【完結】侯爵令嬢ガブリエラの災難な結婚 ~ふわふわ王太子に見初められたので婚約破棄を目指します!

三矢さくら

文字の大きさ
17 / 62

17.姉として

王太子アルパード殿下は先触れも遣わされず、突然にお姿を見せられた。

花乙女宮は王宮敷地内の一隅を占める。

おなじく敷地内の王太子宮殿にお住いのアルパード殿下のお振る舞いとして、非礼でも不自然でもない。

ニコニコと変わられない朗らかな笑みを、わたしと向かい合ってお座りのエルジェーベト様に向けられた。


「あれ? エルジェも来てたんだ?」

「はい。……でも、そろそろおいとまを。おふたりの邪魔になってはいけませんからね」

「いいよ、いいよ」


と、わたしたちの間にお座りになられたアルパード殿下。

ご来訪の経緯を手短に述べられると、


「あら、……当家の?」


と、エルジェーベト様がやわらかな微笑みを浮かべ、首をかしげられた。

出兵準備のお役を担われるアルパード殿下が、閲兵のためカールマーン公爵家領に赴かれるとのことだった。


「うん。出兵の主力はカールマーン公爵家の兵になるからね」

「そうなのですね」

「エルジェのお兄さんのヴィルモシュと話し合って、こちらから出向く方がはやいってなったんだよ」


――エルジェ……。


アルパード殿下が、エルジェーベト様のことを愛称で呼ばれるところを、はじめて拝見した。

幼馴染でもあられるおふたり。

エルジェーベト様の優れた社交術は、わたしを置いてけぼりにされるようなことは決してない。

むしろアルパード殿下は、そんなエルジェーベト様にわたしとの間を取り持ってほしいといった風情だ。

エルジェーベト様を愛称でお呼びになり、くだけたお姿を見せてくださるのは、わたしをはやくも内廷――家族の一員として扱ってくださろうとしているのだろう。

わたしとの距離を詰めるご努力としては不器用に過ぎるし、エルジェーベト様のお気持ちを考えなければ、健気にさえ見える。

いまだ、アルパード殿下はわたしのことは、チラチラとしか見られない。そして、ほほを紅く染められる。


――ど、どうしたらいいか分からん……。


もちろん、にこやかにアルパード殿下のお話をおうかがいする。

国王陛下の出兵準備という大役を任され、お忙しくされるアルパード殿下は、わたしになかなか会いにこれない。

それでも、おなじ敷地内にいるのと、遠出とではお気持ちが違うようで、出立前のわずかな時間に会いに来てくださったのだ。

わたしは、アルパード殿下のお人柄に惹かれるものを感じながら、実家のためには〈穏便な婚約破棄〉にいたるのがいちばんだと……、矛盾したことを胸の内にかかえている。

そして、わたしの敬愛するエルジェーベト様は、アルパード殿下への恋と家の政略とを諦められたばかり。

この場に、純粋なお気持ちで座っておられるのは、おそらくアルパード殿下おひとりだけ。


――愛してる。


王国最高峰の貴族令嬢たちをまえに、わたしへの愛を誓ってくださったアルパード殿下。いまや、お気持ちを疑うことはない。

カタリン様に誘導されたあの時間は、もしかするとご自分だけではなく、〈戦友〉エルジェーベト様のお気持ちにも区切りをつけてさし上げたかったのかもしれない。

三大公爵家のご令嬢どうしが通わせる心の紐帯など、雲の上の出来事過ぎて、わたしには想像することもできない。

ふと、アルパード殿下がつぶやかれた。


「……間に合ったよ」


間に合った? ……出立前に間に合われたということだろうか?

でも、いまのわたしは花乙女宮を動けない。間に合ったという表現は、すこしおかしい。

いつもの、ふわふわされたご発言だろうか?

と、わたしが内心首をかしげたとき、エルジェーベト様がほほを緩められた。


「アルパード殿下は、ガブリエラ様がほかの男に取られてしまう前に、花乙女宮に迎えることができた……、間に合った。と、仰られているのですよ?」


と、アルパード殿下のお言葉を、わたしに翻訳してくださる。

……どんなお気持ちにさせてしまっているのだろう。

いや……、もうこれ以上に考えるのは、かえって失礼というものだろうか。

わたしが、ふつうの令嬢だったら、おふたりの間に割って入れないものを感じて、


――キィ~~~ッ!


とか、なるんだろうか。

正直、プライベートな時間を3人でご一緒させていただいていることが夢のようでもある。

ぶっちゃけ惚れてるアルパード殿下。

敬愛してやまないわたしの推し令嬢、エルジェーベト様。


――なんでエルジェーベト様じゃないんだ。なんでわたしなんだ。こんないい女を悲しませやがって。


と、憤慨したのはつい先ほどのことだ。

なのに、高貴なおふたりとのなごやかな時間が嬉しくもある。


まったく、ふわふわ王太子め。


わたしにむずかしい恋を押し付けてくる。いったいわたしのどこに惚れたんだ。

エルジェーベト様もカタリン様も、いい女じゃないか?

わたしのどこが、おふたりに勝ってるっていうんだ?

そして、どうやらわたしはアルパード殿下の求婚に快諾していたらしい。

エルジェーベト様の仰られる通りなら、アルパード殿下は初対面のわたしにプロポーズされていたのだ。

それは〈ひとめ惚れ〉というヤツだ。

そこから3年かけて両陛下を説得され、結婚を勅命で正式に申し込み、自分の嫁になる者のためだけの花の離宮に押し込めて、ほかの男が絶対手を出せないようにして、

それでもなお、照れくさくて、嬉しくて、チラチラとしかわたしを見れない。

わたしのどこに、そんなに惚れてしまったんだ?

わたしを……、エルジェーベト様に、カタリン様に、胸を張れるようにさせてくれよ……。

けれど、エルジェーベト様をまえにして、そんなことを口にはできない。


やがて、出立の刻限が近付き、アルパード殿下が席をお立ちになられた。


ニコニコと微笑まれ、


「じゃ……、じゃあ……」


と、わたしをチラッと見られたアルパード殿下。


「はい。お会いできて嬉しかったですわ。お気をつけて、いってらっしゃいませ」

「いいよ、いいよ」


と、花乙女宮を出られるアルパード殿下を、エルジェーベト様とふたり並んでお見送りさせていただいた。


「なんなんでしょうね? ……殿下の、あの口癖」


と、エルジェーベト様が困ったように笑われた。

そうか……、ご幼少のころから一緒にお過ごしになられた、エルジェーベト様でもご存知ないのか。

たしかに――、


――なにそれ?


とは、聞かないわな。王国の高位貴族のならいとして。


「ほんと。なんなんでしょうね?」


と、一緒に微笑んだ。

こうやって裏でヒソヒソと囁きあうのが、優雅な貴族のたしなみというものだ。

それから、ふたりでもうすこしだけお茶させてもらい、互いの弟の話で盛り上がった。

姉として、可愛い弟イグナーツには立派にホルヴァース侯爵家を継いでもらいたい。

エルジェーベト様の方は継承権争い含みで大変そうだけど、やはり弟は可愛い。

貴重な共通の話題を楽しみ、にこやかにお見送りすることができた。


   Ψ


三大公爵家すべての先例集がそろい、ホルヴァース侯爵家流の〈花冠巡賜の儀礼〉の検討を本格的にはじめる。

といっても、まずは読解から。

カタリン様が解釈をこまかく書き込んでくださっていたナーダシュディ家の先例集はともかく、ほか2家のものはそのまま書き写されただけ。

先例集とはご先祖様の日記のようなものだけど、読解には骨が折れる。

詩になってたり、暗喩も多い。

家史において常識になってる故事は、説明が省かれる。

要するに、


――気取ってる。


のだ。

子孫にむけてカッコつけてどうするんだと思うけど、他家に流出したとき安易には理解されない暗号の意味合いもあるのではないかと、わたしは睨んでいる。

そうでもなければ、こんなに難解にする必要がないからだ。

わたしが遺す先例集は、絶対に箇条書きにしようと心に決めてる。匂い立つような優雅さも、風雅も趣きもないけれど、実用的だと子孫に感謝されるはずだ。

イロナとリリと3人でうんうん頭をひねるのは楽しくて、いつまでもやっていられるのだけど、花冠巡賜の日取りが迫るわたしには時間がない。

ただ、格別のご好意で提供していただいた貴重な先例集を、みだりに他人に読ませるわけにもいかない。

教育役筆頭のテレーズ様に相談させていただき、教育役のなかでも宮廷儀礼を担当されているセグフ伯爵家のジェシカ様に協力を仰ぐことになった。

ラベンダーアッシュなパープルがかったクセのないストレートな金髪。

整った顔立ちは少年のようでもあり、ジェンダーレスな魅力がわたしの好みにドンピシャ。

あとすこし〈こちら〉に振れていたら、リリとの〈ツン顔同盟〉に入れてた、凛々しいと端正の絶妙な配分。

わたしのプライベート――本来であればホルヴァース侯爵家の家政に属することにまでお力添えいただいて恐縮だけど、

お近付きになれるのは嬉しい。

いろいろ思い悩むことばかりで、純粋に作業に没頭できる時間はありがたい。

まして、わたし好みの麗しい女性ばかりに囲まれて最高だ。

と、結婚に近づいているのか、婚約破棄に近づいているのか微妙なところの、妙な努力に励んでいるころ、

突然、第1王女エミリー殿下がおみえになられた。


「ソルフエゴ王国に特使として派遣されることになってね……。まったく、嫁に出て内廷を抜けたっていうのに、人使いが荒いわよねぇ」


と、笑われた。

エミリー殿下は、エゲル侯爵家に嫁された後も、第1王女位を保持され王政における外交を担われることもある。

サッパリとした明るく開放的なご気性だけど、場にパッと華を咲かせるような気品があられ、王族外交にはうってつけ。

しかも、交渉事では一歩も退かない毅然とされたところもあり、ほんとアルパード殿下の姉君とは思えない。


「連合を組んで出兵するっていうのに、まだトルダイ公爵がグズグズ言ってて、相互不可侵の念押しに行かされるのよ」

「ああ……、ソルフエゴ王国はトルダイ公爵家領で国境を接していますものね」

「そうなのよ。王家からイルマがソルフエゴに輿入れしてるんだし、そろそろ信じるところは信じてやればいいのに、……まあ、累代の因縁があるからね」


イルマ殿下は、アルパード殿下の3人の姉君のうちいちばん歳のちかい第3王女。

王国の西に国境を接するソルフエゴ王国の、王太子殿下に輿入れされている。

それも、8歳も年下のソルフエゴ王太子ルイス殿下からの熱烈な求婚に応じられてのことだ。

ルイス殿下が9歳のときに17歳のイルマ殿下にひと目ぼれ。それから熱烈な書簡ラブレターが届きまくって、7年のご交際を経てルイス殿下16歳のお年にご成婚。

イルマ殿下は24歳で、ソルフエゴ王国の王太子妃殿下になられた。

ひとめ惚れから結婚にいたるのに、これだけ分かりやすい恋愛物語があれば、どこに惚れたの、惚れられたの、悩むことなくスッキリと輿入れされたことだろう。

もっとも、ルイス殿下のお父君、ソルフエゴ国王のカミーロ陛下は稀代の女たらしとして数々の浮名を流された方なので、

血は争えないと、みなが苦笑いではあったらしいのだけど……。

エミリー殿下が、アルパード殿下そっくりのハニーブロンドの髪をかき上げられた。


「まあ……、私が帰ってくる前には花冠巡賜が始まるっていうじゃない?」

「あ、はい」

「ほんと、優秀なのね。ガブリエラは」

「……恐れ入ります」

「うん……」


と、エミリー殿下の視線が物憂げに、窓の外に向けられた。


「……ヤな小姑にはなりたくないし、悩んだんだけど……」

「……はい」

「やっぱり、姉として話しておきたいなって思って……、アルパードのこと」
感想 3

あなたにおすすめの小説

地味で役に立たないと言われて捨てられましたが、王弟殿下のお相手としては最適だったようです

阿里
恋愛
「君は地味で、将来の役に立たない」 そう言われ、幼なじみの婚約者にあっさり捨てられた侯爵令嬢の私。 社交界でも忘れ去られ、同情だけを向けられる日々の中、私は王宮の文官補佐として働き始める。 そこで出会ったのは、権力争いを嫌う変わり者の王弟殿下。 過去も噂も問わず、ただ仕事だけを見て評価してくれる彼の隣で、私は静かに居場所を見つけていく。 そして暴かれる不正。転落していく元婚約者。 「君が隣にいない宮廷は退屈だ」 これは、選ばれなかった私が、必要とされる私になる物語。

魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――

ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。 魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。 ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。 誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。

一度目で黒狼公に討たれた私ですが、二度目の夜はお父様のそばでしか眠れません

師走
恋愛
八歳の冬、リリア・ヴァルグレイは父に殺された。 王国最強の討魔貴族――黒狼公レオンハルト・ヴァルグレイ。 人にも魔にも容赦のないその男は、黒花の災厄に呑まれかけた実の娘を、自らの手で討ったのだ。 けれど次に目を覚ました時、リリアは赤ん坊に戻っていた。 もう二度と、お父様に剣を向けられたくない。 そう願うのに、夜になるとまた黒花の囁きが忍び寄る。甘くやさしいその声は、孤独な心に触れて、静かに破滅へと導こうとする。 そして、その囁きがぴたりと止むのは――世界でいちばん怖いお父様のそばだけだった。 一度目の父は、同じ城で暮らしていても遠い人だった。 リリアを見ない。抱かない。呼びもしない。 そのくせ二度目の父は、相変わらず冷たいまま、なぜか夜ごとリリアを放っておいてくれない。侍女を替え、部屋を守らせ、怯えて眠れない娘を黙って自分の近くへ置いてしまう。 人にはあれほど容赦がないのに、リリアにだけ少しずつおかしくなっていく。 怖い。近づきたくない。 それでも、その腕の中でしか眠れない。 またあの冬が来る。 また同じように、黒花はリリアを呑み込もうとするかもしれない。 今度こそ囁きに負けないために。今度こそ父に剣を抜かせないために。 一度目で父に討たれた娘は、二度目の人生でもっとも恐ろしいその人のそばへ、自分の意志で手を伸ばしていく。 小説家になろう様でも掲載中

【完結】無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない

ベル
恋愛
旦那様とは政略結婚。 公爵家の次期当主であった旦那様と、領地の経営が悪化し、没落寸前の伯爵令嬢だった私。 旦那様と結婚したおかげで私の家は安定し、今では昔よりも裕福な暮らしができるようになりました。 そんな私は旦那様に感謝しています。 無口で何を考えているか分かりにくい方ですが、とてもお優しい方なのです。 そんな二人の日常を書いてみました。 お読みいただき本当にありがとうございますm(_ _)m 無事完結しました!

【完結】「不吉な黒」と捨てられた令嬢、漆黒の竜を「痛いの飛んでいけー!」で完治させてしまう

ムラサメ
恋愛
​漆黒の髪と瞳。ただそれだけの理由で「不吉なゴミ」と虐げられてきた公爵令嬢ミア。 死の森に捨てられた彼女が出会ったのは、呪いに侵され、最期を待つ最強の黒竜と、その相棒である隣国の竜騎士ゼノだった。 しかし、ミアが無邪気に放った「おまじない」は、伝説の浄化魔法となって世界を塗り替える。 向こう見ずな天才騎士に拾われたミアは、隣国で「女神」として崇められ、徹底的に甘やかされることに。 一方、浄化の源を失った王国は、みるみるうちに泥沼へと沈んでいき……?

厄災烙印の令嬢は貧乏辺境伯領に嫁がされるようです

あおまる三行
恋愛
王都の洗礼式で「厄災をもたらす」という烙印を持っていることを公表された令嬢・ルーチェ。 社交界では腫れ物扱い、家族からも厄介者として距離を置かれ、心がすり減るような日々を送ってきた彼女は、家の事情で辺境伯ダリウスのもとへ嫁ぐことになる。 辺境伯領は「貧乏」で知られている、魔獣のせいで荒廃しきった領地。 冷たい仕打ちには慣れてしまっていたルーチェは抵抗することなくそこへ向かい、辺境の生活にも身を縮める覚悟をしていた。 けれど、実際に待っていたのは──想像とはまるで違う、温かくて優しい人々と、穏やかで心が満たされていくような暮らし。 そして、誰より誠実なダリウスの隣で、ルーチェは少しずつ自分の居場所を取り戻していく。 静かな辺境から始まる、甘く優しい逆転マリッジラブ物語。 【追記】無事完結できました。ありがとうございました。

〖完結〗終着駅のパッセージ 

苺 迷音
恋愛
過去、使用人に悪戯をされそうになった事がきっかけとなり、分厚い眼鏡とひっつめた髪を編み帽で覆い、自身の容姿を隠すようになった女性・カレン。 その事情を知りながらも夫ローランは、奇妙で地味な姿の妻を厭い目を逸らし続けた。 婚姻してからわずか三日後の朝。彼は赴任先の北の地へと旅立ちその後、カレンの元へと帰省してきたのは、片手で数えるほどだった。 孤独な結婚生活を送る中。 ある冬の日に、ローランの上官であり北の地を治める領主ハルシオン公爵が、カレン夫妻の邸にやってきた。 始まりは、部下の家族を想う上司としての気遣いだった。 他愛もない会話と、節度を守ったやり取り。ほんの僅かな時間を重ねていく。 そのうちに、お互いに灯り始めた小さな心の想い。 だが二人は、それを決して明かさず語ることはなかった。 それから一年ほどたった冬の夜。 カレンから届いた手紙に、たった一度だけハルシオンは返事を書く。 そこには彼の想いが書かれてあった。 月日は流れ、カレンとローランが婚姻して三年目の冬の日。 カレンはひとつの決意と想いを胸に、北へ向かう汽車に乗った。 ※微さまぁか、もしくはざまぁになっていないかもしれないです。 ※舞台は近世・産業革命初頭を基にした架空世界だと思っていただけましたら有難いです。 稚拙な作品ではありますがご覧くださいましたら凄く嬉しいです。よろしくお願い致します。

婚活をがんばる枯葉令嬢は薔薇狼の執着にきづかない~なんで溺愛されてるの!?~

白井
恋愛
「我が伯爵家に貴様は相応しくない! 婚約は解消させてもらう」  枯葉のような地味な容姿が原因で家族から疎まれ、婚約者を姉に奪われたステラ。  土下座を強要され自分が悪いと納得しようとしたその時、謎の美形が跪いて手に口づけをする。  「美しき我が光……。やっと、お会いできましたね」  あなた誰!?  やたら綺麗な怪しい男から逃げようとするが、彼の執着は枯葉令嬢ステラの想像以上だった!  虐げられていた令嬢が男の正体を知り、幸せになる話。