【完結】侯爵令嬢ガブリエラの災難な結婚 ~ふわふわ王太子に見初められたので婚約破棄を目指します!

三矢さくら

文字の大きさ
57 / 62

55.わたし、いま女王だし。

帝都の邸宅に人が集まったのには、やはり花壇が果たした役割が大きかった。

けれど、花壇が出来るまでの間、カタリン様みずから宮中官僚の元に招待状を届けられたり、他家が開く社交の場に顔を出してくださったりと、様々なご努力を重ねてくださっていた。

ヴィラーグ王国におられる限り、三大公爵家のご令嬢であるカタリン様のもとに、人は勝手に集まる。

そして、ナーダシュディ公爵家は元来、反帝国。危急の時に要らぬ妥協をする恐れを国内に抱かせないけれど、人脈もない。

しかも、特使の肩書きをお持ちいただいたのにも関わらず、皇帝からの謁見は許されず、宮中官僚からは軽くあしらわれる。

わたしが身代金の交渉にも応じず、一切拒否すると決めたので、宮中官僚でも皇帝側近は交渉の席にすら着いてくれない。

それでも、わたしには軽妙なご書簡を送られるだけで弱音のひとつも吐かれず、

自分に無関心な帝都でわずかなツテを頼りにご自分から足を運ばれ、汗をかき、軽んじられても微笑みを振りまき、交渉の糸口を探そうと人脈を広げてくださっていた。

ヴィラーグ王国、三大公爵家のご令嬢、


あの、カタリン・ナーダシュディ様が!!


その血の滲むようなご努力が、花壇の造営をキッカケに、一気に花開いたのだ。

頭が下がるとはこのことだ。

そして、壮麗な花壇をご案内くださる優美な公女殿下は、実際に〈モテモテ〉でいらしたらしい。

領邦君主はふだん、領地で暮らす。

ただ、その子である公子・公女クラスは遊学のため帝都に出たり、家督を継ぐ前に人脈を広げようと帝都で暮らす方がいる。

まさに同世代。

恋の花咲かせる貴公子たちから、カタリン様は次々に言い寄られた。

なかなかのご身分の方もいらしたらしい。

けれど、三大公爵家のご令嬢としてお生まれになられ、王太子妃の座を目指すことを宿命づけられたこれまでの人生に、

カタリン様も思われるところがあったのだろう。

身分や血筋より、ご自分との相性が良くて、なによりカタリン様を本当に愛そうという方でないと相手にされなかった。

もちろん――、


「もし、俺の愛人になってくれたら、アルパード殿下のことも……」


などという、ふざけた男は門前払いだ。


そんな中、誠実でまっすぐに愛を伝えてくれる、とある子爵がいた。


帝国で子爵といえば、多くは領邦君主に仕える者で、立場は陪臣だ。

けれど、カタリン様のお優しい本性を見抜き、熱烈に求婚してきた。

初めてご自分に向けられた、純粋で混じり気のない愛情。誠実な瞳の輝き。本当の私を見てくれているという、くすぐったい安心感。

カタリン様のお心は揺さぶられた。

やがて、


――このお方となら……。


と、カタリン様は「どちらにしても、今すぐという訳にはいかない。だけど、真剣に考えたい……」とお伝えになられた。

子爵は喜び、本当の身分を明かす。

自分は皇帝の孫、シャウナス大公国の公子であると。シャウナス大公国の伝統で世継ぎの立場――世子は子爵を名乗るのだと。


「バカじゃないの!!!!!!!」


カタリン、ブチ切れた。


「アレね!? 特使の私をたぶらかして、アルパード殿下の身代金を払わせろって、皇帝に言われて来たのね!?」


子爵。いや、皇帝の孫ゲオルグ・オステンホフさん。そんなふうに受け取られるとは、思ってもみなかった。

ボンボンは怖い。

そんなつもりはなかったと、オロオロするゲオルグさん。


「じゃあ、どんなつもりだったのよ?」


わたしのカタリン様。

尋常じゃなく、面倒見がいい。

聞けば、「それはそれ」という感覚だったらしい。


「バカじゃないの!? 帰りを待つ婚約者のガブリエラ陛下、母王妃陛下、ううん、王国民の全員が、どんな気持ちで日々を過ごしてるか考えたことないの!?」


なかった。


コンコンとお説教なさる、カタリン様。

面倒見がいい。


「……許せません。……祖父が」


と、ポロポロ涙をこぼす、ゲオルグさん。

根は悪い人ではないらしい。

ただ、この人の心の機微が解らない、というか考えたこともなかったポンコツぶりでは、皇帝との仲介など頼めそうにもない。

かえってこじれるのが目に見えている。

惜しい気もするけど、危ない橋にしか見えない。


「……分かったなら、お帰りください。貴方との結婚なんて、みなに悪くて、とても考えられません」

「はい……」


帰った。

次の日も来た。


「バカじゃないの!?」

「カタリン殿下のこと諦められません!」


次の日も、その次の日も、毎日来た。

面倒見のいいカタリン様。

毎日、人の道を説いた。

相手にも心というものがあるのだから、一方的なふる舞いではダメだと。


「……ガブリエラ陛下は、どんなお気持ちでおられるのでしょうか?」

「そうねぇ……、言葉にするのは難しいんだけど……」


と、社交の場を開いていない時間が、カタリン様のご講義の時間になった。

そして、やはり素直で誠実な人柄に惹かれていった。


なにより、自分を愛してくれている。


自分もカタリン様から愛してもらおうと、必死で変わろうとしてくれている。

落ちた。

恋に。

けれど、ゲオルグさん、いや、ゲオルグ殿下。いまはお忍びだ。

アルパード殿下の捕囚によって、潜在的には敵対関係にあると言ってよいヴィラーグ王国の特使との恋仲など、

露見したら、引き裂かれる。

皇帝が認めるはずもなく、宮中官僚に命じて強引に領地のシャウナス大公国に帰らせられるはずだ。

すっかり、貴公子然とした見かけと中身のつり合いが取れてきたゲオルク殿下、


「私は、カタリン殿下の〈駒〉にしてもらったので良い……」


と、落ち着いた物腰で、覚悟の定まった声をハッキリと響かせてくれる。


「……ヴィラーグ王国に亡命し、農夫として生涯を終えたのでもいい。それでも、カタリン殿下の側にいたい」

「う~ん、う~ん、う~ん、じゃあ……、しましょうか、……結婚」


カタリン様の本性は〈いい女〉だ。

わたしの〈ふわふわ王太子〉が、ちょっと特殊な背景を持たれていたというだけで、

このくらい男を惚れさせても、ちっとも不思議なことはない。


カタリン様は、わたしを呼ぶことにした。


決して、皇帝の周辺に情報が漏れないように、細心の注意を払って。


「ガブリエラから正式な外交ルートを通じて、私とゲオルグの結婚を申し込んでもらったら、……皇帝への謁見の機会をつくれると思うのよ」

「あっ……」

「……ガブリエラの入国まで断ったら、紛争状態にあるって認めるようなものだから、それはさすがの皇帝でも出来ない。だけど……、ガブリエラにも〈会わない〉って可能性は充分に考えられるわ」


帝都の邸宅。

裏庭に、密談に適した庭園が設けてある。

そこで、カタリン様を皆で囲んでいる。

ゲオルグ殿下を別室に待たせたのは、これまでの経緯をご報告いただくのに、


「バカじゃないの!?」


を、連発するためだろう。

もうあまり聞かせたくないほどには、カタリン様もベタ惚れでいらっしゃるのだ。


「まあ……、ゲオルグも〈駒〉にしてくれていいって言ってる訳だし、私は最初からその覚悟だわ」


選帝侯による選挙で皇帝を選ぶ、いわゆる選挙王制をとるエルハーベン帝国では、

皇帝の孫だからといって、そのまま将来皇帝になるという訳ではない。

なので、皇太子という概念もない。

けれど、ゲオルグ殿下はご自分の結婚を材料に、祖父である皇帝をいわば騙し討ちにして、わたしがアルパード殿下の解放を交渉できる、謁見の機会をつくっても良いと言ってくれているのだ。

皇孫であることに帝位継承の意味はないとはいえ、シャウナス大公の継承権は取り上げられるかもしれないというのに。


「カタリン様……」

「バカ。……情けない顔しないでよ。それより、皇帝に会えたら言い負かす材料はそろってるんでしょうね?」

「ええ、……なんとか」


いや、むしろ、わたしから申し入れることで、話がこじれ、結婚の話自体が壊れてしまうかもしれない。

それでも、カタリン様が大切にされているものをゲオルグ殿下も大切にしたいと考えられているのだろう。

それほどまでに、深くカタリン様のお心を理解し、そして、愛しておられる。

カタリン様による〈ご教育〉の賜物だとはいえ……、


「いい男を、捕まえられましたわね?」

「でしょ? 私ったら、いい女だから」


その、カタリン様が大切にしてくださっている、わたしとアルパード殿下の結婚。

アルパード殿下の解放。

即時、無条件解放。

ご自身の結婚まで差し出されて、わたしに交渉の機会をつくろうとしてくださっているのだ。


「忠臣カタリンを、未来永劫語り継ぐのよっ!?」


と、つまらなさそうなご表情で、かすかに微笑まれた。

アルパード殿下の解放も、カタリン様のご結婚も、……皇帝から勝ち取りたい。


  Ψ


わたしの訪問は、ヴィラーグ女王として正式なもの。

まず外交儀礼として栄誉礼を受けるため、


皇帝の本拠、エルハーベン宮殿に出向く。


案の定、皇帝は出て来ない。

偉そうな宮中官僚が、尊大な態度で案内してくる。

友好的である必要もなく、ツンと威厳ある表情で儀仗兵たちから剣を捧げられた。


「それでは、ガブリエラ陛下、こちらへ」


と、白い侍従法服を身にまとう、腹の出た中年の宮中官僚が、宮殿の裏口を差した。


――かましてきたな……。


と、わたしは冷えた眼差しを、宮中官僚に向けもしない。


「……何用か?」

「お話がございますれば……」

「そなたは誰ぞ?」

「む……、侍従膳部を司ります……」

「知らん」

「なっ……」

「格が違う。我はヴィラーグ女王ぞ。陪臣ごときに呼び止められる謂れはない」


帝国の宮中官僚は、皇帝が出身国から連れてくる。

そのため正式な身分としては、皇帝の直臣たる領邦君主シャウナス大公の家臣であり、

わたしから見たら、陪臣にあたる。


「な……、確かに我らは陪臣ではありますが、シャウナス大公の直臣であり……」

「わたしが会うのは皇帝ではなく、皇帝の直臣たるシャウナス大公か? ならば他国の王を迎えるに相応しい、拝礼を捧げてもらわねばならんな」

「い、いや……、そうではありませんが、我らとて皇帝陛下のお側にお仕え……」

「お話ならば、私がおうかがいいたしましょう」


と、イロナがにこやかに、一歩前に出た。

落ち着いたAラインながら華やかなマリーゴールドのドレスが、小柄なイロナの赤紫の髪色によく似合っている。


「ガブリエラ陛下の侍女長。コルマーニュ伯爵家のイロナ・コルマーニュ=ホルヴァースと申します」

「じ、侍女長ごときでは、話になりませんな。せめて、ご同行の重臣方でなくては」

「あら? 侍従ごときが、わが国の重臣を呼び付けようとは……。礼遇のなんたるかも、帝国では廃れてしまいましたのね」

「なんですと!?」

「陪臣とはいえ皇帝陛下のご側近でいらっしゃるのでしょう? ガブリエラ陛下の直臣にして側近たる私めがお話を聞くと申しておりますのに」

「そ、それは……」

「あら? いつの間にか、エルハーベン帝国では陪臣の侍従が重臣となりましたの? ……お腹は随分、重そうですけど?」

「うぐっ……」


うんうん。イロナもやるときはやる。

しっかり可憐に微笑んで、伯爵令嬢やってる! 女王侍女長の風格が漂ってる!

ずっと、王太子妃侍女長、王妃侍女長めざして頑張ってくれてたもんね。

それに、こういうときは意外と、可愛らしいタイプの方が迫力が出るもんだし!

そして、ヘレナ様。

そのクスクス笑い、イイ!

とても、イイ!

扇で口元を隠して、リリにヒソヒソ耳打ちする仕草も、イイ!

リリも嗜めるような苦笑いでアシストしてから、思わず目を背けて笑いをこらえて肩を揺らす、とてもイイ!!

宮中官僚の顔が、真っ赤だ。


「さ、ガブリエラ陛下。こちらへ」


と、レオノーラ様が優雅に微笑み、わたしに帰りを促してくださる。

さすが、百戦錬磨の猛者。

宮中官僚にこれ以上の抗弁を許す隙を与えないタイミングと、語調に所作。


要するに、宮中官僚は身代金の要求がしたかったのだ。


正式な外交儀礼に則った交渉の場も設けずに、裏口に案内して、領邦君主たちに露見しないよう密かに交渉したかった。

うかうか、そんな場所に足を運んだりしたら、ヴィラーグ王国の格を下げる。

こちらを侮らせ、覚悟を軽く見られるだけだ。


「侍従様……、な、なにとぞ、皇帝陛下に、よろしくお取り計らいくださいませ……、よよよよよ」


とでも、言うと思ったのか?

他人の婚約者をかどわかしておいて、盗っ人猛々しい。


――女王たるわたしにしてこの扱いでは、カタリン様のご苦労が忍ばれるというもの……。


結局、皇帝はわたしに〈一発、かましてきた〉のだ。

あからさまに値踏みされ、非常に不愉快。

こっちが、どんな覚悟で身代金の支払い拒否を決めたと思ってるんだ。


――斬り込んでやろうかな?


とか、馬車の中で待っていたら、イロナが帰ってきた。


「い、いないそうです……」

「ん?」

「こ、皇帝……」

「……はっ?」

「……避暑で領地に帰ってるそうです」


ほほう。

わたしに入国の許可を出し、栄誉礼の手配もしておきながら、その態度ですか。

会わないどころか、いないとは。

待つ。

こうなったら、待つ。

アルパード殿下、ごめんなさい。

最後の最後。クソ舐めた態度の皇帝に折れて、ヴィラーグ王国の名を貶める訳にはいきません。

アルパード殿下には、傷ひとつないピカピカの玉座にお座りいただきたい。

必ず、救け出しますから、あと少しだけ、お待ちくださいませ。

と、わたしは生涯で最も、



ブチ切れていた。



そして、煌びやかな馬車の隊列を連ね、宮殿から戻ると、

邸宅に、思わぬ賓客をお迎えしていた。


「やっと会えた!! しかし、聞きしに勝る美貌と威厳だな!?」


と、初対面にも関わらず、親しげに肩を抱いてくださる若い女性。

白味がかったストレートの銀髪が広がり、鮮やかなスカイブルーのドレスを粋に着崩す。

わたしより、すこし身長が低いけど、視線の高さに差を感じない、充分にご長身。

スラリとスリムだけど、威風堂々。

両手首には鈍い銀色で、精巧な意匠が透かしで彫り込まれた、刺青を模した幅広のブレスレット。

ほそい眉に、切れ長で大きな水色の瞳を愉快そうに細め、抜けるような鼻筋の先で、

快活に、大口を開けて笑われる、


「ヴィクトリア・ピエカルだ! 翡翠エメラルドから話は聞いた。これからは、互いに礼を述べあう契りを交わそう! ガブリエラ陛下!」


帝国最大勢力、ピエカル家。

その宗家の若きご当主。

そして、

無頼令嬢〈パン屋のマウゴジャータ〉の末裔に、

わたしは、たちまち魅了された。

これまで、無頼令嬢ゆずりの義侠心で、陰に日向にわたしを援けてきてくださった。


「さあ! ガブリエラ陛下の威名に怯えて領地に逃げ帰り、ぶるぶる震えてるアルブレヒトの爺さんをとっちめる相談を始めようか!?」


と、また快活に笑われて、もとはピエカル宗家保有の勝手知ったる邸宅の中へと、

わたしの肩を抱いたまま、案内してくださる。


――あねさん!


と、呼びたい声は、我慢した。

わたし、いま女王だし。
感想 3

あなたにおすすめの小説

地味で役に立たないと言われて捨てられましたが、王弟殿下のお相手としては最適だったようです

阿里
恋愛
「君は地味で、将来の役に立たない」 そう言われ、幼なじみの婚約者にあっさり捨てられた侯爵令嬢の私。 社交界でも忘れ去られ、同情だけを向けられる日々の中、私は王宮の文官補佐として働き始める。 そこで出会ったのは、権力争いを嫌う変わり者の王弟殿下。 過去も噂も問わず、ただ仕事だけを見て評価してくれる彼の隣で、私は静かに居場所を見つけていく。 そして暴かれる不正。転落していく元婚約者。 「君が隣にいない宮廷は退屈だ」 これは、選ばれなかった私が、必要とされる私になる物語。

魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――

ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。 魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。 ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。 誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。

一度目で黒狼公に討たれた私ですが、二度目の夜はお父様のそばでしか眠れません

師走
恋愛
八歳の冬、リリア・ヴァルグレイは父に殺された。 王国最強の討魔貴族――黒狼公レオンハルト・ヴァルグレイ。 人にも魔にも容赦のないその男は、黒花の災厄に呑まれかけた実の娘を、自らの手で討ったのだ。 けれど次に目を覚ました時、リリアは赤ん坊に戻っていた。 もう二度と、お父様に剣を向けられたくない。 そう願うのに、夜になるとまた黒花の囁きが忍び寄る。甘くやさしいその声は、孤独な心に触れて、静かに破滅へと導こうとする。 そして、その囁きがぴたりと止むのは――世界でいちばん怖いお父様のそばだけだった。 一度目の父は、同じ城で暮らしていても遠い人だった。 リリアを見ない。抱かない。呼びもしない。 そのくせ二度目の父は、相変わらず冷たいまま、なぜか夜ごとリリアを放っておいてくれない。侍女を替え、部屋を守らせ、怯えて眠れない娘を黙って自分の近くへ置いてしまう。 人にはあれほど容赦がないのに、リリアにだけ少しずつおかしくなっていく。 怖い。近づきたくない。 それでも、その腕の中でしか眠れない。 またあの冬が来る。 また同じように、黒花はリリアを呑み込もうとするかもしれない。 今度こそ囁きに負けないために。今度こそ父に剣を抜かせないために。 一度目で父に討たれた娘は、二度目の人生でもっとも恐ろしいその人のそばへ、自分の意志で手を伸ばしていく。 小説家になろう様でも掲載中

【完結】無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない

ベル
恋愛
旦那様とは政略結婚。 公爵家の次期当主であった旦那様と、領地の経営が悪化し、没落寸前の伯爵令嬢だった私。 旦那様と結婚したおかげで私の家は安定し、今では昔よりも裕福な暮らしができるようになりました。 そんな私は旦那様に感謝しています。 無口で何を考えているか分かりにくい方ですが、とてもお優しい方なのです。 そんな二人の日常を書いてみました。 お読みいただき本当にありがとうございますm(_ _)m 無事完結しました!

【完結】「不吉な黒」と捨てられた令嬢、漆黒の竜を「痛いの飛んでいけー!」で完治させてしまう

ムラサメ
恋愛
​漆黒の髪と瞳。ただそれだけの理由で「不吉なゴミ」と虐げられてきた公爵令嬢ミア。 死の森に捨てられた彼女が出会ったのは、呪いに侵され、最期を待つ最強の黒竜と、その相棒である隣国の竜騎士ゼノだった。 しかし、ミアが無邪気に放った「おまじない」は、伝説の浄化魔法となって世界を塗り替える。 向こう見ずな天才騎士に拾われたミアは、隣国で「女神」として崇められ、徹底的に甘やかされることに。 一方、浄化の源を失った王国は、みるみるうちに泥沼へと沈んでいき……?

厄災烙印の令嬢は貧乏辺境伯領に嫁がされるようです

あおまる三行
恋愛
王都の洗礼式で「厄災をもたらす」という烙印を持っていることを公表された令嬢・ルーチェ。 社交界では腫れ物扱い、家族からも厄介者として距離を置かれ、心がすり減るような日々を送ってきた彼女は、家の事情で辺境伯ダリウスのもとへ嫁ぐことになる。 辺境伯領は「貧乏」で知られている、魔獣のせいで荒廃しきった領地。 冷たい仕打ちには慣れてしまっていたルーチェは抵抗することなくそこへ向かい、辺境の生活にも身を縮める覚悟をしていた。 けれど、実際に待っていたのは──想像とはまるで違う、温かくて優しい人々と、穏やかで心が満たされていくような暮らし。 そして、誰より誠実なダリウスの隣で、ルーチェは少しずつ自分の居場所を取り戻していく。 静かな辺境から始まる、甘く優しい逆転マリッジラブ物語。 【追記】無事完結できました。ありがとうございました。

〖完結〗終着駅のパッセージ 

苺 迷音
恋愛
過去、使用人に悪戯をされそうになった事がきっかけとなり、分厚い眼鏡とひっつめた髪を編み帽で覆い、自身の容姿を隠すようになった女性・カレン。 その事情を知りながらも夫ローランは、奇妙で地味な姿の妻を厭い目を逸らし続けた。 婚姻してからわずか三日後の朝。彼は赴任先の北の地へと旅立ちその後、カレンの元へと帰省してきたのは、片手で数えるほどだった。 孤独な結婚生活を送る中。 ある冬の日に、ローランの上官であり北の地を治める領主ハルシオン公爵が、カレン夫妻の邸にやってきた。 始まりは、部下の家族を想う上司としての気遣いだった。 他愛もない会話と、節度を守ったやり取り。ほんの僅かな時間を重ねていく。 そのうちに、お互いに灯り始めた小さな心の想い。 だが二人は、それを決して明かさず語ることはなかった。 それから一年ほどたった冬の夜。 カレンから届いた手紙に、たった一度だけハルシオンは返事を書く。 そこには彼の想いが書かれてあった。 月日は流れ、カレンとローランが婚姻して三年目の冬の日。 カレンはひとつの決意と想いを胸に、北へ向かう汽車に乗った。 ※微さまぁか、もしくはざまぁになっていないかもしれないです。 ※舞台は近世・産業革命初頭を基にした架空世界だと思っていただけましたら有難いです。 稚拙な作品ではありますがご覧くださいましたら凄く嬉しいです。よろしくお願い致します。

婚活をがんばる枯葉令嬢は薔薇狼の執着にきづかない~なんで溺愛されてるの!?~

白井
恋愛
「我が伯爵家に貴様は相応しくない! 婚約は解消させてもらう」  枯葉のような地味な容姿が原因で家族から疎まれ、婚約者を姉に奪われたステラ。  土下座を強要され自分が悪いと納得しようとしたその時、謎の美形が跪いて手に口づけをする。  「美しき我が光……。やっと、お会いできましたね」  あなた誰!?  やたら綺麗な怪しい男から逃げようとするが、彼の執着は枯葉令嬢ステラの想像以上だった!  虐げられていた令嬢が男の正体を知り、幸せになる話。