で黒狼公に討たれた私ですが、二度目の夜はお父様のそばでしか眠れません

師走
恋愛
八歳の冬、リリア・ヴァルグレイは父に殺された。 王国最強の討魔貴族――黒狼公レオンハルト・ヴァルグレイ。 人にも魔にも容赦のないその男は、黒花の災厄に呑まれかけた実の娘を、自らの手で討ったのだ。 けれど次に目を覚ました時、リリアは赤ん坊に戻っていた。 もう二度と、お父様に剣を向けられたくない。 そう願うのに、夜になるとまた黒花の囁きが忍び寄る。甘くやさしいその声は、孤独な心に触れて、静かに破滅へと導こうとする。 そして、その囁きがぴたりと止むのは――世界でいちばん怖いお父様のそばだけだった。 一度目の父は、同じ城で暮らしていても遠い人だった。 リリアを見ない。抱かない。呼びもしない。 そのくせ二度目の父は、相変わらず冷たいまま、なぜか夜ごとリリアを放っておいてくれない。侍女を替え、部屋を守らせ、怯えて眠れない娘を黙って自分の近くへ置いてしまう。 人にはあれほど容赦がないのに、リリアにだけ少しずつおかしくなっていく。 怖い。近づきたくない。 それでも、その腕の中でしか眠れない。 またあの冬が来る。 また同じように、黒花はリリアを呑み込もうとするかもしれない。 今度こそ囁きに負けないために。今度こそ父に剣を抜かせないために。 一度目で父に討たれた娘は、二度目の人生でもっとも恐ろしいその人のそばへ、自分の意志で手を伸ばしていく。 小説家になろう様でも掲載中

【完結】無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない

ベル
恋愛
旦那様とは政略結婚。 公爵家の次期当主であった旦那様と、領地の経営が悪化し、没落寸前の伯爵令嬢だった私。 旦那様と結婚したおかげで私の家は安定し、今では昔よりも裕福な暮らしができるようになりました。 そんな私は旦那様に感謝しています。 無口で何を考えているか分かりにくい方ですが、とてもお優しい方なのです。 そんな二人の日常を書いてみました。 お読みいただき本当にありがとうございますm(_ _)m 無事完結しました!

【完結】「不吉な黒」と捨てられた令嬢、漆黒の竜を「痛いの飛んでいけー!」で完治させてしまう

ムラサメ
恋愛
​漆黒の髪と瞳。ただそれだけの理由で「不吉なゴミ」と虐げられてきた公爵令嬢ミア。 死の森に捨てられた彼女が出会ったのは、呪いに侵され、最期を待つ最強の黒竜と、その相棒である隣国の竜騎士ゼノだった。 しかし、ミアが無邪気に放った「おまじない」は、伝説の浄化魔法となって世界を塗り替える。 向こう見ずな天才騎士に拾われたミアは、隣国で「女神」として崇められ、徹底的に甘やかされることに。 一方、浄化の源を失った王国は、みるみるうちに泥沼へと沈んでいき……?

厄災烙印の令嬢は貧乏辺境伯領に嫁がされるようです

あおまる三行
恋愛
王都の洗礼式で「厄災をもたらす」という烙印を持っていることを公表された令嬢・ルーチェ。 社交界では腫れ物扱い、家族からも厄介者として距離を置かれ、心がすり減るような日々を送ってきた彼女は、家の事情で辺境伯ダリウスのもとへ嫁ぐことになる。 辺境伯領は「貧乏」で知られている、魔獣のせいで荒廃しきった領地。 冷たい仕打ちには慣れてしまっていたルーチェは抵抗することなくそこへ向かい、辺境の生活にも身を縮める覚悟をしていた。 けれど、実際に待っていたのは──想像とはまるで違う、温かくて優しい人々と、穏やかで心が満たされていくような暮らし。 そして、誰より誠実なダリウスの隣で、ルーチェは少しずつ自分の居場所を取り戻していく。 静かな辺境から始まる、甘く優しい逆転マリッジラブ物語。 【追記】無事完結できました。ありがとうございました。

〖完結〗終着駅のパッセージ 

苺 迷音
恋愛
過去、使用人に悪戯をされそうになった事がきっかけとなり、分厚い眼鏡とひっつめた髪を編み帽で覆い、自身の容姿を隠すようになった女性・カレン。 その事情を知りながらも夫ローランは、奇妙で地味な姿の妻を厭い目を逸らし続けた。 婚姻してからわずか三日後の朝。彼は赴任先の北の地へと旅立ちその後、カレンの元へと帰省してきたのは、片手で数えるほどだった。 孤独な結婚生活を送る中。 ある冬の日に、ローランの上官であり北の地を治める領主ハルシオン公爵が、カレン夫妻の邸にやってきた。 始まりは、部下の家族を想う上司としての気遣いだった。 他愛もない会話と、節度を守ったやり取り。ほんの僅かな時間を重ねていく。 そのうちに、お互いに灯り始めた小さな心の想い。 だが二人は、それを決して明かさず語ることはなかった。 それから一年ほどたった冬の夜。 カレンから届いた手紙に、たった一度だけハルシオンは返事を書く。 そこには彼の想いが書かれてあった。 月日は流れ、カレンとローランが婚姻して三年目の冬の日。 カレンはひとつの決意と想いを胸に、北へ向かう汽車に乗った。 ※微さまぁか、もしくはざまぁになっていないかもしれないです。 ※舞台は近世・産業革命初頭を基にした架空世界だと思っていただけましたら有難いです。 稚拙な作品ではありますがご覧くださいましたら凄く嬉しいです。よろしくお願い致します。

婚活をがんばる枯葉令嬢は薔薇狼の執着にきづかない~なんで溺愛されてるの!?~

白井
恋愛
「我が伯爵家に貴様は相応しくない! 婚約は解消させてもらう」  枯葉のような地味な容姿が原因で家族から疎まれ、婚約者を姉に奪われたステラ。  土下座を強要され自分が悪いと納得しようとしたその時、謎の美形が跪いて手に口づけをする。  「美しき我が光……。やっと、お会いできましたね」  あなた誰!?  やたら綺麗な怪しい男から逃げようとするが、彼の執着は枯葉令嬢ステラの想像以上だった!  虐げられていた令嬢が男の正体を知り、幸せになる話。