【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら

文字の大きさ
142 / 297

140.建国最初の大浴場(2)

しおりを挟む
槍兵が密集陣形みっしゅうじんけいによる『外征がいせい』に成功したあと、凶暴化した人獣じんじゅうがチラホラ城壁をよじ登ってきたけど、すべてち取った。

やがて日没をむかえ、いつも通り激しい戦闘が始まった。

今晩から交代こうたいでオフを取るようになった。そして、『外征』の成功もあって士気しきは高い。

夜が明けて大浴場に向かいとびらけると、純潔じゅんけつ乙女おとめたち全員が脱衣場だいついじょうそろってひざまずいているのが見えた。

先頭にはミンリンさんとスイランさんが並んでいる。

何事なにごとかと思って、そーっと脱衣場に入ると、スイランさんが声を上げた。

「マレビト様!!」

そして、純潔じゅんけつ乙女おとめたちが全員、そろって声を上げる。

「「「ご即位そくい、おめでとうございます!!」」」

おっ、、、おう……。

槍兵の外征で頭がいっぱいになって忘れてたけど、俺、ジーウォ公に即位したんだった……。

「ありがとうございます。これからも、よろしくお願いいたします」

と、頭を下げた。

大浴場のみんなが突然の重責じゅうせきになうことになったスイランさんを、てて応援してくれてるのもうれしい。

司徒しと司空しくう同格どうかくとはいえ、先輩のミンリンさんと並ばせ、先頭を切る役をゆずってくれてる。

俺を祝福しゅくふくしてくれたことより、スイランさんを応援する雰囲気なことの方が嬉しかった。

とはいえ、堅苦かたくるしいのはここまでで、みんな浴室よくしつに向かう。

なんだけど……。

いつもは俺が到着とうちゃくするころには、みんな、浴室の中でキャッキャしてる。

それが、今朝けさは一緒に服をぎ始める。

ばいんっ、とか。

ぶるんっ、とか。

するんっ、とか。

どんどん裸体らたいあらわわになっていく。

下着を脱ぐのに片足を上げてる動きも……、生々しい。

最初の頃に感じた、女風呂にが突然、ムクムクとよみがえってきて、コソコソしてしまう……。

はっ!

俺、今……、とても君主っぽくない!

と思うものの、気恥きはずかしいものは仕方しかたがない。キャッキャしてる女子の間をって浴室に入った。

――ぷにっ。

今朝はクゥアイが背中をくれる。

たちまち、女子たちが囲む。みんな、外征の話を聞きたがってる。

――ぷにっ(下)。

もちろん、クゥアイと女子たちの間には俺がいるんだけど……、これってどうなの?

え? 俺、りますか?

――ぷにっ(上)。

みんな、キラキラした目でクゥアイの話を待ってる。

「無事に帰って来ましたぁ!」

「「「おぉーっ!」」」

と、拍手はくしゅが起きる。

――ぷにっ(下)。

いや、おかしくない? と、思いつつ、俺も拍手。背中で、ぷにぷにしてるに拍手。

密集陣形アレは、いけます!」

「「「おぉー!」」」

――ぷにっ(上)。

つよがりじゃありません。シーシさんの作ってくれたたてやりがあれば、城壁の上からち下ろすより、スムーズに闘えました」

「「「おぉー!」」」

と、今度は女子たちの賞賛しょうさんの目がシーシに向けられる。

――ぷにっ(下)。

「ニシシ」と、シーシもうれしそうに笑っている……。けど、胡座あぐらはやめなさい。

「マレビト様!」

と、突然クゥアイが、俺に声をけた。

背中から。

――ぷにっ(上)。

前はあんなにれてた初心うぶなクゥアイが、ぷにぷにとテンポ良く泡だらけの控え目なふくらみをすべらせてる。

外征によっぽど手応てごたえを感じて、興奮こうふんしてるんだろう。

備蓄庫びちくこに行きましょう! これなら、きっと大丈夫です!」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

勇者のハーレムパーティー抜けさせてもらいます!〜やけになってワンナイトしたら溺愛されました〜

犬の下僕
恋愛
勇者に裏切られた主人公がワンナイトしたら溺愛される話です。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

【完結】かつて憧れた陰キャ美少女が、陽キャ美少女になって転校してきた。

エース皇命
青春
 高校でボッチ陰キャを極めているカズは、中学の頃、ある陰キャ少女に憧れていた。実は元々陽キャだったカズは、陰キャ少女の清衣(すい)の持つ、独特な雰囲気とボッチを楽しんでいる様子に感銘を受け、高校で陰キャデビューすることを決意したのだった。  そして高校2年の春。ひとりの美少女転校生がやってきた。  最初は雰囲気が違いすぎてわからなかったが、自己紹介でなんとその美少女は清衣であるということに気づく。  陽キャから陰キャになった主人公カズと、陰キャから陽キャになった清衣。  以前とはまったく違うキャラになってしまった2人の間に、どんなラブコメが待っているのだろうか。 ※小説家になろう、カクヨムでも公開しています。 ※表紙にはAI生成画像を使用しています。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...