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第1章
4話、10年の恋煩い(ネヴィル視点)
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眉目秀麗、頭脳明晰、多芸多才で名高い有名な公爵子息、ネヴィル・ハーフォードとは僕のことだろう。
別に自己陶酔しているわけでもない。これはれっきとした世間の人間からの評価だ。
誰も彼も、僕の裏を見ず面ばかり見るのだから、僕の積み重ねて来た努力を知る者は少ない。そんな評価にいくのも納得がいくと言うものだ。
僕の労苦を知らぬ皆は、僕の人生はバラ色で羨ましいと、苦労することがないだろうと言うが、存外そう言うわけでもない。
そう、そんな僕にも悩みはある。
僕を悩ませるそれは、婚約者(仮)、シルフィ・キャメロットだ。
シルフィはついこの間、両親によって決められた仮の婚約者だ。仮であるのは彼女の方がこの婚約を了承しないためである。
しかし、この仮婚約に不満なのは彼女ばかりではない。僕とて不服なのである。
別にシルフィが問題と言う訳ではない、断じて。
問題なのは僕の両親だ。
なにせ人の了承も得ず、勝手に仮とは言え婚約を結んだのだ。
これに対し文句を言ったところ、このまま進展など望めなかっただろう、逆に感謝でもしたらどうだと言われる始末。
一つも言い返せないことに悔しさはあるが、それでもだ。この仮婚約に納得などいかない、納得してたまるか。
僕はシルフィにかなり嫌われている自信がある。
口に出すのも辛いが誰がどう見てもそう思うに違いない。
彼女が僕を嫌う原因は、僕の嫉妬から始まった嫌がらせが長引き、彼女を前にして素直になれなくなってしまい彼女を傷つける言葉ばかり吐いてしまうようになったからだろう。
そして、シルフィが僕を徹底的に避けるようになったのは幼い頃、僕の醜い嫉妬が起こした事故からだ。その事故からは彼女に会うことすら叶わない状況になった。
彼女の使用人達には疎まれ、彼女の兄からは殺されかけた。それでもと諦めきれずに時は過ぎ、この歳になる。
しかし、だ。その間僕とて会えない事に我慢できる男ではなかった。
見て確かめることができないのなら、誰かに僕の代わりをして貰えばいい。
そう考えた僕は当時、僕に仕えていた侍女コレッタをシルフィの動向や日々の様子を見守り情報を流してもらう目的で公爵の推薦を持たせ侯爵邸に移ってもらったのだ。
そこに行き着くまでの障害は沢山あったが、なんとか乗り切り今ではコレッタはシルフィに付く専属メイドだ。
まさかコレッタが僕の我儘に了承してくれるとは思ってもいなかったが、不気味にすんなりと了承しては父と掛け合い侯爵邸に移ったのだ。
昔の僕ながら恐ろしい。恋は人を盲目にさせるとはこう言うことを言うのだろう。あまりに見境がなくなるのだ。
そんな経緯があり手紙や使用人を通してシルフィの情報は僕に流れた。
プライバシーへったくれもない、犯罪まがいではあるが、こうでもしなければいつ、この気持ちが爆発してシルフィに手を出してしまうか分からないのだ。
八歳の頃から十八歳になる十年間もの間、僕は彼女に長い片思い、恋煩いをしている。
僕は彼女、シルフィ・キャメロットが好きなのだ。好きだけでは足りない。好きだけでは表現できない。僕は彼女をどうしようもなく愛してる。
だからこそ、この仮婚約には納得しない。両親の力でシルフィをものにしても、きっと残るのは虚しさだけだろう。
僕はシルフィに愛してもらいたい。彼女の全てが欲しい。
その為には僕自身が彼女を振り向かせて、どうにか婚約にこぎつけなければいけないのだ。
そう、シルフィは僕の力で手に入れるのだ。
別に自己陶酔しているわけでもない。これはれっきとした世間の人間からの評価だ。
誰も彼も、僕の裏を見ず面ばかり見るのだから、僕の積み重ねて来た努力を知る者は少ない。そんな評価にいくのも納得がいくと言うものだ。
僕の労苦を知らぬ皆は、僕の人生はバラ色で羨ましいと、苦労することがないだろうと言うが、存外そう言うわけでもない。
そう、そんな僕にも悩みはある。
僕を悩ませるそれは、婚約者(仮)、シルフィ・キャメロットだ。
シルフィはついこの間、両親によって決められた仮の婚約者だ。仮であるのは彼女の方がこの婚約を了承しないためである。
しかし、この仮婚約に不満なのは彼女ばかりではない。僕とて不服なのである。
別にシルフィが問題と言う訳ではない、断じて。
問題なのは僕の両親だ。
なにせ人の了承も得ず、勝手に仮とは言え婚約を結んだのだ。
これに対し文句を言ったところ、このまま進展など望めなかっただろう、逆に感謝でもしたらどうだと言われる始末。
一つも言い返せないことに悔しさはあるが、それでもだ。この仮婚約に納得などいかない、納得してたまるか。
僕はシルフィにかなり嫌われている自信がある。
口に出すのも辛いが誰がどう見てもそう思うに違いない。
彼女が僕を嫌う原因は、僕の嫉妬から始まった嫌がらせが長引き、彼女を前にして素直になれなくなってしまい彼女を傷つける言葉ばかり吐いてしまうようになったからだろう。
そして、シルフィが僕を徹底的に避けるようになったのは幼い頃、僕の醜い嫉妬が起こした事故からだ。その事故からは彼女に会うことすら叶わない状況になった。
彼女の使用人達には疎まれ、彼女の兄からは殺されかけた。それでもと諦めきれずに時は過ぎ、この歳になる。
しかし、だ。その間僕とて会えない事に我慢できる男ではなかった。
見て確かめることができないのなら、誰かに僕の代わりをして貰えばいい。
そう考えた僕は当時、僕に仕えていた侍女コレッタをシルフィの動向や日々の様子を見守り情報を流してもらう目的で公爵の推薦を持たせ侯爵邸に移ってもらったのだ。
そこに行き着くまでの障害は沢山あったが、なんとか乗り切り今ではコレッタはシルフィに付く専属メイドだ。
まさかコレッタが僕の我儘に了承してくれるとは思ってもいなかったが、不気味にすんなりと了承しては父と掛け合い侯爵邸に移ったのだ。
昔の僕ながら恐ろしい。恋は人を盲目にさせるとはこう言うことを言うのだろう。あまりに見境がなくなるのだ。
そんな経緯があり手紙や使用人を通してシルフィの情報は僕に流れた。
プライバシーへったくれもない、犯罪まがいではあるが、こうでもしなければいつ、この気持ちが爆発してシルフィに手を出してしまうか分からないのだ。
八歳の頃から十八歳になる十年間もの間、僕は彼女に長い片思い、恋煩いをしている。
僕は彼女、シルフィ・キャメロットが好きなのだ。好きだけでは足りない。好きだけでは表現できない。僕は彼女をどうしようもなく愛してる。
だからこそ、この仮婚約には納得しない。両親の力でシルフィをものにしても、きっと残るのは虚しさだけだろう。
僕はシルフィに愛してもらいたい。彼女の全てが欲しい。
その為には僕自身が彼女を振り向かせて、どうにか婚約にこぎつけなければいけないのだ。
そう、シルフィは僕の力で手に入れるのだ。
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