空飛びのソラトビ

ジャガイモ畑

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学院の生徒に

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長い長い先生達の話が終わり、クラスの振り分けの確認の時間になった。

クラス別に色違いのタスキを配られ、みんなそれぞれ色ごとに分けられたボードを見て自分のクラスを確認する。

トビー「ソラと僕は同じ色だね!青色だ!」

ソラ「一緒だねトビー!良かった!!」

チップ「オイラは茶色……いやリスだけど…オイラはリスだけどなんか地味で嫌だ…」

トビー「チップは違うクラスになっちゃったの…?」

チップ「そう見たいでやんすな……」

ソラ「でも同じ学院に通うんだし、いつでも会えるよ!!」


トビーとソラは同じクラス、チップはあいにくの別クラス。


チップは悔しがっていたが、現実は非情である。


「トビー!ソラ!また後で話そう!オイラの近くの人みんな肉食族ばっかなんだ!!食べられそうで怖いんだ!!」

トビー「えぇっ!チップ食べられちゃうの?!」

ソラ「食べられちゃうのやだ!チップ食べられないで!」


チップ「オイラ食べられたく無いよぉ!!うわぁーん!!」

そして泣き始めるチップ。

トビーとソラも泣きそうになるその時に、後ろから声を掛けられた。

「貴方たち、食べられたりしないから大丈夫よ!何があっても先生が守ってあげるから!泣かないで!ほら!教室に行きましょう!」

とても優しい声をした男の声である。

チップ「本当に?オイラ食べられない?」

そしてチップは声のした方を見ると目を大きくして固まったのである。


それにつられてトビーとソラも見ると2人も固まってしまった。

そう、そこにいたのは優しい声をした、ゴリゴリマッチョメンの女の子の格好をしたマンドリル(♂)である。


マンドリル(♂)である。


チップ「そそ、そうなんだ…おお、オイラ安心したよ!教室にイグハッ!!」

踵を返し去ろうとするチップの首根っこを掴み持ち上げられる。

「貴方がチップちゃんね!貴方はアタシのクラスよん!一緒に行きましょうねん」

チップ「はっはひぃっ!!?」

チップは尋常じゃない冷や汗をかきまくる。チップの真下には汗の池が出来ている。


マンドリル(♂)「貴方達は別のクラスよん、青色なら確か向こうかしらね?早く行かないと自己紹介に間に合わないわよん」

トビー&ソラ「ありがと!おねーさん!!」


チップ「………えっ!?」

チップはトビーとソラが♂である事に気付いて無いのに驚いた。

チップ「どう考えてもゴリゴリのおっさんマンドリルじゃnグァッ!!」


マンドリル(♂)「あらあらぁ♡いい子達ねぇ!きおつけるのよ!」


チップはこの間、アームロックをかけられている。

トビー&ソラ「はーい!!」

トビーとソラは走って教室へ向かっていく。

マンドリル(♂)「廊下は走っちゃダメよー!きおつけてねー!」

手を振って別れる2組。

そしてマンドリル(♂)に教室へ連行されるチップ。


チップ「まっでぇえええ!!嫌だぁぁぁぁあ!こんな担任はオイラ嫌だぁぁぁぁあ!!」

そして各々、自分たちの教室へ向かっていくのであった。



さぁ、何が待っている▽









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